キュートなSF、悪魔な親友

月那

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キュートなSF、悪魔な親友

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「体温高いね」
「かぐちゃんの裸見たら、熱くなっちゃうんだよ」
 鹿倉に体重をかけないようにして、上から覆い被さるようにまた押し倒して。
 何度も、唇を合わせる。舌を絡ませる。
 ただそれだけで、どんどん熱を帯びてくる自分自身がわかるから、ぐりぐりとソレを鹿倉に押し当てて。
 鹿倉の肌に直接触れるだけで、硬さが増す。
「めっちゃ当たってる」
 鹿倉が笑う。
「当ててるから」
「手がいい? 口がいい?」
「触るだけでいいよ。口ん中入れたら、すぐ出ちまう」
 鹿倉の手は少しひんやりとしていて。それは自身が熱を持っているから余計にそう感じるだけなのだろうが、その柔らかな掌に包まれた瞬間、びくん、と膨らみを増した。
「くっ……」
「ほんと、デカいよね、律の」
 掌でゆるゆると扱きながら鹿倉が言う。
 根元からしゅこしゅこと動かして、先端を指で弄られるともう、次々と溢れてくる。
「あ、ダメだ。かぐちゃんが触ってるって、それだけでイきそうになる」
 鹿倉の手を止めさせた。
「逆に、俺がかぐちゃんの、触っていい?」
 返事の代わりに鹿倉が両脚を開いた。
「無理、しなくていいよ?」
「なんで無理?」
「女の子には、ないでしょ、こんなの」
 確かに、まさか自分以外のモノを触る日が来るとは思わなかったし、触りたいという気持ちになるなんて、今でも信じられないけれど。
「かぐちゃんの、全部を触りたいよ、俺は」
 そう言って、優しく鹿倉の猛りを包み込んだ。もう、十分に硬くなっていて、先端をくりくりと擦ると涎が溢れてきた。
「んんっ」
「気持ち、い?」
 鹿倉が頷いて、快感に眉根を寄せた。
「ふっ……あっ……」
 溢れた体液を使ってぬるぬると全体を扱く。
 その腕を鹿倉が掴んだ。
「や……それでイくの、やだ」
「え?」
 ふるふると首を振って律の手から逃げるように腰を引く。
「中がいい」
 鹿倉は小さく言って、膝を曲げて脚を立てた。後ろの孔を晒す。
「濡らすの、ある?」
 ベッドサイドに用意しておいた潤滑オイルを手に取った。
 手を出した鹿倉に液体を垂らすと、その滑りを使って指で孔を解し始めた。
 少しずつ中へと指を埋めながら、左手で自分自身を扱いているその仕草があまりにも卑猥で、律は生唾を飲んで見つめてしまう。
「んっ……」
 鹿倉の中指がずぶずぶと根本まで入ると、「ああっ……ん」と鼻にかかった喘ぎ声が零れた。
 律はその声で自身がまた上を向くのに気付き、オイルと一緒に準備しておいたコンドームをそれに装着する。
「かぐ……挿れたい」
 思わずそんな声が漏れ、目を細めた鹿倉が小さく頷くのを見てその指を抜かせると、解された孔へと自身を宛がった。
「挿れて」と鹿倉の小さな囁きが、律の理性を吹き飛ばした。
 ぐっと先端をソコに潜り込ませると、鹿倉の体に覆い被さり、ずぶずぶと小さく抽挿しながら奥へと進む。
「んんっ……あっ……ああっ……んっ」
 押し進める度に鹿倉の声が上がる。
 オイルの滑りだけでなく、鹿倉がまるで吸い寄せるように腰を動かし、中へ中へとモノが深く潜るから、その熱い内壁に包まれて快感が押し寄せてくる。
「ああ……凄い。かぐちゃんの中、気持ちイイ」
 鹿倉の耳元に、溢れた言葉を流し込むと、それに応えるように背中に回っていた腕に力が入る。
 強く自分を引き寄せてくれる鹿倉が嬉しくて、腰をぐっと奥へと突いた。
「ああんっ……イイっ……」
 ぬぷぬぷと交わっている卑猥な音がして、鹿倉の喘ぎ声に重なる。
 BGMはそれだけでいい。どんな音楽よりも、ずっとこの状況に合っているから。
 腰を突く度にずちゅ、ずちゅと湿った音がするのは、激しく擦れたせいでオイルが泡立っているからだろう。
 鹿倉の体が、突き上げる度に上へと逃げるから、肩からぎゅっと捕まえてより奥へと差し込む。
「あっ……はあっ……おく……んんっ……イイっ」
 快感が全身を突き抜ける。鹿倉の声がその快感を自身へと伝えるから、中で大きく怒張して爆ぜそうになる。
「うっ……ダメだ……も、出る……」
 ぱんぱんと本能のままに腰を打ち付け、我慢できずに中に吐き出した。
「ああ……ごめん、かぐちゃん……」
「んん……だいじょぶ……そのまま中にいて……俺も、イく」
 鹿倉は手で自身を扱いた。
 一度放っただけでは萎えることなんてない律の怒張が中にあるのを感じると、小さく「んっ……」と息を吐いて手の中に出した。
 そのままくったりと脱力してベッドに体を沈める。
「うう……ダメだ。全然カッコつかない……」
 律が一度抜き出し、ゴムを捨てると悔しそうに呟いて鹿倉を抱き寄せた。
 けれど、鹿倉はふわふわと微笑んでいて。
「俺の中でイってくれんの、俺は嬉しいけど?」
 軽くキスをして、鹿倉が言う。
「いっぱい、シよ? カッコつけてもつけなくても、気持ち良ければ関係ないし」
「……かぐちゃん、俺、理性保てないんだけど?」
「セックスにそんなん、いらねーよ?」
 妖艶な笑みを見せ、鹿倉が上からのしかった。そのまま、半開きの唇を寄せ、舌を絡ませてくる。
「俺が野獣になって、ぜーんぶ絞り取ってあげる」
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