10 / 13
十鍋目。過去と迷い
しおりを挟む
気づけば、ソファの上で横になっていた。
温かなオレンジ色のランプが横に添えられている。ティーカップも絨毯も、微かに見える天井の造りも、明らかに我が家ではない。
「ようやく、目を醒ましたのですね」
「……あなたは」
朦朧とした意識のまま、上半身を起こす。
目の前にはつややかな髪の女性が半腰になっていた。
「ボクはエシャロッテ。さきほどは、良い闘いをありがとう」
「……っ!」
私はすぐさま飛び上がって、両手を構えた。しかし相手はあくまでのほほんとした表情で、まったくと言っていいほど敵意が感じられなかった。
一旦構えを下ろしす。
「……どこが『良い闘い』なのですか。コテンパンにやっておいて」
「ふふっ。いいえ、アンズちゃんは善戦したと思いますよ。普通の冒険者だと、私の粘液を手に浴びるだけで気絶するでしょうから」
あの剣、毒がついていたんだね。
なるほど、戦いを公平に進めるために剣を渡したわけじゃないのね。
「まあ、しっかりしたフォームが見たかったからというのもありますよ。お話には聞いていましたが、めったに会えませんでしたから」
「……」
「もう、落ち着きましたか?」
覗き込むようにして尋ねられ、私は顔をそらす他なかった。
「……はい、おかげさまで。それで、ラーユとモモは?」
「それなら安心してください。多分今元気に遊んでいますよ」
よかった。
「アンズちゃん。一つ、訊いてもいいですか」
小さく首を縦に動かした。
意地っ張りな私を、どうか許してほしい。
「アンズちゃんはどうして、ナビゲーターになろうと思ったのでしょうか。教えてくださいな」
なんだか教師に諭されている気分で、どことなくむず痒い。
私は初心にかえるようにして、目をつむった。そのまま、遠い過去に戻るような感覚で。
「……私、ゾンビになる前、病弱だったんですよ」
もう、何年前の話なのかな。覚えていない。
ただはっきりとわかることは、生きているときからずっと病を転々として受け取り、色んな人に迷惑をかけ回っていたこと。
不思議なくらいに病弱で、そのくせ性格もよくなくて。何かがあったらすぐにむすっとして、暗くて病人臭い部屋に閉じこもっていた。
気づけば熱が上がって、息も荒くなっていって。
意識もぼんやりとしてきて。
呼んでも返事がない。一日、二日。胃酸の臭いだけが口の中を這いまわり、鼻先には蠅が止まって。
――ああ、私、家ごと捨てられたんだな。
そう気づいた頃にはすでに重篤状態で、私はそのまま息を引き取った。
そしてなぜかその一週間後、私は目を醒ましてしまった。醜くただれた顔、骨が露出した腕。その時の私はもう、私ではなかった。
「……でも、両親を嫌う気にはなれなかったんです。一生私の面倒を見れるほど、お金に余裕はありませんでしたから。それよりも弟二人連れて、家を放り去ったほうがマシと思ったのでしょうね」
だから、家族の思い出なんてない。
けれどキッチンに出てみると、妙にテカっているものがあった。鍋だった。もしかしたら私の生まれたばかりの頃に、パーティーで使っていたものなのかもしれない。
わからないけれどなぜか握るとしっくりきて、私はしばらくの間鍋を振り回して遊んでいた。
「それで、ある日家の中に冒険者が突入してきて、私を捕まえたのです。最初は怖かったのですが、あとからわかったんです。……私がいたその街に、もうすぐ天災がやってくるって」
自分も生き残れるかもわからないようなことに、依頼なしで突っ込む冒険者なんてほとんどいない。それなのに彼らは、一軒一軒家を回って呼びかけと救出を行っていたのだ。
ほんの数時間後、天に轟く音とともに私が住んでいたその街は溶岩に埋もれた。
どれほどの死者が出たかはわからない。
ただわかるのは、もし彼らが居なかったら、もっと犠牲者が増えていたこと。
「あの中で、私を抱えて森を突き抜けた人がいたんですよ。……その人が、ナビゲーターだったんです。もし、私もこんな風に颯爽とみんなを導けたらなって。そう思うと勇気が沸いてきて。だから、それからはナビゲーターを目指すようになったんです」
「……懐かしい話ですね」
「え?」
何が懐かしいのか聞こうと思ったところで、ドアがノックされた。
部屋に入ってくるのは、一人の天使。
「アン姉!」
「……ラーユ?ラーユなの?」
ドアの前に、白いドレスをまとったラーユが立っていた。白いレースにアクセントの色彩が合わさって、どこか儚げな雰囲気を醸し出していた。
ワンポイントの三つ編みもいつものラーユじゃないみたい。
これはこれで可愛い。
よかった。
元気そうで。
「あのね、アン姉。モモも着替えたよ!」
ラーユの首元で何かがシューシュー鳴いていると思えば、モモだった。どうやって装丁したのかはわからないが、モモンガ用の紳士服を纏っていた。
すごいシューシュー言っている。
嬉しいのかな。
でも君、その格好だと飛びにくくない?
