56 / 115
第一部 そのモフモフは無自覚に世界を救う?
56 なんで霊山にこんな物が?
しおりを挟む
「要するに、巨大な蓋による蒸し料理ってことなのペエ。ホットプレートみたいだペエ」
「簡単なようだが実はかなり難しいんだ。蝙蝠が死ぬ瞬間が一秒でもずれると残ったのがまた増えるし、プロクスの魔力が尽きたらこの作戦は使えなくなる。かなりの出力で魔法を放つ必要があるんだ。以前この蝙蝠に出会った時は、三人の魔法士で一気に魔法を放ってもらった」
「うへぇ……。蝙蝠がいる空間を、一秒以内にまんべんなく高温にしないといけないのか。めちゃくちゃ難しそう」
「この結界から外側の結界までは……およそ296.283ですね。探知完了しました。多少の誤差は出るかもですが、一秒以内なら何とかなるでしょう」
「じゃあ行くぞ。三、二、一……」
ゼロ、の言葉と同時にネネさんが結界の一部に杖を突っ込んだ。杖が突き刺さった部分だけジェルのようにぶよっと盛り上がっている。
「爆ぜろ、業火よ。燃やし尽くせ!」
ネネさんが唱えた途端、杖からカッと閃光が走った。周囲の温度が一気に上昇し、視界のすべてが真紅に染まる。マグマの中に落ちたのかと錯覚してしまう光景だ。
そしてほんの一瞬で炎は消え、焼け野原だけが残された。蒸し料理なんて可愛いものじゃなかった。爽真が呆然と呟いている。
「すげえ……。一瞬で黒こげだ」
相当な高温だったのか、幹の太い大木以外は炭も残っていなかった。黒焦げになった木だけがぽつん、ぽつんと寂しそうに立つだけだ。
作戦どおり蝙蝠は全滅したようだけど、焼け野原になった森を見てネネさんがばつの悪そうな顔をしている。
「少しやりすぎたでしょうか。あまり燃やすと、土砂崩れの原因になると先生にも注意を受けたのですが……」
「心配しなくていい。ここは霊山だからな」
ハル様は軽い口調で言い、降りてきたプロクスの頭を撫でている。しかもプロクスが帰ったあとは、気にする事もなく黒焦げの野原を歩き出した。霊山だからな、ってどういう意味だろう。
私たちも不思議に思いつつ後に続いたけど、その変化はすぐに始まった。
「え……ええ? 嘘だろ?」
「爽真、どうしたペ?」
「足元から、草が……」
草? 草なんか枯れたんじゃなかったの?
爽真と同じように地面を見下ろすと、緑色の点が無数に散らばっていた。点はあっという間に大きくなり、ようやく植物の芽だと気づいたころには爽真の膝ぐらいまで木が伸びている。
歩いている数分の内に小さな木は爽真を追い越し、とうとう元通りの大きさにまで生長してしまった。再生した森を見たネネさんが興奮している。
「これは凄いレポートが書けそうですよ……! さすが霊山です! 恐るべき再生力!」
「こういうの見ると、本当に神様がいるのかと思うペエ」
「マジで地球じゃない……。何の神が支配してんのかな。もののけ的な奴?」
「まだ春先なせいか、すでに日が傾いてるな。日没する前に山小屋へ行こう」
前を歩いていたハル様が足を止めて、変なことを言い出した。山小屋ってそんな馬鹿な。ここは怖い聖獣(私だけど)がいる霊山なのに。
「公爵様……。山小屋なんて本当にあるんすか? ここは霊山なのに?」
「それがあるんだ。本当に」
「あ、私もその山小屋の話を本で読みました。昔、著名な登山家デニス・コッポラ氏が霊山オンブラフルに山小屋を作らせてくれと、各国の王に呼びかけたんだそうです。なんでそんなに山に登りたいのかと王に聞かれた彼は、ただひと言――『山が呼んでいるからだ』と答えたそうで」
「どっかで聞いた話ペエ……」
「でもこの島って、本当は魔物が多いんだろ。俺達が普通に歩いてるのは聖獣と一緒だからだよな。聖獣なしで山登りなんか無理なんじゃ……」
「それが不思議な事に、登山家は聖獣の保護を受けて無事に山に登ったそうなんですよ。その時の様子を詳しく記した本が残っています。でも霊山は標高が高すぎるので、六合目付近で諦めて帰ってきたとか」
「聖獣って何を考えてるのか分からないペエ」
「今はおまえがその聖獣じゃねぇか。…………はっ!」
ふと視線を上げれば、またハル様がじっとりした目で爽真と私を見ている。爽真が小声で「やばっ」と呟いた。
「違いますよぉ! 今のはただの友人の会話です! ただの! 友人!」
「……とにかく山小屋に行こう。野宿するよりずっといいはずだ。ネネリム殿だって、魔力が尽きかけているだろう」
「バレちゃいましたか。まぁ秘密兵器を飲めば魔力は回復するんですが、体の疲れはさすがに取れませんからね。そろそろ休みたいですね」
「もう少しで着くはずだ。あぁほら、見えてきた」
ハル様が指差す丘の上に、小さな山小屋がある。木で作られた普通の山小屋だ。よくこんな怖い山に小屋なんか作ったなあと逆に感心してしまう。
丘を登るうちにだんだん坂がきつくなったけれど、私たちは自然と早歩きになり、うきうきした気持ちで山小屋に到着した。
「着いたぁー! ……ぐへっ! ぶしゅっ!」
勢いよくドアを開けた爽真は内部の埃を吸って派手なくしゃみを連発したものの、ふいっと手を振って掃除を済ませてしまった。信じられなくて二度見状態。
「爽真、魔法が使えるペエ?」
「賢者レゲに習ったんだ。簡単な魔法ぐらいは俺も使わないとな」
ぐぬぬぅ、悔しい。でも背中を借りてる身としては大人しくするしかない。ずっとおんぶしてもらってたし。
歯軋りしている間にネネさんが山小屋に結界を張り、ハル様は収納魔法から薪を出して隅に置かれた薪ストーブにくべている。
部屋の広さは十畳か十二畳ぐらいで、中央に木製のテーブルセットがあり、壁には二段ベッドが二つ作られていた。登山家は四人のチームで山登りしたんだろうか。確かに霊山に一人で来るのは無謀すぎる。
私は爽真の背中から降ろしてもらい、ハル様の方へペタペタと近寄った。
「寒くないか?」
「大丈夫ですペエ。お疲れさまですペエ」
ちょっと背伸びしてハル様の背中をさすってあげていると、ネネさんが鍋を持ってきて薪ストーブの上に置く。いい匂いがする鍋だ。
「ブルギーニュのコックが作ってくれた料理です。あとは温めるだけで食べられますよ」
「わぁい、ご飯だペ! ありがとペエ!」
「俺もコックから大量のパンを持たされたんだ。ペペに食わせて欲しいという伝言つきで」
ハル様は私を抱っこして椅子に座らせると、テーブルにナプキンを広げて収納魔法からごろごろと大量のパンを出した。私の大好きなクルミ入りのパンもある。
さらに皿や食器も並べられ、ストーブで温められたスープが食卓にやってきた。お楽しみの食事の時間だ。もうお腹ぺこぺこだ。
「簡単なようだが実はかなり難しいんだ。蝙蝠が死ぬ瞬間が一秒でもずれると残ったのがまた増えるし、プロクスの魔力が尽きたらこの作戦は使えなくなる。かなりの出力で魔法を放つ必要があるんだ。以前この蝙蝠に出会った時は、三人の魔法士で一気に魔法を放ってもらった」
「うへぇ……。蝙蝠がいる空間を、一秒以内にまんべんなく高温にしないといけないのか。めちゃくちゃ難しそう」
「この結界から外側の結界までは……およそ296.283ですね。探知完了しました。多少の誤差は出るかもですが、一秒以内なら何とかなるでしょう」
「じゃあ行くぞ。三、二、一……」
ゼロ、の言葉と同時にネネさんが結界の一部に杖を突っ込んだ。杖が突き刺さった部分だけジェルのようにぶよっと盛り上がっている。
「爆ぜろ、業火よ。燃やし尽くせ!」
ネネさんが唱えた途端、杖からカッと閃光が走った。周囲の温度が一気に上昇し、視界のすべてが真紅に染まる。マグマの中に落ちたのかと錯覚してしまう光景だ。
そしてほんの一瞬で炎は消え、焼け野原だけが残された。蒸し料理なんて可愛いものじゃなかった。爽真が呆然と呟いている。
「すげえ……。一瞬で黒こげだ」
相当な高温だったのか、幹の太い大木以外は炭も残っていなかった。黒焦げになった木だけがぽつん、ぽつんと寂しそうに立つだけだ。
作戦どおり蝙蝠は全滅したようだけど、焼け野原になった森を見てネネさんがばつの悪そうな顔をしている。
「少しやりすぎたでしょうか。あまり燃やすと、土砂崩れの原因になると先生にも注意を受けたのですが……」
「心配しなくていい。ここは霊山だからな」
ハル様は軽い口調で言い、降りてきたプロクスの頭を撫でている。しかもプロクスが帰ったあとは、気にする事もなく黒焦げの野原を歩き出した。霊山だからな、ってどういう意味だろう。
私たちも不思議に思いつつ後に続いたけど、その変化はすぐに始まった。
「え……ええ? 嘘だろ?」
「爽真、どうしたペ?」
「足元から、草が……」
草? 草なんか枯れたんじゃなかったの?
爽真と同じように地面を見下ろすと、緑色の点が無数に散らばっていた。点はあっという間に大きくなり、ようやく植物の芽だと気づいたころには爽真の膝ぐらいまで木が伸びている。
歩いている数分の内に小さな木は爽真を追い越し、とうとう元通りの大きさにまで生長してしまった。再生した森を見たネネさんが興奮している。
「これは凄いレポートが書けそうですよ……! さすが霊山です! 恐るべき再生力!」
「こういうの見ると、本当に神様がいるのかと思うペエ」
「マジで地球じゃない……。何の神が支配してんのかな。もののけ的な奴?」
「まだ春先なせいか、すでに日が傾いてるな。日没する前に山小屋へ行こう」
前を歩いていたハル様が足を止めて、変なことを言い出した。山小屋ってそんな馬鹿な。ここは怖い聖獣(私だけど)がいる霊山なのに。
「公爵様……。山小屋なんて本当にあるんすか? ここは霊山なのに?」
「それがあるんだ。本当に」
「あ、私もその山小屋の話を本で読みました。昔、著名な登山家デニス・コッポラ氏が霊山オンブラフルに山小屋を作らせてくれと、各国の王に呼びかけたんだそうです。なんでそんなに山に登りたいのかと王に聞かれた彼は、ただひと言――『山が呼んでいるからだ』と答えたそうで」
「どっかで聞いた話ペエ……」
「でもこの島って、本当は魔物が多いんだろ。俺達が普通に歩いてるのは聖獣と一緒だからだよな。聖獣なしで山登りなんか無理なんじゃ……」
「それが不思議な事に、登山家は聖獣の保護を受けて無事に山に登ったそうなんですよ。その時の様子を詳しく記した本が残っています。でも霊山は標高が高すぎるので、六合目付近で諦めて帰ってきたとか」
「聖獣って何を考えてるのか分からないペエ」
「今はおまえがその聖獣じゃねぇか。…………はっ!」
ふと視線を上げれば、またハル様がじっとりした目で爽真と私を見ている。爽真が小声で「やばっ」と呟いた。
「違いますよぉ! 今のはただの友人の会話です! ただの! 友人!」
「……とにかく山小屋に行こう。野宿するよりずっといいはずだ。ネネリム殿だって、魔力が尽きかけているだろう」
「バレちゃいましたか。まぁ秘密兵器を飲めば魔力は回復するんですが、体の疲れはさすがに取れませんからね。そろそろ休みたいですね」
「もう少しで着くはずだ。あぁほら、見えてきた」
ハル様が指差す丘の上に、小さな山小屋がある。木で作られた普通の山小屋だ。よくこんな怖い山に小屋なんか作ったなあと逆に感心してしまう。
丘を登るうちにだんだん坂がきつくなったけれど、私たちは自然と早歩きになり、うきうきした気持ちで山小屋に到着した。
「着いたぁー! ……ぐへっ! ぶしゅっ!」
勢いよくドアを開けた爽真は内部の埃を吸って派手なくしゃみを連発したものの、ふいっと手を振って掃除を済ませてしまった。信じられなくて二度見状態。
「爽真、魔法が使えるペエ?」
「賢者レゲに習ったんだ。簡単な魔法ぐらいは俺も使わないとな」
ぐぬぬぅ、悔しい。でも背中を借りてる身としては大人しくするしかない。ずっとおんぶしてもらってたし。
歯軋りしている間にネネさんが山小屋に結界を張り、ハル様は収納魔法から薪を出して隅に置かれた薪ストーブにくべている。
部屋の広さは十畳か十二畳ぐらいで、中央に木製のテーブルセットがあり、壁には二段ベッドが二つ作られていた。登山家は四人のチームで山登りしたんだろうか。確かに霊山に一人で来るのは無謀すぎる。
私は爽真の背中から降ろしてもらい、ハル様の方へペタペタと近寄った。
「寒くないか?」
「大丈夫ですペエ。お疲れさまですペエ」
ちょっと背伸びしてハル様の背中をさすってあげていると、ネネさんが鍋を持ってきて薪ストーブの上に置く。いい匂いがする鍋だ。
「ブルギーニュのコックが作ってくれた料理です。あとは温めるだけで食べられますよ」
「わぁい、ご飯だペ! ありがとペエ!」
「俺もコックから大量のパンを持たされたんだ。ペペに食わせて欲しいという伝言つきで」
ハル様は私を抱っこして椅子に座らせると、テーブルにナプキンを広げて収納魔法からごろごろと大量のパンを出した。私の大好きなクルミ入りのパンもある。
さらに皿や食器も並べられ、ストーブで温められたスープが食卓にやってきた。お楽しみの食事の時間だ。もうお腹ぺこぺこだ。
2
お気に入りに追加
2,616
あなたにおすすめの小説

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!
加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。
カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。
落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。
そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。
器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。
失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。
過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。
これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。
彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。
毎日15:10に1話ずつ更新です。
この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。

目覚めれば異世界!ところ変われば!
秋吉美寿
ファンタジー
体育会系、武闘派女子高生の美羽は空手、柔道、弓道の有段者!女子からは頼られ男子たちからは男扱い!そんなたくましくもちょっぴり残念な彼女もじつはキラキラふわふわなお姫様に憧れる隠れ乙女だった。
ある日体調不良から歩道橋の階段を上から下までまっさかさま!
目覚めると自分はふわふわキラキラな憧れのお姫様…なにこれ!なんて素敵な夢かしら!と思っていたが何やらどうも夢ではないようで…。
公爵家の一人娘ルミアーナそれが目覚めた異なる世界でのもう一人の自分。
命を狙われてたり鬼将軍に恋をしたり、王太子に襲われそうになったり、この世界でもやっぱり大人しくなんてしてられそうにありません。
身体を鍛えて自分の身は自分で守ります!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!

【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる