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第156話 普通の弟子達
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『み、見えたわ!!やっと・・・着いたわ!』
ミルアが安堵するとアイラが一喝する!!
『駄目よ!!まだ気を抜かないで!!今、皆んなギリギリ耐えているのよ!!今気を抜いたら潰されるわよ!!』
屋敷の門に辿り着くとアルノーが出迎える。
『皆様、お疲れ様でした。』
『な、何?!この執事さん!!この圧力の中で平然としているわ!!!』
アイラが汗を流しながら声が漏れる。
『ふっ。慣れでございます。』
アルノーが一礼する。
そして屋敷の方から声が掛かる。
『よし!!お前達合格だ!!』
ハヤトが声を掛けたと同時に身体が軽くなり弟子達がその場にへたり込む。
『うはぁぁぁぁ!!!助かったぁぁぁ!!!
師匠が足元にも及ばないって言うのが分かったわぁぁぁぁ!!!!』
セルナが大の字で倒れ込む!
『まだまだ私達程度では前にも立てないのね・・・』
アルメダがため息を漏らす。
ハヤトはメル達と弟子達の所へやってくるとニコニコしながら声をかける。
『さあ!!お前達!風呂に入って御飯にしよう!!色々楽しい話を聞かせてくれ!!』
『あっはっはっはっ!!!だからガルーダが来たのか!!
それにしても6人で6万のスタンビートか!懐かしいな!ファイデルのスタンビートを思い出すよ!
そうか!よし!!話の続きは夜にしてメル達と街に行ってくるといい。
メル、色々と世話をしてやってくれ。』
『はい。分かりました。
それでは皆さん!私達のお店に招待するわ!』
『あの噂のポーションが売ってるんですよね!!!楽しみにしてたんですよ!!!』
セルナが立ち上がる。
『私も行ってみたかったんです!!』
ミリアもテンションが上がる。
メルは立ち上がりニッコリ笑う。
『それじゃあ早速行きましょうか!!』
『はーーーーい!!!!』
『メルさん・・・な、何ですかこの行列は・・・・』
セルナが固まる。
『あぁ。いつもの事よ。私達も最初は驚いたけど今じゃあ普通なの!!
他の国からも沢山来ているからいつもこんな感じよ!!』
見ると店の入り口から100m以上の行列が2列並んでいた。
店は拡大して二階建てになっている。
『あっ!!店長おはようございます!開店準備は出来ています!!』
従業員の女の子が深々とお辞儀をする。
『おはよう。それじゃあ少し早いけど開店しましょうか!
皆んなはこっちから入ってね!!』
『はい!!開店します!!』
店が開くと待ってましたとばかりにお客が雪崩れ込んで来る!
するとある程度お客が入ると先程の従業員がお客の流れを止める!
『はーい!ここで一旦止めまーす!!しばらくお待ちください!!!』
すると列の後ろの方から大きな馬車が近付いて来る。その後ろから用心棒らしき団体が付いている。
そして店の前に横付けし身なりの良い若い男が降りてくる。
『ふん!ここか!!お前達行くぞ!!』
男達が列を飛ばして中に入ろうとする!
そこに従業員の女の子が立ちはだかる!!
『はーい!!駄目ですよ!!列の後ろに並んでください!!』
『ふん!貴族が外民の後ろ等に並べるか!!
痛い目を見たくなかったらそこを退け!!小娘が!!!』
用心棒の1人が手を伸ばすと女の子はその手を軽々払い除ける。
びしっっ!!!
『うっ!』
用心棒が余りの威力に手を引っ込める。
『おっ!久しぶりに出るか?!』
『あーあ、馬鹿な奴だな・・・』
見ていた客がニヤニヤしながら見守っている。
女の子が列に並んでいる貴族を指差す。
『此処では貴族だろうが王族であろうが関係ないんです!
ほら!あの方は侯爵様ですよ!その後ろにはファイデル王国第4王女様ですよ!!
ですからもう一度だけ言いますよ・・・列の後ろに並んでください。』
男は青筋を立てる!
『うるさいわ!!俺は〈グライン王国〉のロンゲイ伯爵だぞ!!遥々来てやったんだ!!
とっととそこを退け!!!』
『ぷぷっ!言っちゃったよ・・・馬鹿な奴だ。』
『ほほほ・・・何も知らずに愚かな・・・でも・・ふふっ。
愚か者の末路を見るのは楽しみよね・・・』
『出るか!出るか!フィラちゃん!!』
フィラはニヤリと笑い高らかに叫ぶ!!