「ラーユ、――」
ちょうど、私が立ち上がってラーユたちを迎えに行こうと思った時のこと。
手を伸ばした私の視界を、影が横切った。
すさまじい破砕音とともに、埃が充満した。
壁に、一本の長剣が立っていた。
エシャロッテさんが飛ばした?違う気がする。
ラーユがやったはずはない。
それなら、いったい誰が――。
「……嘘」
信じられない光景だった。
剣は壁に刺さったままうごめき、そして布を巻くようにして徐々に成形していった。
一重、二重。
やがて輪郭を成し、現れるのは一人のメイド。
――間違いない。
今朝私に道を教えたメイドだ。
そうか。私は最初から、エシャロッテさんにはめられていたんだね。
とはいえその場にいた私がそんなことに頭を使う余裕もなく、石化したように固まっていた。
メイドは言葉を発することもなく、その場にただ静かに佇んでいた。
「ありがとうございますね、マヨ。もう、下がって大丈夫ですよ」
「失礼いたしますぅ」
「あ、あの……エシャロッテさん?」
「まだ、ラーユちゃんは返しませんよ」
「え」
エシャロッテさんはロングコートを脱いだ。
現れるのは素肌。しかしその肌は妖艶というよりはむしろ――。
ぼこり。ぼこり。ぼこり。
「え、エシャロッテさん?」
「アンズちゃん。勝負をしましょう」
彼女の身体は絶えず変化し、絶え間なく膨張と成長を繰り返していた。背中には渦巻く殻が生え、全身は粘液に覆われていく。
――否、正体を現した、と言うべきか。
「ラーユちゃんたちと、合流してみてください。もしも成功したら、ラーユちゃんをお返しします。もし失敗したら――私がいただきましょう」
「……っ」
「さあ、気持ちを、覚悟を私にぶつけてみてくださいな」
「アンズ様ぁ」
横から声がした。
先程の、剣に変身できるメイドさんだった。
「……エシャロッテ様は、屈指の強さを持つ『ナビゲーター』でございますぅ。その強さの最も根本的な理由はその剣術……ではありません」
天井は揺れ、石灰を振り落とした。
支柱は折れ、砕石となって地に降った。
「エシャロッテ様の一番の強みは――圧倒的な、サイズ感ですよ。……さあ、アンズ様も頑張ってくださいな。せっかくの、『晴れ舞台』ですからねぇ?」
帯を巻き戻すように、再び剣となったメイドさん。
軽やかに、私の掌中に収まった。「ファイト!」と応援してくれているのが熱となって伝わってくる。
次の瞬間。
部屋を。
屋敷を。
曇天を。
……私の視界を。
――雄大な蝸牛だけが、支配した。
温かなオレンジ色のランプが横に添えられている。ティーカップも絨毯も、微かに見える天井の造りも、明らかに我が家ではない。
「ようやく、目を醒ましたのですね」
「……あなたは」
朦朧とした意識のまま、上半身を起こす。
目の前にはつややかな髪の女性が半腰になっていた。
「ボクはエシャロッテ。さきほどは、良い闘いをありがとう」
「……っ!」
私はすぐさま飛び上がって、両手を構えた。しかし相手はあくまでのほほんとした表情で、まったくと言っていいほど敵意が感じられなかった。
一旦構えを下ろしす。
「……どこが『良い闘い』なのですか。コテンパンにやっておいて」
「ふふっ。いいえ、アンズちゃんは善戦したと思いますよ。普通の冒険者だと、私の粘液を手に浴びるだけで気絶するでしょうから」
あの剣、毒がついていたんだね。
なるほど、戦いを公平に進めるために剣を渡したわけじゃないのね。
「まあ、しっかりしたフォームが見たかったからというのもありますよ。お話には聞いていましたが、めったに会えませんでしたから」
「……」
「もう、落ち着きましたか?」
覗き込むようにして尋ねられ、私は顔をそらす他なかった。
