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33 ブローチの令嬢
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十日ほどたち、シーナはある貴族のお茶会に参加していた。昔から王宮図書館の司書長を務めてきたコールマン家で、ダゥゼン公爵家に対して中立的な立場を守り抜いた貴族である。司書は専門性が高く覚える知識も膨大なため、ダゥゼン公爵といえど簡単に地位を奪ったりは出来なかったらしい。
コールマン家はダゥゼン公爵につくこともない代わりに他の派閥にも属していなかったようで、今日のお茶会にもその影響が現れた。トパーズのブローチを胸元に飾った令嬢がいたのだ。派閥を気にすることなく、浅く広く招待状を出したのだろう。
シーナが開かれたドアからサロンへ入ると、ブローチの令嬢――キャスリンは眉をしかめて嫌そうな顔をした。シーナが参加するお茶会は、ダゥゼン公爵家と縁遠い貴族だけだと思っていたらしい。
今日はクレアとブリジットはいないし、供はマリベルだけだ。しばらく様子を見ようと壁ちかくに置かれた椅子に腰掛けていたら、室内の様子が徐々に変わってきた。
ダゥゼン公爵家と親しくなりたい貴族の娘はキャスリンの周囲に行き、そうでない者はシーナの近くに寄って来ようとする。
部屋のなかはほぼ二つに分かれてしまい、何となく複雑な気分だった。以前マリベルがシーナのことをシェリアンヌの対抗馬だと言っていたが、本当にそのようになってきたのだ。男性だけでなく女性の世界にも派閥というものが存在するのだと、まざまざと肌で感じる。
「どうしてコールマン家のお茶会にいらしたのかしら」
ふいに、キャスリンが不満げな口調でつぶやいた。お喋りをしていた令嬢たちが口を閉ざし、訝しげにキャスリンを見ている。
「ヴェンシュタイン公爵夫人がいらしたら、私の仕事に差し障りがあるわ。それぐらいご存知でしょうに」
仕事――シェリアンヌに命じられている、悪口のチェックだろうか。仕事と言うぐらいだから、好きでやってるわけではなさそうだ。シーナは椅子から立ち、キャスリンの方へ近寄った。他の令嬢たちが心配そうに見守っている。
「こちらに座ってもよろしいかしら?」
「い……いいです、けど」
本当はいやと断りたかったのかもしれない。キャスリンは言葉を濁しつつ、シーナが彼女の隣に座ることを許した。
「こうして二人でお喋りするのは初めてですね。王太子宮でのお茶会では、自由に話すことが出来ませんでしたから」
「……私はいつだって自由に話してます。シーナ様への悪口だって、自分で考えて口にしたんです。怒ってくださっていいですよ。何なら罰してくれても構いません」
「罰したりなんかしないわ。あなたはシェリアンヌ嬢に合わせるしかなかったんでしょう。お茶会ではあの人の悪口を言うのは禁じられていて、それをチェックして報告するのがあなた方の義務なのだと聞きました」
「義務なんかじゃ……ないわ。私が望んでやってる事です」
キャスリンの表情は暗く、本心を口にしているとは到底思えなかった。父親の仕事に影響が出るのを恐れているのだろう。いわば人質を取られているわけだ――まるでシーナとルターナのように。
「確かに悪口はだめよね。本人がいない場所で言っても何の意味もないもの。なにか変えて欲しい事があるなら、その人に直接伝えればすむことだわ。でもそれも許されないとしたら、どうすればいいのかしらね……」
「……もうやめてください。私になにを言わせたいんですか?」
キャスリンはうつむいて、シーナから視線を外した。ティーカップを握る手が震えている。
「ごめんなさい、あなたを追い詰める気はなかったの。ただキャスリン嬢の本心が知りたかったのよ。ブローチを貰った令嬢が、どんな気持ちでいるのかって……」
「私たちの気持ちなんてどうでもいい事です。嬉しかろうと悲しかろうと、やる事は同じなんだから……だったら気持ちなんか無視したほうがいい」
キャスリンが呟いた言葉はあまりにも身に覚えがあることで、シーナは胸が苦しくなった。キャスリンはぶつぶつと呟きつづける。
「シーナ様はフェラーズという領地をお持ちだから、分かりにくいでしょうけど……。私の父はただの宮廷人で、領地を持たない貴族なんです。王宮での地位がそのまま暮らしに影響します。宮廷人をクビになったからって、のんびり領地ぐらしなんて出来ないんです。……私たちの気持ちが、あなたに分かりますか? あなたが今の状況を何とか出来るっていうんですか?」
「……ごめんなさい。わたしには何も出来ないわ……」
今のシーナには、キャスリンを救ってやれるような力はない。無責任に「できる」とはとても言えなかった。シーナの本音を耳にしたキャスリンは、意外そうな顔をする。
「シーナ様は、変わってますね」
「――え? そうかしら」
「今のところ、シェリアンヌ様だったら絶対にわたくしに任せなさいと言ってますよ。あの方は、自分に出来るかどうかは気にせず簡単に約束しちゃうんです。結局は全部お父上まかせだし、自分がなにを言ったかもすぐに忘れちゃうから……私たちはいつも…………」
キャスリンはぐっと唇を噛み、悔しそうな顔で黙り込んでしまった。いつも我慢しているのだと言いたかったのかもしれない。シーナは椅子から立ち、お茶会を辞することにした。
「今日はありがとう。あなたとお喋りできて良かったわ」
「シェリアンヌ様にも……人間らしい心があればよかったのに……」
キャスリンがぼそりと呟いたひと言はシーナの胸に突き刺さった。助けてやりたいとは思うが、王宮の中で働くキャスリンの父を守ってやることなんて自分には出来ない……。シーナは悲しい気持ちのまま古城へと戻った。
コールマン家はダゥゼン公爵につくこともない代わりに他の派閥にも属していなかったようで、今日のお茶会にもその影響が現れた。トパーズのブローチを胸元に飾った令嬢がいたのだ。派閥を気にすることなく、浅く広く招待状を出したのだろう。
シーナが開かれたドアからサロンへ入ると、ブローチの令嬢――キャスリンは眉をしかめて嫌そうな顔をした。シーナが参加するお茶会は、ダゥゼン公爵家と縁遠い貴族だけだと思っていたらしい。
今日はクレアとブリジットはいないし、供はマリベルだけだ。しばらく様子を見ようと壁ちかくに置かれた椅子に腰掛けていたら、室内の様子が徐々に変わってきた。
ダゥゼン公爵家と親しくなりたい貴族の娘はキャスリンの周囲に行き、そうでない者はシーナの近くに寄って来ようとする。
部屋のなかはほぼ二つに分かれてしまい、何となく複雑な気分だった。以前マリベルがシーナのことをシェリアンヌの対抗馬だと言っていたが、本当にそのようになってきたのだ。男性だけでなく女性の世界にも派閥というものが存在するのだと、まざまざと肌で感じる。
「どうしてコールマン家のお茶会にいらしたのかしら」
ふいに、キャスリンが不満げな口調でつぶやいた。お喋りをしていた令嬢たちが口を閉ざし、訝しげにキャスリンを見ている。
「ヴェンシュタイン公爵夫人がいらしたら、私の仕事に差し障りがあるわ。それぐらいご存知でしょうに」
仕事――シェリアンヌに命じられている、悪口のチェックだろうか。仕事と言うぐらいだから、好きでやってるわけではなさそうだ。シーナは椅子から立ち、キャスリンの方へ近寄った。他の令嬢たちが心配そうに見守っている。
「こちらに座ってもよろしいかしら?」
「い……いいです、けど」
本当はいやと断りたかったのかもしれない。キャスリンは言葉を濁しつつ、シーナが彼女の隣に座ることを許した。
「こうして二人でお喋りするのは初めてですね。王太子宮でのお茶会では、自由に話すことが出来ませんでしたから」
「……私はいつだって自由に話してます。シーナ様への悪口だって、自分で考えて口にしたんです。怒ってくださっていいですよ。何なら罰してくれても構いません」
「罰したりなんかしないわ。あなたはシェリアンヌ嬢に合わせるしかなかったんでしょう。お茶会ではあの人の悪口を言うのは禁じられていて、それをチェックして報告するのがあなた方の義務なのだと聞きました」
「義務なんかじゃ……ないわ。私が望んでやってる事です」
キャスリンの表情は暗く、本心を口にしているとは到底思えなかった。父親の仕事に影響が出るのを恐れているのだろう。いわば人質を取られているわけだ――まるでシーナとルターナのように。
「確かに悪口はだめよね。本人がいない場所で言っても何の意味もないもの。なにか変えて欲しい事があるなら、その人に直接伝えればすむことだわ。でもそれも許されないとしたら、どうすればいいのかしらね……」
「……もうやめてください。私になにを言わせたいんですか?」
キャスリンはうつむいて、シーナから視線を外した。ティーカップを握る手が震えている。
「ごめんなさい、あなたを追い詰める気はなかったの。ただキャスリン嬢の本心が知りたかったのよ。ブローチを貰った令嬢が、どんな気持ちでいるのかって……」
「私たちの気持ちなんてどうでもいい事です。嬉しかろうと悲しかろうと、やる事は同じなんだから……だったら気持ちなんか無視したほうがいい」
キャスリンが呟いた言葉はあまりにも身に覚えがあることで、シーナは胸が苦しくなった。キャスリンはぶつぶつと呟きつづける。
「シーナ様はフェラーズという領地をお持ちだから、分かりにくいでしょうけど……。私の父はただの宮廷人で、領地を持たない貴族なんです。王宮での地位がそのまま暮らしに影響します。宮廷人をクビになったからって、のんびり領地ぐらしなんて出来ないんです。……私たちの気持ちが、あなたに分かりますか? あなたが今の状況を何とか出来るっていうんですか?」
「……ごめんなさい。わたしには何も出来ないわ……」
今のシーナには、キャスリンを救ってやれるような力はない。無責任に「できる」とはとても言えなかった。シーナの本音を耳にしたキャスリンは、意外そうな顔をする。
「シーナ様は、変わってますね」
「――え? そうかしら」
「今のところ、シェリアンヌ様だったら絶対にわたくしに任せなさいと言ってますよ。あの方は、自分に出来るかどうかは気にせず簡単に約束しちゃうんです。結局は全部お父上まかせだし、自分がなにを言ったかもすぐに忘れちゃうから……私たちはいつも…………」
キャスリンはぐっと唇を噛み、悔しそうな顔で黙り込んでしまった。いつも我慢しているのだと言いたかったのかもしれない。シーナは椅子から立ち、お茶会を辞することにした。
「今日はありがとう。あなたとお喋りできて良かったわ」
「シェリアンヌ様にも……人間らしい心があればよかったのに……」
キャスリンがぼそりと呟いたひと言はシーナの胸に突き刺さった。助けてやりたいとは思うが、王宮の中で働くキャスリンの父を守ってやることなんて自分には出来ない……。シーナは悲しい気持ちのまま古城へと戻った。
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