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最終章 その後の話
108話・渇いた心を満たす方法【完結】
しおりを挟む「部長、体調はどうですか」
「手術痕は少し痛むが、だいぶ良いよ。あと、私は退職したからもう部長じゃないからね」
「オレにとって部長は部長ですよ」
とある週末、諒真は見舞いのために市内の総合病院に訪れていた。
部長は送別会後に倒れて緊急搬送され、心臓に疾患が見つかった。しばらく投薬で様子を見ていたのだが、ついに手術を受けたのだ。とは言ってもカテーテル治療なので、大掛かりな開胸手術と違って身体への負担も軽く、入院期間も短く済むという。
「手術が無事に終わって本当に良かったです」
「心配掛けてしまってすまないね坂木原くん」
「いえ、顔色も良さそうで安心しました」
「新しい担当の先生が若いのに腕が良くて、その上色々と気を使ってくれるんだよ。前の先生はろくに説明もなかったから話を聞いてくれるだけでも嬉しくてねえ」
「はは、それは何よりです」
ベッドに横たわったまま嬉しそうに語る部長の表情は明るい。その様子に、諒真はホッと胸を撫で下ろした。
「来たぞ創吾」
「いらっしゃい諒真くん」
合鍵でマンションの玄関を開けると、待ち構えていた創吾がハグで出迎えた。
「部長、おまえのこと随分と気に入ってたぞ」
「患者さんからそう思っていただけるのは嬉しいですね」
創吾は諒真が住む愛知県の地方都市にある総合病院に異動し、部長の担当医のひとりになった。退院後も経過観察やら何やらで関わるポジションについている。
「どこまで考えて転勤してきたやら」
「部長さんが倒れた時に何も出来なかったから埋め合わせをしたいんです。ただの自己満足ですよ」
「やっぱり狙ってんじゃねーか」
創吾は市内に新たにマンションを借りた。わざわざ勤め先の病院を変え、佐賀県から愛知県まで追い掛けてきたのだ。
しかし、幾ら近くに住んでいても普通の会社員と多忙な医師では生活リズムが違う。諒真に頼み込んで最優先で時間を合わせてもらい、一緒に過ごす時間を作ってもらっている。
創吾の愛情はやたらと重い。これまで我慢していたぶんを取り返す勢いで、隙あらば諒真に抱き着き、唇を重ね、身体に触れてくる。
今も、たった半日離れていただけなのに諒真をリビングのソファーに押し倒し、上にのし掛かっている。顔を両手で固定され、何度も何度もキスされながら、諒真は困ったように笑った。
「こーゆーの、仕方なくやってると思ってた」
「そんなわけないでしょう。役得だと思ってましたよ」
魔力を発散させるためにキスしたり身体に触ったりする行為は完全に趣味と実益を兼ねていた。別の方法など幾らでもあるのに『必要なことだから』と言いくるめ、堂々と諒真に触れられる理由を作った。
「異世界に再召喚されてからは触る口実がなくて辛かったんです。毎日一緒に居られたのは嬉しいけど、そのぶん我慢しなきゃいけなくて」
「我慢してたのか」
「リエロくんが羨ましかったですよ。……ところで、彼とは何もありませんでしたよね?」
「……」
「ちょっと。諒真くん?」
気まずそうに視線をそらす諒真の顔を無理やり自分の方に向かせ、創吾がむくれた。嘘はつけないが、正直に言えば怒られるのは目に見えている。
「過ぎた話はもういいだろ?オレはこっちの世界を選んだんだから」
「妹さんと離れたくなかっただけでしょう」
「いつまで拗ねてんだよ」
「諒真くんが慰めてくれるまでです」
「もう、これ以上どうしろってんだ」
駄々をこねられ、諒真は途方に暮れた。
仕事上がりや休日に予定を合わせ、どちらかの家で共に過ごし、時には泊まることもある。仕事以外の時間はほぼ費やしていると言っても過言ではないが、創吾はまだ足りないと主張する。
「そろそろ一緒に暮らしませんか」
「またその話かよ」
「頷いてくれるまで何度でも言いますよ」
「しつこいぞ」
「……駄目ですか?」
しゅん、と肩を落とす姿に諒真は小さく息をついた。
近くに引っ越してきた時から、いや、マンションを探している段階から『一緒に住もう』と言われ続け、その度に断ってきた。
「理由は分かってんだろ?せめてそっちをどうにかするって約束しろ。誓約書を書け」
「うう……酷い」
素っ気ない返事をするには理由がある。
「会う度にサカりやがって!オレの体力にも限界ってもんがあるんだよ!」
「し、仕方ないじゃ無いですか」
