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020 プリフォーのキャンプ合宿終了
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キャンプ最終日、三日目の朝。
AM7時30分
散歩から戻るとテントは畳んであった、コテージの玄関先まで来ると4人の楽しそうな話声が聞こえる。
「おーい、俺だ、入るぞ」
すると臣が玄関まで来て迎えてくれる。
「おはよう、テント畳んでおいたよ」
「ああ、ありがとう」
残りの三人の顔が見えたので挨拶をする。
「おはよう、皆よく眠れたか?」
心、彗夏、伊莉愛と寝起きが悪いのか機嫌悪そうにおはようございますと返事する、先程迄楽しそうに話して無かったっけ? まあいい、荷物をまとめコテージを出る準備をさせる、忘れ物はないかしっかりチェックした後ドアに鍵をかけ受付所迄皆で向かう、その際俺は先頭で四人は後ろから楽しそうに話しながら付いてくる。
受付所に到着し、鍵を返し後は車に乗り込み帰るだけだ。
パーキングエリア、出発前に咽を潤すために缶コーヒーを飲む、4人にも飲み物を買ってやる。
「今の内にトイレは済ませておけよ」
臣だけ行ってくるとその場を離れる、すると途端に空気が変わるのがわかった、残りの三人が俺を囲み腕組みをしている。
「昨日の夜、臣と一つの寝袋で寝たんだってね」
彗夏が笑いながら言うが目が鋭いのが怖い。
「マネージャにとって臣ちゃんはどういう存在なのかな~?」
伊莉愛も同様に目が笑っていない・・・・。
「臣ちゃんに変なことしてないでしょうね?」
ブッと口に含んだコーヒーを吹き出してしまった。
心が大きな目を細めて質問してくる。
「変な事って何だよ?」
「変なことは変な事です! マネージャーがタレントにちょっかをいかけるのはご法度のはずでしょ!」
「ちょっかいって、一緒に寝ただけだよ」
「充分ちょっかいかけています!」
心と彗夏が合わせたかのようにハモって返答する。
「するってーと何か? 俺が臣にエロい事でもしたんじゃないかとそう言いたいのか?」
顔を赤らめる三人。
「だって臣ちゃん可愛いし、将来絶対美人になるし、男の人だったら一緒にいてちょっかいだしてもおかしくないかと思って・・・・」
俺はあきれて
「あのなぁ~、あいついくつと思っているんだ、それに臣が小学1年の時からの付き合いだぞ、異性としてみることは百パーセント無いよ」
すると彗夏が男の人は若い子が好きなんでしょう? 臣の将来性を考えたら今の内にちょっかいだしてもおかしくないのでは? と突っ込んでくる。
「若い子が好きって・・、臣とは年の差有りすぎるだろ、それに将来性とか言っているが安心しろ、俺は同じ年か年上にしか興味ないから恋愛対象にはならん!」
三人がえっ!? て顔で俺を見る。
「何だよ、俺何か変なこと言った?」
「何で同じ年か年上しか駄目なんですか!」
彗夏が力強く聞いてくる。
「何でってと言われてもなぁ・・・・」
「ひょっとして紗那さんか衣玖さんのどちらか気になっているとか?」
「何故そうなる」
三人がジッと俺を見る。
ちなみに紗那は轟和荘の3号室に住み漫画やイラストを描いている俺と同じ年の子だ、衣玖さんは6号室に住む年上の女性で、プリフォーの衣装を作ったり、千個あった環ちゃん人形を裁縫から仕上げまでをこなし作ったのもこの方だったりする。
「まぁ確かに二人は魅力的な女性だとは思うけど好きとかそんなんじゃないから」
「いやらしい」
「いやらしい」
心と彗夏が口をそろえてつぶやく。
「男性と女性では女性の方が精神年齢高いっていうし年下の方がバランス取れて良いですよ、マネージャーさんには年下が良いと思います」
「そうそう、女の旬な時期は短いし、それなら若い方が断然いいでしょう」
キャンプ合宿の効果なのか心と彗夏がやけに息が合っているように感じる。
「臣は若すぎるから駄目ですが5~6歳くらい年下の娘の方が絶対良いと思いますって」
「5~6歳下ってお前たちの事じゃね?」
二人が素早く顔を背ける。
「マネージャーと臣ちゃんは付き合い長いし私たち以上の特別な想いとかあるんですか~」
伊莉愛がそう言うと心と彗夏もジッと俺を見る。
「さっきから言っている様に、特別な異性として見ていないよ、それにマネージャーとタレントだぞ、恋愛対象になるはずもないから安心しろ」
「マネージャーとタレントであっても男と女、恋愛感情が芽生えてもおかしくないと思いますよ!」
「おいおい心よ、お前さっきご法度だとか何とか言ってなかったか?」
心は口をぷくーっと膨らませながら睨み付ける。
「とにかく今後は一緒に寝るってのは避けた方が良いですよ、プリフォーの名が売れてきた際変な記事が書かれるとも限らないので」
彗夏がリーダーらしい意見を述べる。
「確かにまたキャンプに来ることもあるだろうしな、だったらリーダーとして臣に直接言ってくれないか?」
「臣は先輩だしキャリアも全然上です、年下とはいえ尊敬している所あるし私から注意するなんて出来ませんよ」
体育会系の彗夏にとって臣は大先輩なわけで口出し、注意等出来ないようだ。
「右に同じです~」
伊莉愛も同意する。
「そしたら心、お前から言ってやってくれよ、臣との付き合いは俺同様長いだろ、姉と慕っているお前からならあいつも言う事聞くだろう」
「臣ちゃんがマネージャーさんの事を大切に思っているのをわかるから必要以上に近づくなとか言えませんよ、私とマネージャーさんの最悪の出会いの後、臣ちゃんがどれだけマネージャーさんの事をかばうように私に話していたか知っていますか?」
「臣のやつ何て言っていたの?」
「マネージャーは良い人だって、優しく頼りがいがあってくだらない話もちゃんと聞いてくれて、厳しいこともいう時もあるけどそれは私の事を考えてくれての事で決して自分本位ではない、尊敬できる素晴らしい人だって、私に嫌ってほしくない、そう言っていました」
「そんなこと言ったのか、あいつが俺に面と向かって褒めることなんてないからいまいちピンとこないがなぁ」
「臣ちゃんにとって大好きなマネージャーさんに必要以上に近づくな、とは私からは言えません!」
「それじゃあ俺にどうしろと」
「だからマネージャーさんの口から添い寝など今後出来ないと伝えて下さい!」
「それが出来れば苦労しないって、それに昔は俺の事をかえるお兄ちゃんなんて呼んでいたこともあるんだぜ、だからあいつは年の離れた妹の様な存在なんだよ、妙な心配しなくていいぞ」
今のセリフで伊莉愛が突然悲しげな表情になった・・・・。
AM7時30分
散歩から戻るとテントは畳んであった、コテージの玄関先まで来ると4人の楽しそうな話声が聞こえる。
「おーい、俺だ、入るぞ」
すると臣が玄関まで来て迎えてくれる。
「おはよう、テント畳んでおいたよ」
「ああ、ありがとう」
残りの三人の顔が見えたので挨拶をする。
「おはよう、皆よく眠れたか?」
心、彗夏、伊莉愛と寝起きが悪いのか機嫌悪そうにおはようございますと返事する、先程迄楽しそうに話して無かったっけ? まあいい、荷物をまとめコテージを出る準備をさせる、忘れ物はないかしっかりチェックした後ドアに鍵をかけ受付所迄皆で向かう、その際俺は先頭で四人は後ろから楽しそうに話しながら付いてくる。
受付所に到着し、鍵を返し後は車に乗り込み帰るだけだ。
パーキングエリア、出発前に咽を潤すために缶コーヒーを飲む、4人にも飲み物を買ってやる。
「今の内にトイレは済ませておけよ」
臣だけ行ってくるとその場を離れる、すると途端に空気が変わるのがわかった、残りの三人が俺を囲み腕組みをしている。
「昨日の夜、臣と一つの寝袋で寝たんだってね」
彗夏が笑いながら言うが目が鋭いのが怖い。
「マネージャにとって臣ちゃんはどういう存在なのかな~?」
伊莉愛も同様に目が笑っていない・・・・。
「臣ちゃんに変なことしてないでしょうね?」
ブッと口に含んだコーヒーを吹き出してしまった。
心が大きな目を細めて質問してくる。
「変な事って何だよ?」
「変なことは変な事です! マネージャーがタレントにちょっかをいかけるのはご法度のはずでしょ!」
「ちょっかいって、一緒に寝ただけだよ」
「充分ちょっかいかけています!」
心と彗夏が合わせたかのようにハモって返答する。
「するってーと何か? 俺が臣にエロい事でもしたんじゃないかとそう言いたいのか?」
顔を赤らめる三人。
「だって臣ちゃん可愛いし、将来絶対美人になるし、男の人だったら一緒にいてちょっかいだしてもおかしくないかと思って・・・・」
俺はあきれて
