47 / 167
<2>
☆☆☆
しおりを挟む
「いいから、ベッド行こ。俺、朝五時代なんか、起きたことないし」
「部活やってた頃は起きてたんじゃねーの?」
「んな昔のこと、忘れたよ」
「年寄りみたいなこと、ゆーなよ」
「五時なんかに目が覚めるなんて、櫂斗のが年寄りクサいじゃん」
「あー。ゆったなー」
二人してくすくす笑いながら、ベッドに入って抱きしめ合って。
「もう、いいから寝よう」
「でも俺、勃ってるよ?」櫂斗がソレを押し当てながら、言う。
実際、二人共キスとお互いの体温で“温まって”いるわけだから。朋樹のモノもしっかりきっちり勃起してたりするし。
「……一回だけ、ね」
二人して、ベッドの中で裸になる。
お互いのモノをお互いで握り合って。
「櫂斗」
キスをして、舌を絡ませながら、手を動かす。
くちゅくちゅと唾液の絡む水音が高まらせるから、透明な液体で手元も同じようにぐちゅぐちゅになって。
「あ……」
朋樹の指先が櫂斗の先端をくりくりと撫でると、ぎゅ、と左手でしがみついてくるから。
「ここ、気持ちイイ?」
わざと、卑猥な声で耳元に囁きかける。
「ん……ふっ……」
滑りを使って全体を扱く手を激しくすると、「やっ……出ちゃう」と櫂斗が朋樹のモノを握る右手の動きを止めた。
それが可愛くて、朋樹は自分のモノを櫂斗の手から奪う。
「あっ……や……やだっ……い、イきそお……」
「いいよ、イって」
慣れた手つきでモノを扱くと溢れ出る先走りの液体を絡めて卑猥な音を立て、櫂斗の快感を煽る。
同じ男だから、どこをどうすればイイかなんてわかっているから、櫂斗の意識を射精することにだけに向かわせることなんて容易で。
くったりと脱力した櫂斗の脚の付け根に自身を入れ込むと、朋樹はその腿の間で腰を動かす。
櫂斗の出した精液と自分のそれとでぐちゅぐちゅに滑っているソコは、まるで孔のナカのような感覚で。
「櫂斗……っく……ふっ……」
ぱん、ぱんと、櫂斗のお尻を両手で掴み、まるで正面からナカを突き上げるように激しくその場で腰を振ると、そこに放った。
荒らいだ息が落ち着くまで、抱きしめ合って。
「すごい、ほんとにえっちしてるみたい」
「……いや、まあ、やってること大差ないけど」
「早く、トモさん、ナカに挿れたい」
「……櫂斗、そんなはっきり言わなくても」
「トモさん、挿れたくないの?」
「……そりゃ、まあ」
「それとも、俺がトモさんに挿れたらいい?」
櫂斗のその発言に、朋樹は目を見開いた。
「何その顔。でもそれもアリ、じゃね?」
「いや……ごめん、考えたこともなかった」
確かに、考えてみれば同じ“オトコ”なわけで。
「やってみる?」
「いや、いい」
食い気味に否定するから、櫂斗が笑った。
「別にね、俺はいいよ。いつかトモさん食ってやるって思ってたし」
「ええー」
「でもトモさん、経験あっても俺んナカ挿れるの大変そうだったのに、やったことない俺にそれができると思えないし」
いや、まあ普通女のコ相手なら“挿れる”のは難しいことじゃないから。
と、当たり前に卑猥なことを考えて赤面する。
「櫂斗、さ。俺、確かに挿れたくないって言ったらウソになるけど、でも全然焦ってないから。ほんと、ゆっくり、でいいから」
「どうやったら挿れられんのかな? 俺、自分で解したらいいのかな?」
「櫂斗、やめてえ……」
可愛い顔で、そんな卑猥なこと言わないでくれ、と朋樹が櫂斗を黙らせる。
「頼むから……今度、ちゃんと準備しとくから、あんまりそゆこと、はっきり言わないで」
「準備って?」
「ジェルとか、ローションとかの……って、だから!」
無駄に恥ずかしがっているのは年上の自分ばかりで、小悪魔な櫂斗にただただ踊らされているようで頭を抱えたくなる。
くふくふ笑いながら「トモさん、かーわいい」と櫂斗は朋樹にぎゅ、と抱きつく。
「トモさん、俺ね。いつでもいいから。早く挿れたいって思ってるなら今すぐでもいいし、もっとタイミング図りたいって思ってるなら、ちゃんと待つからね」
裸でこうやって抱き合うだけで、こんなにも幸せだから。
口では早く早くなんて言ってるけれど、今してる交わらないえっちだって全然構わない。
お互い大好きだって気持ちを交換するだけなら、キスでもなんでもいいから。
ただ、一緒にいたいだけ。ただ、くっついていたいだけ。
そんな簡単な触れ合いだけで、今は“大好き”を伝えあえるから。
ベッドの中、お互いの存在を体温で感じながら、“おやすみ”を言ったか言わないかもわからないくらい、自然に二人は眠りについていた。
「部活やってた頃は起きてたんじゃねーの?」
「んな昔のこと、忘れたよ」
「年寄りみたいなこと、ゆーなよ」
「五時なんかに目が覚めるなんて、櫂斗のが年寄りクサいじゃん」
「あー。ゆったなー」
二人してくすくす笑いながら、ベッドに入って抱きしめ合って。
「もう、いいから寝よう」
「でも俺、勃ってるよ?」櫂斗がソレを押し当てながら、言う。
実際、二人共キスとお互いの体温で“温まって”いるわけだから。朋樹のモノもしっかりきっちり勃起してたりするし。
「……一回だけ、ね」
二人して、ベッドの中で裸になる。
お互いのモノをお互いで握り合って。
「櫂斗」
キスをして、舌を絡ませながら、手を動かす。
くちゅくちゅと唾液の絡む水音が高まらせるから、透明な液体で手元も同じようにぐちゅぐちゅになって。
「あ……」
朋樹の指先が櫂斗の先端をくりくりと撫でると、ぎゅ、と左手でしがみついてくるから。
「ここ、気持ちイイ?」
わざと、卑猥な声で耳元に囁きかける。
「ん……ふっ……」
滑りを使って全体を扱く手を激しくすると、「やっ……出ちゃう」と櫂斗が朋樹のモノを握る右手の動きを止めた。
それが可愛くて、朋樹は自分のモノを櫂斗の手から奪う。
「あっ……や……やだっ……い、イきそお……」
「いいよ、イって」
慣れた手つきでモノを扱くと溢れ出る先走りの液体を絡めて卑猥な音を立て、櫂斗の快感を煽る。
同じ男だから、どこをどうすればイイかなんてわかっているから、櫂斗の意識を射精することにだけに向かわせることなんて容易で。
くったりと脱力した櫂斗の脚の付け根に自身を入れ込むと、朋樹はその腿の間で腰を動かす。
櫂斗の出した精液と自分のそれとでぐちゅぐちゅに滑っているソコは、まるで孔のナカのような感覚で。
「櫂斗……っく……ふっ……」
ぱん、ぱんと、櫂斗のお尻を両手で掴み、まるで正面からナカを突き上げるように激しくその場で腰を振ると、そこに放った。
荒らいだ息が落ち着くまで、抱きしめ合って。
「すごい、ほんとにえっちしてるみたい」
「……いや、まあ、やってること大差ないけど」
「早く、トモさん、ナカに挿れたい」
「……櫂斗、そんなはっきり言わなくても」
「トモさん、挿れたくないの?」
「……そりゃ、まあ」
「それとも、俺がトモさんに挿れたらいい?」
櫂斗のその発言に、朋樹は目を見開いた。
「何その顔。でもそれもアリ、じゃね?」
「いや……ごめん、考えたこともなかった」
確かに、考えてみれば同じ“オトコ”なわけで。
「やってみる?」
「いや、いい」
食い気味に否定するから、櫂斗が笑った。
「別にね、俺はいいよ。いつかトモさん食ってやるって思ってたし」
「ええー」
「でもトモさん、経験あっても俺んナカ挿れるの大変そうだったのに、やったことない俺にそれができると思えないし」
いや、まあ普通女のコ相手なら“挿れる”のは難しいことじゃないから。
と、当たり前に卑猥なことを考えて赤面する。
「櫂斗、さ。俺、確かに挿れたくないって言ったらウソになるけど、でも全然焦ってないから。ほんと、ゆっくり、でいいから」
「どうやったら挿れられんのかな? 俺、自分で解したらいいのかな?」
「櫂斗、やめてえ……」
可愛い顔で、そんな卑猥なこと言わないでくれ、と朋樹が櫂斗を黙らせる。
「頼むから……今度、ちゃんと準備しとくから、あんまりそゆこと、はっきり言わないで」
「準備って?」
「ジェルとか、ローションとかの……って、だから!」
無駄に恥ずかしがっているのは年上の自分ばかりで、小悪魔な櫂斗にただただ踊らされているようで頭を抱えたくなる。
くふくふ笑いながら「トモさん、かーわいい」と櫂斗は朋樹にぎゅ、と抱きつく。
「トモさん、俺ね。いつでもいいから。早く挿れたいって思ってるなら今すぐでもいいし、もっとタイミング図りたいって思ってるなら、ちゃんと待つからね」
裸でこうやって抱き合うだけで、こんなにも幸せだから。
口では早く早くなんて言ってるけれど、今してる交わらないえっちだって全然構わない。
お互い大好きだって気持ちを交換するだけなら、キスでもなんでもいいから。
ただ、一緒にいたいだけ。ただ、くっついていたいだけ。
そんな簡単な触れ合いだけで、今は“大好き”を伝えあえるから。
ベッドの中、お互いの存在を体温で感じながら、“おやすみ”を言ったか言わないかもわからないくらい、自然に二人は眠りについていた。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる