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キュートなSF、悪魔な親友
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「今日はアジづくしな」
いつもは田村から鹿倉にわざわざ「家に来い」というメッセージはしない。基本的に、呼ばなくても来るし、来る来ないは鹿倉の自由意志に任せているので。
けれど、今日は仕事帰りに鹿倉の姿が事務所になかったので、自宅に帰る前に田村の家に来るよう伝えたのだ。
「アジ?」
田村は定時上がりだったので先に帰宅していたが、山本と打ち合わせが長引いた鹿倉が田村の家に着いた時には、完全に食卓に料理が並べられていて。
「そう、アジ。ま、いいや。とりあえず着替えてきなよ」
寝室にあるクローゼットに、当たり前に入っている鹿倉のスウェット。スーツからそれに着替えてくる間に、田村はよく冷えたビールを用意して、冷蔵庫に入れておいたアジの刺身を出してきた。
「俺、生魚食えないけど」
「うん、まあ刺身はね。俺のアテだからいいんだよ。でもかぐ、アジフライとアジの塩焼きは食うだろ?」
「アジフライ、大好き」
破顔した鹿倉に、田村は嬉しそうに頷いた。
「どしたの、コレ?」
「昨日堀さんが釣ってきたんだって。で、みんなに分けようと思ったけど、捌けるのが俺だけだったから、ほとんど俺が貰うことになって」
「あー。そだね、志麻さん料理全くダメだし、もっさんも料理してるイメージないなあ」
「だろ? 長峰さんとかにもほんとは声かけたかったらしいんだけど、ほら、今あのチーム地獄だから」
「そっか。ま、俺が生魚食わないのは堀さんも知ってるし」
「そそ。でも俺一人じゃ持て余すし、かぐ、こないだアジフライ食いたいつってただろ?」
「揚げ物ん中では一番好きかも」
早速ビールを開けて、二人で缶を軽くぶつけて「おつ」なんて言って。
鹿倉が口いっぱいにアジフライを頬張って、本当においしそうな表情を見せたことで安心し、田村も刺身に箸を付けた。
「田村、すげーな。何でも捌けるんだ?」
旨い旨いと、食の細い鹿倉が珍しくガツガツと食べ進める姿が田村にはこの上なく嬉しくて。
「まーね。ちょっと前からグルメ系のイベントにもちょいちょい噛んでるからさ、そーゆー仕事してる人からいろいろ教えて貰うことも多くなったんだ」
「堀さんは釣り人だからバリバリだもんなー」
「ああ、あの人は別格」
「すごいよねー。俺、こないだあの人からカレーのレシピ押し付けられてさ、しょーがないから作っちゃったよ」
「え? マジ? いつ?」
「ほら、田村が志麻さんと二泊三日で出張行ってた時」
「うそ。じゃあ、ココで作ったの?」
「ココ、ココ。道具とか揃ってるし、お前、ここんちいろっつったじゃん。ソラいるし」
「いや、ここで作るのは全然かまわないけど、なんで俺の分ないの?」
「だって、初日に作ったし。さすがに三日食べ続けたら飽きたし、も、当分カレーはいいや」
「じゃなくて! 俺にも食わせろや」
「えー? 写真残ってるよ?」
「いや、だから何で食い尽くすかなあ。俺、鹿倉の作るメシなんか、食ったことないのに」
心底悔しそうに言うと、鹿倉がニマニマといつものように悪い笑いを浮かべる。
「誰にも食わさねーよ」
「何でー? しかも、堀さんのレシピだろ? そんなん、旨いに決まってんじゃん」
仕事もできるが、料理もできる。堀、という男はそういう人間だということは、課内では有名な話。
「うん、旨かった」
「だーかーらー!」
ヘロヘロっと笑って、鹿倉は今度はアジの塩焼きをつつく。
「あ、うま。焼き魚、さいこー」
田村は結構料理にハマっているので、それこそ鹿倉が家に来る時の食事はほぼ田村が作っている。
