14 / 49
ヴィヴィアンの後悔。 8
しおりを挟む屋敷に戻り寝室で養生させている、ヴィヴィアン俺の愛しい妻よ目を覚ましてくれないか?
早く君の瞳で俺を見つめて欲しい愛してる、ヴィヴィアンの白い手を握りキスをしていた。
私は夢を見ていました。シャンパングラスを投げ付けられたのは、私が感じ悪く話したせいだ! はあ、何て事言ったのよ!
『まあ、強いて言うならお金の力ですね』
ここで高笑いでもしてたら悪役令嬢だわ! あああ目覚めてベッドでゴロゴロしながら叫んで後悔していた。
『爵位は伯爵ですが富・豪・ですからって何様よ!』
枕を両手でバンバン叩いていた。 ヴィヴィアンが目覚めたのが嬉しい、枕を叩いたりして、ブツブツ呟いている彼女の姿も可愛いらしく思うシェーンだった。
「目覚めたのか?」
あああシェーン様、居たのですね恥ずかしいです。
「シェーン様、ありがとうございます重かったですか?」
「そんなことはない軽かったから気にするな」
そう言いながら頭をなでてくれて何だか嬉しいのに涙が、ぶわっと頬に流れて、私は手で脱ぐっているとシェーン様がハンカチーフを私に貸してくれて彼の優しさに触れています。
「私は貴方の妻になれて幸せです」
「俺は貴女の夫になれて幸せだよ」
その後、ヴィヴィアンの頭に傷を負わせたモンロー侯爵令嬢は捕まり普通は極刑になるはずだったが、ヴィヴィアンが懇願して教会や孤児院の手伝いを10年間、無償で行うことで折り合いをつけた。
ヴィヴィアンの幼馴染みコクロイ・ルリーブル伯爵令息18歳、彼は初恋の相手で大好きでした。
コクロイ様は兎に角、女性にモテモテで私が入り込む隙がなかったのです!
いつも4~5人の女性を侍らせて夜会などに参加してるようでした。
幼い頃は遊べなくなることが淋しく思いましたが今では過去の良い思い出で忘れていました。
こんな風に現れ、私に求婚してくるなんてビックリしています!
結婚式の嫌な事を思い出したわ、旦那様は10分で居なくなって目もあわさず仕事に行ったと思ってたら元婚約者から呼び出され会いに行ってたけどね!あぁ!思い出したわ黒歴史だわ!
「申し訳ございません私は結婚しております」
「えっ!いったい、いつの間に…結婚したんだ俺を好きだと思っていたのに」
「子供の頃は確かに好きでしたが・・・・・・あっ、コクロイ様の御両親は私達の結婚式に来られましたよ」
「そんな、嘘だ俺は、ずっと好きだったのに愛してるんだ」
泣きそうな顔で私を見ているけど、何時も侍らしてた、ご令嬢達は何だったの?
「コクロイ様は何人も、お付き合いされてる方々がおられましたよね?」
「ヴィヴィアンに振り向いて欲しくて不利をしていたんだ」
「本気で言ってるのですか?そんな風に見えませんでした」
「全部君の気を引きたくて・・・・・・俺が馬鹿だった!」
「ごめんなさい、今は主人を愛しております」
コクロイはヴィヴィアンの手を取り愛している。と、呟いた。
「愛している」
「コクロイ様、無理を言わないでください」
握られた手を降り外す。
「今日は帰るがヴィヴィアン何か困った事があったら連絡をしてくれ」
コクロイ伯爵令息はそう話し帰っていった。
26
お気に入りに追加
197
あなたにおすすめの小説
女官になるはずだった妃
夜空 筒
恋愛
女官になる。
そう聞いていたはずなのに。
あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。
しかし、皇帝のお迎えもなく
「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」
そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。
秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。
朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。
そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。
皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。
縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。
誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。
更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。
多分…
私のことが大嫌いらしい婚約者に婚約破棄を告げてみた結果。
夢風 月
恋愛
カルディア王国公爵家令嬢シャルロットには7歳の時から婚約者がいたが、何故かその相手である第二王子から酷く嫌われていた。
顔を合わせれば睨まれ、嫌味を言われ、周囲の貴族達からは哀れみの目を向けられる日々。
我慢の限界を迎えたシャルロットは、両親と国王を脅……説得して、自分たちの婚約を解消させた。
そしてパーティーにて、いつものように冷たい態度をとる婚約者にこう言い放つ。
「私と殿下の婚約は解消されました。今までありがとうございました!」
そうして笑顔でパーティー会場を後にしたシャルロットだったが……次の日から何故か婚約を解消したはずのキースが家に押しかけてくるようになった。
「なんで今更元婚約者の私に会いに来るんですか!?」
「……好きだからだ」
「……はい?」
いろんな意味でたくましい公爵令嬢と、不器用すぎる王子との恋物語──。
※タグをよくご確認ください※
婚約者の側室に嫌がらせされたので逃げてみました。
アトラス
恋愛
公爵令嬢のリリア・カーテノイドは婚約者である王太子殿下が側室を持ったことを知らされる。側室となったガーネット子爵令嬢は殿下の寵愛を盾にリリアに度重なる嫌がらせをしていた。
いやになったリリアは王城からの逃亡を決意する。
だがその途端に、王太子殿下の態度が豹変して・・・
「いつわたしが婚約破棄すると言った?」
私に飽きたんじゃなかったんですか!?
……………………………
たくさんの方々に読んで頂き、大変嬉しく思っています。お気に入り、しおりありがとうございます。とても励みになっています。今後ともどうぞよろしくお願いします!
新婚なのに旦那様と会えません〜公爵夫人は宮廷魔術師〜
秋月乃衣
恋愛
ルクセイア公爵家の美形当主アレクセルの元に、嫁ぐこととなった宮廷魔術師シルヴィア。
宮廷魔術師を辞めたくないシルヴィアにとって、仕事は続けたままで良いとの好条件。
だけど新婚なのに旦那様に中々会えず、すれ違い結婚生活。旦那様には愛人がいるという噂も!?
※魔法のある特殊な世界なので公爵夫人がお仕事しています。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
夫と親友が、私に隠れて抱き合っていました ~2人の幸せのため、黙って身を引こうと思います~
小倉みち
恋愛
元侯爵令嬢のティアナは、幼馴染のジェフリーの元へ嫁ぎ、穏やかな日々を過ごしていた。
激しい恋愛関係の末に結婚したというわけではなかったが、それでもお互いに思いやりを持っていた。
貴族にありがちで平凡な、だけど幸せな生活。
しかし、その幸せは約1年で終わりを告げることとなる。
ティアナとジェフリーがパーティに参加したある日のこと。
ジェフリーとはぐれてしまったティアナは、彼を探しに中庭へと向かう。
――そこで見たものは。
ジェフリーと自分の親友が、暗闇の中で抱き合っていた姿だった。
「……もう、この気持ちを抑えきれないわ」
「ティアナに悪いから」
「だけど、あなただってそうでしょう? 私、ずっと忘れられなかった」
そんな会話を聞いてしまったティアナは、頭が真っ白になった。
ショックだった。
ずっと信じてきた夫と親友の不貞。
しかし怒りより先に湧いてきたのは、彼らに幸せになってほしいという気持ち。
私さえいなければ。
私さえ身を引けば、私の大好きな2人はきっと幸せになれるはず。
ティアナは2人のため、黙って実家に帰ることにしたのだ。
だがお腹の中には既に、小さな命がいて――。
【完結】高嶺の花がいなくなった日。
紺
恋愛
侯爵令嬢ルノア=ダリッジは誰もが認める高嶺の花。
清く、正しく、美しくーーそんな彼女がある日忽然と姿を消した。
婚約者である王太子、友人の子爵令嬢、教師や使用人たちは彼女の失踪を機に大きく人生が変わることとなった。
※ざまぁ展開多め、後半に恋愛要素あり。
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる