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第三章
神様への願い
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次の日からは、境界線調査の趣向を変えてみることにした。
今までは茅乃の家の周辺だったが、今度は家からかなり離れた街の周辺の境界線を記す作業へと切り替えた。
手始めに茅乃の考案で、俺たちは水族館へ向かった。館内には境界線もあったが、入り口から出口まで辿り着くことができた。
さらに次の日以降は、東京タワー周辺、お台場海浜公園、東京都現代美術館やディズニーランドやらへと出向き探索を行った。やけに観光地が多いのはどれも、茅乃が行きたいとねだった場所だからだ。
どうせやるなら楽しめる場所にしたいという心意気なのだろう。調査を進めるうちに気になったことの一つに、ある法則があった。
それは、境界線が鉄道駅やバス乗り場周辺から放射線状に境界線が広がっているということだ。まるで、茅乃の家を中心に広がるように。
調査は着々と進んでいった。
何事もなく、ただ順調に。マーカーで地図に印が付くたびに根拠のない仮説が像を結んでいくようで、世界の辻褄があったような気がした。
俺はこの世界に来て十四日目にして、境界線の法則について、ある一つの結論に辿り着いた。いや、辿り着いてしまったと表現した方がいいのかもしれない。
だがそれは、とても茅乃に話せる内容ではないのは明白だった。
とはいえこの頃にもなると、二人の時間を満喫するあまり、元の世界に帰ることを忘れることも増えていた。
すっかりとこの世界に適応して、ニヒルのことなど気にも留まらないほどに。
水族館のイルカショーを見たときも、茅乃御用達の洋菓子店に訪れたときも、東京タワーで世界を一望したときも、雨で外に出られず家でゲームをしていたときも、そのすべての場所で俺の胸は高揚感に高鳴っていた。
ああ、どうかしている。こんなことを考えてしまうなんて、いけないことだ。
そう言い聞かせても、やまない思い。
世間一般ではこの感情を、恋と、そう表現するのだろう。
きっと初めて茅乃に会ったあの日から、俺の目は茅乃ばかりを映してしまっていた。
その日の夕方は、曇り気味で空を覆う雲の隙間から光の柱が街に降り注いでいた。世間一般では、天使の梯子などと言った表現をしているらしい。そんな情景を横目に階段を上る。今は駅近くの神社に参拝をしに向かってる最中だ。
『やってるっぽいな、夏祭り』
『あ、ほんとだ』
茅乃の家に帰る道中で、駅前の掲示板にあった広告を見て、茅乃は足を止めた。この世界に日付の概念があるのか、定かではないが向かってみることにした。
地下鉄内には多くのニヒルが身を寄せ合っていたが、中には一風変わった個体もあり、浴衣のようなシルエットをしていた。
思い返せば、店で働くニヒルもキャップをかぶっていたように見えるし、その外形は服装に依存しているのかもしれない。
「もー、アヤセくん!! ジャンケンなんだから、後出しはダメだよ」
数歩前のところから、こちらを向いて茅乃は頭を傾けていた。茅乃の声で、今はグリコという遊戯をしていたことを思い出す。
グリコ。不要かもしれないが説明をすると、ジャンケンで勝ったほうが、階段を登ることが出来る遊びで、その出した手に応じて進むことのできる歩数が決まっている。
夏祭りと言えど、人が押し寄せる時間より早くに着いたため、多少の余裕はあったため、お参りのついでに茅乃から勝負を持ちかけられた。
「なら、今のは茅乃の勝ちでいいよ」
「そう? アヤセくんがそう言うならそうするけど、あんまり差はないのに余裕サクサクなんだね」
「おい、俺の余裕はそんなに揚げたてなのか? 綽々だろ」
「あ。そうだった、余裕ホクホク」
茅乃は、冗談まじりにくつくつと目を細めて笑う。
「それで、進むのか?」
「ん~、じゃあ遠慮なく。グ・リ・コ・の・お・ま・けっと」
数段先んじていた俺を抜き去り、合計で七歩進み、ゴールを目前に茅乃は得意げに笑う。
「いや、そこは普通にグリコだろ。なんだよ、おまけって」
「え? グリコのおまけはグリコのおまけだよ。特定の地域ではこういう表現を使うらしいよ。それにこっちの方が文字数が多いじゃん」
「なら、さっきの俺のグーで勝ったやつもあと4歩進んでいいってことか?」
「んー、それはダメだね。真剣勝負に待ったもやり直しもなしだよ。さっきのターンでこの戦術に気付けなかった、アヤセくんの失態だね」
「ぬぬ、やり口が実に狡いな」
だが、納得せざるを得なかった。始まる前にルールを共有しておけば、こんな事態になることはなかっただろう。
「まぁでも、次からはグリコにするね」
「そうしてくれ」
一歩、また一歩と進む度に、遠ざかる茅乃の背中。あと数歩のところでゴールをする茅乃に負けを予感した。
「じゃあ次行くよ! グーリーコッ」
掛け声に合わせて、朧げにパーを出す。
茅乃の出した手は——チョキだ。ぱっと花が咲くように茅乃の表情が明るくなり、にやりと悪い笑みを浮かべた。
「チ・ヨ・コ・レ・イー『ト』!! はいゴールッ!! ふふっ、さっきの油断が命取りだったね」
山頂に歓喜の声が響き、遠目にそんな茅乃を眺める。茅乃は振り返ると、上ってきた階段に視線を流して、こっちに来いというように手をあおる。
「じゃあ、負けたアヤセくんは荷物持ちってことでよろしくー」
俺が頂上へ着くと、茅乃は不敵な笑みを浮かべたまま嬉しそうに告げる。
「なんのことだ?」
「忘れたフリはさせないよ。この勝負で負けた方が、夕飯の食材を持って帰るって話だったでしょ? 私はしっかりと覚えてるからね」
「——そういえば、そんな勝負をしてたっけか」
俺のすっとぼけた演技も虚しく、ほくそ笑む茅乃に首肯する。
「それとさ。思ったんだけど、グリコのゲーム発案者はきっと食いしん坊だね」
「なんだいきなり」
「だってさ、グリコの由来って、グリコーゲンでしょ? それにチョコレートとパイナップルもあるわけだし、食欲の権化といっても過言ではないよ」
「茅乃みたいにか?」
「ひどいっ! 私だって、食べたくて食べてるわけじゃないから! この世界がいくら食べても太らないのが悪いんだって!」
そうかよ、と俺は相槌を打つ。前方を向くとそこには拝殿が広がっていた。一般の参拝者が礼拝する場所であり、物々しい建築が目を引いている。吊るされた本坪からは鈴緒が垂らされており、賽銭箱なんかも置かれている。
「それより、山頂まで来たんだから、お参りしておこうよ」
「だな」
「あっ、前にテレビで知ったんだけどね、お願いするときに名前と住所を言ったほうがいいとかなんとか」
「そうなのか?」
「でもアヤセくんは記憶喪失だから覚えてないよね。まぁ神様なんだから、それくらいわかってくれるって」
茅乃はそう慰めるが、俺は少しだけ住所について思考を巡らせる。何かを思い出せそうな予感がしたからだ。そして、その予感は案の定、心当たりのある単語へと結び付いた。
それは、文京区という地域名。
俺がかつて住んでいた場所を指すものだろう。
だが、それ以上の手がかりがまるで途絶えてしまっていた。そのため諦めて、一度参拝を済ませることにした。
「投げればいいんだよな」
「うん、そうだよ」
二人で賽銭箱の前まで足を進めると、財布から小銭を取り出して投げ入れる。そして、じゃらんじゃらんと鈴を鳴らして、二礼二拍手一礼をした。参拝のやり方はほとんど、茅乃の所作の見よう見まねだが複雑ではないため容易に真似ることができた。
茅乃は何を願ったのだろうか。
ふと、茅乃に視線を送ると茅乃もこちらを窺っているようだった。
「ねぇ、何をお願いしたの?」
「それはもちろん、二人で元の世界に戻れますようにってことだな」
「あ、やっぱそうだよね。うんうん、たしかに大事だよね」
まるで他人事のように頷く茅乃に小首をかしげる。
「なら、そういう茅乃は何を願ったんだ?」
「んーっとね、私のは秘密だよ。だって願い事って人に言っちゃうと叶わなくなるっていうじゃん。だから内緒」
「なっ、人の願い事を聞いといてその口ぶりか」
そんな返事にあははと喜色を浮かべる、茅乃。
「そういえば、屋台もあるみたいだし、行ってみるか。夏祭りもそろそろ混み合う時間だろうけど」
「あっ、私りんご飴食べたい。あと焼きそばに焼きとうもろこし、かき氷にお好み焼きでしょ。あとはたこ焼きに——」
「食べたくて食べてるわけじゃないってのはどの口が言ってたんだろうな」
「あ。アヤセくん、細かいことを言ってると置いてくよ?」
気がつくと屋台の方へと既に足を進めている、茅乃。リードするように先を行く小さくも大きい背中を俺はまた追いかける。
人に願い事を言うと叶わなくなる、か。
茅乃の言葉に従うのであれば、俺たちは元の世界に戻れないというわけだ。
実際、あまり深くは考えたくないが、この世界からの帰り方はまるで掴めていなかった。このままだといけないという焦燥感はあるものの、それをこの日常感でなんとか誤魔化しているのだろう。
目先の不安もいつもと変わらない日々さえあれば、大抵は騙せるものだ。
今までは茅乃の家の周辺だったが、今度は家からかなり離れた街の周辺の境界線を記す作業へと切り替えた。
手始めに茅乃の考案で、俺たちは水族館へ向かった。館内には境界線もあったが、入り口から出口まで辿り着くことができた。
さらに次の日以降は、東京タワー周辺、お台場海浜公園、東京都現代美術館やディズニーランドやらへと出向き探索を行った。やけに観光地が多いのはどれも、茅乃が行きたいとねだった場所だからだ。
どうせやるなら楽しめる場所にしたいという心意気なのだろう。調査を進めるうちに気になったことの一つに、ある法則があった。
それは、境界線が鉄道駅やバス乗り場周辺から放射線状に境界線が広がっているということだ。まるで、茅乃の家を中心に広がるように。
調査は着々と進んでいった。
何事もなく、ただ順調に。マーカーで地図に印が付くたびに根拠のない仮説が像を結んでいくようで、世界の辻褄があったような気がした。
俺はこの世界に来て十四日目にして、境界線の法則について、ある一つの結論に辿り着いた。いや、辿り着いてしまったと表現した方がいいのかもしれない。
だがそれは、とても茅乃に話せる内容ではないのは明白だった。
とはいえこの頃にもなると、二人の時間を満喫するあまり、元の世界に帰ることを忘れることも増えていた。
すっかりとこの世界に適応して、ニヒルのことなど気にも留まらないほどに。
水族館のイルカショーを見たときも、茅乃御用達の洋菓子店に訪れたときも、東京タワーで世界を一望したときも、雨で外に出られず家でゲームをしていたときも、そのすべての場所で俺の胸は高揚感に高鳴っていた。
ああ、どうかしている。こんなことを考えてしまうなんて、いけないことだ。
そう言い聞かせても、やまない思い。
世間一般ではこの感情を、恋と、そう表現するのだろう。
きっと初めて茅乃に会ったあの日から、俺の目は茅乃ばかりを映してしまっていた。
その日の夕方は、曇り気味で空を覆う雲の隙間から光の柱が街に降り注いでいた。世間一般では、天使の梯子などと言った表現をしているらしい。そんな情景を横目に階段を上る。今は駅近くの神社に参拝をしに向かってる最中だ。
『やってるっぽいな、夏祭り』
『あ、ほんとだ』
茅乃の家に帰る道中で、駅前の掲示板にあった広告を見て、茅乃は足を止めた。この世界に日付の概念があるのか、定かではないが向かってみることにした。
地下鉄内には多くのニヒルが身を寄せ合っていたが、中には一風変わった個体もあり、浴衣のようなシルエットをしていた。
思い返せば、店で働くニヒルもキャップをかぶっていたように見えるし、その外形は服装に依存しているのかもしれない。
「もー、アヤセくん!! ジャンケンなんだから、後出しはダメだよ」
数歩前のところから、こちらを向いて茅乃は頭を傾けていた。茅乃の声で、今はグリコという遊戯をしていたことを思い出す。
グリコ。不要かもしれないが説明をすると、ジャンケンで勝ったほうが、階段を登ることが出来る遊びで、その出した手に応じて進むことのできる歩数が決まっている。
夏祭りと言えど、人が押し寄せる時間より早くに着いたため、多少の余裕はあったため、お参りのついでに茅乃から勝負を持ちかけられた。
「なら、今のは茅乃の勝ちでいいよ」
「そう? アヤセくんがそう言うならそうするけど、あんまり差はないのに余裕サクサクなんだね」
「おい、俺の余裕はそんなに揚げたてなのか? 綽々だろ」
「あ。そうだった、余裕ホクホク」
茅乃は、冗談まじりにくつくつと目を細めて笑う。
「それで、進むのか?」
「ん~、じゃあ遠慮なく。グ・リ・コ・の・お・ま・けっと」
数段先んじていた俺を抜き去り、合計で七歩進み、ゴールを目前に茅乃は得意げに笑う。
「いや、そこは普通にグリコだろ。なんだよ、おまけって」
「え? グリコのおまけはグリコのおまけだよ。特定の地域ではこういう表現を使うらしいよ。それにこっちの方が文字数が多いじゃん」
「なら、さっきの俺のグーで勝ったやつもあと4歩進んでいいってことか?」
「んー、それはダメだね。真剣勝負に待ったもやり直しもなしだよ。さっきのターンでこの戦術に気付けなかった、アヤセくんの失態だね」
「ぬぬ、やり口が実に狡いな」
だが、納得せざるを得なかった。始まる前にルールを共有しておけば、こんな事態になることはなかっただろう。
「まぁでも、次からはグリコにするね」
「そうしてくれ」
一歩、また一歩と進む度に、遠ざかる茅乃の背中。あと数歩のところでゴールをする茅乃に負けを予感した。
「じゃあ次行くよ! グーリーコッ」
掛け声に合わせて、朧げにパーを出す。
茅乃の出した手は——チョキだ。ぱっと花が咲くように茅乃の表情が明るくなり、にやりと悪い笑みを浮かべた。
「チ・ヨ・コ・レ・イー『ト』!! はいゴールッ!! ふふっ、さっきの油断が命取りだったね」
山頂に歓喜の声が響き、遠目にそんな茅乃を眺める。茅乃は振り返ると、上ってきた階段に視線を流して、こっちに来いというように手をあおる。
「じゃあ、負けたアヤセくんは荷物持ちってことでよろしくー」
俺が頂上へ着くと、茅乃は不敵な笑みを浮かべたまま嬉しそうに告げる。
「なんのことだ?」
「忘れたフリはさせないよ。この勝負で負けた方が、夕飯の食材を持って帰るって話だったでしょ? 私はしっかりと覚えてるからね」
「——そういえば、そんな勝負をしてたっけか」
俺のすっとぼけた演技も虚しく、ほくそ笑む茅乃に首肯する。
「それとさ。思ったんだけど、グリコのゲーム発案者はきっと食いしん坊だね」
「なんだいきなり」
「だってさ、グリコの由来って、グリコーゲンでしょ? それにチョコレートとパイナップルもあるわけだし、食欲の権化といっても過言ではないよ」
「茅乃みたいにか?」
「ひどいっ! 私だって、食べたくて食べてるわけじゃないから! この世界がいくら食べても太らないのが悪いんだって!」
そうかよ、と俺は相槌を打つ。前方を向くとそこには拝殿が広がっていた。一般の参拝者が礼拝する場所であり、物々しい建築が目を引いている。吊るされた本坪からは鈴緒が垂らされており、賽銭箱なんかも置かれている。
「それより、山頂まで来たんだから、お参りしておこうよ」
「だな」
「あっ、前にテレビで知ったんだけどね、お願いするときに名前と住所を言ったほうがいいとかなんとか」
「そうなのか?」
「でもアヤセくんは記憶喪失だから覚えてないよね。まぁ神様なんだから、それくらいわかってくれるって」
茅乃はそう慰めるが、俺は少しだけ住所について思考を巡らせる。何かを思い出せそうな予感がしたからだ。そして、その予感は案の定、心当たりのある単語へと結び付いた。
それは、文京区という地域名。
俺がかつて住んでいた場所を指すものだろう。
だが、それ以上の手がかりがまるで途絶えてしまっていた。そのため諦めて、一度参拝を済ませることにした。
「投げればいいんだよな」
「うん、そうだよ」
二人で賽銭箱の前まで足を進めると、財布から小銭を取り出して投げ入れる。そして、じゃらんじゃらんと鈴を鳴らして、二礼二拍手一礼をした。参拝のやり方はほとんど、茅乃の所作の見よう見まねだが複雑ではないため容易に真似ることができた。
茅乃は何を願ったのだろうか。
ふと、茅乃に視線を送ると茅乃もこちらを窺っているようだった。
「ねぇ、何をお願いしたの?」
「それはもちろん、二人で元の世界に戻れますようにってことだな」
「あ、やっぱそうだよね。うんうん、たしかに大事だよね」
まるで他人事のように頷く茅乃に小首をかしげる。
「なら、そういう茅乃は何を願ったんだ?」
「んーっとね、私のは秘密だよ。だって願い事って人に言っちゃうと叶わなくなるっていうじゃん。だから内緒」
「なっ、人の願い事を聞いといてその口ぶりか」
そんな返事にあははと喜色を浮かべる、茅乃。
「そういえば、屋台もあるみたいだし、行ってみるか。夏祭りもそろそろ混み合う時間だろうけど」
「あっ、私りんご飴食べたい。あと焼きそばに焼きとうもろこし、かき氷にお好み焼きでしょ。あとはたこ焼きに——」
「食べたくて食べてるわけじゃないってのはどの口が言ってたんだろうな」
「あ。アヤセくん、細かいことを言ってると置いてくよ?」
気がつくと屋台の方へと既に足を進めている、茅乃。リードするように先を行く小さくも大きい背中を俺はまた追いかける。
人に願い事を言うと叶わなくなる、か。
茅乃の言葉に従うのであれば、俺たちは元の世界に戻れないというわけだ。
実際、あまり深くは考えたくないが、この世界からの帰り方はまるで掴めていなかった。このままだといけないという焦燥感はあるものの、それをこの日常感でなんとか誤魔化しているのだろう。
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