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「ハルくん」
春と夏の風に包まれて、わたしがしたのは告白の続き。緊張がほどけた今ならしどろもどろにならずにきちんと言えると、そう感じたから。
「ハルくん。わたしはハルくんが好きです。ハルくんはわたしをどう思っていますか」
彼の目を真っ直ぐ見て、想いを伝えることができた。泣き顔でもなく、こわばった顔でもなく、ふんわりとしたやわらかい表情も作れたと思う。
俺も好きだよって、どうか言って。
目の前のハルくんと神様に、そう願った。ハルくんが答えをくれるまで、何度も何度も心の中でお願いした。
けれど。
「ナツ」
彼は再びわたしを抱きしめるだけで、その答えを教えてくれはしなかった。
ハルくんの胸元に埋まるその瞬間、目に映ったのは悔しそうに下唇を噛んだ彼の顔。
どうしてそんな顔をするの?どうして返事をくれないの?
その時ハルくんが飲み込んだ言葉は、一体なんだったのだろう。
春と夏の風に包まれて、わたしがしたのは告白の続き。緊張がほどけた今ならしどろもどろにならずにきちんと言えると、そう感じたから。
「ハルくん。わたしはハルくんが好きです。ハルくんはわたしをどう思っていますか」
彼の目を真っ直ぐ見て、想いを伝えることができた。泣き顔でもなく、こわばった顔でもなく、ふんわりとしたやわらかい表情も作れたと思う。
俺も好きだよって、どうか言って。
目の前のハルくんと神様に、そう願った。ハルくんが答えをくれるまで、何度も何度も心の中でお願いした。
けれど。
「ナツ」
彼は再びわたしを抱きしめるだけで、その答えを教えてくれはしなかった。
ハルくんの胸元に埋まるその瞬間、目に映ったのは悔しそうに下唇を噛んだ彼の顔。
どうしてそんな顔をするの?どうして返事をくれないの?
その時ハルくんが飲み込んだ言葉は、一体なんだったのだろう。
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