「あのなぁ~、あいついくつと思っているんだ、それに臣が小学1年の時からの付き合いだぞ、異性としてみることは百パーセント無いよ」
すると彗夏が男の人は若い子が好きなんでしょう? 臣の将来性を考えたら今の内にちょっかいだしてもおかしくないのでは? と突っ込んでくる。
「若い子が好きって・・、臣とは年の差有りすぎるだろ、それに将来性とか言っているが安心しろ、俺は同じ年か年上にしか興味ないから恋愛対象にはならん!」
三人がえっ!? て顔で俺を見る。
「何だよ、俺何か変なこと言った?」
「何で同じ年か年上しか駄目なんですか!」
彗夏が力強く聞いてくる。
「何でってと言われてもなぁ・・・・」
「ひょっとして紗那さんか衣玖さんのどちらか気になっているとか?」
「何故そうなる」
三人がジッと俺を見る。
ちなみに紗那は轟和荘の3号室に住み漫画やイラストを描いている俺と同じ年の子だ、衣玖さんは6号室に住む年上の女性で、プリフォーの衣装を作ったり、千個あった環ちゃん人形を裁縫から仕上げまでをこなし作ったのもこの方だったりする。
「まぁ確かに二人は魅力的な女性だとは思うけど好きとかそんなんじゃないから」
「いやらしい」
「いやらしい」
心と彗夏が口をそろえてつぶやく。
「男性と女性では女性の方が精神年齢高いっていうし年下の方がバランス取れて良いですよ、マネージャーさんには年下が良いと思います」
「そうそう、女の旬な時期は短いし、それなら若い方が断然いいでしょう」
キャンプ合宿の効果なのか心と彗夏がやけに息が合っているように感じる。
「臣は若すぎるから駄目ですが5~6歳くらい年下の娘の方が絶対良いと思いますって」
「5~6歳下ってお前たちの事じゃね?」
二人が素早く顔を背ける。
「マネージャーと臣ちゃんは付き合い長いし私たち以上の特別な想いとかあるんですか~」
伊莉愛がそう言うと心と彗夏もジッと俺を見る。
「さっきから言っている様に、特別な異性として見ていないよ、それにマネージャーとタレントだぞ、恋愛対象になるはずもないから安心しろ」
「マネージャーとタレントであっても男と女、恋愛感情が芽生えてもおかしくないと思いますよ!」
「おいおい心よ、お前さっきご法度だとか何とか言ってなかったか?」
心は口をぷくーっと膨らませながら睨み付ける。
「とにかく今後は一緒に寝るってのは避けた方が良いですよ、プリフォーの名が売れてきた際変な記事が書かれるとも限らないので」
彗夏がリーダーらしい意見を述べる。
「確かにまたキャンプに来ることもあるだろうしな、だったらリーダーとして臣に直接言ってくれないか?」
「臣は先輩だしキャリアも全然上です、年下とはいえ尊敬している所あるし私から注意するなんて出来ませんよ」
体育会系の彗夏にとって臣は大先輩なわけで口出し、注意等出来ないようだ。
「右に同じです~」
伊莉愛も同意する。
「そしたら心、お前から言ってやってくれよ、臣との付き合いは俺同様長いだろ、姉と慕っているお前からならあいつも言う事聞くだろう」
「臣ちゃんがマネージャーさんの事を大切に思っているのをわかるから必要以上に近づくなとか言えませんよ、私とマネージャーさんの最悪の出会いの後、臣ちゃんがどれだけマネージャーさんの事をかばうように私に話していたか知っていますか?」
「臣のやつ何て言っていたの?」
「マネージャーは良い人だって、優しく頼りがいがあってくだらない話もちゃんと聞いてくれて、厳しいこともいう時もあるけどそれは私の事を考えてくれての事で決して自分本位ではない、尊敬できる素晴らしい人だって、私に嫌ってほしくない、そう言っていました」
「そんなこと言ったのか、あいつが俺に面と向かって褒めることなんてないからいまいちピンとこないがなぁ」
「臣ちゃんにとって大好きなマネージャーさんに必要以上に近づくな、とは私からは言えません!」
「それじゃあ俺にどうしろと」
「だからマネージャーさんの口から添い寝など今後出来ないと伝えて下さい!」
「それが出来れば苦労しないって、それに昔は俺の事をかえるお兄ちゃんなんて呼んでいたこともあるんだぜ、だからあいつは年の離れた妹の様な存在なんだよ、妙な心配しなくていいぞ」
今のセリフで伊莉愛が突然悲しげな表情になった・・・・。
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