1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町

文字の大きさ
上 下
3 / 49

呪われた王家 3

しおりを挟む




シェーン公爵とヴィヴィアン夫婦は、メイデン・メドーク事務次官の子孫アルヴァン・メドークこの国で、レストラン経営をしている彼から少しても話しが聞けたらと接触してみた。


彼のレストランは高級感、溢れている、ディーク・メドークのホテルを意識しているのかと、思うほどです。

まあ、兄弟なのでセンスが似ているのかもしれません。

アルヴァンが話しはじめた。
「メイデンには姉がおりまして、王女の赤ん坊を託されたと曾祖父さんが話してるのを覚えております」

ヴヴィアンは苛ついた。

そんな話しは知ってるわよ、私達が知りたいのはメイデンと王女が再会して一緒に暮らしたかを聞きたいのよ!

珍しく、ヴィヴィアン公爵夫人は心の中で叫んでいた。

「メイデンと王女は幸せになったのですか?」

アルヴァンはイライラし始めた。
「2人が幸せか、不幸かは本人達にしか解るはずがない300年たった今、そんなことが知りたいのですか?」


シェーン公爵には、彼の不機嫌そうな態度が傲慢に感じ初めていた。
「僕達は、王族に男子が産まれない話しを聞きまして調査しています」


何言っているんだ。大昔の話だぞ今の時代王族は10人程しか生存していないんだぞ!

そうだ最近メドーク家は、男子が産まれていない、昔は沢山、産まれていたが、ここ何十年も女子ばかりだ。

言葉に出さす、黙り込み嫌な笑みを浮かべていた。

シェーン公爵は話を続けた。
「男子が生まれると誘拐してきた女の子と交換して、男の子は殺しているのですよ、この300年、どれほどの男子が処刑されたか、貴方の、お子様は、ご令嬢ばかりですよね?」

そうだ、家族に似ていない子が何人もいる。

はっ!まさか・・・。

「だが祖先は王族では、ないぞ!」

「お忘れですか?ノンシュガー王女が産んだ子はメドーク事務次官との間に生まれた、お子樣です、その御子は立派な王族の血脈ですよ」


アルヴァンは項垂れていた。


シェーン公爵とヴィヴィアン公爵夫人はアルヴァンの落胆ぶりを見て同情していた。

最初の結婚相手アビゲイルが産んだ女の子が彼女にも僕にも似ておらず、彼女の不義を疑い愛していた人に裏切られたと誤解し相手の男は誰か?想像して彼女を罵り責め立てた。


男子が生まれ女子と交換されていたのか?


僕は大きな間違いを・・・?彼女を愛していたが妻を・・・信じなかった。


追い出されたアビゲイルは実家に、もどって両親には大歓迎でむかえられました。
女の子も引き取り大事に育てたので幸せに暮らしているでしょう。

半年後、アビゲイルに縁談話しが届いたのです。
男は昔、彼女に結婚を申し込みましたが、すでに前夫と婚約が決まっていたので諦めたのです。


普通なら不義を疑われ追い出された女を娶る者などいませんが、プライス・エリクシール町長は、アビゲイルが不義を、はたらくはずがないと、親族には話して納得してもらい2人は晴れて夫婦になり、プライスに似た男の子が誕生し町民からも祝福されました。


今は幸せに暮らしていると、男子が産まれた話を人づてに聞き僕が間違っていたと語っていたそうです。

今回アビゲイルが、産んだ子も男の子でしたが、なぜ、殺されなかったのか?

噂話が昔より大きくなり、犯罪が明るみになると困る者達が躊躇したからです。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

女官になるはずだった妃

夜空 筒
恋愛
女官になる。 そう聞いていたはずなのに。 あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。 しかし、皇帝のお迎えもなく 「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」 そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。 秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。 朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。 そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。 皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。 縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。 誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。 更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。 多分…

私のことが大嫌いらしい婚約者に婚約破棄を告げてみた結果。

夢風 月
恋愛
 カルディア王国公爵家令嬢シャルロットには7歳の時から婚約者がいたが、何故かその相手である第二王子から酷く嫌われていた。  顔を合わせれば睨まれ、嫌味を言われ、周囲の貴族達からは哀れみの目を向けられる日々。  我慢の限界を迎えたシャルロットは、両親と国王を脅……説得して、自分たちの婚約を解消させた。  そしてパーティーにて、いつものように冷たい態度をとる婚約者にこう言い放つ。 「私と殿下の婚約は解消されました。今までありがとうございました!」  そうして笑顔でパーティー会場を後にしたシャルロットだったが……次の日から何故か婚約を解消したはずのキースが家に押しかけてくるようになった。 「なんで今更元婚約者の私に会いに来るんですか!?」 「……好きだからだ」 「……はい?」  いろんな意味でたくましい公爵令嬢と、不器用すぎる王子との恋物語──。 ※タグをよくご確認ください※

新婚なのに旦那様と会えません〜公爵夫人は宮廷魔術師〜

秋月乃衣
恋愛
ルクセイア公爵家の美形当主アレクセルの元に、嫁ぐこととなった宮廷魔術師シルヴィア。 宮廷魔術師を辞めたくないシルヴィアにとって、仕事は続けたままで良いとの好条件。 だけど新婚なのに旦那様に中々会えず、すれ違い結婚生活。旦那様には愛人がいるという噂も!? ※魔法のある特殊な世界なので公爵夫人がお仕事しています。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

妹を溺愛したい旦那様は婚約者の私に出ていってほしそうなので、本当に出ていってあげます

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族令嬢であったアリアに幸せにすると声をかけ、婚約関係を結んだグレゴリー第一王子。しかしその後、グレゴリーはアリアの妹との関係を深めていく…。ある日、彼はアリアに出ていってほしいと独り言をつぶやいてしまう。それを耳にしたアリアは、その言葉の通りに家出することを決意するのだった…。

命を狙われたお飾り妃の最後の願い

幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】 重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。 イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。 短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。 『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

拝啓、許婚様。私は貴方のことが大嫌いでした

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【ある日僕の元に許婚から恋文ではなく、婚約破棄の手紙が届けられた】 僕には子供の頃から決められている許婚がいた。けれどお互い特に相手のことが好きと言うわけでもなく、月に2度の『デート』と言う名目の顔合わせをするだけの間柄だった。そんなある日僕の元に許婚から手紙が届いた。そこに記されていた内容は婚約破棄を告げる内容だった。あまりにも理不尽な内容に不服を抱いた僕は、逆に彼女を遣り込める計画を立てて許婚の元へ向かった――。 ※他サイトでも投稿中

処理中です...