QUEENPOKER

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QUEENPOKER sideクロイツ

QUEENPOKER sideクロイツ

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 QUEENPOKERのJ
 いかにして彼はハイプ・クロイツとして名を馳せたのか
 これは昔の物語
 昔も今も、彼は何一つ変わらない

 クロイツ 男性 元スラム街で育った孤児、人を殺して生活をしていた
 ヴァイス 男性 とある組織の少年 後にクロイツの右腕になる
 バルデン 男性 50代くらい とあるマフィアのボス クロイツを拾い組織の一員にした










年前

路地裏で男の叫び声が聞こえる


男「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」



SE:人を切る音



少年「汚ねぇ」




顔に飛んだ血をぬぐって、今殺した男の上着を漁る




少年「これだけか」





少年が溜息をした瞬間、背後から声が聞こえた




バルデン「ほーう、死肉を漁るグールがいると聞いていたが、随分と可愛い奴がいるじゃないか」

少年「『しまった!見られた!』」

バルデン「俺のシマでえっらい荒らしてくれたもんだぜ」

少年「『どうする…。相手は一人、何とかなるか…?』」

バルデン「なぁ?小僧?何とか言ったらどうだ?」

少年「ッ……。あ、あ、あの……。」





少年持っていたナイフを地面に落とす





バルデン「なんだ、随分と素直だな?ん?」





バルデン、ゆっくりを歩いて少年に近づく





少年「ゆ、許してください…!!お金が無くて、食べ物も無くて…!だから、だから…。す、すみません!」




少年は土下座をする




バルデン「ほう?ガキの癖にいっちょ前に許しを請うか」

少年「『クソッ、これでも駄目か』」

少年「ゆ、許してください!この通りです!」




少年、頭を地面にぶつけてこすりつける




少年「許してください…!許してください…………。」

バルデン「まぁな、この町は弱肉強食だ。お前がそういう事をするのも俺にはよ~~く分かる」




バルデン、少年の前にしゃがみ込む




バルデン「いいぜ?顔を上げな」

少年「『しめた!!』」




少年、顔を上げると同時にナイフで首元を狙う




少年「!!」



バルデン少年の手を掴み、二ヤリと笑う




バルデン「いいなぁ、その目よぉ。だが、芝居ならもっとうまくやれ。顔を隠して悟られないようにするのはできていたが、殺気が消えてねぇよ。」

バルデン「お前、今まで何人殺ったんだ?」




バルデン、少年の顔を殴る




少年「ガッ!」




後ろに倒れる
倒れた直後に
みぞおちに蹴りを入れる



少年「グェ」



嘔吐する



バルデン「おいおい、始まったばかりだぞ?」




少年のみぞおちを踏みつける




少年「ガハッ!」



(次のセリフは少年を蹴りながら喋ってください)
(少年役の人は蹴られながら呻き声などを出してください)

バルデン「全く、こんな、ガキ、に?うちの?奴らは?やられたのか?」

少年「ヴ、ぁ…」

バルデン「もっと見込みのある奴だと思っていたが?俺の勘違いか?あぁ?」



もう一度蹴る



少年「ウ……カハッ…………。」

バルデン「おうおう、もう終わりか?」




少年の胸ぐらを掴んで持ち上げる



バルデン「あっけねぇもんだ。これなら」

少年「ッ!!」

バルデン「おっ」




少年、落としたナイフでバルデンの腕を刺す




少年「は、なせ、よ…、クソ……野郎が………!」




血が滴り落ちる
SE:水滴などが落ちる音




バルデン「…………。」

少年「グ……ッ…………」



バルデン「…………。」

バルデン「フッ、ハハッハハハ!ハッハッハッハッハッハ!!」

バルデン「こいつは油断しちまった!とんでもねぇガキだ!!」

バルデン「よし、お前内に来い。丁度、働き手が欲しかったところだ」

少年「…………ァ…………?」

バルデン「お前みたいなガキを放っておくと、この町に人間がいなくなる。ついでにお前も飯を食える。まぁ、まともな飯かは分からんがな!」

少年「…………成程な…………、そこに行けば…………テメェを…殺…せる、チャンスが、ッ、来るわけか」

バルデン「そういう事だ。悪い話じゃねーだろ?」

少年「いい、だろう、乗って、やるよ」

バルデン「へっ、大した目だぜ」






少年「『スラム街。町から排出された汚物が向かう先、ここでは人権は無い。暴力、略奪、殺しが毎日ある。一度入ったら出られないヘル・ゲート。それが俺の町だ』」





バルデン「おら、とっとと歩けよ」

少年「う…ぐ…。」

バルデン「何だよ、骨が折れたのか。仕方ねーな。」





少年を担ぎ上げる




少年「『テメェがやったんだろうがよ…。』」

バルデン「ああ、俺の名前はバルデン、お前は?」

少年「名前なんか…。ねぇよ。アノニムの内の1つだ…。」

バルデン「ほう?お前だったのか。そいつらのリーダをやってたのは」

少年「…。」

バルデン「心配か?」

少年「はぁ…?」

バルデン「他の奴らが」

少年「別に…。」

バルデン「素直じゃねーな」

少年「いつ…死ぬか分からない奴の…心配をしても…無意味だろ」

バルデン「なるほど」




バルデン、少年を車に乗せる




バルデン「んじゃ、無意味を有意義に変えてやろう」

少年「いっ!てめぇ…!」

バルデン「その威勢が有れば十分だ。おい、出せ」




車を走らせて行った
SE:車のエンジン音




少年「『車に入った後は、痛みで動けなかった。どんどん、シティの方に向かっていく。次第に瞼が重くなるのを感じた。時間がどのくらいたったか。次に目を開けた時は、綺麗な布の上で寝ていた』」




少年「うっ…。」

バルデン「お、起きたか。三日ぶりだな」

少年「…ここ、は」

バルデン「病院だよ」

少年「病…院?」

バルデン「なんだ?知らないのか?」

少年「…この布はなんだ」

バルデン「おいおいマジかよ。そいつはベッドだ。かかっているのは毛布とシーツ。」

少年「…柔らかい。あったかい…」

バルデン「(フッと笑う)」

バルデン「いつもはどこで寝てんだ?」

少年「寒くない場所。もっと固い所で寝ている」

バルデン「おーお、そこまで落ちぶれたか。全く、俺がいない間に様変わりしちまったもんだ」

少年「この町に居たことがあるのか?」

バルデン「まぁな。その時はまだお前らみたいなモンでも飯ぐらいは喰えていたさ」

バルデン「さて、とっとと治せよ?あー、なんか名前があった方がいいな。何がいいかねぇ」

少年「……エトワール」

バルデン「あん?」

少年「エトワール。名前」

バルデン「ほう、女みたいな名前だな」

少年「かなり小さい時に、そう呼ばれていた名前だ。アノニムに来てからは「おい」「お前」だったからな」

バルデン「なるほどねぇ。んじゃ、それはやめておこう」

少年「は?」

バルデン「んー…、よし、「クロイツ」だ。クロイツ。今日からそう名乗れ。本当の名前は誰にも言うな」

少年「おい、勝手に…!」

バルデン「死にてぇならエトワールでいい。だがな、こっちは「嘘」「裏切り」「殺人」「騙し」「盗み」全てを金に換える仕事だ。本当の事がバレちまったら、命なんぞすぐそこら辺のゴミになる」