「……はい、おかげさまで。それで、ラーユとモモは?」
「それなら安心してください。多分今元気に遊んでいますよ」
よかった。
「アンズちゃん。一つ、訊いてもいいですか」
小さく首を縦に動かした。
意地っ張りな私を、どうか許してほしい。
「アンズちゃんはどうして、ナビゲーターになろうと思ったのでしょうか。教えてくださいな」
なんだか教師に諭されている気分で、どことなくむず痒い。
私は初心にかえるようにして、目をつむった。そのまま、遠い過去に戻るような感覚で。
「……私、ゾンビになる前、病弱だったんですよ」
もう、何年前の話なのかな。覚えていない。
ただはっきりとわかることは、生きているときからずっと病を転々として受け取り、色んな人に迷惑をかけ回っていたこと。
不思議なくらいに病弱で、そのくせ性格もよくなくて。何かがあったらすぐにむすっとして、暗くて病人臭い部屋に閉じこもっていた。
気づけば熱が上がって、息も荒くなっていって。
意識もぼんやりとしてきて。
呼んでも返事がない。一日、二日。胃酸の臭いだけが口の中を這いまわり、鼻先には蠅が止まって。
――ああ、私、家ごと捨てられたんだな。
そう気づいた頃にはすでに重篤状態で、私はそのまま息を引き取った。
そしてなぜかその一週間後、私は目を醒ましてしまった。醜くただれた顔、骨が露出した腕。その時の私はもう、私ではなかった。
「……でも、両親を嫌う気にはなれなかったんです。一生私の面倒を見れるほど、お金に余裕はありませんでしたから。それよりも弟二人連れて、家を放り去ったほうがマシと思ったのでしょうね」
だから、家族の思い出なんてない。
けれどキッチンに出てみると、妙にテカっているものがあった。鍋だった。もしかしたら私の生まれたばかりの頃に、パーティーで使っていたものなのかもしれない。
わからないけれどなぜか握るとしっくりきて、私はしばらくの間鍋を振り回して遊んでいた。
「それで、ある日家の中に冒険者が突入してきて、私を捕まえたのです。最初は怖かったのですが、あとからわかったんです。……私がいたその街に、もうすぐ天災がやってくるって」
自分も生き残れるかもわからないようなことに、依頼なしで突っ込む冒険者なんてほとんどいない。それなのに彼らは、一軒一軒家を回って呼びかけと救出を行っていたのだ。
ほんの数時間後、天に轟く音とともに私が住んでいたその街は溶岩に埋もれた。
どれほどの死者が出たかはわからない。
ただわかるのは、もし彼らが居なかったら、もっと犠牲者が増えていたこと。
「あの中で、私を抱えて森を突き抜けた人がいたんですよ。……その人が、ナビゲーターだったんです。もし、私もこんな風に颯爽とみんなを導けたらなって。そう思うと勇気が沸いてきて。だから、それからはナビゲーターを目指すようになったんです」
「……懐かしい話ですね」
「え?」
何が懐かしいのか聞こうと思ったところで、ドアがノックされた。
部屋に入ってくるのは、一人の天使。
「アン姉!」
「……ラーユ?ラーユなの?」
ドアの前に、白いドレスをまとったラーユが立っていた。白いレースにアクセントの色彩が合わさって、どこか儚げな雰囲気を醸し出していた。
ワンポイントの三つ編みもいつものラーユじゃないみたい。
これはこれで可愛い。
よかった。
元気そうで。
「あのね、アン姉。モモも着替えたよ!」
ラーユの首元で何かがシューシュー鳴いていると思えば、モモだった。どうやって装丁したのかはわからないが、モモンガ用の紳士服を纏っていた。
すごいシューシュー言っている。
嬉しいのかな。
でも君、その格好だと飛びにくくない?