「せめて回数減らすって約束しろ!こんな状態で一緒に住んだら身体が保たねーよ」
「そんな……!うう、治癒魔法が使えたら良かったのに」
「やめろ、ゾッとするわ!」
青褪めた顔で創吾を睨む。
もし今も魔法が使えていたら、諒真の疲労や身体のダメージを回復して際限なく求めていたに違いない。
「おまえがそんなんだからロクにふたりで出掛けたことすらないんだぞ!」
ところ構わず、人目を気にせずイチャつこうとする創吾のせいで、ふたり揃って外出したのは食事の時くらい。それ以外はずっとお互いの家で過ごしている。
今日の見舞いにも付いてこようとしたので説得して留守番をさせた。担当医師と元部下が交際しているなどと知ったら、部長が再び心臓発作を起こしかねない。
「せめて外では隠せ。友人の振りをしろ!」
「嫌です!諒真くん色んな人に好かれてるし、僕が恋人だってアピールしておかないと」
「心配しなくてもモテねーから」
創吾は誰が相手でも嫉妬する。諒真に慕われている部長や先輩社員や同僚の女性社員、それと彼が最も愛している妹にも妬いている。
本人に自覚はないが、お人好しで優しい諒真は誰からも好かれている。ここ数年恋人ができなかったのは、彼が年の離れた妹を溺愛し、優先していたから。そうでなければとっくに誰かのものになっていただろう。その点では、創吾は妹の存在に感謝していた。
「……すみません。呪いの副作用がなくても僕はこういう人間なんです。嫉妬深いし束縛したがるし、迷惑だと分かってはいるんですが……」
ぎゅう、と痛いくらいに抱き締められる。
創吾の愛情が重いのは彼の複雑な生い立ちに原因があるのかもしれない。普通の家庭で育った諒真には想像もつかないような経験をしてきたのだろう。飢えた心を満たすには、彼が求めるままに与えてやるしか方法はない。
「…………まったく」
諒真は創吾の背中に腕を回して抱き締め返した。よしよし、と幼な子をあやすように撫でる。
「仕方ないな。おまえが安心出来るまで、今日はとことん付き合ってやるよ」
こめかみにキスしながら耳元で囁くと、創吾が急に身体を離した。ソファーに横たわっていた諒真の身体を横抱きにして持ち上げ、寝室へと駆け込む。大きなベッドに放り投げられ、再び上にのし掛かられ、何か言葉を発する間もなく唇を重ねられた。
「んっ……」
外出から帰ったばかりで上着もしっかり着込んでいる。気ばかりが急いて上手く脱がせられない創吾の手を止め、諒真が笑う。
「また破られたら困るからな。ちょっと待ってろ」
身体を起こし、上着のファスナーを下ろして脱ぎ、シャツのボタンを外していく。
抱かれるために自ら邪魔な衣服を脱いでいく諒真の姿を、創吾は生唾を飲んで見つめた。すぐにでも襲い掛かりたくなる衝動を抑えるのは容易ではないが、諒真がこういった行為に積極的になること自体が珍しい。
「もう触ってもいいですか」
「まだだ」
露わになった上半身に創吾が手を伸ばし掛けるが、声で動きを制される。ベルトの金具を外す動作がもどかしくて、見ているだけで息が上がる。ズボンの前を緩めた辺りでようやく諒真が『待て』を解いた。
「はは、触ってないのにもうこんなんなってる」
「諒真くんが挑発するからですよ」
「してねーって。……あ、」
「そんなこと言って、君も期待してたんでしょ」
「だって、そんな目で見られたら、ンン……」
触れながら、口付けの合間に言葉を交わす。互いの瞳には相手しか映っていない。
創吾の服は諒真が脱がせた。上まできっちり留められていたシャツのボタンを外していく。途中で焦れ、裾を掴んで捲り上げ、頭から引き抜いた。
「熱いな」
「諒真くんこそ」
素肌をぴったりくっつけて抱き合うだけで体温を感じて気持ち良いが、創吾がそれだけで満足するはずがない。
「まだ柔らかいですね」
「ンッ……、前にしてから一日しか経ってないんだ。当たり前だろ」
「一日も経ってるんですよ」
後孔を弄され、諒真の口から吐息が漏れた。
昨夜は泊まらなかったが、何度も身体を重ねている。余韻が消える前に抱かれるうちに次第に行為に慣れていったが、足腰の負担は回復する間もない。
「諒真くん、いい?」
「……いちいち聞くな」
丹念に解した上で確認を取れば、諒真は上気した顔を腕で隠したまま素っ気ない返事をする。その腕を取り払い、間近で視線を合わせて挿入しながら創吾が切なげな溜め息を漏らした。
「ずっとこうしていられたらいいのに」
「あッ……無茶言うな」
「諒真くんの中、気持ち良過ぎて出たくないです」
「そんなの、……っく、」
否定の言葉が出る前に律動を早める。
多少慣れたとはいえ狭いそこは創吾を受け入れるだけで精一杯で、動く度に声が勝手に出てしまう。苦しさと快楽がごっちゃになって、諒真の目から涙がこぼれた。濡れた頬を指で拭い、顔を上に向かせて唇を重ねる。口腔内を犯すように舌をねじ込みながら腰を打ち付け、辛さを和らげるために前を弄ってやれば、諒真は喘ぎながらまた涙をこぼした。
両想いが判明した後、怖気付いて逃げ出した諒真を追い掛け、創吾は今の関係を手に入れた。何度肌を重ねても渇きは満たされず、執着は酷くなる一方。また逃げられるのではという懸念が常に付き纏い、一時も離したくないと思う。
(諒真くんは流されやすいから、きっと相手が僕でなくても受け入れるんだろうな)
自分の身体の下で荒い呼吸を繰り返す諒真を夢中で攻め立てながら、頭のどこかで冷えた思考が芽生えては消える。
不安が過る度に、これが最後とばかりに貪り尽くすように抱いた。無茶な行為を強い、怒られては謝罪して、許される度に安堵と同じくらいの焦りを感じてきた。今もそうだ。
「諒真くん、好きです。愛してます」
「何べん言うんだよ。聞こえてるって」
「何度でも言いますよ。分かってくれるまで」
汗で額に張り付いた前髪を払ってやりながら、創吾は気持ちを伝え続けた。何度も繰り返される愛の言葉に彼の不安を感じ取る。
「……ホントにバカだな」
「え?」
ずっと組み敷かれていた諒真が身体を起こし、創吾をベッドに転がして体勢を逆転させた。仰向けになった創吾に馬乗りになり、睨み付けるように見下ろす。
「まだオレが信用できないのか?」
「そういうわけじゃ……不安は僕の問題だから」
「違うだろ。オレたちの問題だ」
きっぱりと言い切られ、創吾はぽかんと口を開けた。
「オレが情に流されてるだけだと思ってんのか?オレも好きだって何度も言っただろ。なのに、何がそんなに不安なんだよ」
「……諒真くん」
またやってしまった、と創吾は悔いた。
どんなに差し出されても次から次へと求めてしまう。度を超える執着が相手を苦しめると分かっているのに、心の飢えが和らぐまで止められない。
「だったらオレにも考えがある」
別れ話の予感に創吾が唇を噛む。
どうしたら撤回してくれるのか。
縋り付いたら折れてくれないだろうか。
自分を守る考えばかりが浮かび、身勝手さに気付いて失望する。
こんな時でも諒真の幸せを優先出来ない。
やはり離れたほうがいいのかと覚悟を決める。
「次の休み、オレの実家に挨拶に行くぞ」
「…………へ?」
予想外の言葉に創吾が目を丸くした。別れ話を切り出されると思い込んでいたが、諒真の口から出たのが真逆の提案だったからだ。
「オレが付き合ってるのを隠せとか言ったから不安だったんだろ?どうせ別れる予定は無いんだし、親には紹介しておくべきだよな」
「え、でも、いいんですか?」
「何がだよ」
「僕は、君が男と交際してると周りにバレたら嫌なんだと思って」
戸惑いながら問うと、諒真は呆れたように小さく息をついた。
「ここは田舎だから偏見を持ってる人もいる。せっかくこっちの病院に転勤してきたってのに変な噂が流れたら働き辛くなるだろ」
「僕のため……?」
「それ以外に何があるんだよ」
堂々と言い切られ、創吾の目頭が熱くなる。
予想以上に諒真は真剣に考えてくれていた。信じきれずに我が儘を言ってばかりの自分を見捨てることなく、安心させるために家族に紹介してくれるという。
「大っぴらには出来ないけど、オレだって自慢したいんだよ。オレの恋人はこんなにカッコいいんだぞって」
「諒真くん……ッ!」
涙目で諒真の手を引き、抱き寄せて首元に顔を埋める。こんなにも愛され大事にされていると知り、渇いた心がじわじわと満たされていくのを感じた。
「だから、今日はそろそろ終わりにしよう」
「え?とことん付き合ってくれるって言いましたよね?」
「さっき何回ヤッたと……」
「まだ足りないです」
「はぁ~~~???」
安心させれば回数が減るかと思いきや、むしろ気持ちが昂ったせいで逆効果になってしまっている。諒真は長い長い溜め息を吐き出し、仕方ないなと言わんばかりに肩を揺らして笑った。
「誓約書は書いてもらうからな!」
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