44 / 49
旅行。38
しおりを挟むまたか、うんざりだ。別れどきかな!
「ああ、ごめんよ妻がいる身で君を愛した僕が悪かったんだ。別れよう!」
男は早口で話していた。
「えっ!どうして別れるの?」
私を愛していると言ったじゃない!?ドレスの裾を掴んでいた。
私は両親に貴方が奥さんと離婚したら結婚すると報告したのに・・・。
「もう忍ぶ恋は耐えられないって、俺を攻めたから仕方ない別れるしか方法は無いんだ」
はぁ、出会った頃は綺麗で優しい令嬢だったが今は、あの頃の面影も、ないな、このまま別れて帰るかな。
「ちょっと!何で、そう言う事になるのよ、平気で別れ話しができるのよ、私の事は遊びだったの?」
鬱陶しい女だ!言い方完璧だろう!
「あっ、済まない、これから仕事だ!失礼する」
彼女の返事を聞かないで、もうスピードで走り去っていた。
「話し終わってない・・・・・・!」
叫んだが男には無視されたようだ。
男は後ろを振り返り女が居ないことに安堵した。
歩き始めると、見覚えのある女性が近付いてきて、街頭の灯りで妻だと解り気がゆるんだ瞬間、妻が抱きついてきて鋭い痛みが走った。
男は、左手で腹を押さえ妻を見つめた。
「逃げろ、はやく・・・」
「貴方・・・」
浮気はしていたが、妻を愛していたようだ。
ただ、浮気相手は1人ではない!
男はハンカチで腹を押さえて寝台列車に乗り込み2等寝台の部屋のソファーに座った。
※
朝、豪華寝台列車、到着後シェーン公爵と、ヴィヴィアンに、お供マイクは列車から降りて。
彼らが、なぜ待っていたのか?それは、昨日の夜あった。傷害事件の捜査で、犯人の女性が捕まったが黙秘権を行使してるからだ。
駅長室にシェーン公爵にヴィヴィアン公爵夫人とマイクにソリティ警部補にベンジャミン巡査それに駅長と犯人の女性がおります。
シェーン公爵が話し始めた。
「貴女は、エジンバラ・ケルセチン伯爵の奥様ですね」
「・・・・・・」
ソリティ警部補が説明を始めた。
「黙秘は犯人の権利ですが、裁判になると不利になります、いいのですか?」
「・・・・・・」
シェーン公爵が話し始める。
「噂話ですが聞いて下さい、伯爵令息は侯爵令嬢と婚約していたが、横恋慕した男爵令嬢は伯爵令息の飲み物に媚薬を盛って関係を持ちましたね?」
女はシェーン公爵を睨み付けた。
「違います、元々私と伯爵様とは侯爵令嬢と婚約する前から付き合っていたのです、それなのに彼は侯爵令嬢の入婿になりたいと言い出して、勝手にあちらと婚約していたのです」
そう、彼女が男爵令嬢だが噂と違って初めから付き合っていたが侯爵令嬢の方が大嘘憑きだった。
シェーン公爵は流石に伯爵夫人が、気の毒に思えてきた。警察に事情を話してみた。
まあ、傷は浅かったしな警察は不問に付す事にした。と、ソリティ警部補が話していた。
5
お気に入りに追加
197
あなたにおすすめの小説
女官になるはずだった妃
夜空 筒
恋愛
女官になる。
そう聞いていたはずなのに。
あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。
しかし、皇帝のお迎えもなく
「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」
そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。
秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。
朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。
そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。
皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。
縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。
誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。
更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。
多分…
私のことが大嫌いらしい婚約者に婚約破棄を告げてみた結果。
夢風 月
恋愛
カルディア王国公爵家令嬢シャルロットには7歳の時から婚約者がいたが、何故かその相手である第二王子から酷く嫌われていた。
顔を合わせれば睨まれ、嫌味を言われ、周囲の貴族達からは哀れみの目を向けられる日々。
我慢の限界を迎えたシャルロットは、両親と国王を脅……説得して、自分たちの婚約を解消させた。
そしてパーティーにて、いつものように冷たい態度をとる婚約者にこう言い放つ。
「私と殿下の婚約は解消されました。今までありがとうございました!」
そうして笑顔でパーティー会場を後にしたシャルロットだったが……次の日から何故か婚約を解消したはずのキースが家に押しかけてくるようになった。
「なんで今更元婚約者の私に会いに来るんですか!?」
「……好きだからだ」
「……はい?」
いろんな意味でたくましい公爵令嬢と、不器用すぎる王子との恋物語──。
※タグをよくご確認ください※
婚約者の側室に嫌がらせされたので逃げてみました。
アトラス
恋愛
公爵令嬢のリリア・カーテノイドは婚約者である王太子殿下が側室を持ったことを知らされる。側室となったガーネット子爵令嬢は殿下の寵愛を盾にリリアに度重なる嫌がらせをしていた。
いやになったリリアは王城からの逃亡を決意する。
だがその途端に、王太子殿下の態度が豹変して・・・
「いつわたしが婚約破棄すると言った?」
私に飽きたんじゃなかったんですか!?
……………………………
たくさんの方々に読んで頂き、大変嬉しく思っています。お気に入り、しおりありがとうございます。とても励みになっています。今後ともどうぞよろしくお願いします!
新婚なのに旦那様と会えません〜公爵夫人は宮廷魔術師〜
秋月乃衣
恋愛
ルクセイア公爵家の美形当主アレクセルの元に、嫁ぐこととなった宮廷魔術師シルヴィア。
宮廷魔術師を辞めたくないシルヴィアにとって、仕事は続けたままで良いとの好条件。
だけど新婚なのに旦那様に中々会えず、すれ違い結婚生活。旦那様には愛人がいるという噂も!?
※魔法のある特殊な世界なので公爵夫人がお仕事しています。
夫と親友が、私に隠れて抱き合っていました ~2人の幸せのため、黙って身を引こうと思います~
小倉みち
恋愛
元侯爵令嬢のティアナは、幼馴染のジェフリーの元へ嫁ぎ、穏やかな日々を過ごしていた。
激しい恋愛関係の末に結婚したというわけではなかったが、それでもお互いに思いやりを持っていた。
貴族にありがちで平凡な、だけど幸せな生活。
しかし、その幸せは約1年で終わりを告げることとなる。
ティアナとジェフリーがパーティに参加したある日のこと。
ジェフリーとはぐれてしまったティアナは、彼を探しに中庭へと向かう。
――そこで見たものは。
ジェフリーと自分の親友が、暗闇の中で抱き合っていた姿だった。
「……もう、この気持ちを抑えきれないわ」
「ティアナに悪いから」
「だけど、あなただってそうでしょう? 私、ずっと忘れられなかった」
そんな会話を聞いてしまったティアナは、頭が真っ白になった。
ショックだった。
ずっと信じてきた夫と親友の不貞。
しかし怒りより先に湧いてきたのは、彼らに幸せになってほしいという気持ち。
私さえいなければ。
私さえ身を引けば、私の大好きな2人はきっと幸せになれるはず。
ティアナは2人のため、黙って実家に帰ることにしたのだ。
だがお腹の中には既に、小さな命がいて――。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】高嶺の花がいなくなった日。
紺
恋愛
侯爵令嬢ルノア=ダリッジは誰もが認める高嶺の花。
清く、正しく、美しくーーそんな彼女がある日忽然と姿を消した。
婚約者である王太子、友人の子爵令嬢、教師や使用人たちは彼女の失踪を機に大きく人生が変わることとなった。
※ざまぁ展開多め、後半に恋愛要素あり。
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる