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第5話 ギルドマスター登場
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俺は門兵に言われた通りにギルドにやってきた。
『うわっ!デカイな!!』見上げていると、ひっきりなしに大荷物を持った人が出入りしている。
覚悟を決めて中に入るとイメージとは全然違った。天井からは煌びやかなシャンデリア、200人は余裕であろう受け付けロビー。正面に並ぶ受け付けカウンター。壁沿いに二階に上がる階段。今の俺は田舎者丸出しだ。
気を取り直して空いている受け付けカウンターへ行く。
『こんにちは。どの様なご用件でしょうか?』
『身分証が欲しいんですが。』
『かしこまりました。ご説明します。身分証は大きく分けて二種類あります。
身分を証明する為だけの物と冒険者登録する物です。』
『普通はどっちがいいんですか?』
『はい。冒険者登録がお勧めです。薬草等の採取、調査依頼、討伐依頼、その他個人的な依頼を達成すればお金を稼ぐ事ができます。
戦闘が苦手な方はでもお金を稼ぐ事が出来るんです。』
『じゃあ冒険者登録でお願いします。』
『かしこまりました。』
『それではこのボートに血を一滴垂らしてください。そこの針を使ってください。』
『血がいるんですか?』
『はい。これが一般的な登録方法です。』
受け付け嬢に変な目で見られる。
『わかりました。』
ボートに血を垂らすと俺のステータスが浮き出す。
受け付け嬢の顔が段々真顔になっていく。
『嘘、レベル10で全てのステータスが100を超えて・・・知力が200越え!!魔力が2000オーバー!!!』
しかし受け付け嬢が気付く『あら?職業が空白になってますね。』
『職業って何があるんですか?』と聞くと
困惑ぎみに『例えば剣士、魔法使い、僧侶等
自分の得意な分野が職業になります。』
見ると名前の下が空白になっている・・。
(ここは普通職業がでるのか・・。お爺さんたのむよー。)
そこでこっそり【偽装】で魔法使いに書き換える。
受け付け嬢(多分ボートが上手く動かなかったのかな)と思い、
『ハヤト様、申し訳ないのですがもう一度お願いします。』
俺は了解し、もう一度血を垂らす・・。
職業は魔法使いと表示される。
受け付け嬢はやはり顔を引き攣らせせて
『ハヤト様少々お待ちください。』と奥へと奥へと消えて行く。
すると奥から筋骨隆々スキンヘッドのオッサンが受け付け嬢と共にやってきた。
『俺はギルドマスターのゴルドンだ。お前がアマクサ ハヤトだな?』
『はい、そうです・・。あ、あの何かいけなかったんですか?』
『いやちょっとな。少し話しをしたいから奥に来てくれないか?』
(選択肢はないみたいだな)
『はい。分かりました。』
(どうしよう・・。大丈夫なのか?)
部屋に通されるとソファーに座り、正面にゴルドンが座る。
『イレーナ席を外してくれ。』
『あの、説明は・・』
『いいから外してくれ!』
強めに言われてイレーナさんは出て行った。
『さてハヤト、お前ステータスを偽装してるだろ?』
いきなりの直球に声が出ない。
『俺は【鑑定】の上位【看破】が使えるんだ。お前が偽装を使っているのは確かだ。
それでも見れんのだ。原因は一つしか無い
お前のレベルが俺より遥かに上なんだ!』
俺は俯いて声が出ない。
ゴルドンが諭す様に言う。
『勘違いしないで欲しいんだが君を責めてるわけではない。俺の興味本意だ。偽装を使ってはいけないルールはないからな!』
俺は少し安心した。(でも恐らく・・)
『そこでだ俺だけに見せてくれないかな?』
(ほら来た!!!まぁギルドマスターだけにはいいかな。)
ゴルドンの顔を見て覚悟を決める。
『ギルドマスターの言う通り偽装してます。これは混乱を避ける為にしています。
条件として見せるのはスキル以外です』
『分かった。』
俺は偽装を解除する。
ゴルドンが固まる・・・。
数秒後・・・
『なんじゃこりゃーぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
『俺の予想を遥かに斜め上過ぎて直立不動じゃねーかーぁぁぁぁ!!!』
『イヤイヤイヤイヤ!!確かにこれは偽装が必要だ!!!お前は一体何者なんだ!!』
『個人情報なので秘密です。』
ゴルドンは少し落ち着くと『ハヤトお前の事は詮索しない。だが一つだけ許して欲しい。この国の王には話しをさせて欲しい。』
『駄目と言っても話すんですよね?』
罰が悪そうにゴルドンが頷く。
『じゃあギルドマスターを殺すしかないんですね・・。』と言ってゴルドンの顔を見る。
ゴルドンは眼を見開き慌てる。
『まてっ!まっって!』
そこで『冗談ですよー!』と笑って見せる。
