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「涼」
耳元に、名前を呼ぶ。
「そのまま、じっとしてて」
パンツを脱いで、涼の柔らかな太腿の間に、完勃ちして涎を垂らしている自分のモノを挟み込む。
「!」
「ごめん。ちょっとだけ、我慢して。涼……」
首筋の感触を唇で味わう。掌で涼の体を弄ってその滑らかな肌触りを感じて。
ナニをしているのか漸く察したらしい涼が、固まる。
「涼……涼……」
名前を呼んで、自分の鼻息が荒くなるのがわかるけれど。もう、止められなくて。
涼の太腿に挟み込んだモノをすこすこと動かして扱いて。
「ふ……あっ……涼っ……涼っ……」
我慢して、我慢して。ずっと耐えていたから。
そうして激しく動かすと、あっという間にソレは弾けた。
ふう、と大きく息を吐いて、ティッシュで全部を拭う。
「ごめん、涼。も……さすがに、俺、耐えらんなかった」
「あ……う、うん……いや……謝るの、こっちの方だから」
茫然としながら涼が言う。
「俺さ……もうおまえに挿れるのは諦めるよ。つか、涼とえっちすんのは、諦める」
「あ……」
「んー。つか、まだ早いのかもしんねー。こういうことは、さ。もちょっとゆっくり、さ」
いや、勝手に素股で抜いてから言ってるのもおかしな話だけれど。
「僕……えな、僕のこと嫌」
「怒るよ、涼。嫌いになんか、なんねー、つってんだろ」
食い気味にセリフを奪い取る。
「そりゃ、さ。したいよ、うん。涼は可愛いし、やっぱ俺も男だから、当然したいって思うけどさ。でも、涼泣かせてまでヤることじゃねえって思う」
「でも……僕だって、その……抱かれたいって思ってて」
「いいから。えっと……だから、おまえん中、挿れることはしないけど、これからも一緒に寝てやるし、ちゃんと抱いてやるから」
パンツを履いて、肌と肌で抱きしめ合う。
「こうやって、ぎゅってするだけでいいじゃん? おまえ、多分俺にちんこ触られんの、怖いんだよ。だから、触んねーから」
こうやって体温伝え合うだけで、それでいいと思う。
所詮男同士のセックスなんて、ちょっと無理してるっぽいトコもあるわけだし。それを怖がるのなんて当たり前だろうから。
「ね、涼。ちゃんと一緒のベッドで寝よ? 裸もイヤってんならちゃんと服着るし。今日は持ってきてねーけど、ウチ泊まる時はおまえに貰ったもこもこ着て寝るし」
肌と肌が触れ合うこの感覚が、それだけでも気持ちイイと思うのは確かで。
一度出したせいか、ヤりたいという気持ちはさっきよりはマシで。
だったら、こうして気持ちイイ状態で朝まで抱いていたいとは思うけれど。
でもそれだって、涼が嫌がるならしない。
「嫌じゃ、ないよ。僕だって、えなのあったかい肌、触ってるの気持ちイイもん」
「じゃあ、このまま、裸で寝よ?」
「……いいの? えな、その……無理矢理挿れたいって」
「大丈夫。ごめん。さっきはもう、勃ちまくってたから頭ん中ソレしかなかったけど、もう、大丈夫」
そりゃ、挿れれるもんなら挿れたいさ。その為の準備までこっちはちゃんとしてんだから。
とは、言えない。さすがに。
「いんだよ、涼。俺はおまえのことが大好きで、それはえっちできるできない、関係ねーから」
「うん。僕もえな、大好き」
「ちゅうは、してもいいか?」
ベッドの中、抱きしめ合って。
涼が微笑んで頷いたから。
えっちには直結しない、けれども挨拶よりはちょっとだけ熱を込めたキスをして。
ぎゅっと涼を抱きしめて、そのまま朝まで眠った。
耳元に、名前を呼ぶ。
「そのまま、じっとしてて」
パンツを脱いで、涼の柔らかな太腿の間に、完勃ちして涎を垂らしている自分のモノを挟み込む。
「!」
「ごめん。ちょっとだけ、我慢して。涼……」
首筋の感触を唇で味わう。掌で涼の体を弄ってその滑らかな肌触りを感じて。
ナニをしているのか漸く察したらしい涼が、固まる。
「涼……涼……」
名前を呼んで、自分の鼻息が荒くなるのがわかるけれど。もう、止められなくて。
涼の太腿に挟み込んだモノをすこすこと動かして扱いて。
「ふ……あっ……涼っ……涼っ……」
我慢して、我慢して。ずっと耐えていたから。
そうして激しく動かすと、あっという間にソレは弾けた。
ふう、と大きく息を吐いて、ティッシュで全部を拭う。
「ごめん、涼。も……さすがに、俺、耐えらんなかった」
「あ……う、うん……いや……謝るの、こっちの方だから」
茫然としながら涼が言う。
「俺さ……もうおまえに挿れるのは諦めるよ。つか、涼とえっちすんのは、諦める」
「あ……」
「んー。つか、まだ早いのかもしんねー。こういうことは、さ。もちょっとゆっくり、さ」
いや、勝手に素股で抜いてから言ってるのもおかしな話だけれど。
「僕……えな、僕のこと嫌」
「怒るよ、涼。嫌いになんか、なんねー、つってんだろ」
食い気味にセリフを奪い取る。
「そりゃ、さ。したいよ、うん。涼は可愛いし、やっぱ俺も男だから、当然したいって思うけどさ。でも、涼泣かせてまでヤることじゃねえって思う」
「でも……僕だって、その……抱かれたいって思ってて」
「いいから。えっと……だから、おまえん中、挿れることはしないけど、これからも一緒に寝てやるし、ちゃんと抱いてやるから」
パンツを履いて、肌と肌で抱きしめ合う。
「こうやって、ぎゅってするだけでいいじゃん? おまえ、多分俺にちんこ触られんの、怖いんだよ。だから、触んねーから」
こうやって体温伝え合うだけで、それでいいと思う。
所詮男同士のセックスなんて、ちょっと無理してるっぽいトコもあるわけだし。それを怖がるのなんて当たり前だろうから。
「ね、涼。ちゃんと一緒のベッドで寝よ? 裸もイヤってんならちゃんと服着るし。今日は持ってきてねーけど、ウチ泊まる時はおまえに貰ったもこもこ着て寝るし」
肌と肌が触れ合うこの感覚が、それだけでも気持ちイイと思うのは確かで。
一度出したせいか、ヤりたいという気持ちはさっきよりはマシで。
だったら、こうして気持ちイイ状態で朝まで抱いていたいとは思うけれど。
でもそれだって、涼が嫌がるならしない。
「嫌じゃ、ないよ。僕だって、えなのあったかい肌、触ってるの気持ちイイもん」
「じゃあ、このまま、裸で寝よ?」
「……いいの? えな、その……無理矢理挿れたいって」
「大丈夫。ごめん。さっきはもう、勃ちまくってたから頭ん中ソレしかなかったけど、もう、大丈夫」
そりゃ、挿れれるもんなら挿れたいさ。その為の準備までこっちはちゃんとしてんだから。
とは、言えない。さすがに。
「いんだよ、涼。俺はおまえのことが大好きで、それはえっちできるできない、関係ねーから」
「うん。僕もえな、大好き」
「ちゅうは、してもいいか?」
ベッドの中、抱きしめ合って。
涼が微笑んで頷いたから。
えっちには直結しない、けれども挨拶よりはちょっとだけ熱を込めたキスをして。
ぎゅっと涼を抱きしめて、そのまま朝まで眠った。
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