3 / 8
第3話~新たな旅立ちへ~
しおりを挟む
目の前が暗かったのに急に明るくなった~。
すーはー、息が全く苦しくな~い!
歩ける~、走れる。
やったやった。ママちゃんとデートに行けるよ。
ママちゃん、マ~マちゃん~?
どこにいるの?
出て来てよ。
「無理だよ」
声だけが聞こえるけど、あんた誰?
「わが(私か)、わわ(私は)なの(あなたの)
将来ば決めるケヤグ(仲間)だ-。」
訛りキツすぎ-。標準語で話して。
「ン、ン、ン、ア、ア、ア、お前はこれから亡くなった物達と安寧に過ごすことになるがよいかの?」
ママちゃんも一緒?
「それは無理だな。この世界は生者とは過ごせない。ママちゃんは生きているんだろ。無理・無理。」
なんとかならないの?お願い。お願いします。
「ん~。現世に戻すことは出来るけど、魂を生まれる前の生き物に入れるだけじゃが!けれど、お前の記憶は無くなるし、ママちゃんと会える可能性は殆どないね。」
ゼロではないよね。何とかしてお願い。
「犬に生まれ変わるとは言いきれないが、それでもよいか?」
信じれば会える。何でもいいからお願いします。
「横浜市内で戻すように、生まれる生き物があったら教えるので、それまで待ってなさい。」
ありがとう。ありがとう。おっさん!
「ン・ン・ン・なんと言った?」
ありがとう、おじ様!
すーはー、息が全く苦しくな~い!
歩ける~、走れる。
やったやった。ママちゃんとデートに行けるよ。
ママちゃん、マ~マちゃん~?
どこにいるの?
出て来てよ。
「無理だよ」
声だけが聞こえるけど、あんた誰?
「わが(私か)、わわ(私は)なの(あなたの)
将来ば決めるケヤグ(仲間)だ-。」
訛りキツすぎ-。標準語で話して。
「ン、ン、ン、ア、ア、ア、お前はこれから亡くなった物達と安寧に過ごすことになるがよいかの?」
ママちゃんも一緒?
「それは無理だな。この世界は生者とは過ごせない。ママちゃんは生きているんだろ。無理・無理。」
なんとかならないの?お願い。お願いします。
「ん~。現世に戻すことは出来るけど、魂を生まれる前の生き物に入れるだけじゃが!けれど、お前の記憶は無くなるし、ママちゃんと会える可能性は殆どないね。」
ゼロではないよね。何とかしてお願い。
「犬に生まれ変わるとは言いきれないが、それでもよいか?」
信じれば会える。何でもいいからお願いします。
「横浜市内で戻すように、生まれる生き物があったら教えるので、それまで待ってなさい。」
ありがとう。ありがとう。おっさん!
「ン・ン・ン・なんと言った?」
ありがとう、おじ様!
21
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
小さな歌姫と大きな騎士さまのねがいごと
石河 翠
児童書・童話
むかしむかしとある国で、戦いに疲れた騎士がいました。政争に敗れた彼は王都を離れ、辺境のとりでを守っています。そこで彼は、心優しい小さな歌姫に出会いました。
歌姫は彼の心を癒し、生きる意味を教えてくれました。彼らはお互いをかけがえのないものとしてみなすようになります。ところがある日、隣の国が攻めこんできたという知らせが届くのです。
大切な歌姫が傷つくことを恐れ、歌姫に急ぎ逃げるように告げる騎士。実は高貴な身分である彼は、ともに逃げることも叶わず、そのまま戦場へ向かいます。一方で、彼のことを諦められない歌姫は騎士の後を追いかけます。しかし、すでに騎士は敵に囲まれ、絶対絶命の危機に陥っていました。
愛するひとを傷つけさせたりはしない。騎士を救うべく、歌姫は命を賭けてある決断を下すのです。戦場に美しい花があふれたそのとき、騎士が目にしたものとは……。
恋した騎士にすべてを捧げた小さな歌姫と、彼女のことを最後まで待ちつづけた不器用な騎士の物語。
扉絵は、あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
瑠璃の姫君と鉄黒の騎士
石河 翠
児童書・童話
可愛いフェリシアはひとりぼっち。部屋の中に閉じ込められ、放置されています。彼女の楽しみは、窓の隙間から空を眺めながら歌うことだけ。
そんなある日フェリシアは、貧しい身なりの男の子にさらわれてしまいました。彼は本来自分が受け取るべきだった幸せを、フェリシアが台無しにしたのだと責め立てます。
突然のことに困惑しつつも、男の子のためにできることはないかと悩んだあげく、彼女は一本の羽を渡すことに決めました。
大好きな友達に似た男の子に笑ってほしい、ただその一心で。けれどそれは、彼女の命を削る行為で……。
記憶を失くしたヒロインと、幸せになりたいヒーローの物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:249286)をお借りしています。
白銀の狼と暁の国
石河 翠
児童書・童話
雪に閉ざされた王国を救うため、お姫さまは森に住む狼のもとに嫁ぐことになりました。愛を知らないお姫さまと、人間に仲間を殺されたひとりぼっちの狼。彼らはひと冬をともに過ごし、やがて本当の家族になるのです。ところがある時、彼らに予想もしない出来事が訪れ……。愛する家族を守るため、お姫さまと狼はそれぞれの大切なものを差し出すのでした。
※この作品は、『月は夢など見るはずもなく』の第7話「十三夜」の中で、ヒロイン月玲(ユエリン)がヒーローに聞かせた昔話です。
※イラストは、さお様に描いていただきました。本当にありがとうございました。
※この作品は小説家になろうにも投稿しております。
おっとりドンの童歌
花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。
意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。
「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。
なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。
「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。
その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。
道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。
その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。
みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。
ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。
ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。
ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?
ドラゴンの愛
かわの みくた
児童書・童話
一話完結の短編集です。
おやすみなさいのその前に、一話ずつ読んで夢の中。目を閉じて、幸せな続きを空想しましょ。
たとえ種族は違っても、大切に思う気持ちは変わらない。そんなドラゴンたちの愛や恋の物語です。
王妃様のりんご
遥彼方
児童書・童話
王妃様は白雪姫に毒りんごを食べさせようとしました。
ところが白雪姫はりんごが大嫌い。
さあ、どうしたら毒りんごを食べさせられるでしょうか。
表紙イラスト提供 星影さきさま
本作は小説になろう、エブリスタにも掲載しております。
【完結】だるま村へ
長透汐生
児童書・童話
月の光に命を与えられた小さなだるま。 目覚めたのは、町外れのゴミ袋の中だった。
だるまの村が西にあるらしいと知って、だるまは犬のマルタと一緒に村探しの旅に出る。旅が進むにつれ、だるま村の秘密が明らかになっていくが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる