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第十六話 奇跡のホームラン
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そう言うと俺はバットを持ちバッターボックスへと入る。前髪野郎も今度は軽口を叩いてこなかった。先ほどのようにはいかないらしい。それともこの空気に呑まれただけか。
ピッチャーが振りかぶって投げる。案の定スピードは速く、球はバットにかすりもせず、キャッチャーにキャッチされる。
「ストラーイク」
「おい!しっかりしろ兄ちゃーん!姉ちゃんのガッツ無駄にする気か―⁉根性見せろー!」
「負けたらケツバットだぞこらあ!」
外野から厳しい声が飛ぶ。星野には優しかった声援も俺には厳しい。いいやつなのか嫌なやつなのかどちらかにして欲しい。
ピッチャーが再び投げる。俺はがむしゃらにバットを振る。当たれ!
しかし、今度も再びバットは空を切り、球はグローブの中に吸い込まれる。
「ストラーイク」
九回裏。ツーアウトツーストライク。だめだ。何とか自分を奮い立たせ出てきたが、いきなり野球がうまくなるわけがなかった。どうにもならないことはある。人はそう簡単には変われないのだ。俺は顔を下げた。
その時。
「翼くん!」
星野の大きな声がフィールドに響き渡る。
顔を上げると星野の真っ直ぐな瞳が俺を射貫く。星野は何も言わずにただ大きく頷いた。
その時、星野の声が頭に響いた。
「君はやるときはやる人だよ。信じてた!」
「大丈夫!翼君はやるときはやる男だから」
「私はやるよ。君はどうする?」
そうだ。
一人の人間が、こんなにも俺のことを強く信じてくれている。他ならぬ俺よりも。 ならば俺は、まだ諦めるわけにはいかない。逃げ出すわけにはいかない。あいつの、星野の期待に応えたい。あいつの頑張りを無駄にしたくない。
俺はバットを握り直すと、構える。まだ諦めるわけにはいかない。
ぎゅっと目をつぶり、ゆっくりと瞼を開く。必ず打つ。
すると。
急に周囲の音が何も聞こえなくなった。さっきまでうるさかった外野の声も、びゅーっという風の音も聞こえない。ピッチャーの動きはスローモーションに見え、投げた球はまるで止まっているかのように見える。。まるで時間がゆっくりと流れているようだ。なぜだか俺はすごく落ち着いていて、球をしっかりと見て、バットを振る。バットは芯を食い、打球は空高く舞い上がる。
飛球は秋の夕空に吸い込まれ、高く高く飛んでいく。空は赤が大部分を占め、青い空をかなり侵食していた。
球はそのままフェンスを越えると、後ろの川に落ちた。
と、その時、周囲の音が聞こえ始め、止まっているかのようにゆっくりと流れていた時間が元に戻る。
「うおおおおおお!ホームランだー!あの兄ちゃんやりやがった!」
「根性あんじゃねえか畜生!」
「きゃー!うちの勝利ねー!今夜はごちそうだよ!」
ヤンキーとおばちゃんたちの興奮した声が聞こえる中、日の丸商店街のおっさんたちが走って駆け寄ってくる。その中でも、誰よりも早く駆け付けた星野は俺の首に抱き着いてきた。
「翼くん!君ってやつは!いいとこ全部持って行っちゃうんだから‼信じてたよほんとに!」
「お、おい!」
「坊主!よくやってくれた!お前のおかげで勝てた!」
「ありがとう!君のおかげだ!」
「うおおおおお!よっしゃー!」
みんな俺の頭を嬉しそうに叩いてくる。
「茜ちゃん。嬉しいのは分かるけどいつまで抱き着いてるの。青井くんを称賛できないじゃないか」
「えっ⁉ごご、ごめん翼くん!嬉しすぎてつい…」
星野は顔を真っ赤にすると慌てて俺から離れた。
「あ、いや、いいけどよ」
「ちょっと!まだ試合終わってないですよ!三人ともちゃんとホームベース踏んで!」
「あ、そうだった」
俺たちは改めてホームベースを踏むと、得点ボードは五対六となった。
「ゲームセット!」
「よっしゃー!」
改めてチームのみんなが集まると俺を胴上げした。
「君たちは最高の助っ人だ!」
「俺たちの商店街を守ってくれてありがとう!」
「お前は俺たちのヒーローだ!」
重力に逆らって、夕空に近づいたり遠ざかったりしながら俺は考えていた。
こんなに汗と砂にまみれて、全力で走り回ったのはいつぶりだろうか。こんなに清々しい気持ちになったのはいつ以来だろうか。商店街のおじさんたちはみんな興奮して、本当に嬉しそうだった。誰かのために頑張る喜びを久しく忘れていた。
「お前は俺たちのヒーローだ」
その言葉が何度も胸にリフレインする。忘れていた感情を少しだけ思い出した気がした。
その後、ヤンキーのチームの頭とおばちゃんたちにも話しかけられた。
