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懺悔と離別
懺悔と離別10
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くるぶしが痒い。俺は蚊に刺された。約束の時間だよ、もう帰ろう。俺は俺の家に、君は君の家に。
「うっちゃん」
ベンチに俺だけを座らせて、芽衣は目の前で膝を畳んだ。
「どうして私と別れたいの……?」
何度も何度も口酸っぱく言っているのに、どうしてなかなか伝わらないのだろう。
「も、もう、芽衣の事なんて好きじゃないから……」
何度悪態をつけば、解放される?
「芽衣とはもう、やっていけない……」
君はまた、静かに泣いた。顔を埋めて声を殺し、先ほどよりもっとか弱く見えた。
芽衣、もう帰ろうよ。ここにあと何時間、何日いたところで決して良い方向には進まないから。
「うっちゃん」
ベンチに俺だけを座らせて、芽衣は目の前で膝を畳んだ。
「どうして私と別れたいの……?」
何度も何度も口酸っぱく言っているのに、どうしてなかなか伝わらないのだろう。
「も、もう、芽衣の事なんて好きじゃないから……」
何度悪態をつけば、解放される?
「芽衣とはもう、やっていけない……」
君はまた、静かに泣いた。顔を埋めて声を殺し、先ほどよりもっとか弱く見えた。
芽衣、もう帰ろうよ。ここにあと何時間、何日いたところで決して良い方向には進まないから。
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