上 下
2 / 57
カウドゥール

【※卑猥】回想G×Kとモブ×K

しおりを挟む
 そこらへんの普通の男共に凌辱されるのは大丈夫、耐えられる。
 イラマチオは吐き気がこみ上げてくるが耐えられる。精液も飲み込める。
 本能のままに男が腰をガツンガツン打ちつけてくるが、その痛みにも耐えられる。

 向こうが満足するまで自分の体を貸してやる、という意味では”殺されてあげる”のと何ら変わらない。こんなもの、ただの”痛み”だ。
 
 あいつの凌辱より、よっぽどマシだ。
 
**********
 
「ひっ、あっ、ああぁぁぁっ……!」
「ん? ここ? ここがいいの? Kちゃん」

 あいつ、Gは“自分が満足する為”ではなく、“俺をヨガらせたくて”俺を凌辱する。
 いちいちいちいち俺の声、表情の動きを確認しながら何やらかんやら仕掛けてくる。
 Gは正常位を好んだ。俺の歪んだ表情を眺めたいが為に。
 俺はあいつの顔なんざ見たくもないから、顔をそむける。
 だが、あごをつかまれ、正面向きに戻される。
 抵抗? そんなん、こうヤラれる前にさんざしたさ。
 また口の中が血まみれだし、手の平は、上の方でナイフで留められてるが何か? 

 あいつは俺が抵抗している時、決まってこう言う。

「なんでそんなにボクの事、嫌うのさKちゃん!」

 ……うっぜ。大の男が泣きながら言うんじゃねぇよ、うっぜ。
 こんなヤツに力でねじ伏せられて、組みしかれている俺、マジでクソだわ。

 Gは、激しい動きをあまりしない。いつも、自分のペ●スをゆるゆると俺の中へ中へ入れていく。
 そして、微妙に角度を変えながら腸壁をえぐっていく。

「あっ……う、ああぁっ……!!」

 と、同時にGは俺の耳をわざといやらしい水音をたてながらしゃぶる。

「ひ、いっ……!」

 長時間だらだらといじくりまわされ続けた俺の体はもう限界だった。
「あっ、あ……。………ひぁっっっ!?」

 俺が身体を震わせてイキそうになった瞬間、Gは俺の性器を握ったまま、親指で先端をぎゅっと押しつぶした。
 いきおいよく飛び出そうとしていた精液が、行き場もなく、ただこぼれ落ちる。

「……はぁっ……てめっ、Gぁっ……!」

 睨みつけているつもりだったが、力が入らなくてただ流し目を送っているだけになっていると思う、今の俺。
「まだイッちゃだめだよ……。もっともっと溜めてから出した方が気持ちいいから……」
 Gはそう爽やかに笑うと、俺の睾丸をぎゅっと下に引っ張った。
 出かかっていた精液が、陰茎を通して睾丸に、下がっていく。戻っていく。

 イカせてくれない。気持ち悪い。気が狂いそうだ。






 やはり、改めて思う。
 他の男に強姦されるのは別に構わない。
 ただ、無理矢理アレをねじ入れられて、くわえさせられるだけなのだから。
 痛いだけなら耐えられる。吐き気がするのも耐えられる。

 ただ、あいつに凌辱されるのは耐えられない。
 気が、狂いそうになる。


 そんな事を延々思い出し、考えている間に行為は大体終わっている。
 ラクなもんだ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

コントな文学『かける言葉が見つからなかった』

岩崎史奇(コント文学作家)
大衆娯楽
僕は君に、かける言葉が見つからなかった・・・

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

MORATORIUM CRISES

吉高 樽
大衆娯楽
《男子大学生どもによる破壊的なコントを書いてみた。》 日本の大学生が送る4年間のキャンパスライフは、しばしば社会に出るまでのモラトリアム期間と呼ばれる。 例に漏れず悠々自適な学生生活を送る3年生 茂良野 恵の日々は、だがしかし突如として崩壊する。 恵は数々のツッコミの果てに、元通りの日常を取り戻すことができるのか——

コントな文学『パンチラ』

岩崎史奇(コント文学作家)
大衆娯楽
春風が届けてくれたプレゼントはパンチラでした。

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

王女、騎士と結婚させられイかされまくる

ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。 性描写激しめですが、甘々の溺愛です。 ※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

処理中です...