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■RINK_004_席順□
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◇AM:08:25◆
ーキーコーンカーンコーンー
朝のチャイムが全館に鳴り響く。
◆新桜花高等学校_2年E組◇
6階建ての校舎、その2階に僕達2年の教室はある。
僕のクラスは2年E組だ。
僕が通う新桜花(しんおうか)高校は、5年前に大規模な改築が行われた。
4階建てから6階建てに増築、エレベーターも設置。
この新校舎建設のタイミングで姉妹校である
第二新桜花高等学校と合併した。
その為、限られた土地面積に1,5倍の生徒数を収容する必要があり、
幅より高さを優先し建設された。
職員室は2年生の教室と同じ、2階に設計された。
どうやら大学入試、部活動、全てにおいて大切な時期でもあり、
少し大人の仲間入りになった多感な学生に目が届くように、
校長と教頭が設計書に組み込んだらしい。
改装された校内の室内にはエアコンも完備されている。
生徒達の集中力向上と体調面を考慮して設置された。
どうやら保護者会の強い要望があったらしい・・・
少子化の影響により、過保護主義者である親が一人の子供に固執(こしつ)する。
まさに今の時代のニーズに応えた設備だ。
だが、僕達子供にとってはそんな事はどうでもいい。
設定温度は27度・・・そこそこ快適。
その目の前の環境、自分が置かれた環境のみに僕達は興味がわき、
みんなそれだけで満足する。
僕の席は前から3列目、そして縦列では窓側から3列目、
ちょうど教室面積の集中点が僕の席。
前でも後ろでもない普通の席だ・・・。
普通を演じる事を目標にしている僕にとっては幸せな事だと思うだろう・・・。
-しかし、普通じゃない事が起こった-
今、僕はエアコンが効いている教室に座っている。
冷暖房が完備された快適な教室・・・これは事実だ。
だが僕の手の平は湿っている。
手の平には尋常(じんじょう)じゃない程の水滴・・・
いや、これは・・・ほぼ濡れている。
僕はその水滴をハンカチで拭く・・・。
そして、机の左側に置いた筆箱のフタを開け、
その筆箱の中にあるシャーペンを取ろうとペンを見つめながら
・・・チラっと左側を見る。
そして僕の左側、僕の真横の席には・・・
窓から差し込む朝日が
逆光となっているのにもかかわらず、
はっきりと見える・・・
ー「神崎アオイさんが座っている」。—
ー「くっ・・・近すぎる!」ー
「・・・」
遡(さかのぼ)る事・・・17時間前、僕のクラスは席替えをした。
なんでこの時期に?とは思ったが、
担任はホームルームで「夏休み前に席替えをしよう」と
よく分からない事を言った。
夏休み明けの方が自然だと思ったが、
今週末の土曜日から学校は夏休みに入る・・・
その2日目の木曜日。
よっぽどやる事がなかったのだろう・・・。
席替えは遅刻が多い生徒ベスト6は自動的に最前列に座らされる。
そしてその他の生徒は平等に「くじ」で決められる。
2年になったばかりの4月にも、くじ引きで席を決めた。
ー「前の席順に戻りたい!」ー
僕は心の底からそう思った。
え?アオイさんが真横の方がいいんじゃないの?と思われるが、
僕にとっては前の席の方が都合が良かった・・・。
アオイさんは前から2列目、廊下側の席。
僕はちょうど中央の列の一番後ろ。
僕の前には身長184センチ、体重90キロの剛田(ごうだ)という
野球部のキャプテンが座り。
教壇に立つ先生からは僕が視界に入る・・・まさにベスポジだった。
何故、ベスポジか?
廊下側に座るアオイさんを窓から差し込む光が照らし。
前、後ろ、真横でもない、ちょうど後方斜め45度から見えるアオイさん。
そして前方にはでかい剛田・・・。
ーアオイさんを観察するのにベストな距離感だった!ー
ちなみに、勉強しろよ?っと思う人もいるかもしれないが、
僕は教科書を一度見るだけで、理論とワードと公式を全て暗記できる。
僕の潜在能力、9%程度を使うだけで充分だ。
本心では授業は必要ないと思っている。
だが普通の学校を卒業する事は、
普通に生きる人生を目標にしている僕にとっては大切なステータスだ。
・・・とこんな話はどうでもいい。
ようは、アオイさんが僕の真隣(まとな)りでは観察できない・・・
真横でじっと観察をしていたら違和感の塊(かたまり)だ!
という事だ。
だが、平等なくじ引き・・・これだけはどれだけ潜在能力を使おうが
どうする事もできない・・・
そして、今日から僕はアオイさんの真横の席に
座る事になってしまった・・・。
僕の手首に浮かぶ枝豆程度の脈は、皮膚を突き破るくらい
ーピクピクピクピクピクー
超絶な速さで脈を打つ!
その脈を打つ枝豆を僕は震えながら見つめる・・・
耐えられず僕は頭の中で叫ぶ、
「ダメだ!距離が近すぎる!」
せめて半径2.7メートルは必要だ。
その時、担任の声が聞こえる。
「お~い如月(きさらぎ) 具合でも悪いのか?」
みんなの視線が僕に集まる・・・
「!!」
もちろん、
アオイさんも僕を見つめる・・・。
「はっ」
目があった僕は思わず女子みたいな変な声を出してしまった。
僕はその間を埋めるように即座に視線を担任に向ける。
「昨日から具合が悪いので 保健室に行ってきます!」
と震えた声で担任に伝えるのがやっとだった。
「おいおい~大丈夫か?・・・わかった本当に具合が悪いなら保健室に」
僕は食い気味で応える。
「はい!保健室に行きます!」
間違いなく、今の僕の潜在能力は0%に等しい・・・。
その機能していない潜在能力のせいで、
僕は体調が悪いと応えたのに、
ーダダダダダッ!ガラ!ー
猛ダッシュで教室を飛び出してしまった。
100Mのアイツに勝ちそうになった時と同じスピードで
僕は夢中で廊下を走った。
そして僕の頭の中では、
僕を見るために振り向くアオイさんの表情が、
なん10回(じゅっかい)も繰り返しループする。
ー「くそ!僕としたことが・・・!」ー
保健室は1階。階段を降りてすぐ右手にある。
だが僕は、気持ちを落ち着かせるため、
2階の階段の手前にある男子トイレに駆け込む。
ーガチャン!ー
すぐに扉の鍵を閉めて洋式の便座に倒れ込むように座った。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「ず・・・ズボンを履いたまま 便座に座ったのは初めてだ・・・」
僕は胸を右手で掴み、治らない息遣いを必死に止めようとする。
そして6分、時は経ち・・・
左手首に右手の親指をそっと置く。
ドクン・・・ドクン・・・
親指に感じる脈は正常に戻りつつある・・・
僕は便座から腰を上げ
ガシャン・・・
扉の鍵をかける。
扉を少し内側に開き、その隙間から覗く・・・。
・・・トイレの入り口付近からトイレ全体へと視線を移す・・・。
ー「よし 誰もいない」ー
僕はゆっくりと左足を踏み出し・・・
トイレの入り口へと歩みを進める。
そして、トイレから出ようとした時、
タ・・・タ・・・タ・・・タ
誰かの足音が聞こえた。
僕はなぜか身を隠すようにトイレの壁に背を向ける。
心の中で、なぜ隠れる必要がある?と自問自答をしたが。
授業中である以上、
別の先生に見つかると適当な説明をするのが面倒だと思った。
タ・・・タ・・・
足音がこっちに向かってくる・・・
ゴク・・・
僕は無意識に生唾(なまつば)を飲み
通り過ぎるのを確認する為、ゆっくりとトイレの壁から廊下を覗く。
「ん!?」
思わず瞳孔(どうこう)が開いてしまった。
何度も目に焼き付いているロングヘアーが僕の前を通りすぎる。
ーアオイさん?ー
アオイさんは、身を隠す僕には気付かず通りすぎて行った。
ーどっ・・・どこに行くんだろう?ー
と疑問に思った反面。
僕の瞳孔が開いたのは、アオイさんが急に僕の前に現れた。
ただ、それだけではなかった・・・。
僕の頭の中に残像として残る通り過ぎるアオイさんの表情だ!。
目は、まるで死んだ魚の目のような・・・?
いや・・・駅や交番で見かける
ー 指名手配犯のような冷たい目! ー
僕はゆっくりとトイレを出て、廊下に歩みを進める・・・。
その視線には、なびくアオイのロングヘアーと
足早に歩くアオイの細い足。
その後ろ姿を見つめ・・・
僕はアオイさんの後を追うように・・・
静かに歩みを進めた・・・!。
ーキーコーンカーンコーンー
朝のチャイムが全館に鳴り響く。
◆新桜花高等学校_2年E組◇
6階建ての校舎、その2階に僕達2年の教室はある。
僕のクラスは2年E組だ。
僕が通う新桜花(しんおうか)高校は、5年前に大規模な改築が行われた。
4階建てから6階建てに増築、エレベーターも設置。
この新校舎建設のタイミングで姉妹校である
第二新桜花高等学校と合併した。
その為、限られた土地面積に1,5倍の生徒数を収容する必要があり、
幅より高さを優先し建設された。
職員室は2年生の教室と同じ、2階に設計された。
どうやら大学入試、部活動、全てにおいて大切な時期でもあり、
少し大人の仲間入りになった多感な学生に目が届くように、
校長と教頭が設計書に組み込んだらしい。
改装された校内の室内にはエアコンも完備されている。
生徒達の集中力向上と体調面を考慮して設置された。
どうやら保護者会の強い要望があったらしい・・・
少子化の影響により、過保護主義者である親が一人の子供に固執(こしつ)する。
まさに今の時代のニーズに応えた設備だ。
だが、僕達子供にとってはそんな事はどうでもいい。
設定温度は27度・・・そこそこ快適。
その目の前の環境、自分が置かれた環境のみに僕達は興味がわき、
みんなそれだけで満足する。
僕の席は前から3列目、そして縦列では窓側から3列目、
ちょうど教室面積の集中点が僕の席。
前でも後ろでもない普通の席だ・・・。
普通を演じる事を目標にしている僕にとっては幸せな事だと思うだろう・・・。
-しかし、普通じゃない事が起こった-
今、僕はエアコンが効いている教室に座っている。
冷暖房が完備された快適な教室・・・これは事実だ。
だが僕の手の平は湿っている。
手の平には尋常(じんじょう)じゃない程の水滴・・・
いや、これは・・・ほぼ濡れている。
僕はその水滴をハンカチで拭く・・・。
そして、机の左側に置いた筆箱のフタを開け、
その筆箱の中にあるシャーペンを取ろうとペンを見つめながら
・・・チラっと左側を見る。
そして僕の左側、僕の真横の席には・・・
窓から差し込む朝日が
逆光となっているのにもかかわらず、
はっきりと見える・・・
ー「神崎アオイさんが座っている」。—
ー「くっ・・・近すぎる!」ー
「・・・」
遡(さかのぼ)る事・・・17時間前、僕のクラスは席替えをした。
なんでこの時期に?とは思ったが、
担任はホームルームで「夏休み前に席替えをしよう」と
よく分からない事を言った。
夏休み明けの方が自然だと思ったが、
今週末の土曜日から学校は夏休みに入る・・・
その2日目の木曜日。
よっぽどやる事がなかったのだろう・・・。
席替えは遅刻が多い生徒ベスト6は自動的に最前列に座らされる。
そしてその他の生徒は平等に「くじ」で決められる。
2年になったばかりの4月にも、くじ引きで席を決めた。
ー「前の席順に戻りたい!」ー
僕は心の底からそう思った。
え?アオイさんが真横の方がいいんじゃないの?と思われるが、
僕にとっては前の席の方が都合が良かった・・・。
アオイさんは前から2列目、廊下側の席。
僕はちょうど中央の列の一番後ろ。
僕の前には身長184センチ、体重90キロの剛田(ごうだ)という
野球部のキャプテンが座り。
教壇に立つ先生からは僕が視界に入る・・・まさにベスポジだった。
何故、ベスポジか?
廊下側に座るアオイさんを窓から差し込む光が照らし。
前、後ろ、真横でもない、ちょうど後方斜め45度から見えるアオイさん。
そして前方にはでかい剛田・・・。
ーアオイさんを観察するのにベストな距離感だった!ー
ちなみに、勉強しろよ?っと思う人もいるかもしれないが、
僕は教科書を一度見るだけで、理論とワードと公式を全て暗記できる。
僕の潜在能力、9%程度を使うだけで充分だ。
本心では授業は必要ないと思っている。
だが普通の学校を卒業する事は、
普通に生きる人生を目標にしている僕にとっては大切なステータスだ。
・・・とこんな話はどうでもいい。
ようは、アオイさんが僕の真隣(まとな)りでは観察できない・・・
真横でじっと観察をしていたら違和感の塊(かたまり)だ!
という事だ。
だが、平等なくじ引き・・・これだけはどれだけ潜在能力を使おうが
どうする事もできない・・・
そして、今日から僕はアオイさんの真横の席に
座る事になってしまった・・・。
僕の手首に浮かぶ枝豆程度の脈は、皮膚を突き破るくらい
ーピクピクピクピクピクー
超絶な速さで脈を打つ!
その脈を打つ枝豆を僕は震えながら見つめる・・・
耐えられず僕は頭の中で叫ぶ、
「ダメだ!距離が近すぎる!」
せめて半径2.7メートルは必要だ。
その時、担任の声が聞こえる。
「お~い如月(きさらぎ) 具合でも悪いのか?」
みんなの視線が僕に集まる・・・
「!!」
もちろん、
アオイさんも僕を見つめる・・・。
「はっ」
目があった僕は思わず女子みたいな変な声を出してしまった。
僕はその間を埋めるように即座に視線を担任に向ける。
「昨日から具合が悪いので 保健室に行ってきます!」
と震えた声で担任に伝えるのがやっとだった。
「おいおい~大丈夫か?・・・わかった本当に具合が悪いなら保健室に」
僕は食い気味で応える。
「はい!保健室に行きます!」
間違いなく、今の僕の潜在能力は0%に等しい・・・。
その機能していない潜在能力のせいで、
僕は体調が悪いと応えたのに、
ーダダダダダッ!ガラ!ー
猛ダッシュで教室を飛び出してしまった。
100Mのアイツに勝ちそうになった時と同じスピードで
僕は夢中で廊下を走った。
そして僕の頭の中では、
僕を見るために振り向くアオイさんの表情が、
なん10回(じゅっかい)も繰り返しループする。
ー「くそ!僕としたことが・・・!」ー
保健室は1階。階段を降りてすぐ右手にある。
だが僕は、気持ちを落ち着かせるため、
2階の階段の手前にある男子トイレに駆け込む。
ーガチャン!ー
すぐに扉の鍵を閉めて洋式の便座に倒れ込むように座った。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「ず・・・ズボンを履いたまま 便座に座ったのは初めてだ・・・」
僕は胸を右手で掴み、治らない息遣いを必死に止めようとする。
そして6分、時は経ち・・・
左手首に右手の親指をそっと置く。
ドクン・・・ドクン・・・
親指に感じる脈は正常に戻りつつある・・・
僕は便座から腰を上げ
ガシャン・・・
扉の鍵をかける。
扉を少し内側に開き、その隙間から覗く・・・。
・・・トイレの入り口付近からトイレ全体へと視線を移す・・・。
ー「よし 誰もいない」ー
僕はゆっくりと左足を踏み出し・・・
トイレの入り口へと歩みを進める。
そして、トイレから出ようとした時、
タ・・・タ・・・タ・・・タ
誰かの足音が聞こえた。
僕はなぜか身を隠すようにトイレの壁に背を向ける。
心の中で、なぜ隠れる必要がある?と自問自答をしたが。
授業中である以上、
別の先生に見つかると適当な説明をするのが面倒だと思った。
タ・・・タ・・・
足音がこっちに向かってくる・・・
ゴク・・・
僕は無意識に生唾(なまつば)を飲み
通り過ぎるのを確認する為、ゆっくりとトイレの壁から廊下を覗く。
「ん!?」
思わず瞳孔(どうこう)が開いてしまった。
何度も目に焼き付いているロングヘアーが僕の前を通りすぎる。
ーアオイさん?ー
アオイさんは、身を隠す僕には気付かず通りすぎて行った。
ーどっ・・・どこに行くんだろう?ー
と疑問に思った反面。
僕の瞳孔が開いたのは、アオイさんが急に僕の前に現れた。
ただ、それだけではなかった・・・。
僕の頭の中に残像として残る通り過ぎるアオイさんの表情だ!。
目は、まるで死んだ魚の目のような・・・?
いや・・・駅や交番で見かける
ー 指名手配犯のような冷たい目! ー
僕はゆっくりとトイレを出て、廊下に歩みを進める・・・。
その視線には、なびくアオイのロングヘアーと
足早に歩くアオイの細い足。
その後ろ姿を見つめ・・・
僕はアオイさんの後を追うように・・・
静かに歩みを進めた・・・!。
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