37 / 38
37 公爵とわたし
しおりを挟む
その後、ノイドール伯爵が企んでいた事は全て明らかにされた。彼はいくつもの罪状を言い渡され、身分も財産も没収された上で国外追放となった。
領主を失ったノイドール地方は一旦国の管理下に置かれたが、今後は王位継承権を放棄したバレン様が引き継ぐことに決まったらしい。もちろん、マーガレットと一緒に。
全てが落ち着いた頃、ジオルドはプロポーズした通り瞬く間にわたしを妻として迎えた。既に貴族になっていたためか、わたしが公爵夫人になる事に反対する人は誰もいなかった。
ジオルドの妻となっても、わたしの毎日は特に変わっていない。相変わらず大学で勉強し、研究する日々を送っている。
一つだけ変わったのは首のチョーカーが外された事だろうか。首が軽くなった日、その代わりのように結婚指輪を嵌めさせられた。
ジオルドはまた魔術師長に何か頼んだらしく、わたしの左手にある指輪は魔石のように黒い色をしている。何だか怖いので、どんな作用があるのかは詳しく聞いていない。若い男性に絡まれなくなった事を考えても、ロクな魔術じゃないだろうと思う。
そして時は過ぎ、わたしとマーガレット、バレン様はとうとう大学を卒業した。先月のことだ。
公爵となったバレン様とマーガレットも結婚し、ノイドール地方の病院で働いている。わたしはと言うと、まだ大学に残っていた。
バレン様の治療で実績が認められたため、研究室は拡充され、サイラス先生は教授となったのだが、人手が足りなくなってしまったのだ。
わたしは先生に依頼されて助手として働いているのだった。一日中サイラス先生の傍にいるのでジオルドは最初かなり嫌がったのだけど、先生はわたしにとって父親のようなものだと説明してやっと納得してもらえた。
結婚してニ年、わたしにはある悩みがある。ジオルドとの事だ。いや、ジオルドが関係あるのかどうかは分からないけど、とにかく悩んでいる。
何かというと、わたしとジオルドの間に子供が出来ないことである。
ウォルス王国では十七歳から成人として認められるので、在学中に結婚する人もそれなりに多い。特に女性は大学に通う間に結婚と出産までする人もいるので、休学することも珍しくはない。
わたしも休学する事になるのかな、と思っていたのに、何故なのか……妊娠しないのだ。
結婚した日の夜、ジオルドはしつこくわたしを抱いた。手つきは丁寧だったし、かなり気を使って優しくしてくれたと思う。
ただとにかく、彼の行為は長い。いつも。
ジオルドとわたしでは体力に差がありすぎるのだ。わたしは大抵途中で気を失ってしまい、気が付いたら裸で抱き合ったまま朝になっているのだった。
そんな日々を二年も過ごしているのに妊娠しないのはどうしてなんだろう。自分の体に何か異常でもあるのかと思い、こっそり大学で検査したけど何も見つからなかった。もっと専門の機関で調べるべきなんだろうか。
最近は悩み過ぎて、いっそ養子でも迎えた方がいいのかななんて思ったりもしている。
「はあ……」
「どうした、ため息なんかついて」
入浴を済ませてだだっ広いベッドの端で座っていると、夫がわたしの体をひょいと抱き上げて膝に乗せた。わたしは少し迷いつつ、彼に悩みを話すことにした。
「悩んでるんです」
「悩み? 何の?」
「あの……なんで、あなたとの子供が出来ないのかなって……」
わたしの声は段々小さくなっていった。こんなことを話していいのかどうかも分からず、ただ自信がなかった。
ジオルドが目を丸くしてわたしを見ている。意外なことを言われた、と顔に書いてあった。
何なのこの顔。二年も経ったんだから、そりゃ悩むでしょ。
お互いに何を考えているのか分からず、ただ静かに見詰め合った。やがて夫はぽつりとわたしに言った。
「子供が出来ないのは当然だ。避妊していたからな」
「……はい? ど、どういう事?」
「少しコツがあってな。俺の―――」
「方法じゃなくて! なんで避妊したのか、理由を聞いてるんです!」
わたしの怒りが伝わったのか、ジオルドはしゅんと肩を落とした。どうも彼は、なぜ怒られているのか分かっていない様子だ。
「……すまん。お前はまだ学生だったから、学業に影響が出ると思った」
「え……」
そんな事を気にしてくれてたんだ。意外すぎて言葉が出てこない。
「それに俺も、しばらくお前を独り占めしたかった。子供が生まれたら母親は世話に追われるものなんだろう? お前も子供にかかり切りになるのかと、そう思ったら……」