少しだけ魔力を解放したのでゴルドンは汗だくになっている。
ゴルドンは思う。
こいつを敵に回しては駄目だと・・・。
『うわっ!デカイな!!』見上げていると、ひっきりなしに大荷物を持った人が出入りしている。
覚悟を決めて中に入るとイメージとは全然違った。天井からは煌びやかなシャンデリア、200人は余裕であろう受け付けロビー。正面に並ぶ受け付けカウンター。壁沿いに二階に上がる階段。今の俺は田舎者丸出しだ。
気を取り直して空いている受け付けカウンターへ行く。
『こんにちは。どの様なご用件でしょうか?』
『身分証が欲しいんですが。』
『かしこまりました。ご説明します。身分証は大きく分けて二種類あります。
身分を証明する為だけの物と冒険者登録する物です。』
『普通はどっちがいいんですか?』
『はい。冒険者登録がお勧めです。薬草等の採取、調査依頼、討伐依頼、その他個人的な依頼を達成すればお金を稼ぐ事ができます。
戦闘が苦手な方はでもお金を稼ぐ事が出来るんです。』
『じゃあ冒険者登録でお願いします。』
『かしこまりました。』
『それではこのボートに血を一滴垂らしてください。そこの針を使ってください。』
『血がいるんですか?』
『はい。これが一般的な登録方法です。』
受け付け嬢に変な目で見られる。
『わかりました。』
ボートに血を垂らすと俺のステータスが浮き出す。
受け付け嬢の顔が段々真顔になっていく。
『嘘、レベル10で全てのステータスが100を超えて・・・知力が200越え!!魔力が2000オーバー!!!』
しかし受け付け嬢が気付く『あら?職業が空白になってますね。』
『職業って何があるんですか?』と聞くと
困惑ぎみに『例えば剣士、魔法使い、僧侶等
自分の得意な分野が職業になります。』
見ると名前の下が空白になっている・・。
(ここは普通職業がでるのか・・。お爺さんたのむよー。)
そこでこっそり【偽装】で魔法使いに書き換える。
受け付け嬢(多分ボートが上手く動かなかったのかな)と思い、
『ハヤト様、申し訳ないのですがもう一度お願いします。』
俺は了解し、もう一度血を垂らす・・。
職業は魔法使いと表示される。
受け付け嬢はやはり顔を引き攣らせせて
『ハヤト様少々お待ちください。』と奥へと奥へと消えて行く。
すると奥から筋骨隆々スキンヘッドのオッサンが受け付け嬢と共にやってきた。
『俺はギルドマスターのゴルドンだ。お前がアマクサ ハヤトだな?』
『はい、そうです・・。あ、あの何かいけなかったんですか?』
『いやちょっとな。少し話しをしたいから奥に来てくれないか?』
(選択肢はないみたいだな)
『はい。分かりました。』
(どうしよう・・。大丈夫なのか?)
部屋に通されるとソファーに座り、正面にゴルドンが座る。
『イレーナ席を外してくれ。』
『あの、説明は・・』
『いいから外してくれ!』
強めに言われてイレーナさんは出て行った。
『さてハヤト、お前ステータスを偽装してるだろ?』
いきなりの直球に声が出ない。
『俺は【鑑定】の上位【看破】が使えるんだ。お前が偽装を使っているのは確かだ。
それでも見れんのだ。原因は一つしか無い
お前のレベルが俺より遥かに上なんだ!』
俺は俯いて声が出ない。
ゴルドンが諭す様に言う。
『勘違いしないで欲しいんだが君を責めてるわけではない。俺の興味本意だ。偽装を使ってはいけないルールはないからな!』
俺は少し安心した。(でも恐らく・・)
『そこでだ俺だけに見せてくれないかな?』
(ほら来た!!!まぁギルドマスターだけにはいいかな。)
ゴルドンの顔を見て覚悟を決める。
『ギルドマスターの言う通り偽装してます。これは混乱を避ける為にしています。
条件として見せるのはスキル以外です』
『分かった。』
俺は偽装を解除する。
ゴルドンが固まる・・・。
数秒後・・・
『なんじゃこりゃーぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
『俺の予想を遥かに斜め上過ぎて直立不動じゃねーかーぁぁぁぁ!!!』
『イヤイヤイヤイヤ!!確かにこれは偽装が必要だ!!!お前は一体何者なんだ!!』
『個人情報なので秘密です。』
ゴルドンは少し落ち着くと『ハヤトお前の事は詮索しない。だが一つだけ許して欲しい。この国の王には話しをさせて欲しい。』
『駄目と言っても話すんですよね?』
罰が悪そうにゴルドンが頷く。
『じゃあギルドマスターを殺すしかないんですね・・。』と言ってゴルドンの顔を見る。
ゴルドンは眼を見開き慌てる。
『まてっ!まっって!』
そこで『冗談ですよー!』と笑って見せる。
少しだけ魔力を解放したのでゴルドンは汗だくになっている。
ゴルドンは思う。
こいつを敵に回しては駄目だと・・・。
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