「おめえら二人とも最高にいかしてたぜ!いい試合を見せてくれてありがとよ!おめえら気に入ったからよ、何かあったら呼べ!すぐ駆け付けてやる。それとお前らの商店街のこと悪く言って悪かったな。お前らのとこのおっさんたちも気合いの入った試合を見せてくれたぜ。俺はうちの商店街のコロッケが大好きでよ、どうしてもその邪魔をするライバルの商店街が許せなかったんだ。だが、そっちのコロッケもババアに食わせてもらったが美味かった。お互い敵だが、競い合って頑張ろうって伝えといてくれ」
星野は納得がいったようで、和解して握手していた。喧嘩にならなくて良かった。
「あんたたち!今日は助けてくれてありがとね~。ほら!おにぎりと麦茶あるから食べな!夕飯前だから食べ過ぎないようにね!」
やかんで沸かした麦茶は冷たく、乾いた喉を潤してくれた。おばちゃんがにぎってくれたおにぎりは梅が入っていて、米とよく合った甘酸っぱさが、疲れた体に染み渡った。
今回のMVPはこのパワフルなおばちゃんたちではないだろうか。
これで二度と無茶な条件をふっかけられることもなくなるのではないだろうか。仮にあったとしてももうヤンキーたちを恐れる必要もないだろう。案外良い奴らだったしな。
試合も終わり、俺は星野を急いで近くの病院へと連れて行った。最後に無茶をしたせいか更に腫れ上がり変色も進んでいたが、幸い骨は折れていなかったようだ。お医者さんにはしばらく安静にするように言われた。
帰り道。星野が忘れ物をしたとのことで、俺たちは再度公園へと来ていた。
「あったあった。野球帽。良かったー」
「もう日も沈みかけて暗くなってきてる。さっさと帰ろうぜ」
「そうだね。今日はちょっと疲れたしね」
その時、ぽつりと頭に雨粒が落ちた。次の瞬間、ザーッという大きな音とともに大量の雨が降ってきた。
「うわー!」 「うお!」
俺たちは急いで近くのベンチへと逃げ込む。
秋の雨は周囲の気温を下げ、日没前の公園はすっかり冷え込んできた。
「もうすっかり秋だな。暗くなるのが早くなってきたし、雨が降るとこんなに冷える」
「…」
星野の返事がなかったので訝しく思い振り返ってみた。すると、星野は苦しそうな顔をしながらベンチに倒れていた。
「おい!どうした星野!大丈夫か!」
「…ちょっと無理しすぎちゃったみたい」
「だから言っただろうが!」
「今の雨で急に体温が下がったせいか!もう一度病院行くか?」
「そうしようかな。ちょっと余裕ないかも」
星野は苦しいだろうに困ったように笑っていた。
「ちょっとおでこ触らせてくれ」
星野の額に俺の手を当ててみる。
「すごい熱じゃないか。とにかく今からおぶってくからちょっとの間だけ我慢してくれ」
「あ、それひんやりして気持ちいいかも。ちょっとそれ続けてみてくれるかな」
「これがいいのか?」
「うん」
五分ほどそうしていると、星野はいきなりがバッと起き上がると、そのまま立ち上がった。
「治ったー!」
「は⁉そんなわけあるか。早く病院行くぞ」
「ほんとだよ!翼くんの手には冷えピタ効果でもあるのかな。さっきまでの気分が嘘みたいだよ!」
そういうとバットをスイングする身振りをしてみせた。
「…うそだろ。どうなってんだお前の体は」
どうやらこいつの体は普通の人間とは構造が違っているらしい。
「まったく。心配かけやがって。だが、とりあえずむこうにシャワーがあるから、直ぐにシャワーだけでも浴びた方がいい。汗と砂と雨といろいろ汚れているだろうし、衛生的にも良くない。お前の気力に体が負けている可能性もある。今日はさっさと帰って軽く食べて早く寝た方がいい」
「私着替えなんて持ってきてないよ。それに私ん家ここから遠いし」
「あ、そうだ!翼くん家ここからすぐ近くじゃん!着替えとシャワー貸してよ!」
「なっ!」
「ほら!早くシャワー浴びないと体に悪いんでしょ?私また途中で倒れちゃうかもだよ?か弱い女の子を見捨てていいの?」
星野は勝ち誇った顔で詰め寄ってきた。完全に墓穴を掘ってしまった。ちくしょう。
仕方ない。人助けだと思えば。
「はあ。分かったよ。じゃあさっさと行くぞ」
「いやったー!翼くんの手料理が食べられる!」
「だれが夕飯まで食べて行けと言った」
相変わらず厚かましいやつだった。
ピッチャーが振りかぶって投げる。案の定スピードは速く、球はバットにかすりもせず、キャッチャーにキャッチされる。
「ストラーイク」
「おい!しっかりしろ兄ちゃーん!姉ちゃんのガッツ無駄にする気か―⁉根性見せろー!」
「負けたらケツバットだぞこらあ!」
外野から厳しい声が飛ぶ。星野には優しかった声援も俺には厳しい。いいやつなのか嫌なやつなのかどちらかにして欲しい。
ピッチャーが再び投げる。俺はがむしゃらにバットを振る。当たれ!
しかし、今度も再びバットは空を切り、球はグローブの中に吸い込まれる。
「ストラーイク」
九回裏。ツーアウトツーストライク。だめだ。何とか自分を奮い立たせ出てきたが、いきなり野球がうまくなるわけがなかった。どうにもならないことはある。人はそう簡単には変われないのだ。俺は顔を下げた。
その時。
「翼くん!」
星野の大きな声がフィールドに響き渡る。
顔を上げると星野の真っ直ぐな瞳が俺を射貫く。星野は何も言わずにただ大きく頷いた。
その時、星野の声が頭に響いた。
「君はやるときはやる人だよ。信じてた!」
「大丈夫!翼君はやるときはやる男だから」
「私はやるよ。君はどうする?」
そうだ。
一人の人間が、こんなにも俺のことを強く信じてくれている。他ならぬ俺よりも。 ならば俺は、まだ諦めるわけにはいかない。逃げ出すわけにはいかない。あいつの、星野の期待に応えたい。あいつの頑張りを無駄にしたくない。
俺はバットを握り直すと、構える。まだ諦めるわけにはいかない。
ぎゅっと目をつぶり、ゆっくりと瞼を開く。必ず打つ。
すると。
急に周囲の音が何も聞こえなくなった。さっきまでうるさかった外野の声も、びゅーっという風の音も聞こえない。ピッチャーの動きはスローモーションに見え、投げた球はまるで止まっているかのように見える。。まるで時間がゆっくりと流れているようだ。なぜだか俺はすごく落ち着いていて、球をしっかりと見て、バットを振る。バットは芯を食い、打球は空高く舞い上がる。
飛球は秋の夕空に吸い込まれ、高く高く飛んでいく。空は赤が大部分を占め、青い空をかなり侵食していた。
球はそのままフェンスを越えると、後ろの川に落ちた。
と、その時、周囲の音が聞こえ始め、止まっているかのようにゆっくりと流れていた時間が元に戻る。
「うおおおおおお!ホームランだー!あの兄ちゃんやりやがった!」
「根性あんじゃねえか畜生!」
「きゃー!うちの勝利ねー!今夜はごちそうだよ!」
ヤンキーとおばちゃんたちの興奮した声が聞こえる中、日の丸商店街のおっさんたちが走って駆け寄ってくる。その中でも、誰よりも早く駆け付けた星野は俺の首に抱き着いてきた。
「翼くん!君ってやつは!いいとこ全部持って行っちゃうんだから‼信じてたよほんとに!」
「お、おい!」
「坊主!よくやってくれた!お前のおかげで勝てた!」
「ありがとう!君のおかげだ!」
「うおおおおお!よっしゃー!」
みんな俺の頭を嬉しそうに叩いてくる。
「茜ちゃん。嬉しいのは分かるけどいつまで抱き着いてるの。青井くんを称賛できないじゃないか」
「えっ⁉ごご、ごめん翼くん!嬉しすぎてつい…」
星野は顔を真っ赤にすると慌てて俺から離れた。
「あ、いや、いいけどよ」
「ちょっと!まだ試合終わってないですよ!三人ともちゃんとホームベース踏んで!」
「あ、そうだった」
俺たちは改めてホームベースを踏むと、得点ボードは五対六となった。
「ゲームセット!」
「よっしゃー!」
改めてチームのみんなが集まると俺を胴上げした。
「君たちは最高の助っ人だ!」
「俺たちの商店街を守ってくれてありがとう!」
「お前は俺たちのヒーローだ!」
重力に逆らって、夕空に近づいたり遠ざかったりしながら俺は考えていた。
こんなに汗と砂にまみれて、全力で走り回ったのはいつぶりだろうか。こんなに清々しい気持ちになったのはいつ以来だろうか。商店街のおじさんたちはみんな興奮して、本当に嬉しそうだった。誰かのために頑張る喜びを久しく忘れていた。
「お前は俺たちのヒーローだ」
その言葉が何度も胸にリフレインする。忘れていた感情を少しだけ思い出した気がした。
その後、ヤンキーのチームの頭とおばちゃんたちにも話しかけられた。
「おめえら二人とも最高にいかしてたぜ!いい試合を見せてくれてありがとよ!おめえら気に入ったからよ、何かあったら呼べ!すぐ駆け付けてやる。それとお前らの商店街のこと悪く言って悪かったな。お前らのとこのおっさんたちも気合いの入った試合を見せてくれたぜ。俺はうちの商店街のコロッケが大好きでよ、どうしてもその邪魔をするライバルの商店街が許せなかったんだ。だが、そっちのコロッケもババアに食わせてもらったが美味かった。お互い敵だが、競い合って頑張ろうって伝えといてくれ」
星野は納得がいったようで、和解して握手していた。喧嘩にならなくて良かった。
「あんたたち!今日は助けてくれてありがとね~。ほら!おにぎりと麦茶あるから食べな!夕飯前だから食べ過ぎないようにね!」
やかんで沸かした麦茶は冷たく、乾いた喉を潤してくれた。おばちゃんがにぎってくれたおにぎりは梅が入っていて、米とよく合った甘酸っぱさが、疲れた体に染み渡った。
今回のMVPはこのパワフルなおばちゃんたちではないだろうか。
これで二度と無茶な条件をふっかけられることもなくなるのではないだろうか。仮にあったとしてももうヤンキーたちを恐れる必要もないだろう。案外良い奴らだったしな。
試合も終わり、俺は星野を急いで近くの病院へと連れて行った。最後に無茶をしたせいか更に腫れ上がり変色も進んでいたが、幸い骨は折れていなかったようだ。お医者さんにはしばらく安静にするように言われた。
帰り道。星野が忘れ物をしたとのことで、俺たちは再度公園へと来ていた。
「あったあった。野球帽。良かったー」
「もう日も沈みかけて暗くなってきてる。さっさと帰ろうぜ」
「そうだね。今日はちょっと疲れたしね」
その時、ぽつりと頭に雨粒が落ちた。次の瞬間、ザーッという大きな音とともに大量の雨が降ってきた。
「うわー!」 「うお!」
俺たちは急いで近くのベンチへと逃げ込む。
秋の雨は周囲の気温を下げ、日没前の公園はすっかり冷え込んできた。
「もうすっかり秋だな。暗くなるのが早くなってきたし、雨が降るとこんなに冷える」
「…」
星野の返事がなかったので訝しく思い振り返ってみた。すると、星野は苦しそうな顔をしながらベンチに倒れていた。
「おい!どうした星野!大丈夫か!」
「…ちょっと無理しすぎちゃったみたい」
「だから言っただろうが!」
「今の雨で急に体温が下がったせいか!もう一度病院行くか?」
「そうしようかな。ちょっと余裕ないかも」
星野は苦しいだろうに困ったように笑っていた。
「ちょっとおでこ触らせてくれ」
星野の額に俺の手を当ててみる。
「すごい熱じゃないか。とにかく今からおぶってくからちょっとの間だけ我慢してくれ」
「あ、それひんやりして気持ちいいかも。ちょっとそれ続けてみてくれるかな」
「これがいいのか?」
「うん」
五分ほどそうしていると、星野はいきなりがバッと起き上がると、そのまま立ち上がった。
「治ったー!」
「は⁉そんなわけあるか。早く病院行くぞ」
「ほんとだよ!翼くんの手には冷えピタ効果でもあるのかな。さっきまでの気分が嘘みたいだよ!」
そういうとバットをスイングする身振りをしてみせた。
「…うそだろ。どうなってんだお前の体は」
どうやらこいつの体は普通の人間とは構造が違っているらしい。
「まったく。心配かけやがって。だが、とりあえずむこうにシャワーがあるから、直ぐにシャワーだけでも浴びた方がいい。汗と砂と雨といろいろ汚れているだろうし、衛生的にも良くない。お前の気力に体が負けている可能性もある。今日はさっさと帰って軽く食べて早く寝た方がいい」
「私着替えなんて持ってきてないよ。それに私ん家ここから遠いし」
「あ、そうだ!翼くん家ここからすぐ近くじゃん!着替えとシャワー貸してよ!」
「なっ!」
「ほら!早くシャワー浴びないと体に悪いんでしょ?私また途中で倒れちゃうかもだよ?か弱い女の子を見捨てていいの?」
星野は勝ち誇った顔で詰め寄ってきた。完全に墓穴を掘ってしまった。ちくしょう。
仕方ない。人助けだと思えば。
「はあ。分かったよ。じゃあさっさと行くぞ」
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