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旅行。37

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 マイクは歩きながら考えていた。男性に絡まれて3等車両から1等まで逃れてたのか?


この沈黙を彼女なりに推測して、もしかして3等から1等まで何しに来たのか?この時間帯に?とか思われてるかしら?


何か良い言い訳を考えないと。


「この寝台列車は、私にとっては贅沢な物で1等車両を見てみたかったから探索してたんです」


「成る程、そう言うことですか僕は貴女の知り合いの方が1等寝台列車に乗って居るで探しているのかと思いました」

侯爵令嬢が1等寝台列車が贅沢か・・・。


「まあ、誤解ですわ」
冷や汗って本当に出るのね、背中がビッショリだわ。


「そうでしたか、申し訳ありません、ご令嬢が美しい方なので、からかってしまいました」


ケラケラ笑って、さっきまでの不信感は消えた様子です。
「まあ、お上手ですこと」


マイクはシェーン公爵が日頃から女性に使っている言い回しを使ってみた。どうやら上手くいったようだ。


次の日、1等寝台列車で死体が発見された。


豪華寝台列車で死体が発見されたので大騒ぎで、シェーン公爵は知り合いのソリティ・ドルナリア警部補と、ベンジャミン・フランクリン巡査に連絡した。


丁度、隣街にあの2人が捜査で出張していて直ぐ駅に行くと話していた。


パトカーそれもサイレンを鳴らして1時間程で着いて、ソリティ警部補と、ベンジャミン巡査が到着した。



ハッキリ言うと無茶苦茶、目立っている犯人居てたら逃げ出したと思う。


まあ、ソリティ警部補みたいに爵位があって、警部補だと怒れる人も少ないだろう。シェーン公爵と一緒に捜査を始めた。


豪華1等寝台列車での殺人事件、被害者は男性で推定年齢20代前半、腹部を見ると出血している、シャツを、まくり上げて男の腹を見て刺されたと判断した。が、おかしい今、指が動いた!


うわぁ! ビビった、おもわず後ろに飛びはねていた。 


死体だと思いこんでいたが生きているのか?


シェーン公爵が代わりに死体?寝ている?
男の脈診を診たら反応がある!


「救急車を頼む生きているぞ!」



車掌はシェーン公爵とソリティ警部補に報告した。


「あの方は、豪華1等寝台列車のお客様、エジンバラ・ケルセチン伯爵様です」


「なんだって!1等まで案内頼む」


「はい、こちらです」






1等寝台列車に着いて、中に入ると誰もいない車掌が言うには女性が一緒に居たと証言している。


ベンジャミン巡査が言い出した。
「女性は逃げ出したのでしょうか?」


シェーン公爵が独り言の様にぶつぶつ言い出した。
「犯人だから逃げ出した!だが、普通逃げ出すと疑われる・・・・・・自分が誰か解らないから消えても大丈夫と思ったのか?」



ソリティ警部補が車掌に訊ねた。
「名前とか住所は解りますか?」


車掌がメモを見て。
「男性は、エジンバラ・ケルセチン伯爵25歳です、女性は書かれませんでした」


「そうか、ありがとうエジンバラ伯爵は病院に運ばれたのですか?」


「はい、出血はありましたが死ぬ程の傷では、ないようです」


「ありがとう」







男女の影が月の光で長く伸びている、抱きあいながら話している。


先ほどまで、2等寝台列車で仰せを重ねていた女性だが最近何かと面倒臭い言動が増えていた。


「貴女に奥様がいるのは、知っていましたが、もう忍ぶ恋には耐えられないです」


「・・・・・・」










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