41 / 49
旅行。35
しおりを挟むマイクの朝は早いし忙しい、最近シェーン公爵の愛犬ポチの散歩に行き、餌やりにブラッシング、このところ飼い主よりマイクとポチは長い時間一緒にいる。
今日は、豪華寝台列車の旅で残念ながら動物は乗れない、だがポチが居ないと毒の鑑定するものが居ない!仕方ないので、この時のために特訓していた。、剥製のように3時間は動かない、今日この時、特訓の成果を見せるときだ!
「ポチよ剥製の成果を見せるときだぞ!」
剥製のふりをするのが上手い!
ワン
堂々とした立ち姿に、円らな瞳も動かさない、人が余所見をしてる時、瞳を閉じているのだ。
運ぶのはシェーン公爵様とヴィヴィアン様だけ、他の者が触れると動いてしまう!
寝台に入ったら、ポチには、とても、お高いステーキ肉を食べさせやる、ご褒美なのだ。
マイクには仕立ての良い、スーツを着て居るのでどう見ても俺の親戚に見えるだろう、楽しく旅行ができたら良いかな。
列車は既に着いていた。案内係の男性が寝台列車の名前ブルームーンと書いてある掲示板を持って、お客様の案内をするのだろう待機中です。
「あと、10分で出発します」
品のある、しゃべり方で話している。
俺達はこの案内係の人に、乗車券を見せて寝台列車に乗るとチケットを見せて印を押すようです。
この料金ですが金貨20枚程です。
朝食を食べるため食堂まで行くことにした。その前にポチには肉を与えておこう!
ステーキを焼いてもらい、皿にのせて、ポチに命令!
「お座り」
ポチの前に皿の上にのせたステーキをおいた。
「待て」
僕の手をポチの前に、手を開き合図をする。
長すぎるのは、ポチの集中力が無くなるので5分以内が理想だと思う。
「良し!」
かぶりついて食べている、上手いんだな。
このまま、食堂車まで行くことにした。
「マイク朝食に行くよ」
「はい」
ポチは小型犬なので鞄に入るのだ。食堂車は豪華な作り、テーブル、椅子も高級品でカーペットも、ふかふかだ金貨20枚の価値はありそうだ。
ホークにナイフ、スプーンも銀でできているようだ。
スープにサラダとスライスハムや茹で卵にロールパンフルーツは綺麗にカットされてある。
客達の視線が若く美しい女性に向いている、他の乗客の話しでは、女性は侯爵令嬢で、お一人様のようだ。隣のご婦人の話ではマリアンヌ・ジャパリオ侯爵令嬢、きっと男と待ち合わせしていて、不倫をしていると決めつけて、話しを面白くするために、飾り立てていた。
凄い推理力に観察力だ!時期に解るだろうが僕も同じ意見だ。侯爵令嬢が一人で旅行に出るとは考えられない、絶対恋人関係の男と落ち合うはずだ。
だが、この日は現れず推理が外れて少々へこんでいた。
昔同じような噂話を聞いた覚えがある、それも同じ寝台車に乗っている話しを・・・。
5年くらい前だったか?マイクとはまだ会っていない時期だった。
次の日、待ちに待った男が現れた。
元々は、男は侯爵令嬢と婚約していた。将来侯爵家の入婿になるはずだったのだ。
普通なら格下の男爵令嬢に奪われる事は、あり得ない話だが、男爵令嬢はケルセチン伯爵に睡眠薬を盛って裸にしてベッドで寝ていたのだ。
次の日、侍女が起こしに部屋に行くと裸の2人を見付け大事になった。と、色々噂はされていた。
今の夫人が無理矢理、別れさせて結婚したのだと彼らの騒動はゴシップ記事に載っていた。
12
お気に入りに追加
192
あなたにおすすめの小説
女官になるはずだった妃
夜空 筒
恋愛
女官になる。
そう聞いていたはずなのに。
あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。
しかし、皇帝のお迎えもなく
「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」
そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。
秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。
朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。
そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。
皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。
縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。
誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。
更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。
多分…
私のことが大嫌いらしい婚約者に婚約破棄を告げてみた結果。
夢風 月
恋愛
カルディア王国公爵家令嬢シャルロットには7歳の時から婚約者がいたが、何故かその相手である第二王子から酷く嫌われていた。
顔を合わせれば睨まれ、嫌味を言われ、周囲の貴族達からは哀れみの目を向けられる日々。
我慢の限界を迎えたシャルロットは、両親と国王を脅……説得して、自分たちの婚約を解消させた。
そしてパーティーにて、いつものように冷たい態度をとる婚約者にこう言い放つ。
「私と殿下の婚約は解消されました。今までありがとうございました!」
そうして笑顔でパーティー会場を後にしたシャルロットだったが……次の日から何故か婚約を解消したはずのキースが家に押しかけてくるようになった。
「なんで今更元婚約者の私に会いに来るんですか!?」
「……好きだからだ」
「……はい?」
いろんな意味でたくましい公爵令嬢と、不器用すぎる王子との恋物語──。
※タグをよくご確認ください※
酷い扱いを受けていたと気付いたので黙って家を出たら、家族が大変なことになったみたいです
柚木ゆず
恋愛
――わたしは、家族に尽くすために生まれてきた存在――。
子爵家の次女ベネディクトは幼い頃から家族にそう思い込まされていて、父と母と姉の幸せのために身を削る日々を送っていました。
ですがひょんなことからベネディクトは『思い込まれている』と気付き、こんな場所に居てはいけないとコッソリお屋敷を去りました。
それによって、ベネディクトは幸せな人生を歩み始めることになり――反対に3人は、不幸に満ちた人生を歩み始めることとなるのでした。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
婚約者の側室に嫌がらせされたので逃げてみました。
アトラス
恋愛
公爵令嬢のリリア・カーテノイドは婚約者である王太子殿下が側室を持ったことを知らされる。側室となったガーネット子爵令嬢は殿下の寵愛を盾にリリアに度重なる嫌がらせをしていた。
いやになったリリアは王城からの逃亡を決意する。
だがその途端に、王太子殿下の態度が豹変して・・・
「いつわたしが婚約破棄すると言った?」
私に飽きたんじゃなかったんですか!?
……………………………
6月8日、HOTランキング1位にランクインしました。たくさんの方々に読んで頂き、大変嬉しく思っています。お気に入り、しおりありがとうございます。とても励みになっています。今後ともどうぞよろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる