1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町

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偽りの家族。13

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 翌日シェーン公爵とヴィヴィアン公爵夫人はトルン国に出発した。

隣国なので着くのは以外と早くて、二人は着いて直ぐ聞き込みを始めた。

聞き込みによると家族ぐるみで付き合いのあったと言う人を見付けられて話を聞いてみることにした。


雑貨屋を営んでいて年は40代後半、小太りだが若いころは、美人だったと推測している。


この二人は、どう見ても貴族樣だよね本当に知り合いなのかね?
「カミトールさんの、ご家族の知り合いなのかい?」


カミトールと名乗っていたのか?
「はい、そうです。ご家族は子供さんもいたのですか?」

知り合いなのに子供がいたこと知らないのかね?
「そうだよ、越してきたとき10歳と話していたよ可愛い女の子だったね」


シェーンとヴィヴィアンは、お互いを見て、もう少し詳しく聞くことにした。
子供が居たなんて。やっぱり離婚したほうが良いは、慰謝料は絶対ガッポリ貰わないと!
「お仕事は何をなさっていたか、ご存知ですか?」


もしかして、旦那さんは、貴族樣で愛人と逃げたとか?
「確か旦那さんは、新聞記者だったよ奥さんは専業主婦で娘さんを学校に送り出したら家事を一通り済ませたら毎日、旦那さんの仕事場の新聞社に、お弁当を持って通っていたね」

「そうなんですか」

「少しだけ腑に落ちない、ことがある旦那さんと奥さん年が違い過ぎると思っていたんだよ」

「どれくらいですか?」

「旦那さんは40~45歳くらいの良い男で奥さんは18歳~20歳までだね女の子が10歳だと聞いていたから変だと噂になっていたよ」

「成る程」


ヴィヴィアンは奥様に同情していました。
気の毒だわ子供が10歳だなんて・・・・・・。
女性は若く見えていたのね。

シェーンは子供が大き過ぎると、なんか変だと考えていた。
「なんか、チグハグ感、満載だね」

ある程度、聞き出して新聞社に行ってみることにした。


新聞社までの道のりでヴィヴィアンはシェーンに腑に落ちない疑問点を話した。
「シェーン様、私は疑問に思うのですが」


「実は俺もなんだ。聞いてた話しと随分違うんだ?仕事が新聞記者で子供が当時10歳だと言うし、妻は若く美しい人・・・・・・。
彼は貴族で買い付けで、この国の宿屋に泊まっていたと聞いていたが腑に落ちない 」


「やはり浮気相手が居たのでしょうか?それも、夫人と結婚して10年は過ぎた頃からの、お相手でしょうか?」


「だが10年間、気づかないのは、おかしい・・・・・・彼女が若すぎる」


御近所さんの話しだと家族だと話していたようだし怪しいな?
「男でも女も確か結婚した後、浮気の始まりは1年、3年、7年、とか聞いたことがあるがな」


シェーン様もそうなのかしら?
「まあ、身分は隠したいでしょうから偽ったのでしょうね」


あっ、不味いヴィヴィアンが、貴方もそうなの?と、言う顔をしている!
「・・・・・・俺は違うからな!」

ヴィヴィアンは、いろいろ考えてまさかシェーン様も10歳位の隠し子がいたりする?

「ヴィヴィアン今、頭の中で隠し子いるかも、とか思った?」

「えっ、声に出していました?」

「いや、顔がとっても怖いから」

「あら、シェーン樣、私は信じておりますわ」

満面の笑みを浮かべている彼女の、あの笑みは疑っている時だー!











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