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旅
冒険者登録
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我は氷狐。氷の精霊だ。名前に狐が入っているから化けギツネでもある。母が人型の精霊で父が人型の・・・・獣人の狐だった。
まぁ、それは置いておいて精霊とは自由気ままに生きるのが好きな奴らなんだ。誰かに支配、命令に従うことを拒む者が多い。精霊にも例外はあるからそうとは言えないが・・我が見たことがある精霊の中には支配されたい、命令されたいと思っている奴がいた。そいつは酷いのか行動も食事も全部命令されないと何もしない奴だった。我は珍しくそいつに話しかけて食べろと言ったがそいつは「それは精霊使い様の命令か?」と言って断りやがった。悔しいぞ。我は高貴な精霊なのだから・・・良くも、良くも我の・・・・はぁ・・そんな精霊もいるんだ。我は自由に生きたい精霊だがな・・そんな精霊でも精霊使いには敵わないだ。精霊使いに命令されたら絶対服従。それが決まり、ルール、破ったらどうなるのか考えたくもないわ。
我は命令されたくない精霊だ。でもキクを見た時我の中にあった『支配されたくない』と言う気持ちが『支配されたい』に変わった。おかしいんだ、キクは精霊使いではないしでも我はキクを見て変わってしまった。だからあの時、我は頭を撫でていた。
『お主、攻撃魔法が使えんみたいだから、我が助けてやろう』
そんな言い訳をしてキクの側にいることを選んだ。
これからの旅が楽しみだ。
あいつは精霊使いに出会えただろうか・・・餓死して死んでしまったのか・・それとも精霊使いに命令されてご飯をたらふく食ったのだろう・・・うん、きっとそうだ、そうゆうことにしていておこう。あやつが幸せなら・・
三人と一匹はチツール街の街を歩いていた。
「サクラさん、最初はどこに行くの?」
「冒険者登録をしに行きます。」
「冒険者協会?」
「そうです。・・私とキクは英雄と言うことを隠しておきたいので名前を変えたいのですが・・・」
「なら、私名前使う?」
「椿は何って使ってる?」
「ハクラ・ツバキ。」
よくぞ聞いてくれましたと言うように胸に手を置いてドヤ顔をしながら言った。
「いいですね。ハクラ・サク・・・・辞めましょう。椿さんには申し訳ないですけど・・」
「?辞めるのはいいけどなんで?」
「ハクラ・サクラ・・・あぁ、面白いじゃん・・・・って・・痛いって」
サクラは無言でキクを叩く。
「??ハクラ・・・サクラ・・・あ!本当だ!面白い。そうだよね。私もこれだったら変えたい。」
「ああ、ツバキさんはお優しいです。キクと違って。」
「ごめんって・・行くんでしょう?」
「・・・はい行きましょう。」
止まっていた足を動かして冒険者協会まで行く。
「ここです」
「えー、廃墟みたい。ボロ屋敷。誰がここのオーナーなんってやるんだろう・・・」
「・・こりゃ、失礼なガキどもだ。」
「!」
声がして後ろを振り返ると杖をついた年老いた婆さんがいた。
「あ、・・・・私は黙っていますね・・・」
小さい声でそう言って婆さんの後ろに下がった。
「・・婆さん・・『ガキども』って言ってたけど僕は言ってない。」
「お、そうか・・耳が悪くて二人が言ったように聞こえたんだ。これは失礼。」
「で、婆さんはここになんのよう?年寄りはここに用はないはずだけど?」
「わしはここにオーナ。出入り口の邪魔だよ。どきなお前こそガキどもにここに用はないだろう?」
「えー、私、オーナの前で悪口言ったちゃったの?」
慌てたように椿がそう言い「ごめんなさい」と謝った。
「あれは悪口なのか?」
「え?違うの?」
「オーナ・・あれは悪口だよ。この冒険者教会の建物に対してね・・・」
「おお、そうなのか・・・その女。合格だ。」
「???どうゆうこと?お兄ちゃん?」
「ほれ、三人とも中にはいれ・・・」
諭されて三人は中に入った。
「僕たちは試されてるのかもね・・・」
「試されてる?」
「小僧。答え合わせはまだ早い。」
小声で話していたはずなのにオーナーが反応した。
「えー、私達小声で話してたよね??」
「取り敢えず着いて行こう」
「うん・・・・」
冒険者協会に足を踏み入れる。
「・・・うわぁ、あの見た目でこの中身すごぉ」
椿が感嘆な声を上げた。
「・・・・婆さん・・・冒険者とう
「お前さんごときに婆さんと呼ばれる筋合いはないが?」
「・・・遮るなよ、まだ冒険者教会に入る前はそんなことも言ってなかったし、耳だってちゃんと聞こえてるじゃん。」
「フン、この世に魔法があるのなら姿も変えられると思わないのか?私が年寄りの振りをしているとはね・・・」
その瞬間オーナーの姿が変わりコッとヒールの音が響いた。
オーナーはとても美人なお姉さんになっていた。
「婆さん・・それが本当の姿か?もしかしたらそっちが魔法で婆さんの方が魔法もしれない」
キクがそんなことを言うと周りにいた冒険者らしき者が小さい声で「あいつ、姉さんを婆さん呼ばわりか・・・」や「勇気あるやつやな」などと聞こえた。
オーナーがチラッとそっちを見ると冒険者達は視線を逸らした。
「それで?婆さん、僕達に姿を晒したみたいだが何がしたいんだ?」
「・・・登録の前に答え合わせとしようか、アハマ」
「いるよ!姉さん!」
声は上から聞こえてくる。上を見上げると二階にこちらを見ている男が立っていた。
「降りてこい」
「今すぐに」
男は飛び降りる感じで降りた。椿が「死んじゃう」と声を上げたが綺麗な着地をしてお辞儀をした。
「こんにちは、こんばんは、初めまして、お久しぶり、ツニクワ・アハマ・ナカネヲと言います。」
おかしな挨拶をして名を名乗った。
「・・・姉さん?」
「アハマ・・また変な服を着ているね。はぁ恥ずかしいな・・・」
「な、実の弟の格好を恥ずかしいと姉さん・・・ひどい。」
顔を手で覆ってチラチラとオーナーを見る。
「・・・そんなことより
「そんなことを!?」
「だから遮らないでよ姉弟揃って・・・」
「姉さんにあんなこと言われたら僕は・・・・・・この教会ごと壊してしまうよ」
「冗談にもならないこと言わないでお前にここが壊せるわけないのだから」
「・・・それは置いておいて・・・さって答え合わせしよっか」
「僕の話は遮っといて自分が勝てないと思ったら話を変える・・・頭が痛い」
キクは頭を抑えた。
「お前達は・・・」
オーナーがそう言って冒険者協会に着てすぐに何か分からない試練が始まった。
まぁ、それは置いておいて精霊とは自由気ままに生きるのが好きな奴らなんだ。誰かに支配、命令に従うことを拒む者が多い。精霊にも例外はあるからそうとは言えないが・・我が見たことがある精霊の中には支配されたい、命令されたいと思っている奴がいた。そいつは酷いのか行動も食事も全部命令されないと何もしない奴だった。我は珍しくそいつに話しかけて食べろと言ったがそいつは「それは精霊使い様の命令か?」と言って断りやがった。悔しいぞ。我は高貴な精霊なのだから・・・良くも、良くも我の・・・・はぁ・・そんな精霊もいるんだ。我は自由に生きたい精霊だがな・・そんな精霊でも精霊使いには敵わないだ。精霊使いに命令されたら絶対服従。それが決まり、ルール、破ったらどうなるのか考えたくもないわ。
我は命令されたくない精霊だ。でもキクを見た時我の中にあった『支配されたくない』と言う気持ちが『支配されたい』に変わった。おかしいんだ、キクは精霊使いではないしでも我はキクを見て変わってしまった。だからあの時、我は頭を撫でていた。
『お主、攻撃魔法が使えんみたいだから、我が助けてやろう』
そんな言い訳をしてキクの側にいることを選んだ。
これからの旅が楽しみだ。
あいつは精霊使いに出会えただろうか・・・餓死して死んでしまったのか・・それとも精霊使いに命令されてご飯をたらふく食ったのだろう・・・うん、きっとそうだ、そうゆうことにしていておこう。あやつが幸せなら・・
三人と一匹はチツール街の街を歩いていた。
「サクラさん、最初はどこに行くの?」
「冒険者登録をしに行きます。」
「冒険者協会?」
「そうです。・・私とキクは英雄と言うことを隠しておきたいので名前を変えたいのですが・・・」
「なら、私名前使う?」
「椿は何って使ってる?」
「ハクラ・ツバキ。」
よくぞ聞いてくれましたと言うように胸に手を置いてドヤ顔をしながら言った。
「いいですね。ハクラ・サク・・・・辞めましょう。椿さんには申し訳ないですけど・・」
「?辞めるのはいいけどなんで?」
「ハクラ・サクラ・・・あぁ、面白いじゃん・・・・って・・痛いって」
サクラは無言でキクを叩く。
「??ハクラ・・・サクラ・・・あ!本当だ!面白い。そうだよね。私もこれだったら変えたい。」
「ああ、ツバキさんはお優しいです。キクと違って。」
「ごめんって・・行くんでしょう?」
「・・・はい行きましょう。」
止まっていた足を動かして冒険者協会まで行く。
「ここです」
「えー、廃墟みたい。ボロ屋敷。誰がここのオーナーなんってやるんだろう・・・」
「・・こりゃ、失礼なガキどもだ。」
「!」
声がして後ろを振り返ると杖をついた年老いた婆さんがいた。
「あ、・・・・私は黙っていますね・・・」
小さい声でそう言って婆さんの後ろに下がった。
「・・婆さん・・『ガキども』って言ってたけど僕は言ってない。」
「お、そうか・・耳が悪くて二人が言ったように聞こえたんだ。これは失礼。」
「で、婆さんはここになんのよう?年寄りはここに用はないはずだけど?」
「わしはここにオーナ。出入り口の邪魔だよ。どきなお前こそガキどもにここに用はないだろう?」
「えー、私、オーナの前で悪口言ったちゃったの?」
慌てたように椿がそう言い「ごめんなさい」と謝った。
「あれは悪口なのか?」
「え?違うの?」
「オーナ・・あれは悪口だよ。この冒険者教会の建物に対してね・・・」
「おお、そうなのか・・・その女。合格だ。」
「???どうゆうこと?お兄ちゃん?」
「ほれ、三人とも中にはいれ・・・」
諭されて三人は中に入った。
「僕たちは試されてるのかもね・・・」
「試されてる?」
「小僧。答え合わせはまだ早い。」
小声で話していたはずなのにオーナーが反応した。
「えー、私達小声で話してたよね??」
「取り敢えず着いて行こう」
「うん・・・・」
冒険者協会に足を踏み入れる。
「・・・うわぁ、あの見た目でこの中身すごぉ」
椿が感嘆な声を上げた。
「・・・・婆さん・・・冒険者とう
「お前さんごときに婆さんと呼ばれる筋合いはないが?」
「・・・遮るなよ、まだ冒険者教会に入る前はそんなことも言ってなかったし、耳だってちゃんと聞こえてるじゃん。」
「フン、この世に魔法があるのなら姿も変えられると思わないのか?私が年寄りの振りをしているとはね・・・」
その瞬間オーナーの姿が変わりコッとヒールの音が響いた。
オーナーはとても美人なお姉さんになっていた。
「婆さん・・それが本当の姿か?もしかしたらそっちが魔法で婆さんの方が魔法もしれない」
キクがそんなことを言うと周りにいた冒険者らしき者が小さい声で「あいつ、姉さんを婆さん呼ばわりか・・・」や「勇気あるやつやな」などと聞こえた。
オーナーがチラッとそっちを見ると冒険者達は視線を逸らした。
「それで?婆さん、僕達に姿を晒したみたいだが何がしたいんだ?」
「・・・登録の前に答え合わせとしようか、アハマ」
「いるよ!姉さん!」
声は上から聞こえてくる。上を見上げると二階にこちらを見ている男が立っていた。
「降りてこい」
「今すぐに」
男は飛び降りる感じで降りた。椿が「死んじゃう」と声を上げたが綺麗な着地をしてお辞儀をした。
「こんにちは、こんばんは、初めまして、お久しぶり、ツニクワ・アハマ・ナカネヲと言います。」
おかしな挨拶をして名を名乗った。
「・・・姉さん?」
「アハマ・・また変な服を着ているね。はぁ恥ずかしいな・・・」
「な、実の弟の格好を恥ずかしいと姉さん・・・ひどい。」
顔を手で覆ってチラチラとオーナーを見る。
「・・・そんなことより
「そんなことを!?」
「だから遮らないでよ姉弟揃って・・・」
「姉さんにあんなこと言われたら僕は・・・・・・この教会ごと壊してしまうよ」
「冗談にもならないこと言わないでお前にここが壊せるわけないのだから」
「・・・それは置いておいて・・・さって答え合わせしよっか」
「僕の話は遮っといて自分が勝てないと思ったら話を変える・・・頭が痛い」
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