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知らない世界、知らない国、知らない街
剣士、魔術師、弓使い、槍使い・・・
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ツバキに向かってまず最初に大男の剣士が向かってくる。
「そこだぁ!」
ツバキは叫んで後ろを振り返り持っていた剣を前に出す。剣と剣が重なる良い音がする。大男は見破られて悔しそうにはじに避けて行った。
次にツバキに向かって来たのは魔術師。ツバキは剣の先を女に突き指して
「我、ハクラ・ツバキの名の下『炎柱』!」
「うわぁ!危なっ!」
女の魔術師は危機一髪で避けた。ツバキは・・腰に手を置く。
「・・あーはいはい。避けますよ。」
三人目に来たのは・・・・・四人目、五人目・・順調に気配を察知して攻撃していく。六人目に来たのは弓使い。弓使いは姿を消している。ツバキは何本も向かってくる弓の出所を探す。上手いことに場所がそれぞれ違うのが厄介。
「そろそろ諦めてはどうかね?」
その言葉を聞いた瞬間、ツバキは声の方に剣を向けて『炎柱』を放った。
「うぁわあ!この、この私が・・負けた?」
「わはは!喋ったのが運の尽き!」
ツバキは「わはは」と笑う。
「・・さて、次は誰?」
自信満々そうに剣を振り下ろす。
「こんなに・・成長していたんですね・・」
訓練場にいるツバキをサクラはすごいと言う顔をしながら見ている。
「・・わかったでしょう?サクラがどんだけ、怠惰なのか。」
「・・・・」
「視線を外さないで。サクラは見ないといけない。ツバキの努力を。」
アハマはサクラに視線を向けずにそう呟いた。
「まだ、着かないの?もう、結構歩いた気がするんだけど・・」
氷狐の指示通りに迷いの森『ドネル森』を歩いていた。
【なんだ・・我が迷子にでもなったとでも言いたいのか?我の故郷だぞ。我を信じろ。】
「・・ちゃんと着くよな・・」
少し呆れ気味の声で聞く。氷狐は【大丈夫だ】と口にする。
「はぁ、早く着いて寝たい」
そうキクは溢した。
「サクラ、君は何がしたいんだ?」
アハマがツバキを見たまま低い声でサクラに聞く。
「・・なんのことですか?」
「いやさ、ツバキはキクに会いたいから努力してる。じゃあ、努力してないサクラは何をしたいの?このままなら俺はサクラを旅に出す気はないよ。だから、教えて、サクラ、君は努力をしないで何をしたいんだ?」
「・・・私は、私はキクの側にいないと・・」
「なんで?会うならツバキを見習いなよ。少しは努力してみれば?」
「・・私は神です・・神は努力とは無縁・・私は転生の番人です・・だから・・」
「だから?神が・・いや、サクラは神だっただろう?もう人間だ。神じゃない。たとえ、力を受け継いでたとしても、人間なんだから、もう努力はすべきだ。」
アハマの視線はツバキの方を見ている。
「・・・・では、私はなんの努力をすれば良いのでしょうか・・」
「『魔法制御』。」
「魔法制御ですか?」
「あぁ、サクラは魔法制御を使えるようになった方がいい。」
「・・・なんでそう思ったのですか?」
「サクラ、気付いてないみたいだけど、魔法かけられてるから。」
「え、私ですか?」
「・・他に誰がいるんだい?」
「そうですね・・ちなみになんの魔法をかけられているのですか?」
「それはかけた本人に聞きな。魔法制御を上手く扱えれば、かけられた魔法も解除できる。姉さんにでも教えてもらいな。」
アハマの横顔をサクラは見る。その横顔はどこか楽しそうだった。
「そこだぁ!」
ツバキは叫んで後ろを振り返り持っていた剣を前に出す。剣と剣が重なる良い音がする。大男は見破られて悔しそうにはじに避けて行った。
次にツバキに向かって来たのは魔術師。ツバキは剣の先を女に突き指して
「我、ハクラ・ツバキの名の下『炎柱』!」
「うわぁ!危なっ!」
女の魔術師は危機一髪で避けた。ツバキは・・腰に手を置く。
「・・あーはいはい。避けますよ。」
三人目に来たのは・・・・・四人目、五人目・・順調に気配を察知して攻撃していく。六人目に来たのは弓使い。弓使いは姿を消している。ツバキは何本も向かってくる弓の出所を探す。上手いことに場所がそれぞれ違うのが厄介。
「そろそろ諦めてはどうかね?」
その言葉を聞いた瞬間、ツバキは声の方に剣を向けて『炎柱』を放った。
「うぁわあ!この、この私が・・負けた?」
「わはは!喋ったのが運の尽き!」
ツバキは「わはは」と笑う。
「・・さて、次は誰?」
自信満々そうに剣を振り下ろす。
「こんなに・・成長していたんですね・・」
訓練場にいるツバキをサクラはすごいと言う顔をしながら見ている。
「・・わかったでしょう?サクラがどんだけ、怠惰なのか。」
「・・・・」
「視線を外さないで。サクラは見ないといけない。ツバキの努力を。」
アハマはサクラに視線を向けずにそう呟いた。
「まだ、着かないの?もう、結構歩いた気がするんだけど・・」
氷狐の指示通りに迷いの森『ドネル森』を歩いていた。
【なんだ・・我が迷子にでもなったとでも言いたいのか?我の故郷だぞ。我を信じろ。】
「・・ちゃんと着くよな・・」
少し呆れ気味の声で聞く。氷狐は【大丈夫だ】と口にする。
「はぁ、早く着いて寝たい」
そうキクは溢した。
「サクラ、君は何がしたいんだ?」
アハマがツバキを見たまま低い声でサクラに聞く。
「・・なんのことですか?」
「いやさ、ツバキはキクに会いたいから努力してる。じゃあ、努力してないサクラは何をしたいの?このままなら俺はサクラを旅に出す気はないよ。だから、教えて、サクラ、君は努力をしないで何をしたいんだ?」
「・・・私は、私はキクの側にいないと・・」
「なんで?会うならツバキを見習いなよ。少しは努力してみれば?」
「・・私は神です・・神は努力とは無縁・・私は転生の番人です・・だから・・」
「だから?神が・・いや、サクラは神だっただろう?もう人間だ。神じゃない。たとえ、力を受け継いでたとしても、人間なんだから、もう努力はすべきだ。」
アハマの視線はツバキの方を見ている。
「・・・・では、私はなんの努力をすれば良いのでしょうか・・」
「『魔法制御』。」
「魔法制御ですか?」
「あぁ、サクラは魔法制御を使えるようになった方がいい。」
「・・・なんでそう思ったのですか?」
「サクラ、気付いてないみたいだけど、魔法かけられてるから。」
「え、私ですか?」
「・・他に誰がいるんだい?」
「そうですね・・ちなみになんの魔法をかけられているのですか?」
「それはかけた本人に聞きな。魔法制御を上手く扱えれば、かけられた魔法も解除できる。姉さんにでも教えてもらいな。」
アハマの横顔をサクラは見る。その横顔はどこか楽しそうだった。
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