バルデン「お前は既に、うちのモンを何人も殺してる。隙を見せたら真っ先にひき肉にされるぜ」

少年「…わかったよ」

バルデン「まぁ、俺の下にいる間はそんな事ねぇ様にするがな」

少年「…なぁ、…なんでここまでするんだ」

バルデン「…気まぐれだ。ほらとっとと治せ」

少年「いっ…てぇな!クソ爺!!」

バルデン「ハッハッハ!その意気だ!」






クロイツ「(それからカレンダーという物が3回変わった。その間に俺は奴から様々な知識を仕込まれた)」

バルデン「おいおい、おめぇ、これもも知らねぇのかよ」

クロイツ「あそこに無かったものなんか知るか」

バルデン「ハァ、それもそうか。こっちが「財布」「水筒」しまってあるのが「鞄」だ。そんでこれは「煙草」「酒」まあ、お前がこれを楽しめるのは、大体10年後だな」

クロイツ「(俺は、生まれて初めて心が落ち着く、と言う物を体験した)」







3ヶ月後
退院日



バルデン「おう、出て来たな」

クロイツ「…………」

バルデン「んだよ、しけたツラしやがって」

クロイツ「うるさい。さっさと案内しろ」

バルデン「ほう、覚悟が決まったんだな」

バルデン「いいぜ。歓迎してやる。乗れ」




2人車に乗って移動する
暫く走った後、市外の古民家に着く




バルデン「降りろ」

クロイツ「…………」




クロイツ、無言で扉の入り口に近づく



バルデン「こら」



クロイツの肩を掴む



クロイツ「なんだよ」

バルデン「入り口はそっちじゃねぇ。ついてこい」




古民家の裏にハッチが設置されている




クロイツ「なんだこれ」

バルデン「まあ、見てろ」



バルデン、扉を数回ノックする
ハッチが開く。中には階段が設置されている




クロイツ「…!」

バルデン「足元気を付けろよー」

クロイツ「……階段?」

バルデン「俺たちはいくつもの場所に拠点を置いている。だが、まあ、普通の場所だとガサ入れでバレちまうから、こういう所に作ってんだ」





扉を開ける

その中に血を吐いて横たわる男の子が居た




ヴァイス「グ…………ガハッ…………!」

クロイツ「は?」

バルデン「おーおー、意外と耐えてるじゃねーか」

クロイツ「お、おい…、何、やってんだよ!」

バルデン「さて?何分立ったんだ?ふうむ、28分くらいか。あと2分耐えたら解毒剤を飲ませてやる」

クロイツ「おい!」

バルデン「あ?」

クロイツ「何やってんだって聞いてるんだよ!!」

バルデン「ああ、こいつは一週間前に、うちに忍び込んできた勇気あるガキだ。聞いてみた所、俺達が敵対している所から情報を取って来いと言われただと。」

バルデン「それに、どうやら人質を取られただと。よくある事だ。まあ、俺達としては願っても無いチャンスだ。こちらに付かせ、相手の動向を知れる。」

クロイツ「じゃあ、なんでこんな事してんだよ!」

バルデン「侵入した際にうちのモンを3人程殺られたからだ。まあ、どの道殺す予定だったから手間は省けたが。そのケジメだ」

クロイツ「…………」

ヴァイス「ウグ…………ガ…………」

バルデン「ハァ…、怖気ついたか?」

クロイツ「…………いや」

バルデン「…………後1分だな」

クロイツ「…………」



※実際に1分図ってもらってもいいです。その間にヴァイス役の人は苦しそうな演技をお願い致します。



ヴァイス「グ…………ガハ…………オエ…………」


クロイツ「…………」


バルデン「良し、20分だ。飲め」

ヴァイス「ング…!カハッ!!ハァ、ハァ、ハァ…………」

バルデン「よし、仕事だ。お前、こいつと組め」

クロイツ「はぁ?!」

バルデン「明日(あす)、俺達の荷物を取り戻しに行く」




バルデン、2人に武器を渡す



クロイツ「っと!」

ヴァイス「…………」


バルデン「まあなんだ。お前たちが使えるか判断するテストだ」

バルデン「まあ、失敗したら、死んでもらうだけだからな。安心して挑め」

クロイツ「テメェ………!!」

ヴァイス「…………」

バルデン「じゃ、しばらくそこに居ろ。用があれば呼ぶ」





バルデン、奥の扉の部屋に入る






クロイツ「クソ野郎が…!」

クロイツ「…………おい、大丈夫かよ」

ヴァイス「…………」

クロイツ「おい!くたばってねぇよな?!」

ヴァイス「うる…さい……」

クロイツ「ああ、よかッ!!!」


クロイツを押し倒し、喉元にナイフを向ける


ヴァイス「油断したな。馬鹿な奴。同情するなんてさ」

クロイツ「…っ」

ヴァイス「確かに、半分死にかけてたが、戦意を無くした訳じゃない。隙があれば殺る。それだけだ」

クロイツ「なるほどな、お前が来た理由が良く分かったよ…。だけどな!!」

ヴァイス「!!」




クロイツ、ヴァイスの腕を掴み、ヴァイスの足を蹴って横に倒して上に乗り、首を掴みながらナイフを目の前に突きつける




クロイツ「へっ、何も出来ないと思って油断したか?生憎、俺も殺しは毎日やってた。それなりの相手もしていた」

ヴァイス「クッ…!」

クロイツ「おいおい、それで抵抗してるのかよ。…どんなもん飲ませたんだ」

ヴァイス「は、な、せ……!」

クロイツ「(小声)本調子じゃないときにかかって来る、か。なるほど。アイツはそこを見たんだな」

ヴァイス「あ…?」

クロイツ「お前、俺と同じだろ?」

ヴァイス「何がだ…!」

クロイツ「ヘル・ゲート」

ヴァイス「…!」

クロイツ「動き方で分かる。奪うためのやつだろ?」

ヴァイス「…」

クロイツ「はは、なんだよその顔」

ヴァイス「いや…同胞には…初めて会った」

クロイツ「そりゃよかった。んで?どうすんだ?俺もお前と同じだし、敵対する理由はねーんじゃねぇの?」

ヴァイス「…………同じ?」

クロイツ「ああ、俺もあのクソに骨をしこたま折られたよ」

ヴァイス「…………お前も」

クロイツ「まぁ、仕方ねーけどな。俺もかなり殺ッちゃてたし」

ヴァイス「骨、だけで済んだのか…」

クロイツ「そこかよ。まぁ、そう言われればそうだけど」

ヴァイス「いや、随分、優しいな、と…」

クロイツ「あー、そうかもね。んで?どうする?まだやる?」

ヴァイス「…降参。…すまなかった。その、どいてくれるか?」

クロイツ「ん」



ヴァイス「ケホッケホッ…。」

クロイツ「ったく、無茶するなよ。かなり血を吐いてんだから。」

ヴァイス「……」

クロイツ「あ、ここに食いもんあるわ。ほら、食えよ」

ヴァイス「ああ、ありがとう…」

クロイツ「お前、名前なんて言うの?」

ヴァイス「ヴァイス。ヴァイス・アーツ」

クロイツ「俺はクロイツ。本名は違うんだけどさ」

ヴァイス「僕もだ」

クロイツ「マジか!へへっ。似たもん同士だな」

ヴァイス「ああ。ウッ…」

クロイツ「おいおい、無茶するな。明日本当に大丈夫か?」

ヴァイス「た、ぶん」

クロイツ「とりあえず、食って寝よう。他になんかないか?」



部屋を探す



クロイツ「ああ、色々あるわ。なんだこの部屋?」

クロイツ「とりあえず、血になるもん食べた方がいいんじゃねーの?」

ヴァイス「うん」




クロイツ「(ヴァイスは飯を食ったら俺の傍で眠った。毒による体力の消耗。明日で回復するわけがない)」

クロイツ「俺がカバーしないとかな。」

クロイツ「僕も寝るか。えーと…、あ、ベッドだっけ?こっちの部屋にあるのか。ってか、部屋いくつあるんだよ!ハァ、まあ、いいや」

クロイツ「(ヴァイスをベッドの上に乗せる。俺も隣で寝転がった。疲れていたのか、直ぐに眠りについた)」





ヴァイス「(この世は全部黒と赤で覆い尽くされている。僕が初めて見た色も赤だったんだろう)」

ヴァイス「ん…あれ…?」

ヴァイス「(ああ、そうか、僕は任務に失敗したんだっけ)」




隣で寝てるクロイツを見る


クロイツ「(寝息を立てている)」

ヴァイス「変な顔…」

ヴァイス「(それでも、僕と同じは初めてだ)」

ヴァイス「向こうに戻って殺されるなら、僕は生きる方を選ぼう…」









クロイツ「(次の日の朝、ヴァイスの主人が居る邸に俺達は乗り込んだ)」




銃声が鳴り響く
SE:銃声音
サブマシンガン等の連射音



バルデン「おーおー、ぞろぞろ湧いて出てくるなぁ。まぁ、蹴散らせばいいだけで助かるが」

クロイツ「(やっぱり、アイツの強さは本物か…。相手も何もした事無い奴らじゃない。アイツが強すぎるだけだ)」



クロイツ、後ろから応戦する
SE:銃声音3回



クロイツ「(にしても、なんか変だ。同じ奴らしか出てこない…?)」



SE:銃声音1回



クロイツ「うわ!っぶねぇ!!あ、しまっ…!!!」



SE:銃声音1回



ヴァイス「余所見をするな。一応この辺を牛耳ってるトップの護衛達だぞ」

クロイツ「わりぃわりぃ」

ヴァイス「…何を考えてた?」

クロイツ「え?」

ヴァイス「何か違和感があったんだろ?」

クロイツ「え…、なんで分かるの?」

ヴァイス「昨日一撃くらってるし、後、色々慣れてるから」

クロイツ「あー、まあね。俺が居た所も毎日この音が鳴ってたからさ」

ヴァイス「銃声音か?」

クロイツ「そーそー。そこで使った事あって」

ヴァイス「…そうか」

クロイツ「2,3回やったら壊れちゃったからさ~」

ヴァイス「壊れた?」

クロイツ「うん、おっと」





前方から鎖で繋がれた鉄球が飛んでくる




ヴァイス「!!」

クロイツ「うへぇー、(小声)あんなの持てるのか」

ヴァイス「左!!」




もう一つ飛んでくる



クロイツ「(小声)怪力すごいねー」

ヴァイス「おい!大丈夫か!」

クロイツ「ああ!無事だ!!(小声)よっと」

ヴァルテン「なっ!一人で行く気か?!」

クロイツ「(腕、鈍ってないと良いけど)」

クロイツ「そらよッ!!!!」




クロイツ、敵の肩に乗り、首の骨を折る




クロイツ「まずは一人…!」



相手が銃を構える



クロイツ「あ、やべっ…!!」



SE:銃声音1回




クロイツ「お」

ヴァイス「~~~ッ!!何をしているんですか!!」

クロイツ「へへ、わりぃわりぃ。早くやろうと思って」

ヴァイス「今僕が入らなければ死んでましたよ!」

クロイツ「悪かったって!ついヘル・ゲートでの癖が…!!」

ヴァイス「2度目は助けませんよ!!」

クロイツ「…はぁい…」

ヴァイス「ハァ、他は片付いたみたいですね」

クロイツ「なぁ」

ヴァイス「なんですか」

クロイツ「なんで話し方、変わったの?」

ヴァイス「…あ」

クロイツ「ここの時の癖?」

ヴァイス「…そういう事です」

クロイツ「ふーん」

ヴァイス「全く…」

クロイツ「じゃあ、ここが終わったら直さないとだな。お互い」

ヴァイス「…そうですね」







屋敷に入る





クロイツ「おーい、爺…あ」

バルデン「おー、生きてたか」

クロイツ「げ、何それ」

バルデン「ここのオーナーだ」

ヴァイス「…」

バルデン「何と言うか、腰抜けだったようだな。ポルノ、売春であがってたクソだ。おい、こいつだろ?」

ヴァイス「ああ、間違いない…」

バルデン「つーことでここは終わり。テメェらも、合格ってわけだ」

クロイツ「老眼の評価は嬉しくないがな」

バルデン「ハッハッハ!言うようになったじゃねーか!よし、撤収だ。帰るぞー」





首が無い死体を見つめるヴァイス





クロイツ「どうした」

ヴァイス「…。いや、その…こんなに、急に変わってしまうとは、思わなくて…」

クロイツ「そんなもんだろ。俺も爺に会ってから急に変わったし」

ヴァイス「そう、だよな」

クロイツ「ま、いいじゃん。これで俺達は本当の仲間だ」

ヴァイス「…!」

クロイツ「まあ、お前がこれに何をされたかは容易に想像がつくよ。こーゆーの見たことあるし、なんだっけこれ、セックスって言うんだっけ?あれ?でもそれって、子供を作る時にやるんだろう?意味わかんねーな」

ヴァイス「…」

クロイツ「しかも、こいつら俺達と同じくらい…少し大きい奴もいるか」

ヴァイス「…」

クロイツ「ん?どうした?」

ヴァイス「…いや、良かったなって思って」

クロイツ「こんな形になったのに?」

ヴァイス「ああ…もう、ここに居なくていいから、な」




床には無残な状態の死体が横たわっている




ヴァイス「次は、こんな所に生まれてくるなよ…」





遺体の目を閉じた






バルデン「お、戻ったか」

クロイツ「まあね。それで、次はどうするんだ?」

ヴァイス「…」

バルデン「まあ、暫くは掃除が続く」

ヴァイス「…後4つほどですか」

バンデル「何故わかる?」

ヴァイス「この組織が取引していた場所があと4つ、全てがここを潰したいと考えています」

バンデル「そういう事だ。ま、今回は相手の武装が分からなかった為大人数で来たが、この程度なら必要ない。お前らで行ってこい」

ヴァイス「なっ…!」

クロイツ「いいよー」

ヴァイス「っ…!」

クロイツ「人多いとやりずらい。ヴァイスは俺の邪魔をしないからいいよ~」

バンデル「ほう、よほど気に入ったみたいだな」

クロイツ「まーねー」

ヴァイス「…(咳ばらいをする)承知しました。」

バルデン「ついでに、うちの掃除もして貰おう」



数日後、とあるビル





クロイツ「さーて、さて?とりあえず、ここを片付ければいいの?」

ヴァイス「あんまり派手にやっちゃだめだ。静かにやれよ?」




数分後

SE:爆発音
窓から2人が飛び降りる





クロイツ「よーし!終わり終わり!」

ヴァイス「ハァー………こうなると思った……」

クロイツ「派手な方が見せしめになるだろ!」

ヴァイス「僕の仕事を増やすな!!」

クロイツ「アッハハハ!!」





数日後






ヴァイス「今日は証拠集めか…」

クロイツ「なぁ、やばい時は言えよ?」

ヴァイス「え?」

クロイツ「俺が何とかするから!」

ヴァイス「…嫌な予感しかしない…」



SE:銃声音
(サブマシンガンなどの音)




クロイツ「ったく、疚しい(やましい)ことをするからそーなるんだよ」

ヴァイス「だから!!なんでこうなるんだよ!!!」

クロイツ「えー?どーせ爺に言われた仕事しないで遊び惚けてた奴らだろぉ?どのみち全員燃えるゴミだよ」

ヴァイス「勝手にやるなって言ってるんだ!あーー!!どう報告すればいい!!」

クロイツ「えー?先に全部ごみ捨てしておきましたっていえば良くない?」

ヴァイス「だまれぇ!!!」

クロイツ「わー…そんなに怒る?」

ヴァイス「ああもう!ボスの報告、周辺の牽制、口止め料…!やることが沢山だ!!」

クロイツ「真面目だねぇ~」

ヴァイス「お前のせいだろうが!!!!」

クロイツ「アッハハハ!!」





ヴァイス「(クロイツはなんでもかんでも武力で解決する奴だったそれはもう、部屋が白から赤に変わるのは日常茶飯事、僕の尻ぬぐいはどんどん増えていく)」




クロイツ「今回は「殺すなってかー?」めんどくせー」

ヴァイス「今度こそはちゃんとやれよ!もう怒られるのはコリゴリだ!!!」

クロイツ「わーかったよ、手加減する」

ヴァイス「信用できない…!!」

バルデン「まーたかよ、テメェ」

ヴァイス「ボス!!何とか言ってくださいよ!!」

バルデン「まー、いつも結果オーライになっちまってるからなぁ」

ヴァイス「それは…僕の後処理も込みと言う事でしょうか…」

バルデン「そうだな」

ヴァイス「…ッ!!!駄目だこいつら!!!僕の事を何だと思ってるんだ!!!」

クロイツ「優秀な相棒」

バルデン「完璧な部下」

ヴァイス「~~~!!ハァ…」

クロイツ「んで?なんで今日は来たんだよ爺」

バルデン「ああ、ちょっと、今回潰すところが厄介な所でな」

クロイツ「?」

バルデン「これだ」




書類を渡す




ヴァイス「…兵器工場、しかも毒物系の…有害汚染物のタンク?」

バルデン「これだけじゃねぇ、ここで働いているのは全て女だ」

クロイツ「ふーん」

バルデン「いつもなら、こんな面倒な場所、さわりもしねぇ。が、先日の交戦でパイプラインを獲得したんだが、何を移動させてもこいつが残っちまうんだよ」

クロイツ「ほーん」

バルデン「専用の奴らを生かせるが、武力に欠ける。そこで、お前ら行ってこい」

ヴァイス「はい?!」

バルデン「ああ、タンク一つでも壊したら、秒で骨と化すぜ」

ヴァイス「いやいやいや!!ボス!!こいつの今までの所業知ってるでしょ!!!」

バルデン「ああ、だが内の若けぇ奴らで一番の戦闘向きは、テメェとテメェだ。まあ、仕事が早いのもある」

クロイツ「ふぇー」

バルデン「と、言う訳で、行ってこい」

ヴァイス「ああああ!!どうしてこうなるんだ!!!!」







工場
天井裏に侵入した2人






ヴァイス「………、ざっと100か。なんて大きさださだよ」

クロイツ「その割にはあんまり人がいねぇな」

ヴァイス「システムで管理しるんだよ。さ、行くよ」

クロイツ「はいはいっと」





2人、天井裏から紐を使って降りてくる






敵「なっ!!」

クロイツ「よっと」




SE:銃声音と切りつける音(血しぶきが出るような音)




クロイツ「あれ?あっけないな」

ヴァイス「そりゃそうだよ。ほとんどは民間人」

クロイツ「ふーん」

ヴァイス「まあ、組織に関わっている以上、無関係な人間ではないけど」

クロイツ「ん、次、どっち?」

ヴァイス「そこの通路を右」

クロイツ「んー。ん?何してんの?」

ヴァイス「ああ、爆薬終わったらここを爆破させるって」

クロイツ「そうかー」

ヴァイス「あ、また来た」




SE:銃声音3回




クロイツ「広い分多いのかな」

ヴァイス「ってところだろうね。早く行こう」




SE:銃声音




クロイツ「んー、こんなもんかー?」


ヴァイス「最深部まで来たけど、話よりも人数が少ない、な?」


クロイツ「まあ、サクッと終わったことは良かったけどー……、ん?」







床のハッチを見つける





クロイツ「ヴァイスー」


ヴァイス「なんだ?……ん?」


クロイツ「これ、情報にないやつだね~」


ヴァイス「開けてみますか」






ハッチを開ける
中に40人程入っている





女性「ひっ!!」

クロイツ「あー、ここに隠れていたのか」

女性「た、助けて………!!」

クロイツ「んー、だって」(ヴァイスの方を見る)

ヴァイス「………」(首を横に振る)

クロイツ「だめだってー」

女性「ど、どうして!!」

クロイツ「ん?そんなの自分が良く分かっているでしょ?」





クロイツ、毒ガス弾を投げ込む





クロイツ「ま、アンタらも半分騙されてたみたいだし、体の痛みは無しにしてやるよ」

女性「まっ………!!」






ハッチを閉める
中から叫び声が聞こえる



暫くすると静かになる



クロイツ、ハッチを開ける




クロイツ「あ、しまった「内臓の痛みはある」って言うの忘れてた」

ヴァイス「うまくいったか」

クロイツ「これ、何で作ったの?」

ヴァイス「ああ、これから」

クロイツ「え、この短時間であれ作ったの。凄いねー」

ヴァイス「少し化学やってれば出来るよこの位」

クロイツ「へー。」

ヴァイス「よし、連絡しよう片付けないと」

クロイツ「んー…」

ヴァイス「クロイツ?」

クロイツ「んーん、了解」

ヴァイス「…?」








2週間後
仕事が終わり、アジトに戻って来たヴァイス







ヴァイス「ただいま戻りま…?!」







当たり一面血塗れの中に、クロイツが立っている

SE:血しぶきの音




クロイツ「あ、お帰り。ヴァイス。ごめんごめん、ちょっと散らかっていてさ」

ヴァイス「な、な…!」

クロイツ「ここって本当に俺とお前しかまともに殺せる奴らっていないんだなー。拍子抜けしてる」

ヴァイス「何やってんだよお前!!!!!」






少し間を開ける
ヴァイス、激しく呼吸をする






クロイツ「何って、言われてもなぁ…、掃除したかっただけなんだけど」

ヴァイス「掃除…?お前、自分が何をしたのか分かっているのか?!」

クロイツ「うん?分かってるけど?こいつらを殺したって事だろ?」

ヴァイス「そうじゃ無いだろ!こいつらはボスの側近たちだぞ?!」

クロイツ「うん、邪魔だったから」

ヴァイス「邪魔…?」

クロイツ「そー、だって俺達いっつも外で動いていてさ、爺の所に行くこともできなかったじゃん」

ヴァイス「…はぁ…?」

クロイツ「いつか隙が出ねぇかなーって思って様子を見てたんだけどさ、めんどいからこっちから仕掛けてみたら、大した事無くて」

ヴァイス「隙…?ボスの所へ行く…?……………………お前…まさか…」

クロイツ「まあ、今日聞きたいことがあったから時間取って貰ったのもあるけど、こんな簡単に殺れるとはねー」

ヴァイス「…………ボスは…?」

クロイツ「ん?ああ、えっと、どこだっけ…、ああー、これ」





ヴァイスに首を見せる





ヴァイス「…………!」

クロイツ「こいつも年かな?何の抵抗もなく、1発だったよ」











数時間前



バルデン「んで?話ってなんだ?」

クロイツ「あー、この間の工場の始末あったじゃん」

バルデン「ああ、それがどうした?」





バルデン、葉巻に火をつける





クロイツ「なんで母さん、殺したの?」






バルデンの動きが止まる






バルデン「…あ?」

クロイツ「だーかーら、なんで母さん殺したのー?別にあのまま工場に押し込んでおいても問題なかったじゃん?」

バルデン「…何のことだ」

クロイツ「え、ここでしらばっくれるの?!アンタ、俺の父さんなのに?」

バルデン「!!」





当たりがざわつく
バルデン、睨む




クロイツ「なーんだよ。ちょっとアンタの経歴とか出生とか調べただけじゃん」

バルデン「……テメェどこでその情報を…」

クロイツ「決定打はDNA鑑定だけどね。あの工場の殲滅の跡さ、ま、片付けてる時にさ、その一人の顔がさ、ちょっと俺に似てたんだよ。まぁ、只の偶然だと思ったけど、だけどさーその人が持っていた、ペンダントにさー、こんな写真が入っていてさー」

バルデン「…………!」

クロイツ「しかも、この写真の裏には「エトワール」って書かれてた。まさかなと思って調べたらって訳。まさか、実の親を殺害する何て思っても無かったけど、分かったからすっきりはしたかな」

バルデン「…………」

クロイツ「まあ、そう考えると最初から可笑しいなとは思ったよ。アンタ、俺の顔色見すぎ~。そんなに父さんって呼んでもらいたかったの?まぁ、頼まれても呼ばないけどさ。んで、最初の質問~。答えてよ」

バルデン「…………本当は、もう少ししてから話そうと思ったがな」






バルデンと周りの護衛がクロイツに向かって銃を構える







クロイツ「ふーん」

バルデン「やっぱり、動じないか。流石だな」

クロイツ「まぁね」

バルデン「アイツはいい女だったよ。体の具合もな。が、孕む事は予想できなくてな。産むって言って聞かねぇから、産ませてやっただけだ」

クロイツ「ほーん」

バルデン「まさか、スラムで生き残るとは思わなかったがな」

クロイツ「それに関してはラッキーかもね~、んで、それで母さんは死のうとしたけど、アンタが生かした訳か」

バルデン「チッ、そこまでお見通しかよ」

クロイツ「かなり仕事が出来ている様子だったし~?利用って意味では良かったんじゃないの?いろんな意味で」

バルデン「そうだな。だからだよ」

クロイツ「?」

バルデン「あのアマは、俺達よりも下の組織に情報を売ろうとしたのさ。それも3度にわたってな。2個とも俺が潰したが、今回の交戦ではっきりした訳さ。ああ、それとあの女はテメェの命じゃ、止まらなかったよ」

クロイツ「ん?俺の命?」

バルデン「2度目の忠告の時に3度目をやったらテメェを殺すことを伝えたのさ。最初は泣き叫んでやめてと言っていたが、結果は息子の手によって死んじまったなぁ」

クロイツ「あー、そういう事ね。お前さ…………やっぱりただの馬鹿だわ」

バルデン「あぁ?」

クロイツ「俺がそんな話で揺さぶられると思ってるみたいなら、俺の演技は上手く行ってたみたいだな」






クロイツが体を伸ばす






クロイツ「別に、興味ないんだよ。誰がどんなふうに死ぬとか、俺の血縁とかさ」

バルデン「なんだと…?」

クロイツ「いや、俺がいるって事は、女と男がセックスしたって事じゃん。それが誰なのかが知りたかっただけだよ」

バルデン「…………」

クロイツ「っていうか、居ると邪魔だったから、分かったら殺そうと思ったんだよね」

バルデン「なッ…!」

クロイツ「だって、俺が好き勝手出来ないじゃん。いろんな家族を見て来たけどさ、『ああ、邪魔だな』って感想しかなかったー。何であんなものをみんなは求めるんだろうね?俺はぁ、別にいらないからさー」




クロイツが銃を構える





クロイツ「とりあえず、死んで?」





SE:銃声音(ハンドガンやサブマシンガンなど数種類)



クロイツ「遅いなぁ」



SE:ハンドガン



クロイツ「ヴァイスってすごいんだね~」




クロイツ、ナイフも片手に取り、切りつけていく
SE:切りつけ音





クロイツ「ふう、こんなもんかな?」

バルデン「ウグ…………!」

クロイツ「あ、手に当たっていたのか」

バルデン「テ、メェ……実の父親に向かって…!」

クロイツ「…お前本当につまんないね」

バルデン「ああ…?」

クロイツ「だってさぁ」

クロイツ「結局」

クロイツ「俺が怖かっただけでしょ?」





ニタァと不気味な笑みを見せながら、頭に銃を突きつける





バルデン「ッ!!」

クロイツ「『その辺に居た適当な女を抱いたら怪物が生まれた』って思ったんでしょ?俺人間だけど」

バルデン「…………」(バルデンの額から汗が流れる)

クロイツ「監視下に置いて?過酷な任務に行かせて死ねばラッキー、それにスラムから救った恩もあるからそれが脅し材料になるって所かな?ま、『よくある事』だよね」

バルデン「…………」(体が震え始める)

クロイツ「まあ、『よくある事』しか思いつかないよね。仕方がない。」

クロイツ「だって、『その暮らし方をした事無い奴が勝手にこっちの気持ちも決めちゃってる』んだもん」

クロイツ「その考えしか持っていないなら、『違う』奴らは『怖い』んだろうね」

クロイツ「ま、ってなわけで、お前だと面白くないからさー。俺が組織動かすわ」

バルデン「ヒッ…!」

クロイツ「ま、今までご苦労様ってかな?んじゃ、バイバーイ」






SE:銃声1回








現在時間に戻ってクロイツとヴァイスの会話



ヴァイス「…………」

クロイツ「ってな訳なんだけどさ、ヴァイス」

ヴァイス「ッ…!な、何……?」

クロイツ「俺さ、お前の事は気に入ってるんだー!俺が知らないことを知っているし!お前は俺の邪魔をしないで、俺がやりたいことをやってくれる!だから、俺と一緒に来ない?」





にっこりとクロイツが笑う




ヴァイス「…………!」

クロイツ「ヴァイスがいてくれたら俺、全部楽しい気がするんだ!だからさ、俺と楽しい事しようよ!」

ヴァイス「(この時逃げていたら、とはいまでも考える事があります)」

ヴァイス「…………わかった。………いいよ」

クロイツ「本当?!やったー!じゃあ、今日からこの組織のボスは俺だ!って事は、分かるよね?」

ヴァイス「(口調は子供なのに、黒い目がこちらを見透かすように見てくる)」

ヴァイス「…………はい。今から私は、貴方の右腕です」

クロイツ「ハハッ!本当、ヴァイスは頭がいいね!」

ヴァイス「貴方様ほどではありませんよ」

クロイツ「まぁね。んじゃ、最初の仕事だー。これ、片付けないと」

ヴァイス「…これを機にアジトの場所を移しても良いのでは?」

クロイツ「んえ?なんで?」

ヴァイス「貴方様が殺したのはあくまでも、バルデンとその側近たち、組織にはもっと人数が居ます。同じ所では、奇襲に遭う可能性が」

クロイツ「んあー、それもそっか。…よし、んじゃ、重要なもんだけまとめでここは破壊しよう。」








地上に出た2人







クロイツ「ほとんどヴァイスの持ち物ばっかりだったね!」

ヴァイス「組織の運営のほとんどは私が関わっていましたから」

クロイツ「よーし、それじゃ、点火!」






SE:爆発音





クロイツ「うわ!ハハハッ!すげー音!」

ヴァイス「あれなら、骨も残らないでしょう」

クロイツ「まあ、主に死体に巻き付けたからね」

ヴァイス「さて、まずはその血を落とした方が良いでしょう」

クロイツ「そーだね、鉄臭い」

ヴァイス「一先ず着替えと車を用意しています。一先ずは近くのホテルで滞在しましょう」

クロイツ「オッケー。フフフッ」

ヴァイス「…?」

クロイツ「んーん、楽しくなるね。ヴァイス」

ヴァイス「そう…!ですね」

クロイツ「じゃ、いこっか」

ヴァイス「…仰せのままに」





SE:車が走っていく音




終わり






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