1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町

文字の大きさ
上 下
29 / 49

旅行。23

しおりを挟む



町並みは美しく道路は石畳で、歩道の設備もしてあるので美観がとても良い、俺とヴィヴィアンはその上を歩き楽しんでいた。


花売りの少女や、新聞売りの少年達が必至で売り歩く姿を見ると、花を買い新聞も買っていた。子供がこうやって働くには理由がある、片親か兄妹が多いか両親が居ないので日銭を稼いでいるのだ。


「おっちゃん、ありがとう昨日も買ってくれたよな」

意味は知っているが、おっちゃんと呼ばれたのは初
めてだ!

粗末な服装だが身綺麗にしている、母親がいてきちんと面倒を見ているようだ。

おじさんと呼ばれたのか?ダメージが俺はまだ20代なんだが!

「あれくらい構わない、調子はどうだい?」


「おっちゃん、犯罪意外なら何でもするから使い走りで良いから雇って、おくれよ」


「分かった。いつもこの辺にいるのか?」


「この辺で聞いてくれたら直ぐ分かる、おいらト厶って言うんだ!よろしく」


「俺の名はシェーン公爵だ。よろしく」

「私はヴィヴィアンよ、よろしくね」

「お姉さん美人だな、おっちゃんの妹なのか?」

妹に見えるのか?
「僕は24歳で彼女は妻だ」

「えーっそうなんだ」


俺は、公爵になって町並みを歩くまで気付く事が出来なかった。初めて子供達の現状を貧富の差が激しい事実を、公爵になって良かったのは民の生活環境が見れることだ。そしてこの子達に支援することができる。


懐中時計を見ると朝9時30分ゆっくり歩いたつもりだったが、まだ約束の時間より30分あるな!


客船は人が乗船してるようで、先に乗り込むか?ここで待つか悩んでいたら彼がやってきた。


懐中時計を見ると9時50分だ、僕は20分も悩んでいたのか・・・・・・。



後ろには美しい令嬢がいる、見た目は金髪でウエーブかかったロングを腰まであるようだ。


瞳は、エメラルドグリーンで色白まだ幼さの残った10代後半で、スタイルはスレンダーだが、豊満な胸で男なら結構好きな体型だ。


サミエル・プランデル子爵が彼女を紹介し始めた。


「シルビア・ディルトン侯爵令嬢です」


「初めましてシェーン公爵です」


「初めましてヴィヴィアン公爵夫人です」



婚約者が、いるのに愛人の話しは不味いよな?
黙認すべきだな、どうなるか興味深いんだが侯爵令嬢の前で話題を出すのは無理だな。


「客船に乗り込みましょう」

サミエル子爵が僕を、なぜ誘ったのか解らなかったが、暫くすると、もう1人可愛らしい少女が現れた。



子爵が彼女を紹介しようとすると、彼女は、腕を掴み子爵の顔を見て声は出さず、手振りで私が挨拶します!と、言ってるようだ。


「ご機嫌よう、ルージュ・ランバート男爵令嬢です」


最近の子は皆、礼儀作法を学ばないようだ。
彼女はペロッと舌を出している。



この、少女は貴族とは思えない行動力があり俺と、サミエル子爵の腕を組み歩いている。







しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

女官になるはずだった妃

夜空 筒
恋愛
女官になる。 そう聞いていたはずなのに。 あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。 しかし、皇帝のお迎えもなく 「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」 そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。 秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。 朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。 そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。 皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。 縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。 誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。 更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。 多分…

私のことが大嫌いらしい婚約者に婚約破棄を告げてみた結果。

夢風 月
恋愛
 カルディア王国公爵家令嬢シャルロットには7歳の時から婚約者がいたが、何故かその相手である第二王子から酷く嫌われていた。  顔を合わせれば睨まれ、嫌味を言われ、周囲の貴族達からは哀れみの目を向けられる日々。  我慢の限界を迎えたシャルロットは、両親と国王を脅……説得して、自分たちの婚約を解消させた。  そしてパーティーにて、いつものように冷たい態度をとる婚約者にこう言い放つ。 「私と殿下の婚約は解消されました。今までありがとうございました!」  そうして笑顔でパーティー会場を後にしたシャルロットだったが……次の日から何故か婚約を解消したはずのキースが家に押しかけてくるようになった。 「なんで今更元婚約者の私に会いに来るんですか!?」 「……好きだからだ」 「……はい?」  いろんな意味でたくましい公爵令嬢と、不器用すぎる王子との恋物語──。 ※タグをよくご確認ください※

新婚なのに旦那様と会えません〜公爵夫人は宮廷魔術師〜

秋月乃衣
恋愛
ルクセイア公爵家の美形当主アレクセルの元に、嫁ぐこととなった宮廷魔術師シルヴィア。 宮廷魔術師を辞めたくないシルヴィアにとって、仕事は続けたままで良いとの好条件。 だけど新婚なのに旦那様に中々会えず、すれ違い結婚生活。旦那様には愛人がいるという噂も!? ※魔法のある特殊な世界なので公爵夫人がお仕事しています。

わたくし、残念ながらその書類にはサインしておりませんの。

朝霧心惺
恋愛
「リリーシア・ソフィア・リーラー。冷酷卑劣な守銭奴女め、今この瞬間を持って俺は、貴様との婚約を破棄する!!」  テオドール・ライリッヒ・クロイツ侯爵令息に高らかと告げられた言葉に、リリーシアは純白の髪を靡かせ高圧的に微笑みながら首を傾げる。 「誰と誰の婚約ですって?」 「俺と!お前のだよ!!」  怒り心頭のテオドールに向け、リリーシアは真実を告げる。 「わたくし、残念ながらその書類にはサインしておりませんの」

溺愛されていると信じておりました──が。もう、どうでもいいです。

ふまさ
恋愛
 いつものように屋敷まで迎えにきてくれた、幼馴染みであり、婚約者でもある伯爵令息──ミックに、フィオナが微笑む。 「おはよう、ミック。毎朝迎えに来なくても、学園ですぐに会えるのに」 「駄目だよ。もし学園に向かう途中できみに何かあったら、ぼくは悔やんでも悔やみきれない。傍にいれば、いつでも守ってあげられるからね」  ミックがフィオナを抱き締める。それはそれは、愛おしそうに。その様子に、フィオナの両親が見守るように穏やかに笑う。  ──対して。  傍に控える使用人たちに、笑顔はなかった。

妹を溺愛したい旦那様は婚約者の私に出ていってほしそうなので、本当に出ていってあげます

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族令嬢であったアリアに幸せにすると声をかけ、婚約関係を結んだグレゴリー第一王子。しかしその後、グレゴリーはアリアの妹との関係を深めていく…。ある日、彼はアリアに出ていってほしいと独り言をつぶやいてしまう。それを耳にしたアリアは、その言葉の通りに家出することを決意するのだった…。

命を狙われたお飾り妃の最後の願い

幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】 重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。 イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。 短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。 『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

処理中です...