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第4部 越谷アパセティックタウン
第53話
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茜色のタンクトップとデニム半ズボンの少年は、インナーシャツの素材を生かすように、指をハヤテの両胸の突起の上で滑らせ続けた。
「ぁっ……やめてくれ……っ……」
「お兄さんはえっちなことしたくないの?」
「俺、そういうのは――あっッ」
「また変な声出た。いいね」
「ほ、本当にやめてくれ」
焦ったハヤテが電子警棒を脇に置き、両手で少年の手を引きはがしにかかる。
だが力は入っておらず、簡単にのけられてしまった。
「お兄さん、力ないなあ」
「ま、まだ手足がしびれててあまり力が入ら――ぅあぁっ」
「それはいいこと聞いた。じゃあやりたい放題だ」
「ぁあ……ぁ……っ」
「お、少しコリコリしてきた? もっと責めるね」
「う、ぅぁあっ」
「顔がいいなぁ。真っ暗になる前でよかった」
力の入らない体幹を必死によじり、顔をしかめながら首を動かすハヤテ。
少年は光悦の表情でそれを眺めながら、左右の突起を刺激し続けた。
そして。
「ん?」
手がとまる。何かに気づいたようだ。
少年が自分のお尻を浮かせ、その下を見た。薄いスパッツに覆われたハヤテの股間は、棒状の膨らみが浮き出てきていた。
「半勃ちってやつなのかな。お兄さん、やっぱり気持ちよかったんじゃないの?」
満足そうにそう言うと、いったんハヤテの足側に回る。今度はハヤテの両脚を広げた。
「――!」
どこがターゲットされるのか感づいたハヤテの表情に、また一段の焦りが浮かぶ。
どしっと、少年がハヤテの両脚の間に膝をついた。
「次はちんこいきまーす」
「おっ、おい! どっ、どこに顔を――」
少年は前に倒れ込み、ハヤテの両脚を腕でロックしながら股間に顔をうずめた。
「んー! 生あったかい! しかもいいニオイする。草のニオイと交じっていい感じかも」
そこでしゃべると、口の動きがダイレクトに股間へ伝わる。
すると、みるみるうちにソレが硬くなっていった。
「ありゃ、カチカチになっちゃった。もうちょっと半勃ちのままでもよかったのに」
うつぶせ用マクラ代わりとしては硬くなりすぎということで、少年は少し体勢を変えた。
一度起き上がって、ハヤテの脚を広げたまま、その間に腰を落とした。
今度は自分の両脚も広げ、ハヤテの両脚の上に載せてロックする。
「んじゃ手で責めていくね」
「や、やめ――ぅぁあっ」
少年がスパッツ越しに手のひらで股間を包むと、声と同時に、首から上がビクッとなる。
「反応いいなー」
そのまま、さする。
「あぁっ……うあっ、あぁっ……」
「ちんこ揉もうと思ったけど、おっきくなってカチカチだとけっこう揉みづらいね」
「ぅ……うぁ……」
「当たり前かもだけどオレのよりでかいよなぁ。んーと、あ、揉めないからこうやればいいかな?」
「はうああぁっッ!」
亀頭部分をスパッツ越しに指の腹で上下に擦られると、ハヤテの口から一段と大きな声があがった。
「うわすごい声。この生地けっこう滑るしいいね」
「あぁあっ! ああっ!」
「というか、あれか。めくってちんこ出しちゃってもいいか」
少年が擦るのを一度やめ、ハヤテのスパッツに手をかけた。そして下にずらす。
「おー。自分以外の勃起ちんこ、生だと初めて見る。すげえ」
「みっ、見る……なっ」
少年は抗議を無視し、めくったスパッツのウエストゴムの部分を、ハヤテの睾丸の下に挟んで固定した。
屹立した陰茎と二つの睾丸が、露になったままとなる。
ハヤテは慌てて元に戻そうとするのだが、やはりあっさりと少年に阻止されてしまう。
「手、邪魔」
少年はそう言うと両脚をずらし、ひざ裏でハヤテの腿を、足裏でハヤテの両腕を踏んだ。
器用にも自分の脚だけでハヤテの両手両脚を押さえたのである。
「ぁッ……?」
「先走りってやつ? が出てるね」
「ぐはぅァッ!」
先端から染み出していた透明な液体を亀頭に塗り広げられ、ハヤテの首が反る。
「これで滑るから、っと。いくねー」
陰茎の上下へのしごきが始まる。
「うあ”あっッ――!」
「やっぱいい顔と声だなあ。お兄さん」
なおも責めは続く。
「あっ! ああっ! はああっ!」
やがてハヤテの耐える顔に強い焦りが交じってきた。薄暗くてもわかる程度には汗も流れていた。
「ぐっ! あっ、や、やめ、う……あッ! 待――」
ここまで耐えていたハヤテだが、やがてその表情に強い焦燥感が浮き出てきた。
「お?」
少年の手首がつかまれる。もちろんハヤテの抵抗だった。力強くはないが、動きは邪魔された。
両腕も押さえられていたはずなのだが、徐々に力は戻ってきており、少年の足裏のロックを外したのである。
少年が一度ハヤテの陰茎から手を外す。
「あー、もう。抵抗しなくていいってば。あ、イキそうになって焦った感じかな?」
「うぁ……はぁ……はぁ……」
もはや答える余裕もないハヤテを見て、褐色少年はニンマリとした笑みを浮かべる。
「じゃあ、こうしよっか」
「……!」
少年は正座に戻ると、ハヤテの五指の間に自分の五指を絡ませ、がっちりと握った。いわゆる恋人繋ぎである。
両脚も、前腕部で腿を押さえて体重をかけることでフリーにはさせない。
「これなら外れないでしょ。ってことで、両手が塞がっちゃったので口で、と」
「う……あっ、やめ――うああっ!」
「ほんなはんひへ、いいのはな?」
ハヤテの陰茎を口に含んだまま、少年は頭を上下させた。
「ああっッ……おあぁッ……うあああッ……ああああッ」
「ひもひいいれすか?」
「ぅあああぁっ!」
両手両脚を固められたまま陰茎を口腔で刺激されたハヤテは、もはや耐えうる術を持たなかった。
「ああぁッ! だ、ダメだ、で、出ちま……ッああっ、やっ、やべぇッ、出ッ――」
そして――。
「はぅあああッ! うぁッ! ああ゛あァあッ――――!!」
ハヤテの鍛え上げられた筋肉質な体が何度も大きく痙攣し、口腔内へ射精した。
少年はその温かさを口の中の粘膜で堪能すると、唇に力を入れながら、一気にポンとハヤテの陰茎を開放した。
「うおぁっ!!」
射精直後での不意打ちな亀頭への刺激に、ハヤテの体が激しくビクンとなる。
「ふー、想像してたどおりの味って感じだね。セーエキ」
少年はゴクリと喉を動かすと、満足そうに言った。
「どうだった? お兄さん」
「はぁ……はぁ……ぅはぁ……」
「あはは。いちおう気持ちよかったってことでいい?」
褐色少年は一度離れてバッグから水筒を取り出してうがいをすると、必死に息を整えていたハヤテの両脚を掴んだ。
「お、おい、も、もう……いいだろ……!」
「まだまだ。いちおう一通りやらせてほしいなって。ここもね」
その視線の示す先。それは過剰に広げられたハヤテの両脚の中央、射精して萎えた陰茎のさらに下、である。
「ちゃんと調べたんだ。ここも気持ちいいってね。オレのをお兄さんの穴に挿れてみたい」
「いや何を言――」
「少しお尻浮かせるよ。スパッツ全部脱がさないとできないから」
「ま、待っ」
「大丈夫だよ。前にネットで買ったゴムを持ってきたからさ。この街、ネットのフィルターめちゃくちゃキツいんで大変だったよ」
「いやそういう問題じゃ――」
「ちょっと、暴れないでって。あっ、破けちゃった……」
少し体のしびれが取れてきていたハヤテが、少年の手からなんとか逃れようとしたとき、スパッツが破けてしまった。
「まいっか」
少年が破けたスパッツを取り除く。ハヤテは下半身に何も着ていない状態となった。
「よ、よくねえだろ――」
ハヤテが、露出した自身の肛門を慌てて手で隠したときだった。
「そこで何をしている」
やや遠くから、冷たい声が二人へと注がれた。
「ぁっ……やめてくれ……っ……」
「お兄さんはえっちなことしたくないの?」
「俺、そういうのは――あっッ」
「また変な声出た。いいね」
「ほ、本当にやめてくれ」
焦ったハヤテが電子警棒を脇に置き、両手で少年の手を引きはがしにかかる。
だが力は入っておらず、簡単にのけられてしまった。
「お兄さん、力ないなあ」
「ま、まだ手足がしびれててあまり力が入ら――ぅあぁっ」
「それはいいこと聞いた。じゃあやりたい放題だ」
「ぁあ……ぁ……っ」
「お、少しコリコリしてきた? もっと責めるね」
「う、ぅぁあっ」
「顔がいいなぁ。真っ暗になる前でよかった」
力の入らない体幹を必死によじり、顔をしかめながら首を動かすハヤテ。
少年は光悦の表情でそれを眺めながら、左右の突起を刺激し続けた。
そして。
「ん?」
手がとまる。何かに気づいたようだ。
少年が自分のお尻を浮かせ、その下を見た。薄いスパッツに覆われたハヤテの股間は、棒状の膨らみが浮き出てきていた。
「半勃ちってやつなのかな。お兄さん、やっぱり気持ちよかったんじゃないの?」
満足そうにそう言うと、いったんハヤテの足側に回る。今度はハヤテの両脚を広げた。
「――!」
どこがターゲットされるのか感づいたハヤテの表情に、また一段の焦りが浮かぶ。
どしっと、少年がハヤテの両脚の間に膝をついた。
「次はちんこいきまーす」
「おっ、おい! どっ、どこに顔を――」
少年は前に倒れ込み、ハヤテの両脚を腕でロックしながら股間に顔をうずめた。
「んー! 生あったかい! しかもいいニオイする。草のニオイと交じっていい感じかも」
そこでしゃべると、口の動きがダイレクトに股間へ伝わる。
すると、みるみるうちにソレが硬くなっていった。
「ありゃ、カチカチになっちゃった。もうちょっと半勃ちのままでもよかったのに」
うつぶせ用マクラ代わりとしては硬くなりすぎということで、少年は少し体勢を変えた。
一度起き上がって、ハヤテの脚を広げたまま、その間に腰を落とした。
今度は自分の両脚も広げ、ハヤテの両脚の上に載せてロックする。
「んじゃ手で責めていくね」
「や、やめ――ぅぁあっ」
少年がスパッツ越しに手のひらで股間を包むと、声と同時に、首から上がビクッとなる。
「反応いいなー」
そのまま、さする。
「あぁっ……うあっ、あぁっ……」
「ちんこ揉もうと思ったけど、おっきくなってカチカチだとけっこう揉みづらいね」
「ぅ……うぁ……」
「当たり前かもだけどオレのよりでかいよなぁ。んーと、あ、揉めないからこうやればいいかな?」
「はうああぁっッ!」
亀頭部分をスパッツ越しに指の腹で上下に擦られると、ハヤテの口から一段と大きな声があがった。
「うわすごい声。この生地けっこう滑るしいいね」
「あぁあっ! ああっ!」
「というか、あれか。めくってちんこ出しちゃってもいいか」
少年が擦るのを一度やめ、ハヤテのスパッツに手をかけた。そして下にずらす。
「おー。自分以外の勃起ちんこ、生だと初めて見る。すげえ」
「みっ、見る……なっ」
少年は抗議を無視し、めくったスパッツのウエストゴムの部分を、ハヤテの睾丸の下に挟んで固定した。
屹立した陰茎と二つの睾丸が、露になったままとなる。
ハヤテは慌てて元に戻そうとするのだが、やはりあっさりと少年に阻止されてしまう。
「手、邪魔」
少年はそう言うと両脚をずらし、ひざ裏でハヤテの腿を、足裏でハヤテの両腕を踏んだ。
器用にも自分の脚だけでハヤテの両手両脚を押さえたのである。
「ぁッ……?」
「先走りってやつ? が出てるね」
「ぐはぅァッ!」
先端から染み出していた透明な液体を亀頭に塗り広げられ、ハヤテの首が反る。
「これで滑るから、っと。いくねー」
陰茎の上下へのしごきが始まる。
「うあ”あっッ――!」
「やっぱいい顔と声だなあ。お兄さん」
なおも責めは続く。
「あっ! ああっ! はああっ!」
やがてハヤテの耐える顔に強い焦りが交じってきた。薄暗くてもわかる程度には汗も流れていた。
「ぐっ! あっ、や、やめ、う……あッ! 待――」
ここまで耐えていたハヤテだが、やがてその表情に強い焦燥感が浮き出てきた。
「お?」
少年の手首がつかまれる。もちろんハヤテの抵抗だった。力強くはないが、動きは邪魔された。
両腕も押さえられていたはずなのだが、徐々に力は戻ってきており、少年の足裏のロックを外したのである。
少年が一度ハヤテの陰茎から手を外す。
「あー、もう。抵抗しなくていいってば。あ、イキそうになって焦った感じかな?」
「うぁ……はぁ……はぁ……」
もはや答える余裕もないハヤテを見て、褐色少年はニンマリとした笑みを浮かべる。
「じゃあ、こうしよっか」
「……!」
少年は正座に戻ると、ハヤテの五指の間に自分の五指を絡ませ、がっちりと握った。いわゆる恋人繋ぎである。
両脚も、前腕部で腿を押さえて体重をかけることでフリーにはさせない。
「これなら外れないでしょ。ってことで、両手が塞がっちゃったので口で、と」
「う……あっ、やめ――うああっ!」
「ほんなはんひへ、いいのはな?」
ハヤテの陰茎を口に含んだまま、少年は頭を上下させた。
「ああっッ……おあぁッ……うあああッ……ああああッ」
「ひもひいいれすか?」
「ぅあああぁっ!」
両手両脚を固められたまま陰茎を口腔で刺激されたハヤテは、もはや耐えうる術を持たなかった。
「ああぁッ! だ、ダメだ、で、出ちま……ッああっ、やっ、やべぇッ、出ッ――」
そして――。
「はぅあああッ! うぁッ! ああ゛あァあッ――――!!」
ハヤテの鍛え上げられた筋肉質な体が何度も大きく痙攣し、口腔内へ射精した。
少年はその温かさを口の中の粘膜で堪能すると、唇に力を入れながら、一気にポンとハヤテの陰茎を開放した。
「うおぁっ!!」
射精直後での不意打ちな亀頭への刺激に、ハヤテの体が激しくビクンとなる。
「ふー、想像してたどおりの味って感じだね。セーエキ」
少年はゴクリと喉を動かすと、満足そうに言った。
「どうだった? お兄さん」
「はぁ……はぁ……ぅはぁ……」
「あはは。いちおう気持ちよかったってことでいい?」
褐色少年は一度離れてバッグから水筒を取り出してうがいをすると、必死に息を整えていたハヤテの両脚を掴んだ。
「お、おい、も、もう……いいだろ……!」
「まだまだ。いちおう一通りやらせてほしいなって。ここもね」
その視線の示す先。それは過剰に広げられたハヤテの両脚の中央、射精して萎えた陰茎のさらに下、である。
「ちゃんと調べたんだ。ここも気持ちいいってね。オレのをお兄さんの穴に挿れてみたい」
「いや何を言――」
「少しお尻浮かせるよ。スパッツ全部脱がさないとできないから」
「ま、待っ」
「大丈夫だよ。前にネットで買ったゴムを持ってきたからさ。この街、ネットのフィルターめちゃくちゃキツいんで大変だったよ」
「いやそういう問題じゃ――」
「ちょっと、暴れないでって。あっ、破けちゃった……」
少し体のしびれが取れてきていたハヤテが、少年の手からなんとか逃れようとしたとき、スパッツが破けてしまった。
「まいっか」
少年が破けたスパッツを取り除く。ハヤテは下半身に何も着ていない状態となった。
「よ、よくねえだろ――」
ハヤテが、露出した自身の肛門を慌てて手で隠したときだった。
「そこで何をしている」
やや遠くから、冷たい声が二人へと注がれた。
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『勇者の股間触ったらエライことになった』
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