キュートなSF、悪魔な親友

月那

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キュートなSF、悪魔な親友

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「……この感覚、久々」
「だろうね」
 くふっと笑って、されるがままに田村の掌の動きを感じる。が、
「……ストッキングの上から触られるの、初めてだけど、なんか、変」
 本当に薄い一枚の布なのに、その隔たりが妙に艶めかしくて。
 田村が一番好きな鹿倉の内腿という、その柔肌をいつもと違う感触で撫で上げるから。二人して、いつも以上に興奮してしまう。
 つるつるとしたスカートの裏地と、ザラザラとしたストッキングの、けれども鹿倉の弾力性と温もりを纏っているその感覚があまりにも心地よく、田村はしつこくそこを撫で上げていて。
「……も、そこ、ばっか……」
「これ、穴開けるの、アリ?」
 薄い布地は少し力を入れれば破れてしまうから。
 爪で引っ掻くようにして穴を開けるとそこから指を入れて引き裂き、今度は素肌に直接触れる。
「……なんか……解放感」
 ビリビリになったストッキングが纏わりついている脚がまた、色っぽくて。
「これ、どうやって脱がせたらいい?」
「……とりあえず、ベルト、解こうか」
 ベッドに膝をついて鹿倉に跨る状態でそのベルトを外す。ブラウスを破るのは、なんだか勿体なくて。けれど、薄い布だから無理をしたらやっぱり破れそうで。
 首筋にキスだけすると、鹿倉を少し起き上がらせてそっと上から脱がせた。
「……ブ、ブラまでしてたんだ?」
「そ。なかなか、凝ってるだろ? なんか中に詰めてるらしいけど、めっちゃキツい」
 面白くなって、ブラの上から膨らみを揉む。
「あ。綿?」
「知らん」
 そんなものを揉まれても当然何も感じないから。
「いいからコレ、外して」
 女の子のブラなら何度も外したことがある田村だから、右手を背中に回すと軽く指先で捻ってホックを外した。
「うっわ。新鮮」
「ふう……あー、ラクになった」
 鹿倉は自分で肩ひもを外し、ぽいっとそれを放り投げると田村の肩に腕を回した。
 体を引き寄せキスをして、
「俺が脱がそうか?」
と左手で田村のネクタイを緩める。
 素直にされるがままになった田村が、代わりに鹿倉の脚を再び掌で楽しむ。
「ん」
 お互い、上だけ裸で抱き合ってまたキス。
「下。スカートのままのが燃える?」
 鹿倉が問うと。
「んー。も、ちょっと楽しんだら脱がせる」
 スカートの中に手を入れる、という行為が背徳的で楽しいらしく、伸縮性のある生地だけにその中でゴソゴソと手を動かしてパンツと破れたストッキングを脱がせた。
「……スカートの下に、コレがあるのがまた……」
「しょーがないだろ、オトコなんだから」
 少し勃っている鹿倉のソレがスカートの中で膨らんでいて。ソファに座り、立たせた鹿倉の下から覗き込むようにしていた田村が布の上からモノを撫でた。
「んんっ」
「直接より、感じてる?」
「ん。なんか、変」
 ブリーフの上から触られる感覚なら普段からあるけれど、それよりは厚い生地だし何より、スカートなんて物の持つ雰囲気があまりにも自分とは遠い存在だから。
「ロングヘアってのも、いいね」
「痒いんだけど」
 毛先が素肌に触れるのが擽ったいから、鹿倉はそれに手をかけて外そうとしたけれど、田村が言うから手を止めた。
「たまには、いいじゃん」
 いつもと違うロングヘアの鹿倉、のいつもと同じ小さな頭を田村が大きな掌で引き寄せて唇を重ねる。
 キスの合間で、鹿倉が田村のベルトに手をかけ、ズボンを脱がせる。邪魔くさいからとパンツも脱がせると、しっかりと屹立している田村のモノが跳ね上がった。
 そのままソレを手で握る。
 田村が鹿倉の小さなお尻をスカートの上から撫でていて。そのまま引き寄せて自分の上に跨らせた。
 長い髪が田村の横に落ちてくる。
「……やっぱ、ジャマくない?」
 鹿倉が言って、ずるりとウィッグを外した。
 くふくふと笑っているいつもの鹿倉が現れて、田村は微笑んだ。
「そろそろ、スカートも邪魔なんだけど」
「えー。このままでもいいじゃん」
「どんな変態だよ」
「こんな変態だよ」
 スカートをたくし上げると、白い膨らみを素肌の上から揉みながら返した。
 二人してくふくふと笑いながら、唇を合わせる。
 暫く黙ったまま、お互いの唇と掌で素肌を楽しんで。猛りを硬くしながらソファの上で揉み合った。
「座って」
 鹿倉が言って田村をソファに座らせると跪いてモノに手を添え、口の中に入れる。
 じゅぽじゅぽと音を立てながら、舌と唇でその大きな猛りを楽しむ。
「……気持ちイイ」
 田村の呟きに、視線を上げる。目を細めて、ピンク色の舌を出し、竿を下からペロリと舐めて見せた。
 その表情が、田村のモノを更にビクンと昂らせる。
「……エロいなー、よっくんの顔」
 ぱくん、と今度は先端を口の中に含んで。掌で根元を扱きながらぐぷぐぷとその頭を口から出しては、再び吸い込む。その間も舌が割れ目を刺激しているから、どんどん先走りが溢れてきて。
 鹿倉の唇の端から唾液と混じって垂れてきたそれが光を反射する。
 基本的に、セックスは明るい場所でしたい二人だから、お互いの感じてる顔すらも快感へと繋がる。
「……よっくんのも、口でしよっか」
「スカートの中、頭突っ込みたい?」
 すっかり真意を読まれていて、田村は素直に頷くと鹿倉を立たせた。
 柔らかい生地を捲り、鹿倉の猛りを口に含む。鹿倉の柔らかいお尻を左手でやわやわと揉みながら、右手で竿を扱く。鹿倉の先端を舌で弄ると、
「んっ……」
 小さく声を上げた。
「先っぽ、気持ちイイ」
 感じてる声が可愛くて、そこを執拗に攻めると、
「ヤっ……出ちゃう」
「出す?」
「ヤだってば。知ってるでしょ」
 田村の頭を引き離すようにしてソファから離れると、鹿倉はいつもの場所からローションとコンドームを持ってきた。
「ソファ、狭いから下で挿れるよ?」
 田村が言って鹿倉をラグの上に仰向けに寝かせた。そのままスカートを下から抜き取り、膝を立てさせて孔にローションを塗り、指で周囲をなぞった。
「んっ」
 中に欲しいとヒクついているソコに、つぷりと中指を入れる。
「あんっ……」
 少しずつ、抽挿しながら奥へと指を進めると、いつもの場所で鹿倉のモノがびくんと震えた。
「……ココだよね?」
 つんつん、とソコを指で何度もつついて。鹿倉のモノがびくびくと震えて喘ぎ声が上がるのが、また可愛い。
「あんっ……んっ……」
 ぐちゅぐちゅと中を掻きまわして、自分の太いモノを挿れる為に入口を解す。
「指、三本入ったよ」
「はっ……んっ……」
 圧迫感と快感とが綯い交ぜになって押し寄せてくるから、鹿倉は自分のモノに手を触れてそれを総て快感へと導く。先走りでぬちょぬちょと音を立てながら先端を撫でた。
「や……あっ……はっ……んっ……」
「も、挿れてイイ?」
 訊いてはいるけれど、返事なんてきかなくてもわかるから。田村はコンドームを着けたモノを、指を引き抜いたその場所にそっと宛がい、ずぶりと腰を進めた。
「やあっ……んあっ……」
 熱い楔を中に感じた鹿倉が、声を大きく上げた。
「く……あ……すごい。あんなに解したのに、やっぱ、キツい」
 少しずつ少しずつ、ローションの滑りを借りて奥へと押し進める。
 何度交わっても、ソコの締め付けは田村の知る中では最高の感覚で。引き抜く時に纏わりつく内壁が堪らない。
 ある程度進み、いつもの場所を頭の段差が通り過ぎた瞬間、
「やあっ……あんっ!」
 鹿倉のモノがビクンと勃ち上がる。
「気持ちイイ?」
 何度もそこを往復して擦ってやると、鹿倉のモノから快感の涙が溢れる。
「イイ……イイっ……ああ……んっ」
 ずぷずぷと腰を動かしていると、
「あっ……っ……だ、…ダメ……イ…イく」
 どうやら射精感が堪えられなくなった鹿倉が自分でモノを扱く。先にイかせてやろうと、田村もそのまま腰をグラインドさせ、一番イイ所を突き上げた。
「あっ……あっ……んんっ!」
 自分のお腹に放って、鹿倉が大きく息をして脱力する。
「イっちゃった?」
 田村は微笑むと、鹿倉の放った精液をティッシュで拭ってやり、上から覆い被さって抱きしめた。
 繋がった部分はそのまま、ただゆるゆると腰を動かしながら。
「……ん……ごめん、なんか、出ちゃった」
 素直に申告した鹿倉が可愛くて、頬にキスする。
「いいよ、いっぱいイって。俺まだ、全然元気だから」
 言いながら中で動く。
 くふっと笑った鹿倉が、
「ん。まだまだ俺も、全然足りない」
と。当たり前のように応えた。
 唇を合わせ舌を絡ませて。
 田村が腰を動かしていると、鹿倉もまたそれを感じてモノに硬さが増してきた。
 鼻にかかった声がしてきたから、少しずつ腰の動きを強めると、
「んんっ……イイ……もっと……奥に、欲しい」
 自分の欲求に素直な鹿倉の声が、田村の耳を擽る。
 少し体勢を変えようと、田村は鹿倉の上から起き上がると繋がったままくるりと反転させた。が、その途中で片脚を抱える。後ろから抱き上げる形で鹿倉の両脚の間に自分の脚を潜らせ、中を突きながら鹿倉のモノを握った。
「やん……」
「ココ、気持ちイイ?」
「……どっち?」
 鹿倉の先端をぐりぐりと掌で弄りながら、中をずぶずぶと突いているから。鹿倉が力の抜けた声で問う。
「先っぽ。弄られんの、好きでしょ?」
「ん……きもちー」
 舌ったらずな甘えた声。そんなの、最中でない限り聞けないから。田村は嬉しくなって腰を突き動かした。
「はんっ……んあ……奥……クる」
 バックから突かれる感覚と、先端を手で弄られる感覚が快感を高まらせるから。鹿倉は喘ぎながら、首を仰け反らせた。
「ふっあ……あんっ……やっ……」
「これ、俺もちょー気持ちイイ」
 鹿倉の中が熱くて、捻じれた体勢のせいでいつもと違う締め付け感があり、モノに纏わりつく肉感が堪らない。
 ぐちゅぐちゅと中を掻きまわし、何度も突いていると鹿倉のモノがびくびくと震えて。
「や……や、また……出る!」
「いいよ、イって」
 ずくずくと激しく突き、モノをぬるぬると擦り上げると再び鹿倉が射精した。
「……や、……俺ばっかじゃん……」
 くたりと体を田村に預けた鹿倉が言って。
田村が一度抜くと。
「あっ……」
 いやだ、という風に不安そうな顔をしたので。
「まだ、続けるよ?」
 優しく微笑んで、鹿倉の脚を下ろしてを後ろから抱きしめると、手で孔を広げてもう一度中に挿れる。
 何度も挿れているので、入口の抵抗感の後はつぷりと奥まで収まる。
「中、入ってるの、気持ちイイ?」
「ん……リュウの、太いからすげー気持ちイイ」
 素直なんだか、あけすけなんだか。
 田村が鼻の奥で笑った。
「動いていい?」
 まだまだ全然、足りないから。ゆるゆると腰を動かす。
「んっ……奥、いっぱい当てて」
「……かわいー」
 言われるままに、今度は大きく突き上げたら、
「はんっ……あっ……あ、ソコ……イイ」
「また、硬くなってきた」
 鹿倉のモノを扱いてやると、何度放っても硬くなるから余計に可愛い。
「も……何も……出ないけど……んっ……イイ……あっ」
 放つべき精液は出なくても、先端から溢れ出る涎はきりがない。鹿倉のモノが、透明な液体のせいでぐちゅぐちゅと音を立てていて、奥をずくずくと突いてやるとまたびくびくと震える。
「……リュウも……あっ……っん」
「俺も、イくよ。多分。このままぐちゅぐちゅしてたら」
「……じゃ……イってよ」
 自分ばっかり、なんて掠れた声で可愛いことを言うから、田村はまた中を突いた。
 イこうと思えばすぐにイけるくらい、高まっているけれど。
 こんなにも素直に自分の欲しいを口にしてくれるのが嬉しくて、手で鹿倉を愛撫して首筋の肌を味わって、少しでも気を紛らせてその瞬間を遅らせようと。
「はあっ……んっ……も……いいよ、リュウ」
「きもちくない?」
「よすぎて……おかしくなる」
 余裕がなくて、快感に溺れていっぱいいっぱいな鹿倉が愛おしくなって。
「ああ……ダメだ。さすがにもう、イきそ」
 言って、欲望の赴くままに腰を突き動かした。
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