夫はそこで言葉を切り、子供のようにわたしにしがみ付いた。何だか無性に愛おしくなり、白金の髪の毛を優しく撫でてあげる。
仕方のない人。子供みたいに甘えん坊な人。
「ジオルド様……。子供が生まれたら、乳母を呼んでください。シュウにも助けてもらって、なるべくあなたとの時間を減らさないようにしますから。だから、あの……」
「俺の子が欲しいんだな?」
顔を上げたジオルドはいつもの顔に戻っていた。ニヤニヤした、腹の中に真っ黒なものを抱えた顔。
全く、この公爵は。
「欲しいです。わたしに、あなたとの子供をくださ―――んんっ」
口付けしたまま押し倒される。
密着した体から夫の昂ぶりが伝わってきて、一気に全身が熱くなった。少し乱雑に服を脱がされるのが恥ずかしい。いつもいつも、どうして明かりを消してくれないんだろう。
その夜からジオルドは避妊するのをやめてくれたようだった。「子供が欲しいんだろう」としつこく求められるのは大変だったけれど、数ヵ月後に子供が出来たときは本当に嬉しかった。
翌年にわたしはジオルドそっくりな男児を産み、夫がもの凄く子煩悩なことを知ったのだった。
領主を失ったノイドール地方は一旦国の管理下に置かれたが、今後は王位継承権を放棄したバレン様が引き継ぐことに決まったらしい。もちろん、マーガレットと一緒に。
全てが落ち着いた頃、ジオルドはプロポーズした通り瞬く間にわたしを妻として迎えた。既に貴族になっていたためか、わたしが公爵夫人になる事に反対する人は誰もいなかった。
ジオルドの妻となっても、わたしの毎日は特に変わっていない。相変わらず大学で勉強し、研究する日々を送っている。
一つだけ変わったのは首のチョーカーが外された事だろうか。首が軽くなった日、その代わりのように結婚指輪を嵌めさせられた。
ジオルドはまた魔術師長に何か頼んだらしく、わたしの左手にある指輪は魔石のように黒い色をしている。何だか怖いので、どんな作用があるのかは詳しく聞いていない。若い男性に絡まれなくなった事を考えても、ロクな魔術じゃないだろうと思う。
そして時は過ぎ、わたしとマーガレット、バレン様はとうとう大学を卒業した。先月のことだ。
公爵となったバレン様とマーガレットも結婚し、ノイドール地方の病院で働いている。わたしはと言うと、まだ大学に残っていた。
バレン様の治療で実績が認められたため、研究室は拡充され、サイラス先生は教授となったのだが、人手が足りなくなってしまったのだ。
わたしは先生に依頼されて助手として働いているのだった。一日中サイラス先生の傍にいるのでジオルドは最初かなり嫌がったのだけど、先生はわたしにとって父親のようなものだと説明してやっと納得してもらえた。
結婚してニ年、わたしにはある悩みがある。ジオルドとの事だ。いや、ジオルドが関係あるのかどうかは分からないけど、とにかく悩んでいる。
何かというと、わたしとジオルドの間に子供が出来ないことである。
ウォルス王国では十七歳から成人として認められるので、在学中に結婚する人もそれなりに多い。特に女性は大学に通う間に結婚と出産までする人もいるので、休学することも珍しくはない。
わたしも休学する事になるのかな、と思っていたのに、何故なのか……妊娠しないのだ。
結婚した日の夜、ジオルドはしつこくわたしを抱いた。手つきは丁寧だったし、かなり気を使って優しくしてくれたと思う。
ただとにかく、彼の行為は長い。いつも。
ジオルドとわたしでは体力に差がありすぎるのだ。わたしは大抵途中で気を失ってしまい、気が付いたら裸で抱き合ったまま朝になっているのだった。
そんな日々を二年も過ごしているのに妊娠しないのはどうしてなんだろう。自分の体に何か異常でもあるのかと思い、こっそり大学で検査したけど何も見つからなかった。もっと専門の機関で調べるべきなんだろうか。
最近は悩み過ぎて、いっそ養子でも迎えた方がいいのかななんて思ったりもしている。
「はあ……」
「どうした、ため息なんかついて」
入浴を済ませてだだっ広いベッドの端で座っていると、夫がわたしの体をひょいと抱き上げて膝に乗せた。わたしは少し迷いつつ、彼に悩みを話すことにした。
「悩んでるんです」
「悩み? 何の?」
「あの……なんで、あなたとの子供が出来ないのかなって……」
わたしの声は段々小さくなっていった。こんなことを話していいのかどうかも分からず、ただ自信がなかった。
ジオルドが目を丸くしてわたしを見ている。意外なことを言われた、と顔に書いてあった。
何なのこの顔。二年も経ったんだから、そりゃ悩むでしょ。
お互いに何を考えているのか分からず、ただ静かに見詰め合った。やがて夫はぽつりとわたしに言った。
「子供が出来ないのは当然だ。避妊していたからな」
「……はい? ど、どういう事?」
「少しコツがあってな。俺の―――」
「方法じゃなくて! なんで避妊したのか、理由を聞いてるんです!」
わたしの怒りが伝わったのか、ジオルドはしゅんと肩を落とした。どうも彼は、なぜ怒られているのか分かっていない様子だ。
「……すまん。お前はまだ学生だったから、学業に影響が出ると思った」
「え……」
そんな事を気にしてくれてたんだ。意外すぎて言葉が出てこない。
「それに俺も、しばらくお前を独り占めしたかった。子供が生まれたら母親は世話に追われるものなんだろう? お前も子供にかかり切りになるのかと、そう思ったら……」
夫はそこで言葉を切り、子供のようにわたしにしがみ付いた。何だか無性に愛おしくなり、白金の髪の毛を優しく撫でてあげる。
仕方のない人。子供みたいに甘えん坊な人。
「ジオルド様……。子供が生まれたら、乳母を呼んでください。シュウにも助けてもらって、なるべくあなたとの時間を減らさないようにしますから。だから、あの……」
「俺の子が欲しいんだな?」
顔を上げたジオルドはいつもの顔に戻っていた。ニヤニヤした、腹の中に真っ黒なものを抱えた顔。
全く、この公爵は。
「欲しいです。わたしに、あなたとの子供をくださ―――んんっ」
口付けしたまま押し倒される。
密着した体から夫の昂ぶりが伝わってきて、一気に全身が熱くなった。少し乱雑に服を脱がされるのが恥ずかしい。いつもいつも、どうして明かりを消してくれないんだろう。
その夜からジオルドは避妊するのをやめてくれたようだった。「子供が欲しいんだろう」としつこく求められるのは大変だったけれど、数ヵ月後に子供が出来たときは本当に嬉しかった。
翌年にわたしはジオルドそっくりな男児を産み、夫がもの凄く子煩悩なことを知ったのだった。
21
お気に入りに追加
1,218
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
心を病んだ魔術師さまに執着されてしまった
あーもんど
恋愛
“稀代の天才”と持て囃される魔術師さまの窮地を救ったことで、気に入られてしまった主人公グレイス。
本人は大して気にしていないものの、魔術師さまの言動は常軌を逸していて……?
例えば、子供のようにベッタリ後を付いてきたり……
異性との距離感やボディタッチについて、制限してきたり……
名前で呼んでほしい、と懇願してきたり……
とにかく、グレイスを独り占めしたくて堪らない様子。
さすがのグレイスも、仕事や生活に支障をきたすような要求は断ろうとするが……
「僕のこと、嫌い……?」
「そいつらの方がいいの……?」
「僕は君が居ないと、もう生きていけないのに……」
と、泣き縋られて結局承諾してしまう。
まだ魔術師さまを窮地に追いやったあの事件から日も浅く、かなり情緒不安定だったため。
「────私が魔術師さまをお支えしなければ」
と、グレイスはかなり気負っていた。
────これはメンタルよわよわなエリート魔術師さまを、主人公がひたすらヨシヨシするお話である。
*小説家になろう様にて、先行公開中*
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
好きな男子と付き合えるなら罰ゲームの嘘告白だって嬉しいです。なのにネタばらしどころか、遠恋なんて嫌だ、結婚してくれと泣かれて困惑しています。
石河 翠
恋愛
ずっと好きだったクラスメイトに告白された、高校2年生の山本めぐみ。罰ゲームによる嘘告白だったが、それを承知の上で、彼女は告白にOKを出した。好きなひとと付き合えるなら、嘘告白でも幸せだと考えたからだ。
すぐにフラれて笑いものにされると思っていたが、失恋するどころか大切にされる毎日。ところがある日、めぐみが海外に引っ越すと勘違いした相手が、別れたくない、どうか結婚してくれと突然泣きついてきて……。
なんだかんだ今の関係を最大限楽しんでいる、意外と図太いヒロインと、くそ真面目なせいで盛大に空振りしてしまっている残念イケメンなヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりhimawariinさまの作品をお借りしております。
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる