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第一章
異世界と協力関係
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いつの間にか、二人で束の間の穏やかな時間を満喫していた。
可笑しな世界で謎のナニカに囲まれ、記憶喪失という深刻さも忘れ、会話は想像以上の盛り上がりをみせた。
「それでね、私の友達と学校の帰りにここに来たことがあって、制服着てたから、あ。そういえばアヤセくんも制服だよね」
茅乃の話は脈絡なく飛ぶことが多かった。常に話したいことを話したいだけ話すというスタンスは、俺にも決して悪いものではなかった。
「てことは、やっぱ、高校生——なんだよね?」
初めは、茅乃の聞き役にまわっていたが、話すうちに話題も移っていく。心当たりのない響谷文世の話になれば、記憶喪失なのもいずれバレることは自明だ。
アップルパイを口に頬張りながら、茅乃はにこやかに笑った。
「なぁ、茅乃。それ、なんだけど」
俺はそのことを打ち明けることにした。仰々しい態度を察して、茅乃もゴクリと口の中身を飲み込んだ。
「実は、俺にはあの駅以前の記憶がないんだ。たぶん、記憶喪失ってやつだと思うんだけど、だから俺の話はできないというか」
「あ、へぇ。記憶喪失ね——って、き、おくそうしつ!?」
茅乃は一度、聞き流しそうになったが、咀嚼できなかったのか驚いていた。ただでさえつぶらな瞳を見開いて、白黒させる。
言うに及ばず、記憶がないことを打ち明けることはリスクを伴う。
それでも俺が茅乃に打ち明けたのは、この少女が悪い奴じゃない、という印象を抱いたからだろう。今でもちょっと行動や言動に含む胡散臭さやわざとらしさは拭えないし、何かを隠していることも肌感覚で察しがついたが、悪い奴じゃないというのは割と重要だった。
「えっと、それってつまり、アヤセくんは自分が誰かとかそういうの諸々、忘れちゃってるってことだよね」
「まぁ、そうなるかな」
「へ、へぇ。ほんとにそんなことがあるんだ」
茅乃は俺の顔を多方面から覗き込みながら、観察をしていた。今にも、じーっというオノマトペが聞こえてきそうだ。ただ、どちらかというと脳内に異常があるので、見ても何かが分かるわけでもない、はずだ。
「てことは、今までの会話もずっと記憶なしでしてたんだよね?」
「ああ、謝ろうとは思ってたんだけど」
「謝る? いいよ全然」
「そうか?」
「うん。むしろすごいと思うよ、用心深いところとか」
記憶喪失を打ち明けるリスクは、茅乃も重々承知のようだ。だが、ちょっとでも謗りを受けることを覚悟していたせいもあり、ぽかんと我を失ってしまった。
「茅乃は怒らないのか? ずっと嘘をついてたわけだし」
「んー、よく分からないなぁ。嘘というか、アヤセくん自身ですら、戸惑ってたんだから仕方ないことだし、それにもう話してくれたじゃん」
肩の力がストンと抜けたようだった。身体の重心が下に落ちる感覚があった。
「そう言ってくれると助かるよ」
「うんうん、それに振り返れば、私の方も無遠慮だったな、とか。今更になって、いろいろ考えちゃうかも」
「いきなり話しかけてきたときは、わりと戸惑ったけどな」
俺は内心、黙っていたことを言えて、少しだけ安堵していた。
カラン、とラテの氷が耳心地の良い音を立てる。俺は順を追って自分の置かれた状況と記憶の偏りについてを茅乃に打ち明けることにした。
「んー、てことはアヤセくん、気がついたらあの駅にいたんだ。覚えてることと言えば、自分の名前だけと」
ずずず、とストローで底に溜まったドリンクを飲み尽くす、茅乃。
「だな。どうしてあそこにいたのか、どこから来たのか。一時的な記憶障害かとも疑ったけど、どうも違うみたいなんだよな」
記憶喪失。
