1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町

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行方不明のダン。 18

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彼は国に帰る準備をしていたのです、元々私達は約束ごとを交わしていません、私が一方的に思っていただけなんです。


虚しい努力をしていたのです、私は、彼を愛していただけです、それなのに・・・。


分っています、でも彼への気持ちが私の中で毒になって元の私には、戻れなくなっていました。







シェーン公爵は、フェルディナットC長官に、ダン侯爵がどうなったか訊いてみた。

「刺した彼女は、ダン侯爵は亡くなった。と話していましたが、ご遺体がどこを探しても見付からない行方不明になっています」


「・・・彼の家族に説明しても、納得できないですよね?ご遺体が無いと?聞き込みに行ってみるか?刺された現場に!」


フェルディナットC長官に、ダン侯爵が刺された現場の地図を貰い私達2人は、二手に分かれて聞き込みをすることにしました。


散歩中の、ご婦人に尋ねてみた。
「2~3年前、ここで殺人事件があったと聞いたのですが、ご存知ですか?」


う~ん、そんな話聞いたことないわ?
「子供の頃から住んでるけど、殺人事件なんて聞いたことないよ」


「そうですか、ありがとうございます」


これは不思議だは彼女は殺したと話していたのに死体が無いし刺した後、直ぐ逃げ出したと証言してるけど殺人事件の噂もないなんて、おかしい彼女を訪ねて3年前、何があったか説明して貰いましょうね、修道院まで行き面会してみることにしました。


シェーン公爵と2人で面会室で待つこと数10分シスターに連れられて、ドアから入ってきた女性は思っていたより美しい人でした。
お化粧はしてないし、粗末な服装ですが肌は艶々です。


こんな若くて美人から慕われて媚薬を盛られたのか?


シェーン公爵は、同じ男として盛られなくても普通手を出すレベルの美人なのに、よく、耐えたと褒めたい気持ちがあった。もしも見つかったら、彼に会いに行こうと、良く我慢したよと彼を褒めたいと思っていた。


彼女が、話し始めました。


「私に訊きたいことがあると、シスターメリアから訊きましたが、彼のことなら私が刺して殺しました」


シェーン公爵が3年前の事件が、無かったように死体は見付かっていないことを説明すると。


「死体が無い?死体が無いなら私は、なぜ修道院に入れられているのですか?教えて下さい」

ヴィヴィアンが思わず反論していた。

「侯爵夫人の手紙を、彼の元に届かない用していた。それと、彼に媚薬を盛って閨を共にしたことに、彼を刺した。契約期間でありながら幾つもの契約を破った。貴女は国の極秘捜査を妨害したのよ、処刑されて、いないのが不思議です、だから修道院で一生暮らすことになったのよ死体が見付かっていたら死刑よ!」


涙を右手で拭いながら彼女は話した。
「生きているなら、もう1度会いたいです!」


何ふざけた話を言い出して!
「彼は生きていても、貴女には会いたくないでしょうね貴女は毒婦よ」


「・・・・・・」






私は、心から彼を愛しただけ、彼に触れてほしいそう思って行動したらこんなことに、もう2度と会えないのかしら?


あの日あの時、彼を刺して私は・・・。


私はナイフを落として・・・。


恐くなり、そのまま逃げ出した。何が恐かったんだろう?


その後、誰かが彼の死体?を移動させて痕跡を消したんだは、そんなこと出来る人は居るかしら?




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