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キュートなSF、悪魔な親友
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「かぐー、ミーティングルームとって律のこと呼んでおいて」
長峰がそう声をかけてきたのは、鹿倉が丁度昼食から戻って来たところで。それまで田村とくだらない話をしていたけれど、一気に仕事モードに切り替える。
鹿倉にとっては堀よりも年上の長峰は、ぎちぎちなタイプではないけれどそれでも先輩である。現在進行中の企画が佳境に入っていることもあり、山本と一緒にサポートで入っている立場としては雑用を引き受けるのは自分だとわかっている。
現場に出向ける状況ではない長峰がオンラインでミーティングするということなので、専用のミーティングルームを確保し、山本にもその旨のメールを送る。
取り急ぎそこまでのセッティングをして長峰に伝えた。
「さんきゅ。あ、かぐちゃんも時間に余裕があるなら参加しといたがいいかも」
「この後一本打合せあるんで、そっち済ませたらインする。ただ、状況的にミーティングルーム直に入らせてもらうかも」
「いいよ、それでも。じゃ、後で」
自席のPCでもオンラインミーティングは可能であるが、打合せの内容によってはパーテイションのない自席では社内筒抜けの状況となるため、専用の小さい会議室を使用することが多い。そのため、同じ会議ならば同席して参加する方が合理的なので、社外に出ている山本には会議用アドレスをメールするが、現状社内で参加予定の鹿倉は、長峰のいる会議室に同席することにした。
一本電話で別企画の打合せを済ませると、鹿倉は長峰のいるミーティングルームへと向かった。
軽くノックをして中に入ると、長峰がPC画面とにらめっこしている状況で。
「ああ。いいよ、かぐちゃん。そのままこっち来て」
手招きされたので同じ画面に入り込む。
「あれ?」
「ん、もう切ってる。これ、会場の動画と打ち合わせ内容ね」
「あー申し訳ない、遅かった」
思ったよりも早く打合せは終わっていたようで、遅れた鹿倉が謝ると。
「いや、違うんだよ。あっちも今手が離せないらしくて。合間で撮影した動画だけ貰ったんだ。また、後で改めるって。律もインする暇なかったし」
「それなんだけど、山本さん今別現場の打合せ中らしくて、ちょっと無理ってライン入ったんだよね」
「そっかー。ま、しょーがないね。あでも、かぐちゃん当日もサポート入るでしょ? 資料には目を通しておいて貰いたい」
「それは勿論。でも俺、陸上班なんだけど」
「陸上班、大事。こっちで何かあった時に動いて貰えると助かる」
今回の企画は船上でのイベントである。企画自体は長峰と山本で現場を動かすことになるのだが、それだといざという時に身動きが取れない可能性もあり、陸上で待機しておいて貰うためにも鹿倉の立ち位置はかなり重要となるのだ。
「陸でできることはやるよ、何でも。俺、船は乗れないんで」
「弱いんだっけ?」
「そう。去年似たようなイベントの時に船上班サポートだったんだけど、五分で死んで棚橋さんに怒られた」
「あー、そんなこと言ってたね。タナさん爆笑してた」
「笑いごとじゃないって、マジで。なんもできないし、無駄に迷惑かけて心折れまくるし」
「いやいや、ほんとごめんって。かぐちゃんに頼んだ俺らが間違ってただけだから。俺ら、船は動かす方だから弱いって感覚はわかんないんだよねー」
「船舶の免許、全員持ってんだっけ? ミネさんも?」
「持ってるよー。ウチのチームは海メインだからね。持ってないと話にならない」
「かっけー」
PCの画面を見ながら当日の動きの説明をしている長峰は、いつもより三割増しに目を輝かせていて。
鹿倉は時々質問を挟みながら、先輩の嬉しそうな顔を見て「ああこの人は本当に船が好きなんだろうなー」と感心していた。
「ほんとはね、現場行って確認したいとこなんだけど。俺も律も今抱えてるのが一段落しないと出向けないからさー」
「俺で良ければ行くんだけど、さすがに船上の機構やら流れとかはもっさんじゃないと対応できないし」
「かぐちゃんにはこっちの資料で勉強しておいて貰うよ。当日、ウチからは三人しか出向かないからさ。クライアントの人間は動かせるようにしてるから、陸上ではかぐちゃんが指揮取って」
「諒解」
画面を二人で見ながら話を進めていると、ドアをノックして山本が入ってきた。
「あ、もっさんお疲れー」
「あれ? 現場打ちじゃなかったんだ?」
長峰と鹿倉が二人揃って顔を向けると、
「や。今、帰って来たトコ」
ちょっと複雑な表情の山本が短く答えた。
「ん? 律、何かあった?」
不機嫌な感じを受け取った長峰が問うと。
「いや、何もないですよ。思ったより早めに抜けれたからオンラインの会議入ろうとしたんだけど、終わってるから。田村に訊いたらココでミーティングしてるって言うから、何かあったかなと」
「何も何も。あっちが今ミーティングできない状況だったから。しょーがないからかぐちゃんとミーティングしてただけ」
「陸上班、仕切ることになったんで、俺」
「あ……そ」
山本の微妙な雰囲気に、鹿倉が訝しげな顔をしたが長峰はさほど気にしているようでもなかったので、あえてそれ以上のことを話すことはなく、なし崩しに打合せは終了した。
鹿倉がそのまま残ってミーティングルームの片付けをしていると、
「かぐちゃんさ……」
長峰と共に部屋を出て行ったはずの山本が戻ってきて。
「あれ? 何か忘れ物?」
「や、じゃなくて」
「あ、資料ならあともっさんの分もプリントアウトするよ。ミネさんからはデータでしか貰ってないし」
言った鹿倉の手を掴み振り向かせた山本が、鹿倉の顎に手をかけた。
「え?」
いわゆる顎クイ、という形で山本を見上げることになった鹿倉が驚いて目を丸くする。
「…………」
会社では完全にフラットな状態をキープしている鹿倉だけれど、さすがにこの体勢だとキスを期待してしまい、イケメンのキスなんてちょっと嬉しいかも、と見つめているのに山本はただただ無言で。
「もっさん?」
「あ! ……ごめん」
鹿倉の声に我に返った様子で山本が顔を赤くして慌てて鹿倉から離れた。
「まじ、ごめん。俺、どうかしてる」
「……ついでに壁ドンもされてみたかったけど。俺、イケメンの顎クイなんて初体験だわー」
くふくふと笑う。
「一瞬殴られるかと思って、ちょっとビビったけど」
「殴るわけないし……あ……いや、うん」
「陸上班、俺一人で回すのは不安?」
「え?」
「さっき。ミネさんにそれ言おうとしたのかな、って思った」
こんな状況でキスを期待した自分、というのが恥ずかしくて、努めて冷静に鹿倉が言う。田村や堀相手にいくらでもベタベタと甘えて見せることができる鹿倉なのに、山本に対してだけは自分の性癖を知られたくないと思った自分に少し驚く。
「そんなことないよ。全然。かぐちゃんが陸上班で待機しててくれるの、助かる」
「そ? 良かった。今回田村じゃなくて俺がミネさんに付くからさ、いつもみたくミネさんが動けないことになるのが一番不安だし」
「田村、志麻さんトコので今手一杯なんだって?」
「ん。ちょっとやらかしちゃったからね。本人ヘコんでたけど、あいつはそれちゃんと糧にできるヤツだからだいじょぶでしょ」
自分の中の不思議な感覚を明確化するつもりなんてないから。鹿倉はそう言って手元にあった紙資料とデータの入ったハードディスクを纏めると、山本を促してミーティングルームを出た。
長峰がそう声をかけてきたのは、鹿倉が丁度昼食から戻って来たところで。それまで田村とくだらない話をしていたけれど、一気に仕事モードに切り替える。
鹿倉にとっては堀よりも年上の長峰は、ぎちぎちなタイプではないけれどそれでも先輩である。現在進行中の企画が佳境に入っていることもあり、山本と一緒にサポートで入っている立場としては雑用を引き受けるのは自分だとわかっている。
現場に出向ける状況ではない長峰がオンラインでミーティングするということなので、専用のミーティングルームを確保し、山本にもその旨のメールを送る。
取り急ぎそこまでのセッティングをして長峰に伝えた。
「さんきゅ。あ、かぐちゃんも時間に余裕があるなら参加しといたがいいかも」
「この後一本打合せあるんで、そっち済ませたらインする。ただ、状況的にミーティングルーム直に入らせてもらうかも」
「いいよ、それでも。じゃ、後で」
自席のPCでもオンラインミーティングは可能であるが、打合せの内容によってはパーテイションのない自席では社内筒抜けの状況となるため、専用の小さい会議室を使用することが多い。そのため、同じ会議ならば同席して参加する方が合理的なので、社外に出ている山本には会議用アドレスをメールするが、現状社内で参加予定の鹿倉は、長峰のいる会議室に同席することにした。
一本電話で別企画の打合せを済ませると、鹿倉は長峰のいるミーティングルームへと向かった。
軽くノックをして中に入ると、長峰がPC画面とにらめっこしている状況で。
「ああ。いいよ、かぐちゃん。そのままこっち来て」
手招きされたので同じ画面に入り込む。
「あれ?」
「ん、もう切ってる。これ、会場の動画と打ち合わせ内容ね」
「あー申し訳ない、遅かった」
思ったよりも早く打合せは終わっていたようで、遅れた鹿倉が謝ると。
「いや、違うんだよ。あっちも今手が離せないらしくて。合間で撮影した動画だけ貰ったんだ。また、後で改めるって。律もインする暇なかったし」
「それなんだけど、山本さん今別現場の打合せ中らしくて、ちょっと無理ってライン入ったんだよね」
「そっかー。ま、しょーがないね。あでも、かぐちゃん当日もサポート入るでしょ? 資料には目を通しておいて貰いたい」
「それは勿論。でも俺、陸上班なんだけど」
「陸上班、大事。こっちで何かあった時に動いて貰えると助かる」
今回の企画は船上でのイベントである。企画自体は長峰と山本で現場を動かすことになるのだが、それだといざという時に身動きが取れない可能性もあり、陸上で待機しておいて貰うためにも鹿倉の立ち位置はかなり重要となるのだ。
「陸でできることはやるよ、何でも。俺、船は乗れないんで」
「弱いんだっけ?」
「そう。去年似たようなイベントの時に船上班サポートだったんだけど、五分で死んで棚橋さんに怒られた」
「あー、そんなこと言ってたね。タナさん爆笑してた」
「笑いごとじゃないって、マジで。なんもできないし、無駄に迷惑かけて心折れまくるし」
「いやいや、ほんとごめんって。かぐちゃんに頼んだ俺らが間違ってただけだから。俺ら、船は動かす方だから弱いって感覚はわかんないんだよねー」
「船舶の免許、全員持ってんだっけ? ミネさんも?」
「持ってるよー。ウチのチームは海メインだからね。持ってないと話にならない」
「かっけー」
PCの画面を見ながら当日の動きの説明をしている長峰は、いつもより三割増しに目を輝かせていて。
鹿倉は時々質問を挟みながら、先輩の嬉しそうな顔を見て「ああこの人は本当に船が好きなんだろうなー」と感心していた。
「ほんとはね、現場行って確認したいとこなんだけど。俺も律も今抱えてるのが一段落しないと出向けないからさー」
「俺で良ければ行くんだけど、さすがに船上の機構やら流れとかはもっさんじゃないと対応できないし」
「かぐちゃんにはこっちの資料で勉強しておいて貰うよ。当日、ウチからは三人しか出向かないからさ。クライアントの人間は動かせるようにしてるから、陸上ではかぐちゃんが指揮取って」
「諒解」
画面を二人で見ながら話を進めていると、ドアをノックして山本が入ってきた。
「あ、もっさんお疲れー」
「あれ? 現場打ちじゃなかったんだ?」
長峰と鹿倉が二人揃って顔を向けると、
「や。今、帰って来たトコ」
ちょっと複雑な表情の山本が短く答えた。
「ん? 律、何かあった?」
不機嫌な感じを受け取った長峰が問うと。
「いや、何もないですよ。思ったより早めに抜けれたからオンラインの会議入ろうとしたんだけど、終わってるから。田村に訊いたらココでミーティングしてるって言うから、何かあったかなと」
「何も何も。あっちが今ミーティングできない状況だったから。しょーがないからかぐちゃんとミーティングしてただけ」
「陸上班、仕切ることになったんで、俺」
「あ……そ」
山本の微妙な雰囲気に、鹿倉が訝しげな顔をしたが長峰はさほど気にしているようでもなかったので、あえてそれ以上のことを話すことはなく、なし崩しに打合せは終了した。
鹿倉がそのまま残ってミーティングルームの片付けをしていると、
「かぐちゃんさ……」
長峰と共に部屋を出て行ったはずの山本が戻ってきて。
「あれ? 何か忘れ物?」
「や、じゃなくて」
「あ、資料ならあともっさんの分もプリントアウトするよ。ミネさんからはデータでしか貰ってないし」
言った鹿倉の手を掴み振り向かせた山本が、鹿倉の顎に手をかけた。
「え?」
いわゆる顎クイ、という形で山本を見上げることになった鹿倉が驚いて目を丸くする。
「…………」
会社では完全にフラットな状態をキープしている鹿倉だけれど、さすがにこの体勢だとキスを期待してしまい、イケメンのキスなんてちょっと嬉しいかも、と見つめているのに山本はただただ無言で。
「もっさん?」
「あ! ……ごめん」
鹿倉の声に我に返った様子で山本が顔を赤くして慌てて鹿倉から離れた。
「まじ、ごめん。俺、どうかしてる」
「……ついでに壁ドンもされてみたかったけど。俺、イケメンの顎クイなんて初体験だわー」
くふくふと笑う。
「一瞬殴られるかと思って、ちょっとビビったけど」
「殴るわけないし……あ……いや、うん」
「陸上班、俺一人で回すのは不安?」
「え?」
「さっき。ミネさんにそれ言おうとしたのかな、って思った」
こんな状況でキスを期待した自分、というのが恥ずかしくて、努めて冷静に鹿倉が言う。田村や堀相手にいくらでもベタベタと甘えて見せることができる鹿倉なのに、山本に対してだけは自分の性癖を知られたくないと思った自分に少し驚く。
「そんなことないよ。全然。かぐちゃんが陸上班で待機しててくれるの、助かる」
「そ? 良かった。今回田村じゃなくて俺がミネさんに付くからさ、いつもみたくミネさんが動けないことになるのが一番不安だし」
「田村、志麻さんトコので今手一杯なんだって?」
「ん。ちょっとやらかしちゃったからね。本人ヘコんでたけど、あいつはそれちゃんと糧にできるヤツだからだいじょぶでしょ」
自分の中の不思議な感覚を明確化するつもりなんてないから。鹿倉はそう言って手元にあった紙資料とデータの入ったハードディスクを纏めると、山本を促してミーティングルームを出た。
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