「ラーユ、――」
ちょうど、私が立ち上がってラーユたちを迎えに行こうと思った時のこと。
手を伸ばした私の視界を、影が横切った。
すさまじい破砕音とともに、埃が充満した。
壁に、一本の長剣が立っていた。
エシャロッテさんが飛ばした?違う気がする。
ラーユがやったはずはない。
それなら、いったい誰が――。
「……嘘」
信じられない光景だった。
剣は壁に刺さったままうごめき、そして布を巻くようにして徐々に成形していった。
一重、二重。
やがて輪郭を成し、現れるのは一人のメイド。
――間違いない。
今朝私に道を教えたメイドだ。
そうか。私は最初から、エシャロッテさんにはめられていたんだね。
とはいえその場にいた私がそんなことに頭を使う余裕もなく、石化したように固まっていた。
メイドは言葉を発することもなく、その場にただ静かに佇んでいた。
「ありがとうございますね、マヨ。もう、下がって大丈夫ですよ」
「失礼いたしますぅ」
「あ、あの……エシャロッテさん?」
「まだ、ラーユちゃんは返しませんよ」
「え」
エシャロッテさんはロングコートを脱いだ。
現れるのは素肌。しかしその肌は妖艶というよりはむしろ――。
ぼこり。ぼこり。ぼこり。
「え、エシャロッテさん?」
「アンズちゃん。勝負をしましょう」
彼女の身体は絶えず変化し、絶え間なく膨張と成長を繰り返していた。背中には渦巻く殻が生え、全身は粘液に覆われていく。
――否、正体を現した、と言うべきか。
「ラーユちゃんたちと、合流してみてください。もしも成功したら、ラーユちゃんをお返しします。もし失敗したら――私がいただきましょう」
「……っ」
「さあ、気持ちを、覚悟を私にぶつけてみてくださいな」
「アンズ様ぁ」
横から声がした。
先程の、剣に変身できるメイドさんだった。
「……エシャロッテ様は、屈指の強さを持つ『ナビゲーター』でございますぅ。その強さの最も根本的な理由はその剣術……ではありません」
天井は揺れ、石灰を振り落とした。
支柱は折れ、砕石となって地に降った。
「エシャロッテ様の一番の強みは――圧倒的な、サイズ感ですよ。……さあ、アンズ様も頑張ってくださいな。せっかくの、『晴れ舞台』ですからねぇ?」
帯を巻き戻すように、再び剣となったメイドさん。
軽やかに、私の掌中に収まった。「ファイト!」と応援してくれているのが熱となって伝わってくる。
次の瞬間。
部屋を。
屋敷を。
曇天を。
……私の視界を。
――雄大な蝸牛だけが、支配した。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。

完結 愛のない結婚ですが、何も問題ありません旦那様!
音爽(ネソウ)
恋愛
「私と契約しないか」そう言われた幼い貧乏令嬢14歳は頷く他なかった。
愛人を秘匿してきた公爵は世間を欺くための結婚だと言う、白い結婚を望むのならばそれも由と言われた。
「優遇された契約婚になにを躊躇うことがあるでしょう」令嬢は快く承諾したのである。
ところがいざ結婚してみると令嬢は勤勉で朗らかに笑い、たちまち屋敷の者たちを魅了してしまう。
「奥様はとても素晴らしい、誰彼隔てなく優しくして下さる」
従者たちの噂を耳にした公爵は奥方に興味を持ち始め……
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

[完結]婚約破棄してください。そして私にもう関わらないで
みちこ
恋愛
妹ばかり溺愛する両親、妹は思い通りにならないと泣いて私の事を責める
婚約者も妹の味方、そんな私の味方になってくれる人はお兄様と伯父さんと伯母さんとお祖父様とお祖母様
私を愛してくれる人の為にももう自由になります
「殿下、人違いです」どうぞヒロインのところへ行って下さい
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームを元にした人気のライトノベルの世界でした。
しかも、定番の悪役令嬢。
いえ、別にざまあされるヒロインにはなりたくないですし、婚約者のいる相手にすり寄るビッチなヒロインにもなりたくないです。
ですから婚約者の王子様。
私はいつでも婚約破棄を受け入れますので、どうぞヒロインのところに行って下さい。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる