1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町

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旅行。34

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王様は、シェーン公爵に久しぶりに会おうと連絡してきたのだ!


「マイクどう思う?王様が俺に会いたいと連絡してきたのだが!」


俺に聞いてどうすんだ?王様と会ったこと無いし!
「俺さ王族の親戚、居ないから分からないんだ!王様さ、弟に会いたいだけでしょう?」


なるほど、言いながら右手で右膝を軽く叩き、ニコニコしている。

「そうか、では、書状出して曜日と時刻を決めないとな?」


王族は暇なのか?シェーン公爵は暇そうだがな。
「ちょっと待ったー!そんなタラタラしてたら1ヶ月くらい、あっと言う間に過ぎるだろう?」


「今これから、城行って会えば良いんだよシェーン公爵君」


シェーン公爵君か、面白いな!
「よし、マイク君も支度して付いてきてくれ」


ちょっと戸惑っている、マイクはとまどっていた。服装はどうすんだ?でも、行ってみたいし。
「えっ、俺も城に行って良いんですか?」


買ったタキシードは?あっホテルに置いたままだ。
「この前、買ったやつで良いさ!」

「ホテルですよ!」

「マイク、チップだこれで取りに行ってくれるかな?」


チップ何か貰うわけにいかない。
「おいら、行ってくるよチップは必要ないよ」


チップだと受け取らない、給料だと納得するかもな。
「では、これを支配人に渡してくれ」


銀貨1枚受け取った。これは支配人へのチップです。





久しぶりのセイントホテル、ここの朝食を食べながら、支配人にシェーン公爵様からですと、銀貨1枚のチップを渡す、部屋に置いてある、おいらのスーツを持ってきてもらい更衣室で着替え、車で公爵の屋敷まで戻った。


シェーン公爵はソファに座り執事セバスチャンの淹れた紅茶を飲んでいた。
「ただいま、戻ったよチップ渡してきたからね」


「お帰り、マイクには、これからは給料を出すことにしたよ」


「おいら、大して仕事らしいことしてないし今まで良くしてもらって、母さんは喜んでるよ」


「そっか、だが毎月決まった額のお金が入ってきたら楽になるだろう?」


何か、ありがたくて泣きそうだ。
「ありがとうございます」
嬉し涙が出て、シェーン公爵に頭を下げていた。

「よし、城に行くぞ」


車に乗り1時間ドライブしたら、でっかい城に着いた!


門番は、シェーン公爵を見て笑顔で挨拶をする。
「お久しぶりです、シェーン公爵様」



「久しいね元気でいたかい」

「はい、元気でいました。どうぞ、お通りください」


「ありがとう」


マイクは2人の会話で、シェーン公爵の叔父が王様だと実感していた。民は勘違いでシェーン王子殿下と思っているのだと!気づいたのです。


調度品は壺のみだが値段を後で聞いたらシェーン公爵の屋敷が買える程だと聞かされて、マイクは動くのを辞めた!割ったら弁償が大変だからだ!


王様が来られた!名前初めて聞いたー。


「面を挙げよ、直答を許す」


「叔父上お久し振りです」



謁見の間でシェーン公爵とマイクは並んで座っていた。



「すまないね、シェーン忙しいなか来てくれて助かるよ」


叔父上が連絡してきたのだ。きっと大変な事が起きたのだろう?
「何か、僕に相談する程の出来事が起きたのでしょうか?」


叔父上が、眉間に皺をよせて溜め息まじりに話された。
「王立情報機密組織に、テロが起きると情報屋のビショップと名乗る者が連絡してきたのだ」


テロが起きるだって!
「その、情報は信じて良いのですか?」


「情報だからな怪しい物もあるが今回は信じて良い、情報屋ビショップは前の他国が麻薬を、こちらに、ばら撒いた組織を連絡してくれて一網打尽にできた。実績は十分持っている」


「そうですか、では、僕は何か、する事はありますか?」


「ビショップを知っておるか?」


「あっ、聞いた程度ですが知っております」


「そうか、ならば暫くのあいだ見張ってくれ、『シンキーフック』とビショップがどう関わっておるか、探って欲しいのだ」


シンキーフックが関わる?そんな組織には思えないが。
「了解です」














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