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旅
最初の行き先は?
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キクと椿さんが仲直りをして旅に出ることが決まった。キクと椿さんにこの街のことをよく説明していないので私は二人を集めて説明しようとしていた。
「この街について詳しく説明していなかったので説明しようと思うのですけど・・・いりますか?」
「いる、僕は教えて欲しいけど椿は詳しいんじゃない?」
「十年ここにいるから街についてはほとんど知らないかも・・・特訓だけしてきから・・・」
椿さんは「う~ん」と唸りながら言う。
「大丈夫です。説明します。では、まずはキクが住んでいる所とこの小屋がある森を『チツール山』と言って色々な動物が暮らしていて魔法訓練や運動にはもってこいのところなのです。椿さんをここに落としたのだってそれも一理あるから‥次にこの山を含めて下山するとある街を『チツール街』と言ってチツール街は多種族います。獣人だったりエルフだったり、珍しい者で言うと吸血鬼なんかもそう言うグローバルな街なのです。チツール街の隣国は『ハツラル』。私はあまりここは好きになれない街で奴隷制度がまだあって、獣人の子供とかを売っているのを見かけます・・・チツール街の人が見たら国王殴ってるかもしれません・・・」
私がそう言うと椿さんが立ち上がって
「私、ハツラル行きたい!」
「椿さんなら言うと思いました!」
「別に僕は良いけどどうするの?もし奴隷を見つけたら」
「助ける!」
「お金は?」
「・・・実力行使?」
「ダメだろ」
「うわぁ~お金持ってない!」
「フフフ、見てください。これを」
「もしかして」
「そうです。転生の番人を下ろされた退職金です。」
「あ、そっち?てっきり強盗から奪い取ったかと思った・・・」
「えー、キクぅ酷い。」
今までで一番楽しい人生かもしれないと私はしみじみ感じた。
キクと椿さんと旅に出れることが楽しみでしょうがない。
キク・・・キクはきっと正しい。私が無理矢理椿さんとくっつけて仲直りさせた。私は・・・酷い女・・
椿さん・・・キクは優しいから優し過ぎるからお兄ちゃんを離さないでください。私はきっと二人を裏切ってしまうから。私の分までキクと幸せに暮らして欲しい。
二人にはまだ言っていないけど二人の両親もきっとこの世界のどこかにいる。私は転生の番人だから・・合えば分かる。だから見つけて、見つけて前世の時よりも幸せに、幸せに暮らして・・・キクは気づいているかもしれないけどキクが選んだ魔法の中に桜を生み出す魔法があるから家族全員で見て、それが私からの願い。
神様、仏様・・・キクと椿さんがこれからも仲良く幸せにこれからの生を歩めますように。そこに私はいなくても良いので・・それだけは
「この街について詳しく説明していなかったので説明しようと思うのですけど・・・いりますか?」
「いる、僕は教えて欲しいけど椿は詳しいんじゃない?」
「十年ここにいるから街についてはほとんど知らないかも・・・特訓だけしてきから・・・」
椿さんは「う~ん」と唸りながら言う。
「大丈夫です。説明します。では、まずはキクが住んでいる所とこの小屋がある森を『チツール山』と言って色々な動物が暮らしていて魔法訓練や運動にはもってこいのところなのです。椿さんをここに落としたのだってそれも一理あるから‥次にこの山を含めて下山するとある街を『チツール街』と言ってチツール街は多種族います。獣人だったりエルフだったり、珍しい者で言うと吸血鬼なんかもそう言うグローバルな街なのです。チツール街の隣国は『ハツラル』。私はあまりここは好きになれない街で奴隷制度がまだあって、獣人の子供とかを売っているのを見かけます・・・チツール街の人が見たら国王殴ってるかもしれません・・・」
私がそう言うと椿さんが立ち上がって
「私、ハツラル行きたい!」
「椿さんなら言うと思いました!」
「別に僕は良いけどどうするの?もし奴隷を見つけたら」
「助ける!」
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「・・・実力行使?」
「ダメだろ」
「うわぁ~お金持ってない!」
「フフフ、見てください。これを」
「もしかして」
「そうです。転生の番人を下ろされた退職金です。」
「あ、そっち?てっきり強盗から奪い取ったかと思った・・・」
「えー、キクぅ酷い。」
今までで一番楽しい人生かもしれないと私はしみじみ感じた。
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キク・・・キクはきっと正しい。私が無理矢理椿さんとくっつけて仲直りさせた。私は・・・酷い女・・
椿さん・・・キクは優しいから優し過ぎるからお兄ちゃんを離さないでください。私はきっと二人を裏切ってしまうから。私の分までキクと幸せに暮らして欲しい。
二人にはまだ言っていないけど二人の両親もきっとこの世界のどこかにいる。私は転生の番人だから・・合えば分かる。だから見つけて、見つけて前世の時よりも幸せに、幸せに暮らして・・・キクは気づいているかもしれないけどキクが選んだ魔法の中に桜を生み出す魔法があるから家族全員で見て、それが私からの願い。
神様、仏様・・・キクと椿さんがこれからも仲良く幸せにこれからの生を歩めますように。そこに私はいなくても良いので・・それだけは
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