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069 本番まで残り45分
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観覧客をステージ前まで案内してから本番まで怒涛の45分だったよ。
訳あって本日の教えてリル先生の生徒は5名のみと伝えると目に見えて残念そうな顔をされたがそれは直ぐに解消された、リルを始め臣、類、キララ、肉山、近藤の六人が直接みんなの前で、
「今日は私達だけですが楽しいものにするのでよろしくお願いします」
参加者に頭を下げ一人一人に握手をしたからだ、生徒5名とは言え人気上位の5名だ、皆臣達と会うだけでなく目の前で話し握手迄出来て喜んでいる、リルに関しては流石の一言、握手して泣き出す人、腰抜かす人までいた、そういえば伊莉愛も握手して溶けていたっけ(笑)
それに子供以上にお母さん達がはしゃいでいる、可愛いだの、細いだの、本当に男性? だのときゃっきゃしている。
そこで俺は提案した。
「子供たち皆、君達は教えてリル先生の大ファンだし、良ければ空いてる13席に座って間近で見学したい子はいるかな?」
俺の言葉を聞いて観覧席の方々だけでなくリルやプリフォー、類達その他スタッフも驚いた。
すると大勢の子が出たい出たいと挙手し、13席全て埋まることになった、俺自身こんな大胆な行動に踏み切れたのも昨日の愛宕と竈門が授業を受けているのを見て問題なく上手くやれていたからだ、あれが無ければ流石に考えなかっただろう。
もう一つ背中を押してくれたのは劇団の団長をしている三島さんの存在だ、彼は子供劇団も持っていて指導もされている、今回生徒達が来ないことで心配していたが俺が観覧客を生徒役に使いたいと相談するとだったら自分が13名の生徒を上手く纏めてみせますよと言ってくれた。
「見学も良いけどせっかく出るんなら喋ったりしたいよな? 僕の指示に従ってくれるならリアクションもして良いけどどうかな?」
三島さんの一言でパチパチパチパチと拍手が鳴る。
笑う所、黙る所、自由にリアクションして良い所等をカメラに映らない角度で三島さんが身振り手振りで生徒たちに伝える、演出家になってくれると言う事だ。
そういう事もあって今はリルと三島さん二人が生徒役全員に改めて一から段取りを説明している。
番組冒頭に自己紹介、名前、年齢、趣味、将来の夢を一人30秒で発表、その後はリルの腹話術でのお話しや生徒達のフリートーク等順序を伝えている。
「雨木川さん、観覧者の子供達ですが教えてリル先生の大ファンなだけあって覚えいいですよ、20分程度で流れを理解してくれています、これは素晴らしい作品が出来ること間違いありません」
三島さんの一言でさらに自信につながった。
臣に愛宕と竈門の二人を上手く誘導、指示するよう伝えている。
昨日のようにやればいいとチビ達も余裕の表情だ。
後大きな見せ場でチビ達が肉山を怒らせるという演出を付けることにした、肉山も乗り気で楽しそうだ、皆の様子を眺めているとスーちゃんが近づいてきた。
「Kさん、こんなサプライズを用意してくれてありがとうございます、友達も喜んでいます」
「サプライズってわけじゃなく急遽決まったことなんだけどね」
「もう、Kさんって冗談ばっかり、本当に感謝してます」
「俺の方こそスーちゃんに感謝しているんだよ」
スーちゃんは戸惑う、ほら、もう直ぐ時間だ、楽しんで来いよ、笑顔で送りだすと、頑張ります! そういって席に向かって行った。
「さあ皆あと三分で生放送がスタートです、リラックスして楽しみましょう」
リルの一声で席に座る子供達18名が笑顔と緊張が入り混じった表情をしていて本番まで気持ちを高ぶらせているのがわかる。
次の朗読、その次のダンスとそれぞれの衣装に着替えスタンバイする心、彗夏、伊莉愛。
俺達が見守る中、復活一日限りの教えてリル先生が始まった。
訳あって本日の教えてリル先生の生徒は5名のみと伝えると目に見えて残念そうな顔をされたがそれは直ぐに解消された、リルを始め臣、類、キララ、肉山、近藤の六人が直接みんなの前で、
「今日は私達だけですが楽しいものにするのでよろしくお願いします」
参加者に頭を下げ一人一人に握手をしたからだ、生徒5名とは言え人気上位の5名だ、皆臣達と会うだけでなく目の前で話し握手迄出来て喜んでいる、リルに関しては流石の一言、握手して泣き出す人、腰抜かす人までいた、そういえば伊莉愛も握手して溶けていたっけ(笑)
それに子供以上にお母さん達がはしゃいでいる、可愛いだの、細いだの、本当に男性? だのときゃっきゃしている。
そこで俺は提案した。
「子供たち皆、君達は教えてリル先生の大ファンだし、良ければ空いてる13席に座って間近で見学したい子はいるかな?」
俺の言葉を聞いて観覧席の方々だけでなくリルやプリフォー、類達その他スタッフも驚いた。
すると大勢の子が出たい出たいと挙手し、13席全て埋まることになった、俺自身こんな大胆な行動に踏み切れたのも昨日の愛宕と竈門が授業を受けているのを見て問題なく上手くやれていたからだ、あれが無ければ流石に考えなかっただろう。
もう一つ背中を押してくれたのは劇団の団長をしている三島さんの存在だ、彼は子供劇団も持っていて指導もされている、今回生徒達が来ないことで心配していたが俺が観覧客を生徒役に使いたいと相談するとだったら自分が13名の生徒を上手く纏めてみせますよと言ってくれた。
「見学も良いけどせっかく出るんなら喋ったりしたいよな? 僕の指示に従ってくれるならリアクションもして良いけどどうかな?」
三島さんの一言でパチパチパチパチと拍手が鳴る。
笑う所、黙る所、自由にリアクションして良い所等をカメラに映らない角度で三島さんが身振り手振りで生徒たちに伝える、演出家になってくれると言う事だ。
そういう事もあって今はリルと三島さん二人が生徒役全員に改めて一から段取りを説明している。
番組冒頭に自己紹介、名前、年齢、趣味、将来の夢を一人30秒で発表、その後はリルの腹話術でのお話しや生徒達のフリートーク等順序を伝えている。
「雨木川さん、観覧者の子供達ですが教えてリル先生の大ファンなだけあって覚えいいですよ、20分程度で流れを理解してくれています、これは素晴らしい作品が出来ること間違いありません」
三島さんの一言でさらに自信につながった。
臣に愛宕と竈門の二人を上手く誘導、指示するよう伝えている。
昨日のようにやればいいとチビ達も余裕の表情だ。
後大きな見せ場でチビ達が肉山を怒らせるという演出を付けることにした、肉山も乗り気で楽しそうだ、皆の様子を眺めているとスーちゃんが近づいてきた。
「Kさん、こんなサプライズを用意してくれてありがとうございます、友達も喜んでいます」
「サプライズってわけじゃなく急遽決まったことなんだけどね」
「もう、Kさんって冗談ばっかり、本当に感謝してます」
「俺の方こそスーちゃんに感謝しているんだよ」
スーちゃんは戸惑う、ほら、もう直ぐ時間だ、楽しんで来いよ、笑顔で送りだすと、頑張ります! そういって席に向かって行った。
「さあ皆あと三分で生放送がスタートです、リラックスして楽しみましょう」
リルの一声で席に座る子供達18名が笑顔と緊張が入り混じった表情をしていて本番まで気持ちを高ぶらせているのがわかる。
次の朗読、その次のダンスとそれぞれの衣装に着替えスタンバイする心、彗夏、伊莉愛。
俺達が見守る中、復活一日限りの教えてリル先生が始まった。
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