10 / 38
10 執念が怖い
しおりを挟む
「それよりお前、どうしてシュウにベッドの熱風処理なんか頼んだんだ?」
「えっ。だってあのベッドで寝たらダニに刺されましたよ。体に赤いあとが付いてましたもん。シュウが治してくれたけど」
「ああ、そういう……」
ジオルドはニヤニヤしながらわたしを見ている。何だか腹が立つ顔だ。思いっきり引っ叩《ぱた》いてやりたくなる。
わたしは奴を無視して問題を解くことにした。公爵さまはしばらくわたしの横に立って何やら考えこみ、部屋から出て行った。
やれやれ、これで勉強に集中できる。わたしは安堵のため息を漏らした。
しかしジオルドはすぐに戻ってきた。手に櫛と髪飾りを持ち、わたしの後ろで何かごそごそやっている。髪の毛をとかしたり、いじくったり。
もうホント何なのだろう、この男は。
あんたが試験を受けろってわたしに命令したくせに、言った本人が勉強の邪魔するとか意味不明。
いやいや、負けてる場合じゃない。
集中。
集中するんだ。
わたしは一回分の過去問を全て解いた。ふう、と息をはいて顔を上げると後ろから手鏡を渡される。
「見てみろ、上手くできた」
「はぁ……」
鏡に映ったわたしの髪は、まるで夜会へ行くかのように煌びやかなスタイルに変わっていた。ルビーとエメラルドの髪飾りが漆黒の髪を彩っている。
今日はもう夕食を食べて寝るだけだと思うんですが。
顔を横に向けると丁寧な編み込みが見えた。どうしよう。お礼を言うべき?
「あ、ありがとうございます?」
「疑問符を付けるな。普通にお礼を言えよ」
ジオルドはわたしの手を取り、椅子から立つように促した。何を始める気なんだろう。
「オルタ大学には貴族も多い。平民のお前に対して偉そうに振る舞う奴もいるだろう。お辞儀ぐらいは練習したほうがいいぞ」
「はぁ」
最も偉そうに振る舞うあなたがそれを言うのですか。
ジオルドは「よく見てろ」と言ってわたしの前で礼をした。カーツィという女性専用のお辞儀なのに、完璧な美しさでちょっと見惚れてしまう。
一瞬だけジオルドがものすごい美女に見えた。肩幅や身長から考えてもあり得ない事なんだけど。
「やってみろ」
「はい」
両手でスカートを少しつまみ上げ、左足を少し後ろに……。
うう、バランスが取れない。倒れる、転ぶぅ。
「もっと右足に重心を乗せろ。顔は上げたまま!」
ジオルドがわたしのあごを掴んで上を向かせる。辛うじて保っていたバランスが崩れ、よろけて尻餅をついた。
「お前……筋力が無さすぎるぞ」
「……すみません」
三年間、ほぼ引き篭りだったものですから。さる公爵さまに見つからないように生きてきたもので。
それからしばらくの間、ジオルドの容赦ないレッスンが続いた。奴は何度かわたしにカーツィをやらせた後、「あまりにも筋肉が衰えている」と呟いて足腰を鍛える方法を教えた。
簡単に言うと、ゆっくりしゃがみ、ゆっくり立ち上がる動きを繰り返す運動だ。この運動も背筋は伸ばしたまま、出来るだけ時間をかけて行うように言われた。
何度もやってると脚がぶるぶる震えてくる。
「も、もう立てませ、うう……」
「信じられないぐらい軟弱だな。脚が柔らかすぎる」
「きゃあっ」
いきなり太ももをわし掴みされた。
「い、嫌がらせ反対! 断固抗議します!!」
「俺の脚も触ればいいだろ。遠慮なく触れ。なぁ、ほら触っていいぞ」
「いいです、結構です。ちょ、近付いて来ないで!」
ジオルドはわたしの手を取って無理やり脚に近づけて行く。わたしは腕に力を込め、奴の膝あたりに手を移動させた。脚の付け根なんて死んでも触りたくない。
「うわ、硬っ。なるほど、鍛えるとこんなに硬くなるもんなんですね」
「そうだろう」
満足そうに頷くジオルド。
褒めてほしかったんですか。寂しい人ですね、あなたは。
疲れきったわたしは何とか脚を動かしてソファへ歩き、倒れこむように座った。脚全体に痺れるような感覚がある。太ももやふくらはぎを揉んでいると、ジオルドがわたしの前にしゃがみ込んで「俺が揉んでやる」などと言い出した。
「いいです! 自分で、やるからっ……!」
「遠慮するな」
「遠慮じゃないの!」
脚に向かって伸ばされた大きな手を掴んで必死に抵抗していると、シュウが部屋の中へ入ってきた。「夕食です」と事務的に告げ、淡々と料理をテーブルに並べていく。助かった……。
用意された食事は二人分。予想はしていたけどジオルドもここで食べるらしい。もういいけどね。
サラダから食べ始めていると、魚料理の皿を目の前に置かれた。
「食べろってことですか?」
「そうだ。お前はもっと蛋白質を取った方がいいぞ。パンは少しにして、肉と魚を食え」
ジオルドはパンが入った籠をわたしから遠ざけ、代わりに自分の皿の肉を切り分けてわたしへ寄こした。ついこの間まで粗食だったのに、いきなり蛋白質を山盛りにされても。
結局、食べきれずに残してしまった。ジオルドは「もったいない」と言ってわたしが残した料理を食べていた。奴は意外と大食いだ。筋力も魔力も高いから、燃費の悪い体なんだろう。
夕食のあとは昨日と同じだった。お風呂のあとに本を読んでいたら、いつの間にか猫になっているという流れだ。おかげでアレクサンドラの本はほとんど進んでいない。もう少しで彼女が後宮入りする場面だったのに。
ジオルドの腕に抱かれながら提案してみた。
「たまには猫以外もいいんじゃニャいですか」
「猫以外? 例えば?」
「虫とかニャ」
「……お前、虫と一緒に寝たいか?」
「ニャ、ご冗談を」
「お前こそ冗談を言うな」
あんたなんか存在自体が冗談みたいなものじゃないか。現実味がないほど整った顔とか優秀な頭とか、色々と出来すぎなのよ。与えられすぎなの。―――と心の中で愚痴ってみる。
それにしても変身魔術というのはどういう仕組みなんだろう。
人間の体と猫では明らかに質量が違うのに、魔力で無理やり辻褄を合わせてるのかな。だから高い魔力が必要になるんだろうか。
わたしの首もとで光っている黒い魔石は恐らく、家一軒と同じような値段だと思われる。しかも小さい家ではなく、中堅規模レベル。
考えていたら急に背筋が冷たくなってきた。この首輪に対する、ジオルドの執念が恐ろしすぎて。
そっと顔を上げるとジオルドは白金の髪をシーツに散らして眠っていた。寝顔は驚くほど穏やかであどけなく、つまらない女に執着しているような青年には見えない。
ジオルドはわたしに「俺の人生を狂わせた女」と言っていた。あの時は腹が立っていたから何となく聞き流したけれど、彼はきっと本気で恨みを晴らすつもりなんだろう。
それなのにどうして、食事の世話をしたり勉強を教えたり、髪を飾ったりしてくるの?
ジオルドの行動は矛盾だらけで、彼が何を狙っているのか全然わからない。
たっぷり情けをかけた後、絶望のどん底に突き落として殺すつもりなんだろうか。
分からない。
ジオルドのことが分からない……。
「えっ。だってあのベッドで寝たらダニに刺されましたよ。体に赤いあとが付いてましたもん。シュウが治してくれたけど」
「ああ、そういう……」
ジオルドはニヤニヤしながらわたしを見ている。何だか腹が立つ顔だ。思いっきり引っ叩《ぱた》いてやりたくなる。
わたしは奴を無視して問題を解くことにした。公爵さまはしばらくわたしの横に立って何やら考えこみ、部屋から出て行った。
やれやれ、これで勉強に集中できる。わたしは安堵のため息を漏らした。
しかしジオルドはすぐに戻ってきた。手に櫛と髪飾りを持ち、わたしの後ろで何かごそごそやっている。髪の毛をとかしたり、いじくったり。
もうホント何なのだろう、この男は。
あんたが試験を受けろってわたしに命令したくせに、言った本人が勉強の邪魔するとか意味不明。
いやいや、負けてる場合じゃない。
集中。
集中するんだ。
わたしは一回分の過去問を全て解いた。ふう、と息をはいて顔を上げると後ろから手鏡を渡される。
「見てみろ、上手くできた」
「はぁ……」
鏡に映ったわたしの髪は、まるで夜会へ行くかのように煌びやかなスタイルに変わっていた。ルビーとエメラルドの髪飾りが漆黒の髪を彩っている。
今日はもう夕食を食べて寝るだけだと思うんですが。
顔を横に向けると丁寧な編み込みが見えた。どうしよう。お礼を言うべき?
「あ、ありがとうございます?」
「疑問符を付けるな。普通にお礼を言えよ」
ジオルドはわたしの手を取り、椅子から立つように促した。何を始める気なんだろう。
「オルタ大学には貴族も多い。平民のお前に対して偉そうに振る舞う奴もいるだろう。お辞儀ぐらいは練習したほうがいいぞ」
「はぁ」
最も偉そうに振る舞うあなたがそれを言うのですか。
ジオルドは「よく見てろ」と言ってわたしの前で礼をした。カーツィという女性専用のお辞儀なのに、完璧な美しさでちょっと見惚れてしまう。
一瞬だけジオルドがものすごい美女に見えた。肩幅や身長から考えてもあり得ない事なんだけど。
「やってみろ」
「はい」
両手でスカートを少しつまみ上げ、左足を少し後ろに……。
うう、バランスが取れない。倒れる、転ぶぅ。
「もっと右足に重心を乗せろ。顔は上げたまま!」
ジオルドがわたしのあごを掴んで上を向かせる。辛うじて保っていたバランスが崩れ、よろけて尻餅をついた。
「お前……筋力が無さすぎるぞ」
「……すみません」
三年間、ほぼ引き篭りだったものですから。さる公爵さまに見つからないように生きてきたもので。
それからしばらくの間、ジオルドの容赦ないレッスンが続いた。奴は何度かわたしにカーツィをやらせた後、「あまりにも筋肉が衰えている」と呟いて足腰を鍛える方法を教えた。
簡単に言うと、ゆっくりしゃがみ、ゆっくり立ち上がる動きを繰り返す運動だ。この運動も背筋は伸ばしたまま、出来るだけ時間をかけて行うように言われた。
何度もやってると脚がぶるぶる震えてくる。
「も、もう立てませ、うう……」
「信じられないぐらい軟弱だな。脚が柔らかすぎる」
「きゃあっ」
いきなり太ももをわし掴みされた。
「い、嫌がらせ反対! 断固抗議します!!」
「俺の脚も触ればいいだろ。遠慮なく触れ。なぁ、ほら触っていいぞ」
「いいです、結構です。ちょ、近付いて来ないで!」
ジオルドはわたしの手を取って無理やり脚に近づけて行く。わたしは腕に力を込め、奴の膝あたりに手を移動させた。脚の付け根なんて死んでも触りたくない。
「うわ、硬っ。なるほど、鍛えるとこんなに硬くなるもんなんですね」
「そうだろう」
満足そうに頷くジオルド。
褒めてほしかったんですか。寂しい人ですね、あなたは。
疲れきったわたしは何とか脚を動かしてソファへ歩き、倒れこむように座った。脚全体に痺れるような感覚がある。太ももやふくらはぎを揉んでいると、ジオルドがわたしの前にしゃがみ込んで「俺が揉んでやる」などと言い出した。
