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キュートなSF、悪魔な親友
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「ココ?」
「ですです。ほら、オーシャンビューで海鮮焼き。幟も立ってるでしょ」
「いいねえ」
中に入ると、市場で好きな海鮮を選んで購入すると、それと一緒に炭焼きセットをレンタルできるようになっていて。
自由に選んだ海鮮を浜辺のテントの下で好きなように焼いて食べられるシステムになっている。
二人で好きなだけ貝やエビ、イカの一夜干しなどの海鮮を選ぶと、いそいそと浜辺へと出た。
当然ながらの完全オーシャンビューで、目の前に広がる海が今日の青い空と綺麗に繋がっていて。
白い砂浜に、キャンプで使うタープや、ビーチパラソルが設置され、その下で炭火焼きができるようテーブルとイスが置いてある。
「うっわ、何コレ、ちょー楽しい」
「ねー。俺もネットで知ったけど初体験。これは志麻さん絶対喜ぶと思ったんだよね」
「うん、テンション爆上がり。これでビールあったらマジ最高」
「あ、飲んでいいっスよ? 俺、最後まで送り届けるし」
「いやいや。さすがにそれはできないよ。リアルで彼女連れて来たとしても、俺は飲まないだろうし」
「じゃ、ノンアルビール?」
「だね」
言って、二人で大人しくノンアルコール。
このデートの一番痛いトコがその点になるのだが、そこは我慢してアルコールは夜まで取っておくことに。
「あ、貝開いた。コレ、志麻さんイケるよ」
「うわ! 跳ねた!」
「あ、火傷してない? 大丈夫? も、志麻さんいいからそっちで食ってて。俺焼くから」
「ああもう、こっち爆発する! こえええ」
「ほらもう。あっち行ってて」
不器用極まりない志麻が見ていられなくて、結局田村が全部面倒を見ることに。
いい頃合いに焼けた貝を志麻の皿に置いてやったり、エビの殻を剥いたり。
最終的には焼き魚の身を解している姿を見た志麻は、
「おかーさんだねえ」
なんて感心するばかりで。
「かぐちゃんが甘えるの、わかるわー」
「あいつこんなトコ連れてきたら、俺絶対食ってる暇なくなる」
「一から十まで全面的にたむちゃんが世話係だね」
「志麻さんもいい勝負だけどね」
「うわ、バレてる」
海鮮を楽しんだ後、お土産として持ち帰り分も購入し、次の目的地へと向かう。
「海と言えばやっぱり水族館でしょ?」
「そおか?」
「なんか、ちょっとした触れ合いコーナー的なのもあるし、イルカのショーとか、女の子好きじゃない?」
「ベタじゃね?」
「ベタも必要。俺は王道を行きたい」
「ま、いいけど」
もはや。自分に対して完全にタメ口になっている田村が可愛くて、志麻はくふくふと隣で笑う。
実際田村自身が誰よりもこの行程を楽しんでいるのがわかるから、リアルにこのデートコースを田村がエスコートして回るのならばきっとその彼女は最高に楽しいはずで。
水族館はもちろん、その次に立ち寄った海辺の可愛いカフェテラスも、田村がオススメとして選んだケーキをプライベート用のインスタに上げようと志麻はスマホで何枚も撮影していた。
「志麻さん、インスタやってんの?」
「やってるよ。ま、半分仕事も兼ねてるけど」
「え、マジで?」
「だって、イベントの宣伝とかめっちゃ使えるじゃん。集客に使うツールとしてSNSは必須でしょ」
「俺、やってない」
「おまえ、ほんとに俺より若いの?」
「うう……」
「後で教えるから、おまえもやれ」
「ですです。ほら、オーシャンビューで海鮮焼き。幟も立ってるでしょ」
「いいねえ」
中に入ると、市場で好きな海鮮を選んで購入すると、それと一緒に炭焼きセットをレンタルできるようになっていて。
自由に選んだ海鮮を浜辺のテントの下で好きなように焼いて食べられるシステムになっている。
二人で好きなだけ貝やエビ、イカの一夜干しなどの海鮮を選ぶと、いそいそと浜辺へと出た。
当然ながらの完全オーシャンビューで、目の前に広がる海が今日の青い空と綺麗に繋がっていて。
白い砂浜に、キャンプで使うタープや、ビーチパラソルが設置され、その下で炭火焼きができるようテーブルとイスが置いてある。
「うっわ、何コレ、ちょー楽しい」
「ねー。俺もネットで知ったけど初体験。これは志麻さん絶対喜ぶと思ったんだよね」
「うん、テンション爆上がり。これでビールあったらマジ最高」
「あ、飲んでいいっスよ? 俺、最後まで送り届けるし」
「いやいや。さすがにそれはできないよ。リアルで彼女連れて来たとしても、俺は飲まないだろうし」
「じゃ、ノンアルビール?」
「だね」
言って、二人で大人しくノンアルコール。
このデートの一番痛いトコがその点になるのだが、そこは我慢してアルコールは夜まで取っておくことに。
「あ、貝開いた。コレ、志麻さんイケるよ」
「うわ! 跳ねた!」
「あ、火傷してない? 大丈夫? も、志麻さんいいからそっちで食ってて。俺焼くから」
「ああもう、こっち爆発する! こえええ」
「ほらもう。あっち行ってて」
不器用極まりない志麻が見ていられなくて、結局田村が全部面倒を見ることに。
いい頃合いに焼けた貝を志麻の皿に置いてやったり、エビの殻を剥いたり。
最終的には焼き魚の身を解している姿を見た志麻は、
「おかーさんだねえ」
なんて感心するばかりで。
「かぐちゃんが甘えるの、わかるわー」
「あいつこんなトコ連れてきたら、俺絶対食ってる暇なくなる」
「一から十まで全面的にたむちゃんが世話係だね」
「志麻さんもいい勝負だけどね」
「うわ、バレてる」
海鮮を楽しんだ後、お土産として持ち帰り分も購入し、次の目的地へと向かう。
「海と言えばやっぱり水族館でしょ?」
「そおか?」
「なんか、ちょっとした触れ合いコーナー的なのもあるし、イルカのショーとか、女の子好きじゃない?」
「ベタじゃね?」
「ベタも必要。俺は王道を行きたい」
「ま、いいけど」
もはや。自分に対して完全にタメ口になっている田村が可愛くて、志麻はくふくふと隣で笑う。
実際田村自身が誰よりもこの行程を楽しんでいるのがわかるから、リアルにこのデートコースを田村がエスコートして回るのならばきっとその彼女は最高に楽しいはずで。
水族館はもちろん、その次に立ち寄った海辺の可愛いカフェテラスも、田村がオススメとして選んだケーキをプライベート用のインスタに上げようと志麻はスマホで何枚も撮影していた。
「志麻さん、インスタやってんの?」
「やってるよ。ま、半分仕事も兼ねてるけど」
「え、マジで?」
「だって、イベントの宣伝とかめっちゃ使えるじゃん。集客に使うツールとしてSNSは必須でしょ」
「俺、やってない」
「おまえ、ほんとに俺より若いの?」
「うう……」
「後で教えるから、おまえもやれ」
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