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呪われた王家 3
しおりを挟むシェーン公爵とヴィヴィアン夫婦は、メイデン・メドーク事務次官の子孫アルヴァン・メドークこの国で、レストラン経営をしている彼から少しても話しが聞けたらと接触してみた。
彼のレストランは高級感、溢れている、ディーク・メドークのホテルを意識しているのかと、思うほどです。
まあ、兄弟なのでセンスが似ているのかもしれません。
アルヴァンが話しはじめた。
「メイデンには姉がおりまして、王女の赤ん坊を託されたと曾祖父さんが話してるのを覚えております」
ヴヴィアンは苛ついた。
そんな話しは知ってるわよ、私達が知りたいのはメイデンと王女が再会して一緒に暮らしたかを聞きたいのよ!
珍しく、ヴィヴィアン公爵夫人は心の中で叫んでいた。
「メイデンと王女は幸せになったのですか?」
アルヴァンはイライラし始めた。
「2人が幸せか、不幸かは本人達にしか解るはずがない300年たった今、そんなことが知りたいのですか?」
シェーン公爵には、彼の不機嫌そうな態度が傲慢に感じ初めていた。
「僕達は、王族に男子が産まれない話しを聞きまして調査しています」
何言っているんだ。大昔の話だぞ今の時代王族は10人程しか生存していないんだぞ!
そうだ最近メドーク家は、男子が産まれていない、昔は沢山、産まれていたが、ここ何十年も女子ばかりだ。
言葉に出さす、黙り込み嫌な笑みを浮かべていた。
シェーン公爵は話を続けた。
「男子が生まれると誘拐してきた女の子と交換して、男の子は殺しているのですよ、この300年、どれほどの男子が処刑されたか、貴方の、お子様は、ご令嬢ばかりですよね?」
そうだ、家族に似ていない子が何人もいる。
はっ!まさか・・・。
「だが祖先は王族では、ないぞ!」
「お忘れですか?ノンシュガー王女が産んだ子はメドーク事務次官との間に生まれた、お子樣です、その御子は立派な王族の血脈ですよ」
アルヴァンは項垂れていた。
シェーン公爵とヴィヴィアン公爵夫人はアルヴァンの落胆ぶりを見て同情していた。
最初の結婚相手アビゲイルが産んだ女の子が彼女にも僕にも似ておらず、彼女の不義を疑い愛していた人に裏切られたと誤解し相手の男は誰か?想像して彼女を罵り責め立てた。
男子が生まれ女子と交換されていたのか?
僕は大きな間違いを・・・?彼女を愛していたが妻を・・・信じなかった。
追い出されたアビゲイルは実家に、もどって両親には大歓迎でむかえられました。
女の子も引き取り大事に育てたので幸せに暮らしているでしょう。
半年後、アビゲイルに縁談話しが届いたのです。
男は昔、彼女に結婚を申し込みましたが、すでに前夫と婚約が決まっていたので諦めたのです。
普通なら不義を疑われ追い出された女を娶る者などいませんが、プライス・エリクシール町長は、アビゲイルが不義を、はたらくはずがないと、親族には話して納得してもらい2人は晴れて夫婦になり、プライスに似た男の子が誕生し町民からも祝福されました。
今は幸せに暮らしていると、男子が産まれた話を人づてに聞き僕が間違っていたと語っていたそうです。
今回アビゲイルが、産んだ子も男の子でしたが、なぜ、殺されなかったのか?
噂話が昔より大きくなり、犯罪が明るみになると困る者達が躊躇したからです。
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