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海神コンビ解散
海神コンビ解散18
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「神みたいな男らしくてカッケー奴なんか、他にいねえじゃん?」
海が屈託のない笑みを溢すから、俺の感激はもはやもう、地球に存在しない文字を使わねば説明がつかなくなった。
「こんなすっげえ奴自慢じゃん誇りじゃん、神と書いて神そのものじゃん。過去に戻って昔の自分に言ってやりてえよ。もっと早く気付けよばーかって、なに照れて隠してんだよって」
「海……」
「照れとか恥とか、そんなもん感じる必要なんかなかったんだ。これが俺等のありのまんま。十人十色の十のひとつで、千差万別の一部分。だから俺は、もう決めた」
額から手を外して、その手で俺の頬を覆う海。もう一方も、反対側の頬へ。
「海神コンビは今日で解散だ。海神カップルって通称、全国に知らしめるぞ」
不敵な彼が微笑めば、重なる唇。
今の今まで抱いてた不安や不満、心配ごとを全て掻っさらうようなキスだった。
俺は俺で、海は海で、ふたりは等身大の相手を愛している。ただそれだけを確認できたことが、こんなにも尊く感じるなんて。
今日は平日、まだ太陽は東の方。ここは休工中の工事現場で、キスをしているのは制服姿の小さな男と大きな男。
道行く人の中には、こんな俺等を笑う者もいるだろう。軽蔑する者も、中にはいるかもしれない。
でもいいんだ。いつか彼等もきっと、気付く時がくる。
愛のカタチに、型など存在しないのだと。
海が屈託のない笑みを溢すから、俺の感激はもはやもう、地球に存在しない文字を使わねば説明がつかなくなった。
「こんなすっげえ奴自慢じゃん誇りじゃん、神と書いて神そのものじゃん。過去に戻って昔の自分に言ってやりてえよ。もっと早く気付けよばーかって、なに照れて隠してんだよって」
「海……」
「照れとか恥とか、そんなもん感じる必要なんかなかったんだ。これが俺等のありのまんま。十人十色の十のひとつで、千差万別の一部分。だから俺は、もう決めた」
額から手を外して、その手で俺の頬を覆う海。もう一方も、反対側の頬へ。
「海神コンビは今日で解散だ。海神カップルって通称、全国に知らしめるぞ」
不敵な彼が微笑めば、重なる唇。
今の今まで抱いてた不安や不満、心配ごとを全て掻っさらうようなキスだった。
俺は俺で、海は海で、ふたりは等身大の相手を愛している。ただそれだけを確認できたことが、こんなにも尊く感じるなんて。
今日は平日、まだ太陽は東の方。ここは休工中の工事現場で、キスをしているのは制服姿の小さな男と大きな男。
道行く人の中には、こんな俺等を笑う者もいるだろう。軽蔑する者も、中にはいるかもしれない。
でもいいんだ。いつか彼等もきっと、気付く時がくる。
愛のカタチに、型など存在しないのだと。
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