ツンツン男と鈍感女

りんりん

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「・・・高校生。俺は・・る。必ず!必ず彼女をつくって見せる❗️」

俺の名前は、神馬   勇。今日から私立青葉高校の1年生だ。
・・・高校生、周りは皆彼女をつくっていく。幼稚園からの幼なじみの光太までもが❗️・・・まさか、あんな裏切りにあうとは。

俺だって光太より可愛い彼女をつくってイチャイチャしてやるんだ‼️

「おっ、勇!おはよっ。・・・なんだ?深刻そうな顔して?」

噂をすれば、だ。こいつが光太。茶色がかった髪に、ちょっと巻いた髪。しゅっとしてととのった顔、長い手足。外見だけでも羨ましい要素てんこ盛りだが、それに加え、運動神経もよく、性格もいい。
残念なところと言えば、成績が普通というくらいだ。

「あ?いや。おはよ。・・・お前はいいよな。彼女の心配なんて要らねーし。」

「は?朝から何いってんだよ。勇、お前だって、モテんだろ。」

「はぁ。そういうことじゃねーんだ。なぜだか自分が好きになったやつには毎回嫌われる。」

・・・・・

「光太?どうした。へんな顔して。」

「お前、自覚なかったのか!?」

「あ?なにが?」

「お前が自分の好きなやつにとってる行動が、どんだけひどいもんか。あれじゃあ嫌われるのも無理はない。」

・・・・・

「どっ、どういうことだ!?」


「じゃあ、思い出してみろ。中学2年の頃、同じ部活の白石を好きになった時。」

・・・・・・・・

「俺、ナンカシタッケ?」

「わかんねーのか?お前、俺らの前で、白石がいってほしくないだろうと思われることを俺らの前でさんざん暴露したり・・・」

「・・・あっ!」

「それだけじゃないぞ。白石は、目立つのが嫌いなのに、それをしってもなお、誰か発表しなくちゃいけないときに、白石にあたるようしむけたり。」

「白石が、こけて鼻血をだしたときだって、はやし立てたり、バカにしたり。」

「嫌がらせばっかりして、あれじゃあただのいじめっこだぞ。」

(よみがえる過去の過ち。)

「嘘だろ!?俺、そんなことしてたか?」

「あぁ。俺、わざと嫌われようとしてんのかと思ったよ。」

「お前から、白石が好きだって聞かされたときは、頭をハンマーで殴られたようなショックだったなぁ。」

「何でいってくれねーんだよ」

「いやぁ、そういう戦略なのかと思って。」

「はぁ。」

「まぁいいや。早くいこうぜ!同じクラスだといいな❗️」



・・・・・・
「勇!俺とお前同じクラスだぞ!」

「あ?どこだよ。」

「ほら!1-2だって。良かったな❗️」

「あぁ。」
・・・・・・

「えー❗️うっそ、またあんたたちと同じクラス!?」

隣でこちらを睨み付けている女子、あれは、俺らと同じ幼稚園からの幼なじみの   坂口   美香。
きつく結んだポニーテールに、大きな目。
運動神経抜群で男子より女子にモテる。

「それは、こっちの台詞だ。」

「ふっ、私みたいなプリティーガールと同じクラスで光栄でしょ。」

「どこがプリティーなんだ。お前が女に見えたことなんて一度もねーよ。」

「何を~⁉️この、彼女いない歴=年齢の非リア野郎がー!」

「今なんつった?」

「何よ❗️」

とまあこんな感じで、いつもけんかになるが、そこそこ仲は良い。

「お前ら、その辺にしとけよ。勇、早く教室いくぞ。」

毎度、光太が止めに入る。

「あぁ。」



ー入学式ー

(眠ー。)

・・・・・
「続いて、新入生代表の言葉1-2組赤川   深月さん。」

「はい。」

(俺と同じクラスだ。)

「風に舞う花吹雪がまぶしい今日この頃。このように、素晴らしい入学式をしてくださり、誠にありがとうございます。」

ドクン

「・・・・・・・・・・・・以上で、新入生代表の言葉とさせて頂きます。」

・・・・・


一目惚れだった。

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