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学園パロ
K先生パンツを盗まれる、の巻(K先生とG様)
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「ない……!」
水泳の授業が終わり、後片付けも済ましたKが「さぁて着替えよう」と、ロッカーを開けてまず最初に身につけるもの………下着を取り出そうとしたところ、“ソレ”が見つからなかった。
Kは、すぐに「盗まれた」と感じると同時に、犯人の顔もすぐに脳裏に浮かんだ。
(こんな気持ち悪い事をするのはアイツしかいない……)。
思わず、大きな舌打ちが出る。
乱暴に、ノーパンのままジャージの上下を着て、その怒り心頭の状態で放送室に向かって廊下をズカズカと闊歩した。
そして、荒々しく放送室の扉を開け、放送室のマイクをオンにして、Kは深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから、優しい声色でこう放送した。
『3年K組のGg・Sdくぅーん。K先生が用事があるので、至急職員室に来て下さぁい』
マイクをオフにしたKは、すぐさま隣の職員室に飛び込み、ロープを手に掴むと閉まった入り口扉の前で仁王立ちをした。
しばらく扉を睨みつけていると、バタバタとせわしない足音が聞こえてきた。Kは半身を大きく後ろに下げ、左腕を振りかぶった。
「Kちゃんっ……! ボクのコト、呼んでるってナニナニ? 何のご用ですか、えへへへへっ……」
職員室に勢いよく入室してきたふぬけた顔のGの首元に、Kは容赦なく、力の限りのラリアットをかました。
Gは勢いよく後方に倒れ、廊下に後頭部を強打して動かなくなった。
「……Kちゃん、いきなり何するんだよぉ……」
身長が180cm弱もある、自分よりも大きい男が“へみゅんへみゅん”とグズっている姿は気色が悪かった。
……だが、今は“学園パラレルおふざけ”という事で、いつもはパンツ1丁のGがきっちりと衣服……ブレザーを着ているので、普段のGに比べればまだ変態性は薄まっているように感じられた。どちらにせよ、Kは不快感を隠そうともしないが。
ラリアットをGに盛大にかましたKは、Gがその衝撃で気絶している隙に、その体をロープで拘束した。
そして職員室の床に座らせ、自分は椅子に座ってGを見下していた。
「おい、単刀直入に言うぞ。俺の下着を返せ」
Kはぶすくれた顔でGに吐き捨てた。
「………にょ?」Gは小首を傾げた。
「……知らばっくれてんじゃねぇぞ変態。俺がプール授業をしている間に、ロッカーから俺の下着を盗んだろ」
「!? ろっかーから、おぱんつなくなったの!? Kちゃん!」
Gは目を丸くして、Kの顔を見上げた。
「……白々しい。というか、なんだその“字にしたらまるでall平仮名”みたいな馬鹿っぽいその喋り方は。きめぇ。死ね」
辛辣な言葉と、軽蔑100%の冷たい眼差しでGを見下すKだったが「先生さようなら~」と、職員室に野暮用で来ていた女生徒がそばを通った瞬間だけは「はぁい、さようならぁ~」と、にこやか穏やかに態度を変えた。目線をGに戻した時には、既に先程の亜修羅顔に戻っていた。
「っていうか、ボクはKちゃんのおぱんつなんて盗んでないよォ。盗むわけないぢゃん!」
Gがふざけた様子でぷりぷり怒る。
「おめぇしかいねぇだろ、クソが。自首して下着を返却して、自害しろ切腹しろ内臓ぶちまけろ、死ねっ」
「……だって、よく考えてみてよ! おぱんつ盗んだって最初は“くんかくんか”したりでいいだろうけど、だんだん匂いは薄れていくぢゃん! Kちゃんの匂い、薄れてくぢゃん! 盗んでも意味ないよ!」
