キュートなSF、悪魔な親友

月那

文字の大きさ
上 下
64 / 76
-64-

キュートなSF、悪魔な親友

しおりを挟む
 大きく広げさせた鹿倉の両脚の間に顔を埋め、屹立の先端を口に含みながら後孔を指で弄る。
 田村がそうやって快感を追い上げてやると鹿倉の甘く鼻にかかった喘ぎ声が上がる。
 その声で、自身も昂る。
「や……も……出るから……ヤだ」
 鹿倉が掠れた声で言って田村の肩に手を置いた。
「じゃあ、脚にする」
 指は孔を弄ったまま、今度は田村の大好きな内腿に舌を這わせる。
 産毛すらないさらさらの素肌を、舌で味わう。跡を付けない程度に軽く吸って、ちゅぷちゅぷと唇でその柔らかさを楽しむ。
「んんっ……」
 中指で鹿倉の中をぐりぐりと掻き混ぜていると、
「やあっん……も……ンあっ……」
 快感に溺れるような声で体が仰け反る。
 自分でモノを扱いているから、きっとイきたくなっているのだろうと、指の動きを速めてやる。
「やっ……やだっ……も、……や、あっ……くっ」
 くちゅくちゅくちゅくちゅ、じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ、と、二本に増やした指の激しい動きに高まった鹿倉が腰を浮かせ、自分の手の中に放った。
「あっ……んんっ……もう」
「指だけでイっちゃったね」
「もう、やだ……」
 鹿倉が少し体を起こし、微笑んでいる田村を睨む。
「何すんだよ、ばか」
「でも、きもちかったろ?」
 白濁をティッシュで拭ってやり、キスでそれ以上文句を言わせないように口を塞ぐ。
「ちゃんと挿れてやるから。怒んないの」
 唇の間で言って、上から被さり鹿倉の顔の横に肘を付いた。
 目を合わせて、もう一度唇を重ねる。体を密着させると、鹿倉の腕が背中に回った。
「あったかい……」
「ん?」
「くっついてんの、きもちー」
 イったばかりのとろんとした声で鹿倉が言うから、可愛くなってぎゅっと抱きしめる。
「なんか、最近いつも俺ばっかイかせてない?」
「そんなことないじゃん。俺だってよっくんの中でいっぱいイってるよ?」
「俺、自分がイくよりリュウのこといっぱいイかせたい」
「じゃあ、朝までシてていい?」
「途中で寝ちゃうけどね」
 鹿倉が体力ないのはわかっているから、田村は微笑んで瞼にキスをした。
「とりあえず、口でおっきくしよっか?」
「そんなことしなくても、十分勃ってるよ」
「じゃあ、挿れる?」
「よっくんも大概せっかちだよ」
 言われた鹿倉が、拗ねたように黙って下唇を噛む。
 えっちの最中だけはやたらと可愛いから、田村は嬉しくなって額と鼻を重ね合わせた。
「焦んなくてもいいから。抱き心地いいし、こうやってさわさわしてるだけで十分気持ちイイよ」
 そう言って、今度は唇を合わせる。
「挿れたくなんない?」
「挿れたいよ、勿論。なんなら、触って確かめる?」
 鹿倉の手を自分のモノへと持っていく。
 熱を持ってしっかりと硬くなっているソコに鹿倉の手が触れると、それだけでまた昂る。
 鹿倉がそのまま扱くように動かした。
「やめろって。暴発するから」
「だって」
「いんだってば。今はこうして、よっくんのことぎゅってしてたいから」
「なんか、めちゃくちゃ甘々なんだけど? もちょっとこう、ガツガツ欲しがってくんないかな?」
「もお。えっちだなー、よっくんは」
「そろそろ、俺が中に欲しいと思ってんだけど?」
 だんだん、とろみ成分がなくなってきた鹿倉の声に、田村は思わず笑ってしまう。
「も、ほんとによっくん、肉食だよねー」
「ちゃんと野菜も食ってます」
 言いながら鹿倉が田村の頭を引き寄せ、強引に唇を合わせて舌を絡めてきた。
 腹に当たる鹿倉のモノに触るとしっかり勃っていて。
 臨戦態勢が整ったようなので、田村も体をずらして鹿倉の両脚を広げる。
 膝を立てて内腿を撫でると、自分のモノにゴムを装着した。
「も、挿れて」
 鹿倉が孔を広げるように指でその周囲をくぱ、と開ける。
 その物凄い卑猥な行動と、目を細めた淫靡な表情に、田村のモノが更に熱を持って。
 自分を抑えられなくなり、ぐっと中へと挿入した。
「んんっ」
 どうしたって太いソレを小さな孔に穿つのだから、最初の抵抗だけは避けられない。
 それを鹿倉の負荷にならないように少しずつ抽挿して先端を収める。
「キツくない?」
「だいじょぶ……中、いっぱい挿れて」
 鹿倉が圧迫感をいなしながら言う。
 ずぷずぷと奥に進めると、鹿倉のイイ所に先端が当たる。
「あんっ……ソコ……あ……イイ」
 腰を動かし、鹿倉の声が快感にとろけるのを聞くと、何度も往復してソコを突き上げる。
 まだ奥まで到達しない浅い場所だけれど、鹿倉が快感に眉を寄せるから、しつこくソコを擦り上げて。
 締め付けてくる内壁が、ぬぷぬぷとモノを刺激する。
「んんっ……ンあっ……あっ……」
 左手で自分のモノを扱いていた鹿倉が、右手を伸ばして田村の腕を掴む。
 体を引き寄せるように引っ張るので、望み通り体を倒して覆い被さる。
「ああっ……」
 ぎゅっと抱きしめると同時に奥まで到達したモノが、今度は鹿倉の最奥に当たる。
「……はあっ……んっ……おく……おく、イイ……」
「ああ……も、凄い。めっちゃきもちー」
「んあっ……ふといの……ああっ……」
 鹿倉の細い体を拘束するように抱き、腹筋を使って腰を最奥へと打ち付ける。
 大きく腰を動かすと接合している場所がずちゅ、ずちゅ、と卑猥な音を立てるから、自分のモノがどんどん膨張するのがわかる。その大きく張ったモノを最奥に当てると鹿倉がしがみついてきた。
「あんっ……おく、イイっ……もっと」
「もっと? もっと、激しく突くよ?」
 ぱん、ぱんと肌がぶつかる。その度に鹿倉の声が上がり。
「あっ……やっ……い……イくっ!」
 田村が中で弾けると同時に、腹の間に鹿倉の精液の濡れた感触が広がった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

生意気な少年は男の遊び道具にされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

処理中です...