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海神作戦
海神作戦18
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「なんで神ってすぐ喧嘩売られんの?」
「わかんねえ」
「まじでドラゴンの息子見ちゃったの?」
「ぶっちゃけちょっと見た」
「なんで他人のもん勝手に見んだよ」
「だって許可とって見るもんじゃねえだろ」
「許可取れよ」
「はあ!?失礼しますがちょっとあなたの息子さん見せてくださーいって?大きさチェックいたしまーすって?それ変態じゃんっ」
「じゃあ見んなよっ」
「黒目が勝手に動いたんだよ!生理現象だっ!」
生理現象だっ!とほぼ同時、目の前から「うるせえ!」と飛んできた。わなわな震えるドラゴン男。
「てめえ等大概にしろよ……?つーかなんでクソチビはノッポにおんぶされてんだよ?これから俺と喧嘩すんだぞ……?」
パンツポケットに小ネタを忍ばせていなかった今日は、良い合体方法を思いつかなかった。なので、海の背中で質素におぶわれた。
「だってドラゴンくん俺よりでけぇじゃーん」
「はあ?」
「俺に喧嘩売る時点で超恥だぜ?ライオンが蟻に喧嘩しようって言ってるもんだぜー」
「自分のこと蟻とか言って惨めじゃねえの……」
「え。すんげえ切ねえ、超ぴえん、哀れ」
「んならやめろよ!」
海にギュウっとしがみつく。本当はこのまま闘いたいけれど、この状態では負ける見込みの方が高いと判断した俺は、渋々彼の背から降りた。
ドラゴン男を指さし言う。
「てことで、お前はジャンプ禁止な。俺よりさらにでっかくなっちゃうから。もうそれ、卑怯だから」
「はあ?ジャンプゥ?」
「海がアンパイアだから。こいつが三回手ぇ上げたらもう、お前の反則負けだから」
「海って誰だよ」
「ここにいんだろ!この素晴らしきイケメンは名村海だ!名前の『名』に村人の『村』に、海は広いな大きいなの──」
俺が最後まで言い切れなかったのは、海から顔面パンチを受けたから。
「てめえ殺すぞ」
「グホッ……俺、これから喧嘩すんのに……」
「その口取っても喧嘩はできんだろ」
ぐりぐりと、口の中へ押し込まれる彼の拳。
「すびばぜんでぢた」
俺は即、白旗を掲げた。
「わかんねえ」
「まじでドラゴンの息子見ちゃったの?」
「ぶっちゃけちょっと見た」
「なんで他人のもん勝手に見んだよ」
「だって許可とって見るもんじゃねえだろ」
「許可取れよ」
「はあ!?失礼しますがちょっとあなたの息子さん見せてくださーいって?大きさチェックいたしまーすって?それ変態じゃんっ」
「じゃあ見んなよっ」
「黒目が勝手に動いたんだよ!生理現象だっ!」
生理現象だっ!とほぼ同時、目の前から「うるせえ!」と飛んできた。わなわな震えるドラゴン男。
「てめえ等大概にしろよ……?つーかなんでクソチビはノッポにおんぶされてんだよ?これから俺と喧嘩すんだぞ……?」
パンツポケットに小ネタを忍ばせていなかった今日は、良い合体方法を思いつかなかった。なので、海の背中で質素におぶわれた。
「だってドラゴンくん俺よりでけぇじゃーん」
「はあ?」
「俺に喧嘩売る時点で超恥だぜ?ライオンが蟻に喧嘩しようって言ってるもんだぜー」
「自分のこと蟻とか言って惨めじゃねえの……」
「え。すんげえ切ねえ、超ぴえん、哀れ」
「んならやめろよ!」
海にギュウっとしがみつく。本当はこのまま闘いたいけれど、この状態では負ける見込みの方が高いと判断した俺は、渋々彼の背から降りた。
ドラゴン男を指さし言う。
「てことで、お前はジャンプ禁止な。俺よりさらにでっかくなっちゃうから。もうそれ、卑怯だから」
「はあ?ジャンプゥ?」
「海がアンパイアだから。こいつが三回手ぇ上げたらもう、お前の反則負けだから」
「海って誰だよ」
「ここにいんだろ!この素晴らしきイケメンは名村海だ!名前の『名』に村人の『村』に、海は広いな大きいなの──」
俺が最後まで言い切れなかったのは、海から顔面パンチを受けたから。
「てめえ殺すぞ」
「グホッ……俺、これから喧嘩すんのに……」
「その口取っても喧嘩はできんだろ」
ぐりぐりと、口の中へ押し込まれる彼の拳。
「すびばぜんでぢた」
俺は即、白旗を掲げた。
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