変態性のある言い訳を必死に、マジメにするGの姿は惨めであった。
ただ、奴は嘘を言わない。Kは若干考えてしまった。
「………それが100兆万歩譲って本当だとすると、じゃあ犯人は……」
「犯人探し、ボクも手伝うよ! Kちゃんのおぱんつ盗むとか、許せないよ!」
Gが口調はともかく、真剣な眼差しでKを見上げる。
「……いや、お前以外の奴が盗んだんなら別にいいや。気にしねぇ。くれてやるわ」
サラリと言い放ったKに「なんで!?」と、Gが嘆いた。
「何ソレ、差別! 犯人捕まえようよぉ、Kちゃん! 捕まえよう! ヤダヤダヤダヤダ~」
グチャピャアうるさくわめくGがうるさかったので、Kは大げさに舌打ちをしたあと「黒と白のチェック柄のトランクスだよ」とGに情報提供してやった。
「……あぁ。はじっこに小さくナイフの刺繍が入っているヤツ?」
「そうそう。ソレソレ……」
流れる沈黙。
「てめっ、知ってんじゃねぇか! やっぱり犯人はてめぇじゃねぇか! 死ね!」
「ち、違うよKちゃんKちゃん!」
ブチ切れるKを、Gは慌てていさめる。
「いや、ホラ。Kちゃん、おぱんつの大体が単色系なのにチェック柄なんてかぁいいな、って印象的だったから覚えていただけで……」
「……あぁ!? なんでそんな事、知ってんだよ!」激昴したKがGの首元を掴む。
「えっ、あっ……。いや、タンスの中の並びを見て……あっ」
マズい事を言った、と、Gの目が泳いだ。
「………………おい、おいおいおいおい、ちょっと待て。ん? タンスって、俺んちのか? おい、なぁ」
Kは、Gを凄烈な問答で責め立て、ついに「ごめんなさいぃ、Kちゃんちの鍵をこっそり複製して、こっそり忍び込んでたりしてましたぁ~」という、衝撃の自白を聞く事に成功した。あまりの事に、Kの意識が遠くなりかけた。
その後、Gの持ち物を強制的にチェックして、我が家の鍵を奪ったのは言うまでもない。
ちなみに、Kの下着はロッカーの中をよくよく探したら見つかった(変な具合に紛れてた)。
水泳の授業が終わり、後片付けも済ましたKが「さぁて着替えよう」と、ロッカーを開けてまず最初に身につけるもの………下着を取り出そうとしたところ、“ソレ”が見つからなかった。
Kは、すぐに「盗まれた」と感じると同時に、犯人の顔もすぐに脳裏に浮かんだ。
(こんな気持ち悪い事をするのはアイツしかいない……)。
思わず、大きな舌打ちが出る。
乱暴に、ノーパンのままジャージの上下を着て、その怒り心頭の状態で放送室に向かって廊下をズカズカと闊歩した。
そして、荒々しく放送室の扉を開け、放送室のマイクをオンにして、Kは深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから、優しい声色でこう放送した。
『3年K組のGg・Sdくぅーん。K先生が用事があるので、至急職員室に来て下さぁい』
マイクをオフにしたKは、すぐさま隣の職員室に飛び込み、ロープを手に掴むと閉まった入り口扉の前で仁王立ちをした。
しばらく扉を睨みつけていると、バタバタとせわしない足音が聞こえてきた。Kは半身を大きく後ろに下げ、左腕を振りかぶった。
「Kちゃんっ……! ボクのコト、呼んでるってナニナニ? 何のご用ですか、えへへへへっ……」
職員室に勢いよく入室してきたふぬけた顔のGの首元に、Kは容赦なく、力の限りのラリアットをかました。
Gは勢いよく後方に倒れ、廊下に後頭部を強打して動かなくなった。
「……Kちゃん、いきなり何するんだよぉ……」
身長が180cm弱もある、自分よりも大きい男が“へみゅんへみゅん”とグズっている姿は気色が悪かった。
……だが、今は“学園パラレルおふざけ”という事で、いつもはパンツ1丁のGがきっちりと衣服……ブレザーを着ているので、普段のGに比べればまだ変態性は薄まっているように感じられた。どちらにせよ、Kは不快感を隠そうともしないが。
ラリアットをGに盛大にかましたKは、Gがその衝撃で気絶している隙に、その体をロープで拘束した。
そして職員室の床に座らせ、自分は椅子に座ってGを見下していた。
「おい、単刀直入に言うぞ。俺の下着を返せ」
Kはぶすくれた顔でGに吐き捨てた。
「………にょ?」Gは小首を傾げた。
「……知らばっくれてんじゃねぇぞ変態。俺がプール授業をしている間に、ロッカーから俺の下着を盗んだろ」
「!? ろっかーから、おぱんつなくなったの!? Kちゃん!」
Gは目を丸くして、Kの顔を見上げた。
「……白々しい。というか、なんだその“字にしたらまるでall平仮名”みたいな馬鹿っぽいその喋り方は。きめぇ。死ね」
辛辣な言葉と、軽蔑100%の冷たい眼差しでGを見下すKだったが「先生さようなら~」と、職員室に野暮用で来ていた女生徒がそばを通った瞬間だけは「はぁい、さようならぁ~」と、にこやか穏やかに態度を変えた。目線をGに戻した時には、既に先程の亜修羅顔に戻っていた。
「っていうか、ボクはKちゃんのおぱんつなんて盗んでないよォ。盗むわけないぢゃん!」
Gがふざけた様子でぷりぷり怒る。
「おめぇしかいねぇだろ、クソが。自首して下着を返却して、自害しろ切腹しろ内臓ぶちまけろ、死ねっ」
「……だって、よく考えてみてよ! おぱんつ盗んだって最初は“くんかくんか”したりでいいだろうけど、だんだん匂いは薄れていくぢゃん! Kちゃんの匂い、薄れてくぢゃん! 盗んでも意味ないよ!」
変態性のある言い訳を必死に、マジメにするGの姿は惨めであった。
ただ、奴は嘘を言わない。Kは若干考えてしまった。
「………それが100兆万歩譲って本当だとすると、じゃあ犯人は……」
「犯人探し、ボクも手伝うよ! Kちゃんのおぱんつ盗むとか、許せないよ!」
Gが口調はともかく、真剣な眼差しでKを見上げる。
「……いや、お前以外の奴が盗んだんなら別にいいや。気にしねぇ。くれてやるわ」
サラリと言い放ったKに「なんで!?」と、Gが嘆いた。
「何ソレ、差別! 犯人捕まえようよぉ、Kちゃん! 捕まえよう! ヤダヤダヤダヤダ~」
グチャピャアうるさくわめくGがうるさかったので、Kは大げさに舌打ちをしたあと「黒と白のチェック柄のトランクスだよ」とGに情報提供してやった。
「……あぁ。はじっこに小さくナイフの刺繍が入っているヤツ?」
「そうそう。ソレソレ……」
流れる沈黙。
「てめっ、知ってんじゃねぇか! やっぱり犯人はてめぇじゃねぇか! 死ね!」
「ち、違うよKちゃんKちゃん!」
ブチ切れるKを、Gは慌てていさめる。
「いや、ホラ。Kちゃん、おぱんつの大体が単色系なのにチェック柄なんてかぁいいな、って印象的だったから覚えていただけで……」
「……あぁ!? なんでそんな事、知ってんだよ!」激昴したKがGの首元を掴む。
「えっ、あっ……。いや、タンスの中の並びを見て……あっ」
マズい事を言った、と、Gの目が泳いだ。
「………………おい、おいおいおいおい、ちょっと待て。ん? タンスって、俺んちのか? おい、なぁ」
Kは、Gを凄烈な問答で責め立て、ついに「ごめんなさいぃ、Kちゃんちの鍵をこっそり複製して、こっそり忍び込んでたりしてましたぁ~」という、衝撃の自白を聞く事に成功した。あまりの事に、Kの意識が遠くなりかけた。
その後、Gの持ち物を強制的にチェックして、我が家の鍵を奪ったのは言うまでもない。
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