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初犯と狼狽
初犯と狼狽3
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「うっちゃん、勇吾おはよー。久しぶりだねっ」
神の気分次第にしては、出来すぎた風まかせ。
「おはよ、芽衣」
勇吾に加えて、俺のクラスメイトには芽衣もいる。
「勇吾焼けたね。ゴールデンウィークどっか行ったの?」
「ハワイだよ、芽衣はどこか行った?」
「私は北海道」
そう言って、君が鞄から取り出したものは、北海道代表的土産のクッキー。
「琴ちゃんが朝から4つも取って行ったから1枚ずつしか渡せないんだけどごめんね。はい、ふたり共、ホワイトチョコレート平気だよね?」
勇吾は「俺もそういえばチョコだ」と言って、俺と芽衣に1粒ずつチョコレートを渡した。
「……ありがとう」
芽衣から貰う土産は勇吾とお揃いだし、俺は何処にも出掛けていないから差し出すものもないし、なんだか虚しい。
「芽衣、今日はなにしてんの」
「今日?べつに用ないよ」
たった5日間離れただけで、俺は悲愴でいっぱい。
「じゃあ遊ぼ」
「うんっ」
この浮かない気持ちも、おそらくそのせいだ。
神の気分次第にしては、出来すぎた風まかせ。
「おはよ、芽衣」
勇吾に加えて、俺のクラスメイトには芽衣もいる。
「勇吾焼けたね。ゴールデンウィークどっか行ったの?」
「ハワイだよ、芽衣はどこか行った?」
「私は北海道」
そう言って、君が鞄から取り出したものは、北海道代表的土産のクッキー。
「琴ちゃんが朝から4つも取って行ったから1枚ずつしか渡せないんだけどごめんね。はい、ふたり共、ホワイトチョコレート平気だよね?」
勇吾は「俺もそういえばチョコだ」と言って、俺と芽衣に1粒ずつチョコレートを渡した。
「……ありがとう」
芽衣から貰う土産は勇吾とお揃いだし、俺は何処にも出掛けていないから差し出すものもないし、なんだか虚しい。
「芽衣、今日はなにしてんの」
「今日?べつに用ないよ」
たった5日間離れただけで、俺は悲愴でいっぱい。
「じゃあ遊ぼ」
「うんっ」
この浮かない気持ちも、おそらくそのせいだ。
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