『はい!!店長ぉぉぉ!!!理不尽入りましたぁぁぁぁ!!』
『うぉぉぉぉぉ!!!!出たぁぁぁ!!!』
『今日は誰だ?!誰が出てくるんだ?!』
『お前ら覚悟しろよぉぉぉぉ!!!』
『さあ!!何秒持つかな?!』
客達が盛り上がる!!!
『な、何だ!?この騒ぎは?!貴様ら!!うるさいぞ!!!』
すると店の入り口の反対側の扉が開きメル達が出てくる。
『あら?久しぶりの理不尽ね。何処のお馬鹿さん達かしら?』
『今日はメル様だぁぁぁぁぁ!!!・・・おっ?!後ろの子達は誰かな?!』
(ねえ、メルさん。これから何が始まるんですか?)
こっそりミルアが聴いた。
『ふふっ。時々、他の国から貴族や王族が立場を振り翳して順番を飛ばしたり店を寄越せとか言うお馬鹿さんが来るのでお仕置きするのよ。』
メルが目を細めて悪い顔になり溢れる魔力に弟子達の背筋が伸びる。
『そ、そうなんだ・・・確かに馬鹿な人達・・』
メルが男達の前に立ち黒く細い棒を素振りする。
『はぁ、私も忙しいから手短に言うわ。
帰りなさい!あんた達に売る物は無いわ!』
『何だと?!貴様が店主か?!ちょうどいい!!この俺様がこの店を買取っt・・・』
『断る!!!!!これは警告よ!それ以上言うなら全員纏めて粉々にするわよ!!
最後のチャンスよ!!』
ロンゲイ伯爵は選択を間違えてしまう。
『ふん!!外民の女如きがぁぁぁぁ!!!
調子に乗るなよ!!お前ら!!こいつに俺の恐ろしさを教えてやれぇぇぇぇ!!!』
1番前にいた用心棒5人がメルに襲いかかる!
『ふっ・・・』
しかしメルは既にその場には居らず男達の背後にいた。
『ぶばぁぁぁぁぁぁ!!』
『あぐぁぁぁぁぁぁ!!』
『ぶへらぁぁぁぁぁ!!』
用心棒達が何が起きたか分からずに崩れ去る!!
『う、嘘・・・黒い筋が微かに見えたけど・・・ほとんど見えなかった・・・』
セルナを始め弟子達が呆気に取られる。
『そ、そうね・・・もしかしたら私達・・少し強くなって調子に乗ってたのかもね・・・
ここでは私達は普通の弟子なのよ。』
アイラがセルナの隣に立ってメルを眺めるのであった。
ロンゲイ伯爵は目の前の光景に理解が追いつかずにパニックになる!!
『な、何だ?!何が起きた?!お、お前ら!!早く捕まえろぉぉぉぉぉ!!!』
伯爵の命令に反応して残りの12名の用心棒がメルに襲い掛かろうとするが既にメルは用心棒達の背後に立っていた。
『あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
『ぐあぁぉぁぁぁぁぁぁぁ!!
『腕がぁぁぁ!!俺の腕がぁぁぁぁ!!』
『どこだぁぁぁぁぁ!!俺の腕ぇぇぇぇ!』
用心棒達が自分の腕を探していると24本の腕が上から降ってくる。
どさどさどさどさ・・・・
メルが黒い棒をロンゲイ伯爵に突きつける。
『さあ!後は貴方1人よ?!貴方の恐ろしさを教えてくれるのよね?
早く教えてくれないかしら?』
『あ、あはっ・・・メ、メルさん・・・容赦なしなのね・・・』
リンドが嫌な汗を流す。
『あ、あ、な、何だ?!お、お前は?!
お、俺に、指一本触れてみろ!!た、ただで済むと思うn・・・・』
言い終わる前にメルがブレる!
ズバババババババババババババババ!!
『どべばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
ロンゲイ伯爵は全身を粉砕され崩れ落ちる。
『ふん!!触れたわよ?!どうなるのかしら?
フィラちゃん!後はよろしくね!!』
『はい!!店長!!』
フィラが大きな馬車の中に男達を詰め飲んで行く。
『うっはぁぁぁ!!!いつ見ても見えねぇなぁぁぁぁ!!!』
『ファイデル王国で調子に乗るとこうなるんだ!!!分かったか?!』
メルは踵を返して弟子達の所へ帰ってきて
ニッコリ笑う。
『さあ!店の中を見て行ってね!!』
『『『『『『はい!!店長!!』』』』』』
弟子達の背筋が伸びるのであった・・・。
ミルアが安堵するとアイラが一喝する!!
『駄目よ!!まだ気を抜かないで!!今、皆んなギリギリ耐えているのよ!!今気を抜いたら潰されるわよ!!』
屋敷の門に辿り着くとアルノーが出迎える。
『皆様、お疲れ様でした。』
『な、何?!この執事さん!!この圧力の中で平然としているわ!!!』
アイラが汗を流しながら声が漏れる。
『ふっ。慣れでございます。』
アルノーが一礼する。
そして屋敷の方から声が掛かる。
『よし!!お前達合格だ!!』
ハヤトが声を掛けたと同時に身体が軽くなり弟子達がその場にへたり込む。
『うはぁぁぁぁ!!!助かったぁぁぁ!!!
師匠が足元にも及ばないって言うのが分かったわぁぁぁぁ!!!!』
セルナが大の字で倒れ込む!
『まだまだ私達程度では前にも立てないのね・・・』
アルメダがため息を漏らす。
ハヤトはメル達と弟子達の所へやってくるとニコニコしながら声をかける。
『さあ!!お前達!風呂に入って御飯にしよう!!色々楽しい話を聞かせてくれ!!』
『あっはっはっはっ!!!だからガルーダが来たのか!!
それにしても6人で6万のスタンビートか!懐かしいな!ファイデルのスタンビートを思い出すよ!
そうか!よし!!話の続きは夜にしてメル達と街に行ってくるといい。
メル、色々と世話をしてやってくれ。』
『はい。分かりました。
それでは皆さん!私達のお店に招待するわ!』
『あの噂のポーションが売ってるんですよね!!!楽しみにしてたんですよ!!!』
セルナが立ち上がる。
『私も行ってみたかったんです!!』
ミリアもテンションが上がる。
メルは立ち上がりニッコリ笑う。
『それじゃあ早速行きましょうか!!』
『はーーーーい!!!!』
『メルさん・・・な、何ですかこの行列は・・・・』
セルナが固まる。
『あぁ。いつもの事よ。私達も最初は驚いたけど今じゃあ普通なの!!
他の国からも沢山来ているからいつもこんな感じよ!!』
見ると店の入り口から100m以上の行列が2列並んでいた。
店は拡大して二階建てになっている。
『あっ!!店長おはようございます!開店準備は出来ています!!』
従業員の女の子が深々とお辞儀をする。
『おはよう。それじゃあ少し早いけど開店しましょうか!
皆んなはこっちから入ってね!!』
『はい!!開店します!!』
店が開くと待ってましたとばかりにお客が雪崩れ込んで来る!
するとある程度お客が入ると先程の従業員がお客の流れを止める!
『はーい!ここで一旦止めまーす!!しばらくお待ちください!!!』
すると列の後ろの方から大きな馬車が近付いて来る。その後ろから用心棒らしき団体が付いている。
そして店の前に横付けし身なりの良い若い男が降りてくる。
『ふん!ここか!!お前達行くぞ!!』
男達が列を飛ばして中に入ろうとする!
そこに従業員の女の子が立ちはだかる!!
『はーい!!駄目ですよ!!列の後ろに並んでください!!』
『ふん!貴族が外民の後ろ等に並べるか!!
痛い目を見たくなかったらそこを退け!!小娘が!!!』
用心棒の1人が手を伸ばすと女の子はその手を軽々払い除ける。
びしっっ!!!
『うっ!』
用心棒が余りの威力に手を引っ込める。
『おっ!久しぶりに出るか?!』
『あーあ、馬鹿な奴だな・・・』
見ていた客がニヤニヤしながら見守っている。
女の子が列に並んでいる貴族を指差す。
『此処では貴族だろうが王族であろうが関係ないんです!
ほら!あの方は侯爵様ですよ!その後ろにはファイデル王国第4王女様ですよ!!
ですからもう一度だけ言いますよ・・・列の後ろに並んでください。』
男は青筋を立てる!
『うるさいわ!!俺は〈グライン王国〉のロンゲイ伯爵だぞ!!遥々来てやったんだ!!
とっととそこを退け!!!』
『ぷぷっ!言っちゃったよ・・・馬鹿な奴だ。』
『ほほほ・・・何も知らずに愚かな・・・でも・・ふふっ。
愚か者の末路を見るのは楽しみよね・・・』
『出るか!出るか!フィラちゃん!!』
フィラはニヤリと笑い高らかに叫ぶ!!
『はい!!店長ぉぉぉ!!!理不尽入りましたぁぁぁぁ!!』
『うぉぉぉぉぉ!!!!出たぁぁぁ!!!』
『今日は誰だ?!誰が出てくるんだ?!』
『お前ら覚悟しろよぉぉぉぉ!!!』
『さあ!!何秒持つかな?!』
客達が盛り上がる!!!
『な、何だ!?この騒ぎは?!貴様ら!!うるさいぞ!!!』
すると店の入り口の反対側の扉が開きメル達が出てくる。
『あら?久しぶりの理不尽ね。何処のお馬鹿さん達かしら?』
『今日はメル様だぁぁぁぁぁ!!!・・・おっ?!後ろの子達は誰かな?!』
(ねえ、メルさん。これから何が始まるんですか?)
こっそりミルアが聴いた。
『ふふっ。時々、他の国から貴族や王族が立場を振り翳して順番を飛ばしたり店を寄越せとか言うお馬鹿さんが来るのでお仕置きするのよ。』
メルが目を細めて悪い顔になり溢れる魔力に弟子達の背筋が伸びる。
『そ、そうなんだ・・・確かに馬鹿な人達・・』
メルが男達の前に立ち黒く細い棒を素振りする。
『はぁ、私も忙しいから手短に言うわ。
帰りなさい!あんた達に売る物は無いわ!』
『何だと?!貴様が店主か?!ちょうどいい!!この俺様がこの店を買取っt・・・』
『断る!!!!!これは警告よ!それ以上言うなら全員纏めて粉々にするわよ!!
最後のチャンスよ!!』
ロンゲイ伯爵は選択を間違えてしまう。
『ふん!!外民の女如きがぁぁぁぁ!!!
調子に乗るなよ!!お前ら!!こいつに俺の恐ろしさを教えてやれぇぇぇぇ!!!』
1番前にいた用心棒5人がメルに襲いかかる!
『ふっ・・・』
しかしメルは既にその場には居らず男達の背後にいた。
『ぶばぁぁぁぁぁぁ!!』
『あぐぁぁぁぁぁぁ!!』
『ぶへらぁぁぁぁぁ!!』
用心棒達が何が起きたか分からずに崩れ去る!!
『う、嘘・・・黒い筋が微かに見えたけど・・・ほとんど見えなかった・・・』
セルナを始め弟子達が呆気に取られる。
『そ、そうね・・・もしかしたら私達・・少し強くなって調子に乗ってたのかもね・・・
ここでは私達は普通の弟子なのよ。』
アイラがセルナの隣に立ってメルを眺めるのであった。
ロンゲイ伯爵は目の前の光景に理解が追いつかずにパニックになる!!
『な、何だ?!何が起きた?!お、お前ら!!早く捕まえろぉぉぉぉぉ!!!』
伯爵の命令に反応して残りの12名の用心棒がメルに襲い掛かろうとするが既にメルは用心棒達の背後に立っていた。
『あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
『ぐあぁぉぁぁぁぁぁぁぁ!!
『腕がぁぁぁ!!俺の腕がぁぁぁぁ!!』
『どこだぁぁぁぁぁ!!俺の腕ぇぇぇぇ!』
用心棒達が自分の腕を探していると24本の腕が上から降ってくる。
どさどさどさどさ・・・・
メルが黒い棒をロンゲイ伯爵に突きつける。
『さあ!後は貴方1人よ?!貴方の恐ろしさを教えてくれるのよね?
早く教えてくれないかしら?』
『あ、あはっ・・・メ、メルさん・・・容赦なしなのね・・・』
リンドが嫌な汗を流す。
『あ、あ、な、何だ?!お、お前は?!
お、俺に、指一本触れてみろ!!た、ただで済むと思うn・・・・』
言い終わる前にメルがブレる!
ズバババババババババババババババ!!
『どべばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
ロンゲイ伯爵は全身を粉砕され崩れ落ちる。
『ふん!!触れたわよ?!どうなるのかしら?
フィラちゃん!後はよろしくね!!』
『はい!!店長!!』
フィラが大きな馬車の中に男達を詰め飲んで行く。
『うっはぁぁぁ!!!いつ見ても見えねぇなぁぁぁぁ!!!』
『ファイデル王国で調子に乗るとこうなるんだ!!!分かったか?!』
メルは踵を返して弟子達の所へ帰ってきて
ニッコリ笑う。
『さあ!店の中を見て行ってね!!』
『『『『『『はい!!店長!!』』』』』』
弟子達の背筋が伸びるのであった・・・。
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