一口にそう表現しても、すべてを忘れているわけではない。
東京、秋葉原、ドラクエ、スタバ、そして『アヤセ』という本名。
ここに至るまでに不思議と頭に浮かんできた知識の数々だ。知識として知っているが、これらは『意味記憶』と呼ばれる情報に関することで、むしろ思い出したという感覚に近いのかもしれない。
「そんなものもあったな」といった感覚で呼び起こされたような感じだろうか。きっかけとなる引き金さえあれば、他の単語も思い付くだろう。
ただこれは、一つの例外的単語を除いて、
という限定詞付きだ。
「なぁ、茅乃」
「ん?」
ただ一つの例外————ニヒル。
そんなものが世界に存在しなかったことだけは知っている。
「やっぱり、ここは現実の世界じゃないんだよな」
俺の問いに茅乃の眉がぴくりと動いた気がした。
「——うん、そうだよ。ここは君と私がいた現実の世界じゃない」
ここが元の現実世界じゃない。
ニヒルを目にする前までなら信じられなかったが、どうやら疑いようもない事実のようだ。あまり動揺していないのは記憶喪失だからなのか。それとも、記憶を失う前の俺がこういう性格だからなのか。
「といっても、私もよくは知らないけど。ここで過ごしたのも数日程度だし」
「そうだったのか?」
「うん、一週間くらい前のことかな。私も君と一緒で気づいたら、ここにいた感じなんだよね」
ラテに一口、引き寄せると「さすがに、記憶喪失じゃないけどね」と付け足す。
茅乃の話を聞くに、記憶喪失とこの世界の間に相関はないということらしい。原因は不明だが、重要なのは失われた記憶が戻ってくるのかどうかだ。
「それで、アヤセくん。記憶喪失ってことだけど、家の場所とかはわかるの?」
「いや。覚えてないみたいだ」
『東京』という単語は咄嗟に出たもので、他に思い出せそうにもなかった。
「むぅ、そうだよね。んんん」
茅乃はどこか考え込み、ケーキを切り分けながら喉を呻らせる。そして、何かを閃いたのか、椅子から腰を浮かせて弾んだ声で呟いた。
「あ。いいこと思いついた」
人差し指と中指の二本を突き立てて、茅乃はにまりと笑いながら。
「いいこと?」
「うん。アヤセくんが記憶喪失ってことなら、これからは私とアヤセくんの二人で行動しようよ」
「俺たち、二人で?」
「そうそう、どうして私たちがここにいるのか。元の世界に帰る方法はあるのか。まだ分からないことだらけじゃん? 二人なら、文殊とはいかずも良い解決案が浮かぶかもしれないし。どう、かな?」
小首を傾げて返事を待つ、茅乃。
「——たしかに。それはいい考えだと思う」
俺はその提案を熟考せずに二つ返事で承諾した。
順序は逆だけど、答えてから考える。
この少女が何故ここまで親身にしてくれるのだろうか。もし仮に俺が乱暴をはたらくような輩だとしたらと思うと、この子の警戒心の薄さは実に危うい。しかし、藁をつかみたいのはこっちの方だ。断る理由は皆無だろう。
「まぁ、こんな状態の男が何か役に立てるかは置いておいても、人手はあった方がいいよな」
「うんうん!! アヤセくん、インテリオーラ出てるし百人力だよ。それに私も一人ぼっちでこんな世界に放り込まれて、ほら。不安、だったからさ」
こちらに向いた視線を落として茅乃は心情を押し殺すように語る。
思い返してみれば、駅で会った時に茅乃は涙を流していた。誰かと一緒ということに、安心を覚えるのは茅乃の方も同じなのだろう。
「ん。じゃあ決まりっ! これからよろしくね、アヤセくん」
真夏の太陽のような笑みに抱えていた警戒心も不安感も溶かされていた。じわじわと顔のあたりが熱くなっていたのかもしれない。
茅乃は拳を突き出すと、俺のも寄越せと催促してくる。
「ああ、よろしく。茅乃」
拳と拳がぶつかる鈍い音が小さく鳴った。
その刹那、
ドクン、と。心臓が何かを訴えかけるように動悸を繰り返す。湧き上がる不思議な気持ちに包まれて言葉を失って、居心地の良い沈黙がこの場を支配していた。
可笑しな世界で謎のナニカに囲まれ、記憶喪失という深刻さも忘れ、会話は想像以上の盛り上がりをみせた。
「それでね、私の友達と学校の帰りにここに来たことがあって、制服着てたから、あ。そういえばアヤセくんも制服だよね」
茅乃の話は脈絡なく飛ぶことが多かった。常に話したいことを話したいだけ話すというスタンスは、俺にも決して悪いものではなかった。
「てことは、やっぱ、高校生——なんだよね?」
初めは、茅乃の聞き役にまわっていたが、話すうちに話題も移っていく。心当たりのない響谷文世の話になれば、記憶喪失なのもいずれバレることは自明だ。
アップルパイを口に頬張りながら、茅乃はにこやかに笑った。
「なぁ、茅乃。それ、なんだけど」
俺はそのことを打ち明けることにした。仰々しい態度を察して、茅乃もゴクリと口の中身を飲み込んだ。
「実は、俺にはあの駅以前の記憶がないんだ。たぶん、記憶喪失ってやつだと思うんだけど、だから俺の話はできないというか」
「あ、へぇ。記憶喪失ね——って、き、おくそうしつ!?」
茅乃は一度、聞き流しそうになったが、咀嚼できなかったのか驚いていた。ただでさえつぶらな瞳を見開いて、白黒させる。
言うに及ばず、記憶がないことを打ち明けることはリスクを伴う。
それでも俺が茅乃に打ち明けたのは、この少女が悪い奴じゃない、という印象を抱いたからだろう。今でもちょっと行動や言動に含む胡散臭さやわざとらしさは拭えないし、何かを隠していることも肌感覚で察しがついたが、悪い奴じゃないというのは割と重要だった。
「えっと、それってつまり、アヤセくんは自分が誰かとかそういうの諸々、忘れちゃってるってことだよね」
「まぁ、そうなるかな」
「へ、へぇ。ほんとにそんなことがあるんだ」
茅乃は俺の顔を多方面から覗き込みながら、観察をしていた。今にも、じーっというオノマトペが聞こえてきそうだ。ただ、どちらかというと脳内に異常があるので、見ても何かが分かるわけでもない、はずだ。
「てことは、今までの会話もずっと記憶なしでしてたんだよね?」
「ああ、謝ろうとは思ってたんだけど」
「謝る? いいよ全然」
「そうか?」
「うん。むしろすごいと思うよ、用心深いところとか」
記憶喪失を打ち明けるリスクは、茅乃も重々承知のようだ。だが、ちょっとでも謗りを受けることを覚悟していたせいもあり、ぽかんと我を失ってしまった。
「茅乃は怒らないのか? ずっと嘘をついてたわけだし」
「んー、よく分からないなぁ。嘘というか、アヤセくん自身ですら、戸惑ってたんだから仕方ないことだし、それにもう話してくれたじゃん」
肩の力がストンと抜けたようだった。身体の重心が下に落ちる感覚があった。
「そう言ってくれると助かるよ」
「うんうん、それに振り返れば、私の方も無遠慮だったな、とか。今更になって、いろいろ考えちゃうかも」
「いきなり話しかけてきたときは、わりと戸惑ったけどな」
俺は内心、黙っていたことを言えて、少しだけ安堵していた。
カラン、とラテの氷が耳心地の良い音を立てる。俺は順を追って自分の置かれた状況と記憶の偏りについてを茅乃に打ち明けることにした。
「んー、てことはアヤセくん、気がついたらあの駅にいたんだ。覚えてることと言えば、自分の名前だけと」
ずずず、とストローで底に溜まったドリンクを飲み尽くす、茅乃。
「だな。どうしてあそこにいたのか、どこから来たのか。一時的な記憶障害かとも疑ったけど、どうも違うみたいなんだよな」
記憶喪失。
一口にそう表現しても、すべてを忘れているわけではない。
東京、秋葉原、ドラクエ、スタバ、そして『アヤセ』という本名。
ここに至るまでに不思議と頭に浮かんできた知識の数々だ。知識として知っているが、これらは『意味記憶』と呼ばれる情報に関することで、むしろ思い出したという感覚に近いのかもしれない。
「そんなものもあったな」といった感覚で呼び起こされたような感じだろうか。きっかけとなる引き金さえあれば、他の単語も思い付くだろう。
ただこれは、一つの例外的単語を除いて、
という限定詞付きだ。
「なぁ、茅乃」
「ん?」
ただ一つの例外————ニヒル。
そんなものが世界に存在しなかったことだけは知っている。
「やっぱり、ここは現実の世界じゃないんだよな」
俺の問いに茅乃の眉がぴくりと動いた気がした。
「——うん、そうだよ。ここは君と私がいた現実の世界じゃない」
ここが元の現実世界じゃない。
ニヒルを目にする前までなら信じられなかったが、どうやら疑いようもない事実のようだ。あまり動揺していないのは記憶喪失だからなのか。それとも、記憶を失う前の俺がこういう性格だからなのか。
「といっても、私もよくは知らないけど。ここで過ごしたのも数日程度だし」
「そうだったのか?」
「うん、一週間くらい前のことかな。私も君と一緒で気づいたら、ここにいた感じなんだよね」
ラテに一口、引き寄せると「さすがに、記憶喪失じゃないけどね」と付け足す。
茅乃の話を聞くに、記憶喪失とこの世界の間に相関はないということらしい。原因は不明だが、重要なのは失われた記憶が戻ってくるのかどうかだ。
「それで、アヤセくん。記憶喪失ってことだけど、家の場所とかはわかるの?」
「いや。覚えてないみたいだ」
『東京』という単語は咄嗟に出たもので、他に思い出せそうにもなかった。
「むぅ、そうだよね。んんん」
茅乃はどこか考え込み、ケーキを切り分けながら喉を呻らせる。そして、何かを閃いたのか、椅子から腰を浮かせて弾んだ声で呟いた。
「あ。いいこと思いついた」
人差し指と中指の二本を突き立てて、茅乃はにまりと笑いながら。
「いいこと?」
「うん。アヤセくんが記憶喪失ってことなら、これからは私とアヤセくんの二人で行動しようよ」
「俺たち、二人で?」
「そうそう、どうして私たちがここにいるのか。元の世界に帰る方法はあるのか。まだ分からないことだらけじゃん? 二人なら、文殊とはいかずも良い解決案が浮かぶかもしれないし。どう、かな?」
小首を傾げて返事を待つ、茅乃。
「——たしかに。それはいい考えだと思う」
俺はその提案を熟考せずに二つ返事で承諾した。
順序は逆だけど、答えてから考える。
この少女が何故ここまで親身にしてくれるのだろうか。もし仮に俺が乱暴をはたらくような輩だとしたらと思うと、この子の警戒心の薄さは実に危うい。しかし、藁をつかみたいのはこっちの方だ。断る理由は皆無だろう。
「まぁ、こんな状態の男が何か役に立てるかは置いておいても、人手はあった方がいいよな」
「うんうん!! アヤセくん、インテリオーラ出てるし百人力だよ。それに私も一人ぼっちでこんな世界に放り込まれて、ほら。不安、だったからさ」
こちらに向いた視線を落として茅乃は心情を押し殺すように語る。
思い返してみれば、駅で会った時に茅乃は涙を流していた。誰かと一緒ということに、安心を覚えるのは茅乃の方も同じなのだろう。
「ん。じゃあ決まりっ! これからよろしくね、アヤセくん」
真夏の太陽のような笑みに抱えていた警戒心も不安感も溶かされていた。じわじわと顔のあたりが熱くなっていたのかもしれない。
茅乃は拳を突き出すと、俺のも寄越せと催促してくる。
「ああ、よろしく。茅乃」
拳と拳がぶつかる鈍い音が小さく鳴った。
その刹那、
ドクン、と。心臓が何かを訴えかけるように動悸を繰り返す。湧き上がる不思議な気持ちに包まれて言葉を失って、居心地の良い沈黙がこの場を支配していた。
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