彼女たちをトップアイドルに育てるのが俺が生まれた大きな理由の一つだったりするわけであり。

てたまろ

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047 プリフォーのミニライブと舞台ガーディアンHIKARI本番初日

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 二日続けてある本番の一日目、劇団メンバーとプリフォーとの全員そろっての初の顔合わせ。


 容姿の整っている女の子が四人固まっているとやはり目立つようでスタッフや団員の男子達がプリフォーにやたら話しかけていた。

 
 団長の三島さんが団員に連絡先は勿論プライベートなことを聞くのはダメと強く言っている、心が練習に参加した日にも言ってたが改めて注意する、異性と個人的に親しくされるとスキャンダル等後々面倒なことになるからな。



 彗夏が内の心がお世話になっていますと頭を下げる、女性団員の方々が私達こそ心ちゃんにいつも刺激を貰っています等と話し込む、臣は以前の舞台で面識があるので懐かしがって普通に和んでいる。



 「今日と明日、精一杯良いものを披露できるように頑張っていきましょう」



 舞台監督の矢崎さんが声をかける、その場にいる全員に良い緊張感がはしる。



 ゲネプロ(本番同様の最終リハーサル)を行う、先ずはプリフォーが2曲歌い上げる、心の苦手としていたダンスも問題なくできていた、続いて演劇組、セリフを間違えるなどの問題視していた二人もしっかり仕上げてきていた。





 会場はライブハウスで時間帯によってバーも兼ねたお洒落な空間だ。



 今回プリフォーが出演することは告知もままならなかったので殆ど知らされていない中多くのファンが集まってくれた、百人入ればいっぱいの会場が埋め尽くされていた。



 知名度はまだまだのプリフォーだが歌うとなると集まってくれるファンがいるので有難い、今日歌うのは2曲だけだしまだ6曲しか持ち歌が無いので、早くアルバムを作って単独ライブが出来たらと思っている。





 おかげさまで会場が熱気で埋め尽くされる中本番がスタートした。





 デビュー曲、セカンドシングルと歌い上げプリフォーのステージは大いに盛り上がりを見せた、メディアで活躍していた臣の人気は高く臣コールが響き生で見ることが出来て感動したという声が多く聞こえた、他にも。



 「臣ちゃん見たさに来たけどプリフォーのメンバー皆可愛いよね」



 「後ろの踊っている二人かっこよくない? ダンスのレベルかなり高いよ」



 「アイドルというよりアーティストだよ、感激した!」



 「ネオ・アイドルって言うらしいよ」



 「次は俺推しの心ちゃんのお芝居が始まるので楽しみだ~」



 等の声が聞こえてきてマネージャーとして嬉しい限りだよ。





 続くお芝居『ガーディアンHIKARI』はシリアスな演出と言う事もあり見るものをステージに引き込む、心のセリフ一つ一つが印象的で客席には涙する者までいたくらいだ。



 ちなみに臣、彗夏、伊莉愛はそっと客席側に回り込み正面で舞台を観覧していた、自分たちのメンバーの一人が主演で演じているのを見てそれぞれいい刺激を貰っているように見える。





 好評で無事初日を終え、お客さんが引いた後それぞれの課題や修正点を話し合い、打ち上げも早々に済ませ明日に備える、正直なところ明日のステージが重要だったりする、劇団のスポンサーやメディアの関係者も見に来るからだ、社長やリルも顔を出すと言っている、やることは今日と同じなので心配はない、皆上手くやってくれると信じている。
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