彼女たちをトップアイドルに育てるのが俺が生まれた大きな理由の一つだったりするわけであり。

てたまろ

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054 愛宕あい&竈門香里奈登場

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 リルが教壇へ、生徒は一番下の学年が小学3年生、上は中学2年、それぞれ各3名ずつで合計18名になる、同じ学年の臣、類、キララは5年生でこの三人は当時目立つポジションで活躍していた、そういう事もあり席順は一番前に決まった、横一列で一、二列目が5名三、四列目が4名の18名になっている、ちなみに最年長中学2年の肉山たちは4列目、一番後ろの席に座っている。

 臣やその他生徒を見ていると当時リル先生で毎回楽しそうに収録に臨む姿を思い出ししみじみしていると、

 「キャー、大きくなった皆の姿が見れるなんて~、それだけじゃなくてリル先生の授業も生で見れるなんて~、なんて贅沢な事なのですか~!」

 伊莉愛がやたらはしゃいでいる、正直うるさい(笑)

 リハーサルをする前に、教えてリル先生の番組が終わって2年、その間何をしていたかなど一人二分程度席を立って話をする、本番で使えそうなネタなら上手く使っていくとリルが伝えている。

 生徒全員話し終えるまで三十分以上、本番は一時間だからな、上手く回さないと自己紹介だけでほぼ終わってしまう、リルの腕の見せ所ってわけだ、全員の自己紹介を聞いてわかったのは18人中、肉山と近藤さんの2名が芸能界を辞めたようだ、リハーサルを見守っていると後ろから何か話声が聞こえてきた。

 「ちょっと押さないでよ~」
 「だって見えないもん」
 「あっバカ」

 「痛たた、も~転んじゃったじゃない」
 ん? 君たち何やってんだ?

 「あっしまった、見つかっちゃった」
  
 目の前には小さい女の子が2名、そのうち一人は環ちゃん人形を持っている、よく見ると量産型のやつじゃなくて俺が手売りした奴だ。

 「ここは関係者じゃないと入れないよ、君たちどこから来たの?」

 「私たちはちゃんと観覧席の券を持っているわよ」
 「そだよー、ほらね」

 二人がチケットを見せてきた。

 「うん、確かにこれは間違いなく観覧席の券だ、しかしここにも書いているように日付は今日じゃなく明日になっているだろう」

 「だって~どうしても早く見たくてね、かりなちゃんが本番前には必ずリハーサルをするものだと言って、だからリル先生が来ているんじゃないかと思ったの」

 「ちょっとあい、私のせいにしないでよね、強引に入ろうと言ってきたのはあなたじゃない」

 「君たち二人できたの? 親御さんは?」

 うつむき黙り込む、二人の名前は愛宕あたごあい、竈門香里奈かまどかりな、二人共小学二年生で教えてリル先生のファンだそうだ、明日の本番まで我慢できずにリルを一目でも見ようとスタジオに潜り込んだらしい、まったくやれやれだ。
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