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第三幕(最終章)真実追究編
49 覚醒の平手打ち
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平手打ちの渇いた音が部屋へ響いた瞬間、クラウン王子も抵抗していたアイゼン王子も皆唖然とした表情へ変わる。まさか、ワタクシが平手打ちをする前にミランダがやってしまうとは。生前、ヴァイオレッタ様が王女にやった平手打ちの再現をしているようで、気分がすっとしましたわ。
「なっ、何をするんです! 私は……王女ですよ」
「関係ないわ! あなた、何なの! 何度も何度もワタク……私から大切なものを奪って!」
左頬を押さえ、わなわなと震えるマーガレット王女。ん? 何か今一瞬既視感を感じたのは気のせいよね? 鬼気迫る表情のミランダに気圧され、壁にまで追いやられるマーガレット王女。これは暫く静観しておいた方が良さそう。
「私は知ってるんですよ。そこに居るヴァイオレッタ様からあなたはクラウン王子を奪おうとした。そして、それが叶わないと知り、今度はアイゼン王子を自分のものにしようとした! 違いますか?」
「……それの何がいけないの?」
「は?」
マーガレット王女は、全ては国のためだとか弁解を始めるかと思っていたのだが、ワタクシとクラウン王子の姿を見て、どうやら観念したらしい。左頬を押さえたまま彼女はぼそりと呟いた。そして、心の内をぶちまけるかのように話し始めた。
「イケメンを食べて何が悪いの? 王様からも、国のため、地位の高い男を自分の者にしろと言われているわ。こんなに可憐で美しい一国の王女を抱けるのよ? 男も本望でしょう? ねぇ、アイゼン王子。邪魔が入ったわね。後で続き、楽しみましょう?」
「この……ゲス女! 今すぐこの国から出ていけ!」
クラウン王子がアイゼン王子の拘束を解き、乱れた衣服を正すアイゼン。ゲス王女はそのまま続ける。
「ねぇ、アイゼン。どうしてこんな平凡でみすぼらしいアラン? イラン? あ、ミランダか。こんな女に好意を抱くかが分からないわ。あ、そうそう、ヴァイオレッタ様。ありがとうございます。あなたのお父様のお陰でうちの鉱山の取引も順調に進みそうです。このまま良い関係を築いていきましょうね」
「残念ですが、それは叶いませんわ。あなたの下衆っぷりは父と、王様、王妃様にもご報告させていただきますので、取引は中止という事で」
「なんですって! いいんですか、クイーンズヴァレー王国は、一国を敵に回す事になりますよ?」
突き放すような言い方をしたワタクシに、今まで開き直った様子だった王女の眉間に皺が寄っている。そんな眉間に皺なんか寄せて、せっかくの可憐な王女様のご尊顔が台無しですわよ?
「嗚呼、マーガレット。その事なんだがな。ミュゼファイン王国とは商人間での取引は継続、今まで通り国境閉鎖まではするつもりはないから安心していいぞ。あと、我が国の事は心配しないでいい。ちょうどあのブラックシリウス国の王子様がな、国交を結びたいって水面下で交渉してくれているんだよ。我が国としても独自の文化発展を遂げている彼の国には興味があってね」
「なんですって!? それは……」
ただでさえ、ブラックシリウス国とミュゼファイン王国は敵対しており、これ以上、敵を増やしたくない状況なのだ。 クイーンズヴァレー王国とブラックシリウス国が手を結んでしまっては、例えミュゼファイン王国が戦争を仕掛けて来ようとも勝ち目はない。マーガレット王女の額に汗が滲む。さ、そろそろチェックメイトの時間ね。
「一体いつから、誰に吹き込まれたのかは知りませんが、国を乗っ取ろうとなんて浅はかな考えは止めるよう、国へ帰って王様へお伝えください。その前に……」
ワタクシもマーガレット王女の傍へ近づき、もう大丈夫よとミランダへアイコンタクトを送る。そして、ニコっとマーガレット王女へ笑顔を向けた後、もう片方の空いている右頬へ平手打ちをする。そのまま誰にも気づかれないよう蒼い瞳の力を開放し、マーガレット王女の首飾りを思い切り引き千切った。
「いい加減目覚めなさい、この、泥棒猫!」
「まぁ、ヴァイオレッタ様♡」
目の前で平手打ちしたワタクシの様子を嬉しそうに見るミランダ令嬢。首飾りを千切り、掌で妖しい宝石を握り締め、聖なる魔力を籠めて浄化していく。すると、マーガレット王女の頭から一瞬黒い瘴気のような靄が現れ、消える。
気を失ったかのように首をカクンと落とした王女様は、我に返って顔をあげる。
「あれ? 私は……今まで何を?」
「初めまして、マーガレット王女様。カインズベリー侯爵家、第一令嬢――ヴァイオレッタ・ロゼ・カインズベリーですわ」
「え。嗚呼。ヴァイオレッタ……えっと此処は一体、何処ですの?」
意識がまだ朦朧としているのか、目を覚ましたマーガレット王女様は、首を傾げたまま頭を抱える。そして、自身の両頬を押さえ、茫然とした表情のまま、ひと言。
「なんだか……両頬がヒリヒリしますの」
「立ち話もなんだし、ちょっと紅茶でも淹れましょうか?」
ちなみに、そのヒリヒリはあなたを覚醒させるためにワタクシとミランダがやったと伝えておいた。叩かれたのにお礼を言うマーガレット王女の様子は少し滑稽だったわね。
そのままアイゼン王子の部屋で紅茶を淹れ、ソファーへと座るマーガレット王女。クラウン、アイゼン、ワタクシ、そしてミランダ令嬢の五人で彼女の話を聞いていく。だんだんと思い出して来たのか、王女は自身の記憶を整理していくかのように経緯を話始めた。
きっかけは何年も前、ミュゼファイン王国に来た商人から買った妖しい首飾りだった。それは悪魔の闇魔力を封じた首飾り。その妖しい魔力に魅了された王女は、己の欲望を満たそうと、クイーンズヴァレー王国へ出向くようになる。王国の生誕祭でクラウン王子を見かけ、王宮メイドとして王国へ潜入を始めたのが昨年のこと。あとはワタクシ達が知っている事実だった。
「思えば、どうしてクラウン王子とアイゼン王子へ固執していたのか……私もどうかしていました。申し訳ございませんでした」
正式に謝罪を受けるワタクシとミランダ。そして、二人の王子様。
「しかし、王女へその首飾りを売りつけた商人も気になるな」
「ええ、でも心当たりはあるわ。悪魔はもっと前から黒幕と接触し、裏で糸を引いていたのだと思う」
皆、神妙な面持ちの中、これからどうするかを話す。マーガレット王女の下衆行為は許されない事であるが、此処だけの話に一旦止めておく事になった。王女は一旦自国へ戻り、王様へ国を乗っ取ろうとするような考えは止めてもらうよう話す事にする。
後はワタクシが表へ出るタイミングだが、クラウン王子がさっきマーガレット王女へ言った話を聞いて、いい考えが浮かんだ。このやり方なら、迂闊に騎士団員も、黒幕も動けない。相手が動く前に、急いで悪魔からの洗脳を個別に解いていく。まだまだやる事は山積みね。全てが終わった暁には、みんなで温泉へ行く事にしましょう。
「みんな、最後までワタクシについて来てくれる?」
「嗚呼、勿論だ」
「ええ、勿論」
「ついていきますわ、ヴァイオレッタ様」
「私に出来る事があれば申し付け下さい」
皆の意思は固まった。どうやら決戦の時は近いようだ。
「なっ、何をするんです! 私は……王女ですよ」
「関係ないわ! あなた、何なの! 何度も何度もワタク……私から大切なものを奪って!」
左頬を押さえ、わなわなと震えるマーガレット王女。ん? 何か今一瞬既視感を感じたのは気のせいよね? 鬼気迫る表情のミランダに気圧され、壁にまで追いやられるマーガレット王女。これは暫く静観しておいた方が良さそう。
「私は知ってるんですよ。そこに居るヴァイオレッタ様からあなたはクラウン王子を奪おうとした。そして、それが叶わないと知り、今度はアイゼン王子を自分のものにしようとした! 違いますか?」
「……それの何がいけないの?」
「は?」
マーガレット王女は、全ては国のためだとか弁解を始めるかと思っていたのだが、ワタクシとクラウン王子の姿を見て、どうやら観念したらしい。左頬を押さえたまま彼女はぼそりと呟いた。そして、心の内をぶちまけるかのように話し始めた。
「イケメンを食べて何が悪いの? 王様からも、国のため、地位の高い男を自分の者にしろと言われているわ。こんなに可憐で美しい一国の王女を抱けるのよ? 男も本望でしょう? ねぇ、アイゼン王子。邪魔が入ったわね。後で続き、楽しみましょう?」
「この……ゲス女! 今すぐこの国から出ていけ!」
クラウン王子がアイゼン王子の拘束を解き、乱れた衣服を正すアイゼン。ゲス王女はそのまま続ける。
「ねぇ、アイゼン。どうしてこんな平凡でみすぼらしいアラン? イラン? あ、ミランダか。こんな女に好意を抱くかが分からないわ。あ、そうそう、ヴァイオレッタ様。ありがとうございます。あなたのお父様のお陰でうちの鉱山の取引も順調に進みそうです。このまま良い関係を築いていきましょうね」
「残念ですが、それは叶いませんわ。あなたの下衆っぷりは父と、王様、王妃様にもご報告させていただきますので、取引は中止という事で」
「なんですって! いいんですか、クイーンズヴァレー王国は、一国を敵に回す事になりますよ?」
突き放すような言い方をしたワタクシに、今まで開き直った様子だった王女の眉間に皺が寄っている。そんな眉間に皺なんか寄せて、せっかくの可憐な王女様のご尊顔が台無しですわよ?
「嗚呼、マーガレット。その事なんだがな。ミュゼファイン王国とは商人間での取引は継続、今まで通り国境閉鎖まではするつもりはないから安心していいぞ。あと、我が国の事は心配しないでいい。ちょうどあのブラックシリウス国の王子様がな、国交を結びたいって水面下で交渉してくれているんだよ。我が国としても独自の文化発展を遂げている彼の国には興味があってね」
「なんですって!? それは……」
ただでさえ、ブラックシリウス国とミュゼファイン王国は敵対しており、これ以上、敵を増やしたくない状況なのだ。 クイーンズヴァレー王国とブラックシリウス国が手を結んでしまっては、例えミュゼファイン王国が戦争を仕掛けて来ようとも勝ち目はない。マーガレット王女の額に汗が滲む。さ、そろそろチェックメイトの時間ね。
「一体いつから、誰に吹き込まれたのかは知りませんが、国を乗っ取ろうとなんて浅はかな考えは止めるよう、国へ帰って王様へお伝えください。その前に……」
ワタクシもマーガレット王女の傍へ近づき、もう大丈夫よとミランダへアイコンタクトを送る。そして、ニコっとマーガレット王女へ笑顔を向けた後、もう片方の空いている右頬へ平手打ちをする。そのまま誰にも気づかれないよう蒼い瞳の力を開放し、マーガレット王女の首飾りを思い切り引き千切った。
「いい加減目覚めなさい、この、泥棒猫!」
「まぁ、ヴァイオレッタ様♡」
目の前で平手打ちしたワタクシの様子を嬉しそうに見るミランダ令嬢。首飾りを千切り、掌で妖しい宝石を握り締め、聖なる魔力を籠めて浄化していく。すると、マーガレット王女の頭から一瞬黒い瘴気のような靄が現れ、消える。
気を失ったかのように首をカクンと落とした王女様は、我に返って顔をあげる。
「あれ? 私は……今まで何を?」
「初めまして、マーガレット王女様。カインズベリー侯爵家、第一令嬢――ヴァイオレッタ・ロゼ・カインズベリーですわ」
「え。嗚呼。ヴァイオレッタ……えっと此処は一体、何処ですの?」
意識がまだ朦朧としているのか、目を覚ましたマーガレット王女様は、首を傾げたまま頭を抱える。そして、自身の両頬を押さえ、茫然とした表情のまま、ひと言。
「なんだか……両頬がヒリヒリしますの」
「立ち話もなんだし、ちょっと紅茶でも淹れましょうか?」
ちなみに、そのヒリヒリはあなたを覚醒させるためにワタクシとミランダがやったと伝えておいた。叩かれたのにお礼を言うマーガレット王女の様子は少し滑稽だったわね。
そのままアイゼン王子の部屋で紅茶を淹れ、ソファーへと座るマーガレット王女。クラウン、アイゼン、ワタクシ、そしてミランダ令嬢の五人で彼女の話を聞いていく。だんだんと思い出して来たのか、王女は自身の記憶を整理していくかのように経緯を話始めた。
きっかけは何年も前、ミュゼファイン王国に来た商人から買った妖しい首飾りだった。それは悪魔の闇魔力を封じた首飾り。その妖しい魔力に魅了された王女は、己の欲望を満たそうと、クイーンズヴァレー王国へ出向くようになる。王国の生誕祭でクラウン王子を見かけ、王宮メイドとして王国へ潜入を始めたのが昨年のこと。あとはワタクシ達が知っている事実だった。
「思えば、どうしてクラウン王子とアイゼン王子へ固執していたのか……私もどうかしていました。申し訳ございませんでした」
正式に謝罪を受けるワタクシとミランダ。そして、二人の王子様。
「しかし、王女へその首飾りを売りつけた商人も気になるな」
「ええ、でも心当たりはあるわ。悪魔はもっと前から黒幕と接触し、裏で糸を引いていたのだと思う」
皆、神妙な面持ちの中、これからどうするかを話す。マーガレット王女の下衆行為は許されない事であるが、此処だけの話に一旦止めておく事になった。王女は一旦自国へ戻り、王様へ国を乗っ取ろうとするような考えは止めてもらうよう話す事にする。
後はワタクシが表へ出るタイミングだが、クラウン王子がさっきマーガレット王女へ言った話を聞いて、いい考えが浮かんだ。このやり方なら、迂闊に騎士団員も、黒幕も動けない。相手が動く前に、急いで悪魔からの洗脳を個別に解いていく。まだまだやる事は山積みね。全てが終わった暁には、みんなで温泉へ行く事にしましょう。
「みんな、最後までワタクシについて来てくれる?」
「嗚呼、勿論だ」
「ええ、勿論」
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