しかし。もう付き合いも長いけれど、鹿倉が料理をしているところなんて、仕事以外で見たことはない。仕事といっても、たとえば誰かの家で食事会をする時にちょっと手伝ってみたり、噛んでいるイベントで人手が足りない時にそれが料理だった時には手伝わざるを得ず、という形でやっているだけで。
そんな鹿倉が、堀からもらったレシピなら、嬉しげに自分で作ってしまうわけ、か。
ちょっとだけジェラ。
「あ。そーいや。志麻さんとの出張、どーだった?」
鹿倉が二本目のビールを開けて、一口飲んだ後訊いてきた。
「どーもないよー。別に、普通」
「えー。色っぽい話とかないわけ?」
「何だよ、色っぽいって。だいだい、二人ってわけじゃないし」
志麻への想い。それは、田村も意識している。でも。明らかに雄な雰囲気を持っている志麻が、自分とどうこうなるなんて思ってもいないし。
「あれ? 二人じゃなかったっけ?」
「那須って知ってる? 去年企画に入って、今まだチームが定まってない新人なんだけど」
「んー、名前は聞いたような気がするけど、顔はわかんね」
「そいつが、今度志麻さんの企画に研修としてヘルプに付くってことになって。こないだの出張は俺の企画だから、最初はどうするか決まってなかったんだけど、勉強になるから来いって志麻さんがゆって」
「二人きりの旅行にはならなかったんだ?」
「旅行じゃねーよ」
そりゃ、二人きりになれたらそれはそれで嬉しい気もするけれど、半分気まずい気も、するわけで。
「二人きりだったら、志麻さんに食われてたかもねー」
「何で俺が食われるのさ? 俺、志麻さん抱けるけど志麻さんに抱かれる気ないし」
「そおかー? あの人、そう簡単に抱かれてくれるとは思えないけど」
「難攻不落、どんとこい」
「ま、おまえが無邪気に誘えば簡単に食ってはくれそうだけど」
「ちょっと何言ってるかわかりません」
「いやいや。だってこないだの覚えてる? 堀さんが初物ってマツタケどっかで貰ってきた時のこと」
知り合いから貰ってきたというマツタケを、堀が事務所で広げた時。その形状があまりにもソレで。
でも志麻が立派なそれを手に取って匂いを嗅いでいると、田村はよりにもよってその状況で生唾を飲んだ挙句、
「それって、形がアレですよねー」なんて、すっとぼけたことを言い出したのだ。
「あれは! だって! みんなそう思ってたじゃんか!」
「思ってたよ! 思ってたけど、あえて口に出してねーだろーが」
「だって。志麻さんが」
「そう! よりにもよって志麻さんがアレ持ってる時に、おまえがあんなこと言うから!」
大人な志麻が苦笑して、山本と鹿倉で爆笑しながら田村の頭をはたいて。
「堀さん、ぼそって食いにくーってゆってたし。あの場で無邪気にあんな発言ができるおまえなら、大丈夫、志麻さんはおまえのこと、食ってくれるって」
「いや! 俺は食われたいなんて思ってない!」
ケラケラと思い出し笑いしながら鹿倉が言うので、田村はぶんむくれてビールを煽った。
「もーおまえ、最悪。スイッチ入ってないかぐ、かわいくねー」
「えー? 俺はいつだって可愛いスイッチ入れられるよ?」
そう言った鹿倉が、古典的なぶりっ子ポーズをして上目遣いに田村を見る。小首をかしげたそのポーズで、きゅるんっという擬音さえ聞こえてきそうなくらいに可愛らしく微笑むその表情が。
二十代男子とは到底思えない愛くるしさで、田村はその場に突っ伏した。
「……?」
「おまえ、ほんと、悪魔」
その殺人的な可愛さをして、直後にケラケラと嗤いながらビールを煽った。
「いいじゃん。おまえがその気になったら俺、大抵受け入れてるし。いいセフレだと思うけど」
「……別に、俺はかぐのことソレ目当てだけで一緒にいるわけじゃないよ」
ちょっとだけムカ付いたのでマジ声で切り返した。
「じゃあ俺のこと好きなの?」
「少なくとも、かぐが俺のことを想ってるよりは好きだと思うけど」
「わ。愛の告白されてしまった」
「してねーわ」
「愛してるよ、田村」
「白々し過ぎてきしょいから、やめれ」
「えー。俺も愛の告白したのに」
「今日はアジづくしな」
いつもは田村から鹿倉にわざわざ「家に来い」というメッセージはしない。基本的に、呼ばなくても来るし、来る来ないは鹿倉の自由意志に任せているので。
けれど、今日は仕事帰りに鹿倉の姿が事務所になかったので、自宅に帰る前に田村の家に来るよう伝えたのだ。
「アジ?」
田村は定時上がりだったので先に帰宅していたが、山本と打ち合わせが長引いた鹿倉が田村の家に着いた時には、完全に食卓に料理が並べられていて。
「そう、アジ。ま、いいや。とりあえず着替えてきなよ」
寝室にあるクローゼットに、当たり前に入っている鹿倉のスウェット。スーツからそれに着替えてくる間に、田村はよく冷えたビールを用意して、冷蔵庫に入れておいたアジの刺身を出してきた。
「俺、生魚食えないけど」
「うん、まあ刺身はね。俺のアテだからいいんだよ。でもかぐ、アジフライとアジの塩焼きは食うだろ?」
「アジフライ、大好き」
破顔した鹿倉に、田村は嬉しそうに頷いた。
「どしたの、コレ?」
「昨日堀さんが釣ってきたんだって。で、みんなに分けようと思ったけど、捌けるのが俺だけだったから、ほとんど俺が貰うことになって」
「あー。そだね、志麻さん料理全くダメだし、もっさんも料理してるイメージないなあ」
「だろ? 長峰さんとかにもほんとは声かけたかったらしいんだけど、ほら、今あのチーム地獄だから」
「そっか。ま、俺が生魚食わないのは堀さんも知ってるし」
「そそ。でも俺一人じゃ持て余すし、かぐ、こないだアジフライ食いたいつってただろ?」
「揚げ物ん中では一番好きかも」
早速ビールを開けて、二人で缶を軽くぶつけて「おつ」なんて言って。
鹿倉が口いっぱいにアジフライを頬張って、本当においしそうな表情を見せたことで安心し、田村も刺身に箸を付けた。
「田村、すげーな。何でも捌けるんだ?」
旨い旨いと、食の細い鹿倉が珍しくガツガツと食べ進める姿が田村にはこの上なく嬉しくて。
「まーね。ちょっと前からグルメ系のイベントにもちょいちょい噛んでるからさ、そーゆー仕事してる人からいろいろ教えて貰うことも多くなったんだ」
「堀さんは釣り人だからバリバリだもんなー」
「ああ、あの人は別格」
「すごいよねー。俺、こないだあの人からカレーのレシピ押し付けられてさ、しょーがないから作っちゃったよ」
「え? マジ? いつ?」
「ほら、田村が志麻さんと二泊三日で出張行ってた時」
「うそ。じゃあ、ココで作ったの?」
「ココ、ココ。道具とか揃ってるし、お前、ここんちいろっつったじゃん。ソラいるし」
「いや、ここで作るのは全然かまわないけど、なんで俺の分ないの?」
「だって、初日に作ったし。さすがに三日食べ続けたら飽きたし、も、当分カレーはいいや」
「じゃなくて! 俺にも食わせろや」
「えー? 写真残ってるよ?」
「いや、だから何で食い尽くすかなあ。俺、鹿倉の作るメシなんか、食ったことないのに」
心底悔しそうに言うと、鹿倉がニマニマといつものように悪い笑いを浮かべる。
「誰にも食わさねーよ」
「何でー? しかも、堀さんのレシピだろ? そんなん、旨いに決まってんじゃん」
仕事もできるが、料理もできる。堀、という男はそういう人間だということは、課内では有名な話。
「うん、旨かった」
「だーかーらー!」
ヘロヘロっと笑って、鹿倉は今度はアジの塩焼きをつつく。
「あ、うま。焼き魚、さいこー」
田村は結構料理にハマっているので、それこそ鹿倉が家に来る時の食事はほぼ田村が作っている。
しかし。もう付き合いも長いけれど、鹿倉が料理をしているところなんて、仕事以外で見たことはない。仕事といっても、たとえば誰かの家で食事会をする時にちょっと手伝ってみたり、噛んでいるイベントで人手が足りない時にそれが料理だった時には手伝わざるを得ず、という形でやっているだけで。
そんな鹿倉が、堀からもらったレシピなら、嬉しげに自分で作ってしまうわけ、か。
ちょっとだけジェラ。
「あ。そーいや。志麻さんとの出張、どーだった?」
鹿倉が二本目のビールを開けて、一口飲んだ後訊いてきた。
「どーもないよー。別に、普通」
「えー。色っぽい話とかないわけ?」
「何だよ、色っぽいって。だいだい、二人ってわけじゃないし」
志麻への想い。それは、田村も意識している。でも。明らかに雄な雰囲気を持っている志麻が、自分とどうこうなるなんて思ってもいないし。
「あれ? 二人じゃなかったっけ?」
「那須って知ってる? 去年企画に入って、今まだチームが定まってない新人なんだけど」
「んー、名前は聞いたような気がするけど、顔はわかんね」
「そいつが、今度志麻さんの企画に研修としてヘルプに付くってことになって。こないだの出張は俺の企画だから、最初はどうするか決まってなかったんだけど、勉強になるから来いって志麻さんがゆって」
「二人きりの旅行にはならなかったんだ?」
「旅行じゃねーよ」
そりゃ、二人きりになれたらそれはそれで嬉しい気もするけれど、半分気まずい気も、するわけで。
「二人きりだったら、志麻さんに食われてたかもねー」
「何で俺が食われるのさ? 俺、志麻さん抱けるけど志麻さんに抱かれる気ないし」
「そおかー? あの人、そう簡単に抱かれてくれるとは思えないけど」
「難攻不落、どんとこい」
「ま、おまえが無邪気に誘えば簡単に食ってはくれそうだけど」
「ちょっと何言ってるかわかりません」
「いやいや。だってこないだの覚えてる? 堀さんが初物ってマツタケどっかで貰ってきた時のこと」
知り合いから貰ってきたというマツタケを、堀が事務所で広げた時。その形状があまりにもソレで。
でも志麻が立派なそれを手に取って匂いを嗅いでいると、田村はよりにもよってその状況で生唾を飲んだ挙句、
「それって、形がアレですよねー」なんて、すっとぼけたことを言い出したのだ。
「あれは! だって! みんなそう思ってたじゃんか!」
「思ってたよ! 思ってたけど、あえて口に出してねーだろーが」
「だって。志麻さんが」
「そう! よりにもよって志麻さんがアレ持ってる時に、おまえがあんなこと言うから!」
大人な志麻が苦笑して、山本と鹿倉で爆笑しながら田村の頭をはたいて。
「堀さん、ぼそって食いにくーってゆってたし。あの場で無邪気にあんな発言ができるおまえなら、大丈夫、志麻さんはおまえのこと、食ってくれるって」
「いや! 俺は食われたいなんて思ってない!」
ケラケラと思い出し笑いしながら鹿倉が言うので、田村はぶんむくれてビールを煽った。
「もーおまえ、最悪。スイッチ入ってないかぐ、かわいくねー」
「えー? 俺はいつだって可愛いスイッチ入れられるよ?」
そう言った鹿倉が、古典的なぶりっ子ポーズをして上目遣いに田村を見る。小首をかしげたそのポーズで、きゅるんっという擬音さえ聞こえてきそうなくらいに可愛らしく微笑むその表情が。
二十代男子とは到底思えない愛くるしさで、田村はその場に突っ伏した。
「……?」
「おまえ、ほんと、悪魔」
その殺人的な可愛さをして、直後にケラケラと嗤いながらビールを煽った。
「いいじゃん。おまえがその気になったら俺、大抵受け入れてるし。いいセフレだと思うけど」
「……別に、俺はかぐのことソレ目当てだけで一緒にいるわけじゃないよ」
ちょっとだけムカ付いたのでマジ声で切り返した。
「じゃあ俺のこと好きなの?」
「少なくとも、かぐが俺のことを想ってるよりは好きだと思うけど」
「わ。愛の告白されてしまった」
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