「いいです! 自分で、やるからっ……!」
「遠慮するな」
「遠慮じゃないの!」
脚に向かって伸ばされた大きな手を掴んで必死に抵抗していると、シュウが部屋の中へ入ってきた。「夕食です」と事務的に告げ、淡々と料理をテーブルに並べていく。助かった……。
用意された食事は二人分。予想はしていたけどジオルドもここで食べるらしい。もういいけどね。
サラダから食べ始めていると、魚料理の皿を目の前に置かれた。
「食べろってことですか?」
「そうだ。お前はもっと蛋白質を取った方がいいぞ。パンは少しにして、肉と魚を食え」
ジオルドはパンが入った籠をわたしから遠ざけ、代わりに自分の皿の肉を切り分けてわたしへ寄こした。ついこの間まで粗食だったのに、いきなり蛋白質を山盛りにされても。
結局、食べきれずに残してしまった。ジオルドは「もったいない」と言ってわたしが残した料理を食べていた。奴は意外と大食いだ。筋力も魔力も高いから、燃費の悪い体なんだろう。
夕食のあとは昨日と同じだった。お風呂のあとに本を読んでいたら、いつの間にか猫になっているという流れだ。おかげでアレクサンドラの本はほとんど進んでいない。もう少しで彼女が後宮入りする場面だったのに。
ジオルドの腕に抱かれながら提案してみた。
「たまには猫以外もいいんじゃニャいですか」
「猫以外? 例えば?」
「虫とかニャ」
「……お前、虫と一緒に寝たいか?」
「ニャ、ご冗談を」
「お前こそ冗談を言うな」
あんたなんか存在自体が冗談みたいなものじゃないか。現実味がないほど整った顔とか優秀な頭とか、色々と出来すぎなのよ。与えられすぎなの。―――と心の中で愚痴ってみる。
それにしても変身魔術というのはどういう仕組みなんだろう。
人間の体と猫では明らかに質量が違うのに、魔力で無理やり辻褄を合わせてるのかな。だから高い魔力が必要になるんだろうか。
わたしの首もとで光っている黒い魔石は恐らく、家一軒と同じような値段だと思われる。しかも小さい家ではなく、中堅規模レベル。
考えていたら急に背筋が冷たくなってきた。この首輪に対する、ジオルドの執念が恐ろしすぎて。
そっと顔を上げるとジオルドは白金の髪をシーツに散らして眠っていた。寝顔は驚くほど穏やかであどけなく、つまらない女に執着しているような青年には見えない。
ジオルドはわたしに「俺の人生を狂わせた女」と言っていた。あの時は腹が立っていたから何となく聞き流したけれど、彼はきっと本気で恨みを晴らすつもりなんだろう。
それなのにどうして、食事の世話をしたり勉強を教えたり、髪を飾ったりしてくるの?
ジオルドの行動は矛盾だらけで、彼が何を狙っているのか全然わからない。
たっぷり情けをかけた後、絶望のどん底に突き落として殺すつもりなんだろうか。
分からない。
ジオルドのことが分からない……。
11
お気に入りに追加
1,218
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
3回目巻き戻り令嬢ですが、今回はなんだか様子がおかしい
エヌ
恋愛
婚約破棄されて、断罪されて、処刑される。を繰り返して人生3回目。
だけどこの3回目、なんだか様子がおかしい
一部残酷な表現がございますので苦手な方はご注意下さい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
じゃない方の私が何故かヤンデレ騎士団長に囚われたのですが
カレイ
恋愛
天使な妹。それに纏わりつく金魚のフンがこの私。
両親も妹にしか関心がなく兄からも無視される毎日だけれど、私は別に自分を慕ってくれる妹がいればそれで良かった。
でもある時、私に嫉妬する兄や婚約者に嵌められて、婚約破棄された上、実家を追い出されてしまう。しかしそのことを聞きつけた騎士団長が何故か私の前に現れた。
「ずっと好きでした、もう我慢しません!あぁ、貴方の匂いだけで私は……」
そうして、何故か最強騎士団長に囚われました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる