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68 最後のあがき3
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「どうぞ。さっさとお入りになって」
薄くひらいたドアから、シェリアンヌの全身が見える。どうやらこの部屋には浴室もあるようだ。二週間も立て篭もったというのにシェリアンヌの体には汚れもなく、ドレスも議場で見たものとは別だった。
シーナは滑りこむようにドアの隙間から部屋に入り、パタンとドアを閉めた。シェリアンヌがすぐに鍵を掛け、部屋に二人きりになる。
シーナは室内を見渡しながら、そっと脚にくくりつけた短剣に触れた。いざとなったらこの剣を抜き、シェリアンヌと戦う覚悟だ。
しかし緊張するシーナと比べて、シェリアンヌはひどく楽しそうである。彼女はシーナの周りをゆっくりと歩きながらくすくす笑った。
「本当にお似合いね。さすが子供の頃からメイドをやっていただけの事はあるわぁ……。ねえ、どんな仕事をしていたの? 教えてくださいな」
「特別なことは何もしてないわ。洗濯をしたり、掃除をしたりしていたわよ」
「洗濯! 掃除! そんな屈辱的な仕事、あり得ないわ。生まれついての貴族であるわたくしには絶対に無理よ。よく恥ずかしげもなく告白できるわねぇ。メイドをしてたくせに堂々と王子の妃におさまるなんて、シーナ様って本当にずうずうしいお方」
部屋に立て篭もって王太子妃にしろと要求するほうが、よほどずうずうしいと思うのだが。
シェリアンヌは自分のことを客観的に判断したりは出来ないらしい。キャスリンも以前シェリアンヌに関して、自分の発言をよく覚えていないようだと言っていた。
この世に生を受けた瞬間から公爵令嬢として多くの者を従え、自分の価値を信じて疑わず、何か失敗しても父親が守ってくれた。目障りな存在は公爵の父に頼めば、簡単に消すことが出来た。
その環境が17年も当然のように続いたから、急に父親が失脚したなんていわれても受け入れられないのだろう。本来ならシェリアンヌもサントスと一緒に王都から去るべきなのに。
「わたしのようにメイド服の似合う女が、王子の妃だなんて……由緒正しい貴族だったあなたには、許せないんでしょうね」
シーナがふっと笑いながら呟くと、シェリアンヌの顔から笑みが消えた。今の自分はすでに公爵令嬢ではないのだと、一応自覚はしているらしい。怒りのためか頬がほんの少し上気している。
「あなたがレクオン殿下の妃なのも、今日でおしまいよ。のこのこやって来るなんて本当に馬鹿ね」
「どういう意味? わたしを殺すつもりなの?」
「あはは、違うわよ。殺したいのはやまやまだけどね……。あなたを人質にして、レクオン殿下を脅すことにするわ。ちょうど良かった……要求が通らないのでイライラしてたのよね」
シェリアンヌは低い声でぶつぶつ言いながら、両手を伸ばしてシーナに近づいてくる。よく見ればシェリアンヌの目元には青白いクマがあった。一週間もたった一人で部屋に篭っていたので、精神的にまいっているのだろう。
女官たちはレクオンの命令でシェリアンヌとの会話を必要最低限にしていたらしい。お喋り好きなシェリアンヌにとって、耐えがたい環境だったはずである。それでも一週間も耐えたのは、意地なのか執念なのか……。
シーナは黙ってシェリアンヌの様子を伺った。
「あなたを人質にすれば、レクオン殿下は動かざるを得ないでしょう。王太子となったレクオン殿下の正妃はわたくしよ。あなたはどこかの貴族に降嫁させてあげる。顔だけは人形みたいに綺麗だから、殿下の使い古しでも誰かが貰ってくれるんじゃない? ――ああ、それもいいかもね。女をいたぶる趣味のある男や、浮気ばかり繰り返す男に嫁がせたら面白そう」
シェリアンヌは一人で勝手に妄想して、楽しそうにニタニタ笑っている。性格が歪んでいるのは知っていたが想像以上だ。それとも孤独のせいで、心が壊れかけているのか。
ひとしきり笑ったシェリアンヌは猫なで声を出した。
「さぁ、こちらへいらっしゃい。陛下の誓約書を手に入れるまで、大人しくわたくしに捕まるのよ」
「やれるものならやってご覧なさい。でもわたしだって、そう簡単に人質になんかなってあげないわよ」
シーナはスカートのスリットから素早く短剣を抜き、シェリアンヌに突きつけた。前触れなく刃物を見たシェリアンヌはびくりと震え、後ずさるような動きを見せる。
彼女もあわてて短剣を引き抜こうとしたが、鞘ごと床にぼとっと落としてしまった。重くて扱いづらいのだろう。
メイドや侍女として働いたシーナは包丁や斧などの刃物を使う機会も多かったが、公爵令嬢だったシェリアンヌは違う。恐らく食事で使う小さなナイフぐらいしか持ったことがないのだ。自害するなんて大胆なことを言ったくせに、ただの出まかせだったらしい。
「なにを怖がっているの? あなたは自分で自害してやると宣言したのでしょう」
「そ……そうよ」
「だったら覚悟を決めて、剣を抜きなさい。正々堂々と勝負しましょうよ」
シーナが剣を突きつけたまま進むと、シェリアンヌはじりじりと下がる。短剣は用意してあったものの、引き抜くのは初めてな様子だ。
震える手で短剣を抜こうとしたが、鞘から出した途端また床に落として「きゃあっ」と短い悲鳴を上げた。落ちる場所がもう少しずれていたら、シェリアンヌの足はすっぱりと切れていたに違いない。
短剣が絨毯に突き刺さったことでさらに怖くなったのか、何とか引き抜こうにも滑稽なぐらい手がぶるぶるしている。体がすくんで力が入らないようだ。
「わたしが持たせてあげましょうか?」
「やっやめて! それ以上わたくしに近づいたら、窓から飛び降りるわよ!」
薄くひらいたドアから、シェリアンヌの全身が見える。どうやらこの部屋には浴室もあるようだ。二週間も立て篭もったというのにシェリアンヌの体には汚れもなく、ドレスも議場で見たものとは別だった。
シーナは滑りこむようにドアの隙間から部屋に入り、パタンとドアを閉めた。シェリアンヌがすぐに鍵を掛け、部屋に二人きりになる。
シーナは室内を見渡しながら、そっと脚にくくりつけた短剣に触れた。いざとなったらこの剣を抜き、シェリアンヌと戦う覚悟だ。
しかし緊張するシーナと比べて、シェリアンヌはひどく楽しそうである。彼女はシーナの周りをゆっくりと歩きながらくすくす笑った。
「本当にお似合いね。さすが子供の頃からメイドをやっていただけの事はあるわぁ……。ねえ、どんな仕事をしていたの? 教えてくださいな」
「特別なことは何もしてないわ。洗濯をしたり、掃除をしたりしていたわよ」
「洗濯! 掃除! そんな屈辱的な仕事、あり得ないわ。生まれついての貴族であるわたくしには絶対に無理よ。よく恥ずかしげもなく告白できるわねぇ。メイドをしてたくせに堂々と王子の妃におさまるなんて、シーナ様って本当にずうずうしいお方」
部屋に立て篭もって王太子妃にしろと要求するほうが、よほどずうずうしいと思うのだが。
シェリアンヌは自分のことを客観的に判断したりは出来ないらしい。キャスリンも以前シェリアンヌに関して、自分の発言をよく覚えていないようだと言っていた。
この世に生を受けた瞬間から公爵令嬢として多くの者を従え、自分の価値を信じて疑わず、何か失敗しても父親が守ってくれた。目障りな存在は公爵の父に頼めば、簡単に消すことが出来た。
その環境が17年も当然のように続いたから、急に父親が失脚したなんていわれても受け入れられないのだろう。本来ならシェリアンヌもサントスと一緒に王都から去るべきなのに。
「わたしのようにメイド服の似合う女が、王子の妃だなんて……由緒正しい貴族だったあなたには、許せないんでしょうね」
シーナがふっと笑いながら呟くと、シェリアンヌの顔から笑みが消えた。今の自分はすでに公爵令嬢ではないのだと、一応自覚はしているらしい。怒りのためか頬がほんの少し上気している。
「あなたがレクオン殿下の妃なのも、今日でおしまいよ。のこのこやって来るなんて本当に馬鹿ね」
「どういう意味? わたしを殺すつもりなの?」
「あはは、違うわよ。殺したいのはやまやまだけどね……。あなたを人質にして、レクオン殿下を脅すことにするわ。ちょうど良かった……要求が通らないのでイライラしてたのよね」
シェリアンヌは低い声でぶつぶつ言いながら、両手を伸ばしてシーナに近づいてくる。よく見ればシェリアンヌの目元には青白いクマがあった。一週間もたった一人で部屋に篭っていたので、精神的にまいっているのだろう。
女官たちはレクオンの命令でシェリアンヌとの会話を必要最低限にしていたらしい。お喋り好きなシェリアンヌにとって、耐えがたい環境だったはずである。それでも一週間も耐えたのは、意地なのか執念なのか……。
シーナは黙ってシェリアンヌの様子を伺った。
「あなたを人質にすれば、レクオン殿下は動かざるを得ないでしょう。王太子となったレクオン殿下の正妃はわたくしよ。あなたはどこかの貴族に降嫁させてあげる。顔だけは人形みたいに綺麗だから、殿下の使い古しでも誰かが貰ってくれるんじゃない? ――ああ、それもいいかもね。女をいたぶる趣味のある男や、浮気ばかり繰り返す男に嫁がせたら面白そう」
シェリアンヌは一人で勝手に妄想して、楽しそうにニタニタ笑っている。性格が歪んでいるのは知っていたが想像以上だ。それとも孤独のせいで、心が壊れかけているのか。
ひとしきり笑ったシェリアンヌは猫なで声を出した。
「さぁ、こちらへいらっしゃい。陛下の誓約書を手に入れるまで、大人しくわたくしに捕まるのよ」
「やれるものならやってご覧なさい。でもわたしだって、そう簡単に人質になんかなってあげないわよ」
シーナはスカートのスリットから素早く短剣を抜き、シェリアンヌに突きつけた。前触れなく刃物を見たシェリアンヌはびくりと震え、後ずさるような動きを見せる。
彼女もあわてて短剣を引き抜こうとしたが、鞘ごと床にぼとっと落としてしまった。重くて扱いづらいのだろう。
メイドや侍女として働いたシーナは包丁や斧などの刃物を使う機会も多かったが、公爵令嬢だったシェリアンヌは違う。恐らく食事で使う小さなナイフぐらいしか持ったことがないのだ。自害するなんて大胆なことを言ったくせに、ただの出まかせだったらしい。
「なにを怖がっているの? あなたは自分で自害してやると宣言したのでしょう」
「そ……そうよ」
「だったら覚悟を決めて、剣を抜きなさい。正々堂々と勝負しましょうよ」
シーナが剣を突きつけたまま進むと、シェリアンヌはじりじりと下がる。短剣は用意してあったものの、引き抜くのは初めてな様子だ。
震える手で短剣を抜こうとしたが、鞘から出した途端また床に落として「きゃあっ」と短い悲鳴を上げた。落ちる場所がもう少しずれていたら、シェリアンヌの足はすっぱりと切れていたに違いない。
短剣が絨毯に突き刺さったことでさらに怖くなったのか、何とか引き抜こうにも滑稽なぐらい手がぶるぶるしている。体がすくんで力が入らないようだ。
「わたしが持たせてあげましょうか?」
「やっやめて! それ以上わたくしに近づいたら、窓から飛び降りるわよ!」
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