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 櫂斗は、大きく口を開けてソレを頬張る。
 浴衣をはだけさせて、半分だけさげたパンツから出ている完全に勃ち上がっている朋樹のモノは、当然だけれど櫂斗の小さな口では咥えるだけでも結構キツイ。
 それでも、どうしてもシたいからと半分襲うように櫂斗が押し倒して引っ張り出したから。

「……櫂斗、無理、しないでいいから」
 物理的にはただただ快感でしかない櫂斗の口中だが、苦しげに喉の奥まで入れようとするから申し訳ない、なんて気持ちになってしまって。

 けれども小さく首を振った櫂斗は、ぐぷぐぷと涎まみれになりながらソレを口で扱き、掌で袋を丁寧に揉みしだく。
「う……あ……ああ、櫂斗……ヤバいって」

 びくびくと脈打つ猛りが、射精感を高めてきたのを見計らうかのように、櫂斗はじゅぽ、と口から出した。
「ふっ……はあっ……」その喪失感に朋樹が大きく息を吐いた。
「まだ、イかせてあげないよん」
 イタズラっぽく言って、今度は袋の下から後ろの孔に向けて舌を這わせる。

「わっ……ちょ、待って」
「たまには、こっちも、どうかな?」
「いやいや、ダメだってば」
 くふくふ笑うけれど、慌ててその頭を抱えて止める。

「いいじゃん」
「ヤダっつの。も、やめて、櫂斗」
「もお……でもこの辺、舐められるの気持ちいいでしょ? 挿れないから、トモさん気持ちよくなって?」
 本当に嫌なことはしないし、実際自分がタチに回れるとは思っていないから、櫂斗はひたすら舌で奉仕する。
 だってモノが震えてその快感をはっきりと伝えているから、櫂斗にはそれが嬉しくて堪らない。そんなの見ているだけで自分だって興奮してくる。
 大好きな人に与える快感が自分によるものだ、なんて幸せ過ぎる。

「櫂斗……」
 ぴちょぴちょと音を立てながら、自分でも見えないような場所を舐める櫂斗の表情はひどく淫らで。
 唾液で濡れた自分の屹立をぬちょぬちょと捏ねる指だって、もうただただ卑猥な動きだから。
 熱く上向いたソレが、伝えて来る快楽は有り得ないくらいの絶頂で。
「だ……ダメ……」
 出る、と思った瞬間、またしても櫂斗は総てを突き放すように手を止めるから。

「……も、もお……」
「トモさんの、いっちばん硬くなったオイシイトコ、俺が貰うから」
 ふわ、と目を細めて極上の微笑みを見せた櫂斗は、そう言いながら上に跨ってきて。
 ……ちゅ、と唇を重ねてきた。

 そして自分で孔を解すように唾液で弄ると、朋樹の猛りを自分のソコへと宛がって腰を落とした。
「あっ……か、櫂斗っ」
「んっ……はっ……んんっ」
 ぎゅう、と朋樹に密着してその熱い楔を自分の中に押し入れて。
 身体が繋がるのと同時に、気持ちの中の奥の奥が繋がるような感覚に心が熱くなる。

「トモさん……大好き」
 ただ、こうして繋がっているだけで、もう堪らなく幸せで。
 お風呂上りでまだ熱い身体は、それだけじゃない熱でしっとり汗ばんでいて。どっちがどっちの熱なんだかわからなくて、このまま溶け合ってしまいたいくらい自分が蕩けるのがわかる。

 広くて厚い胸に抱かれて、優しくて太い腕に包まれて。華奢な自分が、完全に朋樹に取り込まれてしまうのが、嬉しくて。
 くにゃくにゃになって朋樹の体にしがみついていたら。

「櫂斗、俺、動いても大丈夫?」
 びくびくとナカで波打つソレが、動きたいって言ってきたから。朋樹の吐息混じりのそんな声に、櫂斗は少し腰を浮かせ、再び沈み込む。
「いや……キツイでしょ? 俺が動くよ」
「いんだよ。今日は、こうやって俺がトモさん食ってやるから」
 朋樹の唇をキスで塞いで、抵抗させないように布団へと押し付けて。

 櫂斗は腰を振った。
 何度も何度も、自分の体を浮かせては沈み込んで朋樹へと体中で快感を施す。
「あっ……か、櫂斗……」
「トモさん、気持ちい? ……んっ……っふ……っ」
 自分の中を往復するソレは、当然だけれど自分のナカにも気持ちよくて。ココに当てたい、と思う場所へと思う存分に打ち当てる。
 上半身を起こして、奥のソコへと当てながら仰け反るように動くと自分の硬くなったモノが揺れる。自慰するように手を使って扱こうとすると、朋樹の手が包み込んで来た。
「やんっ……」
「櫂斗のも、ガチガチじゃん。気持ち、いい?」
「やっ……んんっ……それ、やだ。俺のが先、イっちゃうから」
「いいじゃん、イかせてやるよ?」
「やだ……俺が、トモさんイかせんだから……も、トモさん、手え放して」

 上気した櫂斗の頬を、朋樹がそっと撫でて。
 生意気な口をきく可愛い唇に指を入れた。
「櫂斗……可愛い」
 一言だけ呟くと、ぐ、と下から突き上げるように動くと、
「でも。主導権、そろそろ返してもらうね」くる、と軽い櫂斗を抱いて体勢逆転。
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